【2020年の幕開け】パッ王(キング)の鮮やかなスーツケース収納術を拝見してきた

3度のメシよりスーツケース!自身を"スーツケースの伝道師"と称し、スーツケースのよさを世の中に広めるべく生きている、東急ハンズのトラベルグッズバイヤー、佐藤による連載記事。
2020年の一発目となる今回は、スーツケースメーカーのトップランナー、〈エース〉さんに突撃!応じていただいたのはパッ王(キング)ことジョニーさんという、なんとも個性強めなお方で...。

パッ王(キング)の鮮やかなパッキング術はリストづくりから始まる

伝道師:さあ、ついに2020年になりましたね!令和という新時代にもなりましたし、これまで以上にもっとさまざまな角度から旅の魅力をお伝えしたいと思います、よろしくお願いします!

―伝道師こと佐藤さん、今年もよろしくお願いします。ところで2020年の記念すべき1発目を飾るこのタイミングで、泣く子も黙るスーパースーツケースメーカー、〈エース〉さんにやってきたのには何か理由が...?

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スーツケースの伝道師こと、スーツケースやトラベルグッズ担当バイヤーの佐藤。

伝道師:ふと気付いたんですよ。これまで長いこと連載を続けさせていただきましたが、そういえば私の盟友、いや、兄貴分をまだ紹介していなかったということに。この業界に携わっていれば一度は聞いたことあると思いますが、「パッ王(キング)」というお方はご存知ですよね?

―いえ。初耳です。

伝道師:うん、想定内。ということで、今からそのパッ王に会いにいきますからね。私も圧倒されるほどの個性を持ってるから、くれぐれも気をつけるように。って、ん...?

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―絶対にパッ王らしき人がこっち見てる!!

伝道師:皆さんにご紹介しましょう、こちらが個人的に兄貴と慕っている〈エース〉の広報担当、難波さんです!パッ王とはまさしく彼のことで、その名を轟かせているんですよ。

パッ王:皆さん初めまして、わたしがパッ王です。

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―全然こっちこない...!

パッ王:ジョークジョーク。立ち話もなんですから、場所を移しましょう。

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右:パッ王(キング)としてスーツケースのパッキング(収納)術を啓蒙する、〈エース〉の広報担当、難波さん。

パッ王:さてと。改めまして、わたしがパッ王です。ん?なんで私がそんな異名を持っているかって?それはもちろん、スーツケースのパッキング(収納)術を人々に啓蒙しているからですよ!なので巷ではパッ王と呼ばれていますし、あるいは「ジョニー」と呼ばれてもいます。

伝道師:相変わらずのマイペース(笑)!なぜ「ジョニー」と呼ばれているかは話すと長くなるから聞かないでください。

パッ王:ん?私がジョニーと呼ばれてるリーズン(理由)を聞きたいって?

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伝道師:それは後で私から言っておくので大丈夫...!じゃなくて、今日は2020年の幕開けにふさわしい、キングの鮮やかなパッキング術を読者の皆さんにぜひ披露していただきたいと思ってやってきたんです。これから卒業旅行を迎える学生さんや、4月になってから出張が増える社会人の方々のために、キングの極意をお伝えいただけませんか!?

パッ王:そんなことならお安い御用ですよ。しかし嬉しいですねえ、私のパッキング術が新たな年の幕開けにふさわしいだなんて。じゃあ景気付けということで、いつも以上に丁寧にご紹介しましょう!ということで、まずはこちらをご覧あれ。

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―広げたスーツケースと、中に詰める荷物...!?

パッ王:いかにも。これからこのメガボリュームの荷物をどうやってパッキングしていくかお見せしますからね。...
と、ここでいきなり詰めていくのはNG。パッキング術のファーストステップは、旅先に持っていくもののリストをつくることから。
宿泊数から逆算してシャツや下着は何枚必要かなどをあらかじめ確認しておくんです。

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パッ王:リストづくりを通じて、旅に必要なものとそうでないものが整理されるのがポイント。これを怠ると、思いつきでなんでもかんでも持っていっちゃって結局旅先で使わなかったり、一方で本当に必要なものが抜け落ちちゃったりする。
これから旅に行くワクワク感でいっぱいがゆえに、リストづくりというちょっと地味なアクションには目がいかない方もいらっしゃいますが、ストッププリーズ!一旦落ち着いて、ワクワク感は静かにゆっくりと高めていくのがおすすめ!

