突然ですが、あなたはハンズに"スーツケースの伝道師"がいることをご存知でしょうか？今年もいよいよラストスパートですが、2018年の締めくくりとして「スーツケース大賞」なるものが新宿店で発表されるらしく、取材スタッフはその様子を見に行くことになりました。
肝心なことを伝え忘れる伝道師
ーあ、販売促進グループの竹内さん、こんにちは。もしかしてあなたもスーツケースの伝道師こと佐藤さんに呼ばれてきたのですか？
はい！なんだかよくわからないのですが、とりあえず言われるがままに新宿店2階のトラベルグッズコーナー、「旅シタクなる商店」にやってきました！
ハンズ販売促進グループの竹内。最近は某テレビ番組の影響でユーミンこと松任谷由実さんにハマっている。
ー言われるがままにきちゃうんだ。
でもどこにいるんだろう...って、ん...？
ー...いますね。なんか「旅シタクなる商店」の小井川店主としゃべってるし。
竹内：楽しそうですね、行ってみましょう。おーい！
小井川：あ、来た！
佐藤：遅いじゃないの！
"スーツケースの伝道師"を自称する、チーフバイヤーの佐藤（写真右）と、新宿店2階「旅シタクなる商店」の小井川店主（写真左）。
ー二人とも何をしてるんですか。
佐藤：何ってそりゃあ、スーツケース大賞について話し合っていたに決まってるじゃないですか。
竹内：あの、スーツケース大賞ってなんですか？
佐藤：...あれ、言ってなかったっけ？
竹内：はい、とりあえずここに来いとしか。
佐藤：...うそ？
小井川：...伝達ミス？
佐藤：...え。...うーん、と、まあそれはそれとして、スーツケース大賞というのは、2018年発売の新商品の中から最も輝いていたスーツケースや、スーツケースブランドに贈られる、栄誉ある賞なんですよ！！
―栄誉ある賞って言っても今回が初なんですよね。
佐藤：冷静か（笑）。ただ、私も一応ハンズの社員ですし、これまで海外旅行に50回近く行っている旅のプロ、小井川店主も交えて本気で審査するので、受賞されたスーツケースはハンズ的にも本当にオススメできるものですよ！！
竹内：ところで、なぜ私も呼ばれたんですか？
佐藤：それはね、どうやら伝え忘れていたみたいだけど、あなたにも審査をしてもらうからだよ！
私としてはマニアック過ぎない感性と女性目線が欲しい。それを変なおじさん2人で選んだんじゃあ...ね？
竹内：あ、なるほど！わかりました！
佐藤：受け入れるの早いな。
ー確かにこの3人で審査するのが一番バランスがとれてて良いかもしれませんね。
佐藤：でしょ！では、早速審査に移らせていただきますので、終わるまでしばしお待ちください！
小井川：気合い入りますね！
竹内：よーし、やるぞー！
受賞したスーツケースたちをいよいよ発表
（1時間後）
ーお、満を持しての発表ですね！
佐藤：すみません、受賞されたブランドの方々に受賞コメントももらっていたので、より時間がかかってしまいました。
―え、むしろこの1時間で集められたんですか！？各社の皆様は佐藤さんにやさしすぎる...！
小井川：私も隣で見ててすごいなと思いました（笑）。
佐藤：さあ、では受賞したスーツケースを発表していきたいと思います！今回は「ベスト企画賞」、「ベストブランド賞」の二つをご用意いたしました。まずはベスト企画賞からいきましょう。
小井川：こちらはその名の通り、企画性に富んだスーツケースを選んだんですよね。
佐藤：そうなんです。では参りましょう！ベスト企画賞は、シフレの「LUNALUX」です！！
シフレ LUNALUX （左）43L 16,000円+税、（右）32L 15,000円＋税
ー個性的なカラーリング！！
佐藤：受賞の理由もまさにそれで、他の追随を許さない突き抜けたデザインが素晴らしいなと思って。確実に旅行のテンションが上がりますよね！SNSでもすごい反響があって、一時期は売り切れ続出だったんです。
小井川：これは確かにインパクトありますからね！SNS映えという観点でもこれならバッチリですよね！竹内さん、どうですか？
竹内：素敵です！旅行中、一緒に写真を撮りたくなりますね！
―思わずポージング決めちゃってる...！
佐藤：ミニバッグも付属しているのですが、これもまたかわいいんだな！ちょっと斜めがけしてみてください。
小井川：よいしょっと。
佐藤：竹内さんに言ったんですけど！！くそ、負けてられないな、小井川さん、それを私に...！
―もう大丈夫です。
佐藤：シビアだな！...じゃあ、ここで受賞されたシフレから、こちらを手がけたデザイナーの月澤さんと営業の白石さんによるコメントをどうぞ！
