2007年に発売され、ハンズでも人気を集めている、良質なナチュラルシアバターを高配合した保湿ケアブランド〈ママバター〉が、このたびリニューアルしました。
今回それを記念して、愛用者のモデル鈴木六夏さんと開発担当者の対談が実現。愛用者ならではの、また、開発者だからこその、思い入れや裏話をたっぷり語っていただきました!
〈ママバター〉の誕生は12年前。ずっと愛され続けています
今回の対談が行われたのは、〈ママバター〉のリニューアル発表を含めた株式会社ビーバイ・イーの2019秋冬プレスプレビュー当日。鈴木六夏さんが出演したトークショー終了後、対談がスタートしました。
プレスプレビュー会場の様子。
リニューアルした〈ママバター〉シリーズもディスプレイ。
―トークショーお疲れ様でした!本日はよろしくお願いします!
鈴木さん・谷田さん:よろしくお願いします。
『VERY』レギュラーモデル 鈴木六夏(すずき りくか)さん。
デザイナーとしての顔も持ち、2児の母でもある、〈ママバター〉の愛用者。
株式会社ビーバイ・イー 企画部商品グループ 谷田希(たにだ のぞみ)さん。
〈ママバター〉シリーズの開発チームでリーダーを務める。
―では初めに〈ママバター〉の簡単な紹介をお願いします。
谷田さん:はい。弊社代表の杉谷が自身の経験を活かし、「植物の力の素晴らしさを伝えたい」という思いでつくり出したのが〈ママバター〉です。誕生した2007年当時はナチュラルな製品がほとんどなくて...それなら自分でつくってしまおう!ということで始まりました。
―12年前ですね。
谷田さん:はい。最初はシアバター100%のクリームだけで、パッケージも全然違う茶色系のものでした。
鈴木さん:私が使い始めたのも、まだパッケージが茶色だったので初期からですね。
―鈴木さんはどんなきっかけで使い始めたのですか?
鈴木さん:ナチュラルとかオーガニックとかがまだ特別だった時代で、ちょうど私も勉強し始めた頃だったんです。それと重なるように杉谷さんと出会い、自然な流れで〈ママバター〉を知って。製品への想いも聞くようになって、どんどん好きになりました。
―なるほど。スキンケアアイテムを選ぶ際に重視していることは何ですか?
鈴木さん:シンプルなものが好きですね。あとはリピートしやすい価格というのも大きくて。価格が高いと、どんなにいい製品でも10年買い続けるかというと話が変わりますから。
谷田さん:ですよね。わかります。
―今はシリーズで何アイテムほどあるんですか?
谷田さん:約50アイテムで、企業コラボなどを含めればもっとあります。
―鈴木さんの愛用品は何ですか?
鈴木さん:一番は、やっぱり〈フェイス&ボディクリーム〉。ママバターシリーズは、家の至るところに置いておいて気になったときにサッと使います。例えば、〈フェイス&ボディクリーム〉はベッドサイドに、〈ボディローション〉はお手洗いに置いていたり(笑)。あとは、今回のリニューアル品ではないのですが、日焼け止め効果のある〈UVケアリップトリートメント〉もお気に入り。濃厚で、でも変にツヤツヤしすぎないところが好きです。
―谷田さんも愛用されていますよね?一番の愛用品というと何でしょう?
谷田さん:もちろん愛用しています(笑)。そうですねぇ、一番か...う〜ん...
鈴木さん:全部ですよね(笑)
谷田さん:はい(笑)。でも私も〈フェイス&ボディクリーム〉はずっと家にあって、乾燥が気になるときとか、ちょっと困ったときに助かっています。
谷田さんが手に持っているのが フェイス&ボディクリーム(オレンジ)1,300円+税
今回のリニューアルのポイントは5つ。なかでも苦労したことは...
―では、今回のリニューアルについて聞かせてください。
ママバター
フェイス&ボディクリーム(25g)無香料 1,200円+税 オレンジ 1,300円+税
リップトリートメント(8g) 無香料 780円+税 オレンジ 880円+税
ハンドクリーム(40g) 無香料 880円+税 オレンジ 980円+税
フェイス&ボディオイルクリーム(60g) 無香料 1,500円+税 オレンジ 1,600円+税
ボディローション(140g) 無香料 1,200円+税 オレンジ 1,300円+税
谷田さん:ポイントは5つあります。1つ目はパッケージの変更。2つ目は配合するシアバターを「オーガニック」の認証のとれたものに変更したことです。
―なるほど。今までは違ったんですか?