ちなみに、持っていくかどうか悩んだものは、パッ王的には持っていかない方がベター。経験上、その際どいラインにあるものは持っていっても使わないことがほとんどなので、少しでも身軽にしたいならば「悩んだものは持っていかない」とルールを決めてしまった方がスムーズです。

伝道師:荷物はコンパクトにした方が身軽でよいですが、実を言うと、私自身は意外と色々持って行きたくなる性格なんです。そのほうがかえってストレスが少ない。ですから、どうしたら自分にとってストレスがないかを考えて、ルールを決めておくとよいですね!

―(あの...佐藤さん、今のところ全然鮮やかじゃないですけど、本当に2020年の幕開けにふさわしいんですか...?)

伝道師:ふふふ。キングのショーはまだ始まったばかりだから安心しなよ...。

パッ王のパッキング術を披露!
キーワードは「ミルフィーユ&ロールケーキ」!?

パッ王:リストづくりが終わったら荷物を詰めていくのですが、詰める前に荷物を仕分けしておくとよいでしょう。服と小物を分け、さらに服の中でもボトムスとシャツ、肌着を分けるとGood。

ここまでできたら、満を持してパッキングをレッツスタート!特に場所を取りがちな服から取り掛かりましょう。
仕分けした服の中からまずはボトムス、あるいはワンピースといった丈が長いものから入れるのですが、折りたたんで入れるのではなく、このように四方へと裾が出る状態にしながら積み重ねていきます。

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―な、まさかの折りたたまないなんて...!今のところ全然収納できてないですけど大丈夫ですか...?

パッ王:ノープロブレム!ビッグな大船に乗ったつもりでいてくださいよ!
さて、丈が長い衣類を入れたら、その上からTシャツなどの丈が短いものを入れていきます。襟が重ならないように入れて、ボリュームの偏りをなくすのがコツですよ。

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パッ王:衣類をひと通り入れたら、丈の長いボトムスなどの裾を、はみ出たTシャツなどの裾と一緒にスーツケースの中に折り込んでたたんでいきます。

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パッ王:それを四方それぞれで繰り返してフィニッシュ!ミルフィーユのように衣類を重ねていって、最後にはみ出た裾をロールケーキのように巻いていくということで、この詰め方は...
「ミルフィーユ&ロールケーキ詰め」という名前です!覚えておいてください!

―ミルフィーユ&ロールケーキ...!
衣類を1着ずつ折りたたまないで、重ねてから一気にくるむなんてオシャレで画期的な発想はありませんでした...!この方法のよさはどういったところにあるんですか?

パッ王:1着ずつ折りたたむとカサがみるみる増しますが、この方法なら最小限に抑えられるので収納力がアップするのと、衣類全体をくるっと巻いているので激しい折りジワが付きにくい、さらにはひと固まりになるので荷崩れがしにくいなど、さまざまなメリットが詰まっています。

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特にビジネスシーンで使うスラックスなどを詰めるときには、1着ずつ折りたたむよりも鋭角な折りジワがつきにくいこの方法が便利!