月澤さん（写真左）：とにかく自分を信じて、自分自身が本当に欲しいものをつくろうと思って考えました。予想を遥かに超える反響があり、とても驚いています。選んでいただき、本当にありがとうございます。
白石さん（写真右）：これまで手がけてきた中でもかなりインパクトがあるものなので、正直、発売前は不安でした。ですが蓋を開けてみたら大人気で、今の時代の流れとマッチできたのが大きいのかなと思いました。街でこれを使っている方がいたら必ず、心の中でありがとうと言っています！
ーこのスーツケースに詰まった思いがすごく伝わってきますね！
佐藤：写真の加工具合については置いとくとしてね(笑)。さて、次は2018年に特に注目を集めたブランドを称える、ベストブランド賞の発表です。竹内さん、お願いします。
竹内：はい！ベストブランド賞に輝いたのは、ロジェールです！おめでとうございます！
ロジェール CUBO 70L 30,000円＋税
佐藤：ロジェールは2018年にものすごく人気を集めたブランドで、代表選手のCUBOを筆頭に、どの商品もカラーリングが絶妙なんですよね。幅広い層に使っていただけるように設計されていますが、それでいて個性をきちんと打ち出し、他ブランドとの差別化がしっかりできているのが素晴らしい。全体的にマット調でシンプルなデザイン、上手にトレンドを汲んでいます。
洗練された色とりどりのスーツケースたちからどれにしようかと選ぶのもまた楽しい。（佐藤談）
小井川：10年保証が付いてるのも魅力ですよね。「長く使って欲しい」というブランドからのメッセージ性を感じますし、売場にいらっしゃる多くのお客様は保証も気にされるので、そういった点でもオススメできるブランドだと思います。
佐藤：CUBOの話をすると、最近スーツケース業界で注目を集めている「前側横開きタイプ」の口火を切った商品なんですよ。横開きタイプ自体は今までソフトキャリーであったのですが、ハードタイプで登場したのがCUBOで、そこから人気が出たんです。機能性も優れているので2018年のベストブランドと言うにふさわしいと思います。
竹内：シンプルですけど女性も使いたくなるようなデザインですね！
佐藤：ちなみに竹内さんは何色が好き？
竹内：う〜ん。どれも良いので悩みます。
悩む竹内。
佐藤：...はい、ではここで、受賞されたロジェールの営業担当、石本さんからのコメントをどうぞ。
石本さん：「Let Our Journeys Enrich Life (旅で人生を豊かにしょう）」をコンセプトに1989年に設立され、日本では2016年から本格的にスタートしたロジェール。弊社の特徴である独特なデザインと斬新な機能が、多くのお客様からご支持いただけたことが何よりも嬉しいですね。これからも常にオンリーワンを追及した、ロジェールらしい商品をご提案し続けていきたいと思っています。
小井川：企業紹介もしっかりされていてさすがです（笑）。
佐藤：こういうところもスマートで良いですよね（笑）。...さて。
―え、もしかしてこれで終わりですか？
佐藤：そうですけど、なんで？
―スーツケース大賞と言いながら、大賞、つまり最優秀賞がないのっておかしくないですか？
佐藤：最優秀賞！？そんなものある訳ないじゃないですか！だって、どこに行くか、どれくらいの頻度で使うかなど、スーツケースの良し悪しを決めるポイントは人によってさまざまなんですよ！？つまり最優秀賞は一人ひとり違って当然で、そのベストなスーツケース選びをお手伝いするのが私たちスタッフなん...
―確かにそうかもしれませんが、そんなこと言ったらこの企画自体がそもそもおかしいじゃないですか！
佐藤：う...それは...。
―一人ひとりのニーズに全力で応えたいという、伝道師がゆえの発言なのはよくわかります。ただ、このままだとこの場が収まらないじゃないですか。ハンズスタッフが選ぶ「大賞」の商品は何だろうと期待してこの記事をご覧いただいている方もきっとたくさんいるんですよ？
佐藤：...確かにその通りですね。取り乱してすみません。...では、あくまで私の個人的なチョイスということで大賞を選ばせていただければと思います。ただすみません、あと30分だけ選ぶ時間をくれませんか！？
―しょうがないなあ、ここまできたらとことん付き合いますよ...！
小井川：私もこの物語に付き合わせてください...！
竹内：私もお腹すいたけど待ちます。
佐藤：みんな...！
伝道師からの悩めるオーラを全身で感じとる小井川店主。
2018年スーツケース大賞、最優秀賞に輝いたのは...