谷田さん:自生するものを原料にしていたのでオーガニックと言えなくはなかったのですが、証明できる原料に換えてちゃんと謳えるようにしました。
鈴木さん:なるほど。
谷田さん:3つ目は、5種類だった不使用成分を8種類(※)に増やしたこと。「アルコール(エタノール)は入っていますか?」など成分に関するお問合せがよくあるので、お客様の不安要素をなるべく減らしたいと思い、不使用成分を増やしました。また、「動物実験をしていますか?」というお問い合わせもよくあり、今回のリニューアルから、NO ANIMAL TESTING(動物実験フリー)のオリジナルマークもつけています。
※シリコーン・合成香料・合成着色料・鉱物油・パラベン・動物性原料・エタノール・石油系界面活性剤
―残る2つは何ですか?
谷田さん:4つ目はアイテムの整理です。既存のベーシックライン4製品に〈フェイス&ボディオイルクリーム〉を加え、さらにその5製品すべてにオレンジの香りのものを用意しました。
最後の5つ目は、全品へのパッチテストとアレルギーテストの実施(※)。これも、より安心して使ってほしいという思いからです。
※全ての方にアレルギーが発生しないことを保証するものではありません。
鈴木さん:すばらしいです!
―そういう部分は使う側としては気になりますか?
鈴木さん:私は肌が弱くはないので、そこまで成分を気にすることはないのですが、友人の話を聞いていると、不使用成分が明確だったり増えたりというのは、すごく大事なことだと感じます。
―確かにそうですね。鈴木さんはリニューアル品を試されましたか?
鈴木さん:はい!オレンジの香りが加わったのは大きな変化ですね。やさしくて、爽やかで、とてもいい香りです。
谷田さん:ありがとうございます!
鈴木さん:特に新登場の〈フェイス&ボディオイルクリーム〉は使用感がいいですね。試しに濡れた肌に塗ってみたんですが、ほんのり濡れているくらいだと、肌にしっかり入っていく感じで、すごくよかったです。テクスチャーも軽くて、子どもの保湿にも便利ですね。時間をかけずに、バッと出してバッと塗る、みたいな(笑)
谷田さん:使いやすさも大事ですよね。
フェイス&ボディオイルクリーム
左:オレンジ 1,600円+税、右:無香料 1,500円+税
鈴木さん:あと、白く残らないところがいい!サッと肌に馴染んでくれるのは大事なポイントですから。
谷田さん:そうなんです!今回苦労したのが、まさにその部分で。不使用成分を増やした影響で、試作段階でどうしても"白残り"が起きてしまって。
鈴木さん:そういうものなんですね。
谷田さん:試作を繰り返して。テクスチャーもよくしなければいけないし。すごく大変でした。
左が〈フェイス&ボディオイルクリーム〉、右が〈フェイス&ボディクリーム〉。
〈フェイス&ボディオイルクリーム〉はクリームとオイルの間くらいの感覚。白残りせずによく伸びます。
〈フェイス&ボディクリーム〉は融点が35〜36度なので、体温でじんわりと溶けていきます。
―リニューアルに要した期間はどのくらいですか?
谷田さん:約1年です。リニューアルを決めてからギュッと詰めて行いました。半年くらいで完成する製品もありますが、今回はリニューアルのコンセプトづくりからだったので、すごく大変でした(笑)
鈴木さん:そうなんだ〜。でも楽しそう!そういう仕事やってみたい!
谷田さん:ぜひ今度ごいっしょに(笑)。でも完成すると、そんな苦しみも吹っ飛びます。製品が可愛くてしょうがないです。
―そんな新製品を、どのように使ってほしいですか?
谷田さん:メーカーの人間が言うことではないかもしれませんが、「全部揃えてください」とか「毎日使ってください」とは思ってなくて。「そうそう、あったよね、いいものが」という感じで思い出してもらえる、身近な存在になってくれればと思います。
鈴木さん:わかります。ゆる〜く寄り添ってくれるというか。いつでもそばにあって、気軽に使えて。しかもこの価格で。
谷田さん:実は今回、価格もすごく迷ったんです。値上げしてもいいのでは、という意見もあったんですが...ベーシックなアイテムは、多くの方に使ってほしいという思いから、頑張って据え置きにしました(1製品を除く)。
鈴木さん:それは本当にありがたいです!