パッ王:さて、お次は小物類を詰めていきましょうか。ここでのポイントは、それこそハンズさんにたくさんある「収納ポーチ」を面倒くさがらずにちゃんと使うこと。ポーチがなければこういったファスナー付きのビニール袋でもよいですから、いくつか用意しておいて種類別に分けて入れておくと効率よくパッキングできます。

また、靴を持っていく時はシャワーキャップを活用するのが便利!コンビニ袋でも構わないですけど、シャワーキャップだとゴムが付いているので外れにくいのがよいですよ。

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パッ王:スーツケースに入れる時は、重たいものは下側(車輪側)で、軽いものは上側に入れるようにしましょう。こうすることで荷物がつぶれにくくなるし、走行安定性も上がるのでね。で、キャリーバーがつくるこういった溝の部分があると思いますが、ここにポーチをはめるように入れていきましょう。

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荷物を重さ別に分けて詰める方法については、こちらで詳しくご紹介しています!
【かなり実用的】スーツケースの伝道師が指導する、スーツケースの熱血パッキング術>>

パッ王:基本的にポーチを使っていればぐちゃぐちゃになることはないので、パズルの要領ですき間を埋めていけば自ずとすっきりとした収納になるはずです。
どうしても空いちゃったすき間には現地で使うエコバッグなどに新聞紙を詰めて隙間を埋めればOK。帰りに新聞紙を捨てて、そのスペースにお土産を入れたりできますからね。ということで、完成です!ベリーイージーでしょう!?

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なお、詰める量について、帰りにお土産を入れるスペースを考慮し、行きの容量は全体の60〜70%程度にとどめておくのがおすすめとのこと。

―確かに!「ミルフィーユ&ロールケーキ詰め」と「ポーチづかい」を意識するだけでグッと綺麗にパッキングできますね!

伝道師:ほらね...、キングのパッキング術はとにかく簡単、便利で、しかも人々を魅力するんだよ...!いやあキング、素敵なショーでした、ありが......

パッ王:ちなみに、今回使ったスーツケースは〈エース パリセイドZ〉と言って、出張が多いビジネスマンにおすすめのモデル!

伝道師:フィナーレはまだ続く......!?

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ace.TOKYO パリセイドZ
36L 21,000円+税、52L 24,000円+税

パッ王:フロントオープンタイプの機内持ち込みサイズというのがおすすめポイントで、フロントオープンはとにかく使いやすいのがいいんですよ。特に空港でノートパソコンを開きたい時にサッと出せるのがGreatです。

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パッ王:あと、機内持ち込みサイズは私にとってマストな条件で、例えばお取引先のお客さんと一緒に出張に行った時に、先方が機内持ち込みサイズでこちらがそうでないと、結果的にお客さんを待たせることになってしまうじゃないですか。
ましてや、先方がファーストやビジネスクラスでこちらはエコノミーの場合はさらに待たせてしまう。なので、仕事でスーツケースを使うことが多い私は機内持ち込みサイズじゃないとダメなんです。

そういった点で、この〈エース パリセイドZ〉はトータルバランスがよく、これから出張が増えていくであろう若手ビジネスパーソンの方々にマッチするスーツケースだと思います。

佐藤:な、なんというブラボーっぷり...!最後にスーツケースの紹介、そしてビジネスマナーまで詰め込んでくるなんて、鮮やかさだけじゃなく、豪快さとスマートさをも兼ね備えているとは...もう見習うところしかない...!

伝道師のパッ王に負けないプレゼンラッシュが始まる!

パッ王:私のパッキング術はこれにて終了しましたが、さあ、次は伝道師の番でしょう?

伝道師:......!?

パッ王:画面を通じていらっしゃる真のお客様に向けた私たちのショーは、ここでようやく折り返し地点じゃないですか?

伝道師:...ふふふ!そうですね!私もキングに負けないようなショータイムをご披露いたしますよ!

パッ王:Good Job。

伝道師:はい!ということで、ここまでキングのパッキング術をご紹介しましたが、最後に伝道師がおすすめするパッキングアイテムもぜひご覧ください!まずはこちらの〈hands+(ハンズプラス)ガーメントケース〉。

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hands+ ガーメントケース 4,600円+税

伝道師:ジャケットの袖の付け根部分に合わせてハンガーの両サイドを折りたたむことができるので、機内持ち込みサイズのスーツケースにもすっぽり入るほどコンパクトにまとめられるのがポイント!
ハンガーの首は回るので使う場所を選ばないのも魅力です。