（30分後）
佐藤：皆さん、お待たせいたしました...！！ようやく決まって、ブランドさんからのコメントもしっかりいただいてきました！
小井川：楽しみだなあ！
―では佐藤さん、お願いします。
佐藤：はい！！では、スーツケースの伝道師が選ぶ2018年のスーツケース大賞、エースのプロテカ「エアロフレックス ライト」です！！！
エース プロテカ エアロフレックス ライト 37L 58,000円＋税 ※一部大型店のみでの取り扱いです。
―最優秀賞となった決め手を教えてください。
佐藤：このスーツケースは軽さを追求するためにポリプロピレン繊維とグラスファイバーを掛け合わせた新素材「ウルトラストリングTM」を使っているのですが、それが一番の理由です。
小井川：それにより、ハンドルはシングルバーではなく、ちゃんとダブルなのにわずか1.7kgという軽さを実現していますね。これは確かにすごい...！
佐藤：竹内さん、ちょっと持ってみてよ。
竹内：わ、軽い！軽々と持ち上げられちゃいます！！
佐藤：何よりも素晴らしいと思ったのは、新素材にチャレンジしたことです。やはりスーツケースも進化させていくためには新しいことに挑戦しないとダメなんですよ。その点、日本が誇るスーツケースブランドが勇気を持って挑戦したということがもう最高ですよね。ここまで軽くて、しかも丈夫。これだけのクオリティに仕上げた技術に興奮しますし、まだまだ進化の可能性を秘めている。現時点での最高峰かつ、未来性をも感じさせる、文句なしの2018年、最優秀賞のスーツケースだと思います！！
小井川：私はバックパック派なのに欲しくなってきました。
竹内：私も...！
―佐藤さん、ありがとうございます！
佐藤：では最後に、受賞されたエースの広報担当である山田さんのコメントをご紹介しましょう。
山田さん：この度は、プロテカ「エアロフレックス ライト」を、栄えある2018年スーツケース大賞 最優秀賞にお選びいただき、誠にありがとうございます！LCCの台頭などによる昨今のシビアな重量制限に対応するために今回、新素材を開発いたしました。スーツケースでは採用されていない素材のため、試行錯誤の日々...。素材開発の担当者は、素材や成形現場が夢にまで出てくるようになったとか...。そんな苦労の中で誕生したのが、「エアロフレックス ライト」なんです！！
今後も、「プロテカ」と共に旅をすることで感じる、高い満足度や安心感を追求し、全てのトラベラーに共感していただけるブランドの確立を目指していきたいと思います！
―開発の苦悩が夢にまで出てくるなんてよほどですね...！
佐藤：それほどまでしてようやく実現できた技術ということなんですよ。この軽さをぜひ一人でも多くの方にご体験いただきたいですね！...はい、ということで、スーツケース大賞の発表を終えましたが、いかがでしたか？
小井川：各ブランドさんや佐藤さんのアツい思いの詰まったスーツケースを接客を通してお客様に伝えていきたいと思いました！
竹内：この前の台湾旅行以来、（詳しくはこちら）スーツケースのことも気になっていたのですが、面白いスーツケースがたくさんあるんだなって思いました。来年はどんなものが出てくるのか、今から楽しみです！
―では佐藤さん、最後にこの記事をお読みになっているお客様へメッセージをどうぞ。
佐藤：この1年「スーツケースの伝道師」シリーズをお楽しみいただき、誠にありがとうございました。一度は大団円を迎えたこのシリーズですが、お客様のご好評により復活し、ほぼ定期連載という形でやらせていただきました。来年もまた、お客様の楽しい旅のパートナーとなるような魅力あるアイテムをご紹介していきたいと思いますので、何卒、よろしくお願いいたします！また、今回ご協力いただいたブランドの皆様も本当にありがとうございました。引き続き一緒に、スーツケース業界を引っ張っていきましょう！
―佐藤さん、皆さん、ありがとうございました！来年もよろしくお願いします！！
おわりに
2018年の伝道師連載はここまで。来年もまた、佐藤のアツい思いとともに、ハンズオススメのスーツケースやトラベルグッズをたっぷりご紹介いたしますので、これからもスーツケースの伝道師をどうぞよろしくお願いいたします！年末年始はどうぞ、素敵なスーツケースと一緒に、思い出に残る旅を。
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