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パッ王:一見地味なアイテムに見えるかもしれないけど、私のようになるべく荷物は少なく、コンパクトにしたい派にとってはものすごく便利に思いますよこれ。こういうアイテムが探せばたくさんあるからハンズって面白いよなあ。

伝道師:ありがとうございます!どんどん行きますよ!
お次はこちらの二つ、〈お着替えやす〉と〈タテ×ヨコ使えるパッキングポーチ〉です。

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左:ゴーウェル お着替えやす 1,500円+税
右:タテ×ヨコ使えるパッキングポーチ Sサイズ 1,600円+税 Mサイズ 1,900円+税

伝道師:〈お着替えやす〉はカッターシャツを3枚程度収納できるケースで、その他にもネクタイやハンカチを入れておけます。ホテルに着いたら翌日に着るものをこの中にあらかじめセットしておいて、ハンガーラックに引っ掛けておく。そうすれば翌朝の準備がとってもスピーディになるというアイテムですね。

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ネクタイホルダーが付いているのでネクタイにもシワが付きにくくなっています。

伝道師:タテ×ヨコ使えるパッキングポーチ〉はスーツケースはもちろん、デイパックやリュックを使う方には特におすすめのポーチで、口が二つ付いているのが特徴です。

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パッ王:口が二つ...?

伝道師:そう、ポーチの上部と中央部の二つから開けるので、靴下などを上からガンガン入れていって、取り出す時は中央の口をガバッと開けて取り出せるんです。
また、デイパックの時は上部の口から取り出すなど、シーンに合わせてさまざまな使い方ができるのがポイント。これもありそうでなかった、渋い所をうまく突いたナイスなアイテムだと思います。

伝道師:最後にご紹介するのは、〈タフ&ストロング コンプレッションバッグ〉。私はこちらを「大人の圧縮袋」と呼んでいます。

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コンサイス タフ&ストロング コンプレッションバッグ Lサイズ 800円+税

パッ王:大人の...圧縮袋...ほう。

伝道師:キングが何を想像しているのかはわかりませんが、とにかく「強い」のが大人たる所以です。特に出張が多い方におすすめで、かなり雑に扱ってもまあ破けないですよこれは。

ちょっと試してみますか。衣類を入れてみて、キング、その自慢のボディで空気を抜いてみてください!

パッ王:OK!ほっ!...ぬう!ぬうん!

メリメリ...

―机がなんか変な音を出してる...。

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伝道師:ね!キングが全力でプレスしても全然大丈夫!ということで、以上、おすすめパッキングアイテムでした!

パッ王:ファンタスティック...!私のパッキング術に負けず劣らずの引き込み具合でしたね。さすがスーツケースの伝道師、その名は伊達じゃない。見ていて思ったけれど、伝道師のショーは伝道師自身も面白そうに話すのがとてもよいですよね。

アイテム一つひとつのよさはもちろんなんだけれど、私たちが本当に伝えたいのは、それらを活用したジャーニー(旅)そのものの面白さじゃないですか。だけど、それを紹介する人間が辛そうだったり苦しそうだったり、あるいは心がなかったりすると、ジャーニーの魅力もなかなか伝わりづらい。

伝道師のホットなテンションの根底にある、仕事を心からエンジョイしている雰囲気こそが、スーツケースの伝道師たる所以なのかもしれませんね。

伝道師:嬉しいことを言ってくれるなあ兄貴は...!ありがとうございます、私もキングと同じくらい強い個性で楽しく啓蒙活動に取り組みたいと思います!

パッ王:はい、ということで、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

伝道師:いまさら!?

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おわりに

2020年最初の伝道師記事は、〈エース〉のパッ王(キング)さんに、新年にふさわしい(?)華麗なパッキング術を披露していただきました!

そして2020年の伝道師記事は、これまでとは異なるスタイルで、従来のトラベルグッズにはないような新しくて楽しいご提案をしていきたいと思います!旅好きなそこのあなた、今年の伝道師の活動にぜひ注目してみてくださいね!

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