愛用者として、開発者として。気になること、そして未来のこと
―少し話を変えて。愛用者と開発者として、お互いに聞いてみたいことはありますか?
鈴木さん:何でこの価格設定ができるのか聞きたいです。不思議で仕方なくて。
谷田さん:全製品に使うシアバターをまとめて大量に買い付けることで、原料費を抑えています。あとはパッケージ。既製の型を使い、しかもあまり色を使わず、シンプルなデザインにすることで、結果的にコストもおさえられています。
鈴木さん:なるほどね〜。
―鈴木さんは愛用者として、ここを直してほしい、といった意見はありますか?
鈴木さん:え〜と...ないです(笑)
谷田さん:本当ですか!(笑)
鈴木さん:深く考えてつくられていることも知っているし、本当に完成された製品なので。目新しいところはなくても、それこそ10年20年使い続けられる製品だなぁと、いつも感じています。
―つくり手側として何か伝えたいことはありますか?
谷田さん:鈴木さんのトークショーを聞いて、「ちゃんと伝わってるんだ」とわかったのは、すごくうれしかったです。
鈴木さん:というと?
谷田さん:例えば、赤ちゃんでも男性でもみんなが使える、とか。中学生の男の子でも香り付きだと使いやすいよね、とか。すべて鈴木さんが仰ってくださったので。
鈴木さん:そう言っていただけてよかったです!
―使い方に関するアドバイスなどはありますか?
谷田さん:無香料のタイプに、好きな香りの精油を混ぜて使っている方もいますね。
鈴木さん:なるほど。それはいいかも!
―では今後の〈ママバター〉について、どんな展開を考えていますか?
谷田さん:製品に関しては、すべてオーガニックシアバター原料を使った仕様にリニューアルします。あわせて、〈ママバター〉は「オーシャンズラブ」(障害のある子どもたちを、サーフィンを通じて応援するNPO法人)の活動をサポートしているので、それは今後も続けていきます。モノを売るだけではなく、ライフスタイルに溶け込む存在になりたいですね。そして〈ママバター〉を通じて「オーシャンズラブ」のことも知ってもらえればと思います。
ママバターのオーシャンズラブの取り組みについて 詳しくはこちら>>
―鈴木さんは今後の〈ママバター〉に何を期待しますか?
鈴木さん:まずはこのままであり続けてほしいです(笑)。モノを通じて日本の未来や植物を守りたいとか、子どもたちに何かを伝えたいとか、そういった背景にある部分を知ってまわりの意識も変わっていくと思うので、そういうところは私も勉強させてもらいたいですね。
―ところで、余談ですが、鈴木さんはハンズのビューティコーナーに行かれたことはありますか?
鈴木さん:もちろんです。しょっちゅう行ってます!
―本当ですか!
鈴木さん:あそこはねぇ、止まらないんですよ(笑)。ワンフロアにトータルで揃っていて。もちろん〈ママバター〉もあるし、見たこともない海外製品もあるし。これは何?って、次々に気になっちゃって。商品紹介のPOPもわかりやすいし、いつも発見があって楽しいです。
―楽しんでいただけているんですね。
鈴木さん:オーガニックとかを取り入れたのも早かったですよね?特に銀座店かな?
東急ハンズ銀座店のナチュラルコスメコーナー。
―そうです、銀座店が一番早いです、よくご存じで。ちなみに他のフロアにも行かれたり?
鈴木さん:私、DIYとは言えないレベルですけどDIYが好きで。ダンボールでゴミ箱をつくったり。子どもと一緒に行くことも多いですよ。行けば必ず何かがあるから、とりあえずハンズへ、って感じで利用してます!
―まさかのハンズ愛まで聞かせていただき恐縮です(笑)。本日は貴重なお話、ありがとうございました!
東急ハンズ新宿店のビューティコーナー。
ぜひ、リニューアルした〈ママバター〉をハンズの店頭でチェックしてみてください!
おわりに
使い手とつくり手の双方の思いがリンクしていることが、〈ママバター〉が愛されている理由なんだなと、楽しそうに話されるお二人を見て実感しました。ますますファンを魅了していきそうな〈ママバター〉のこれからが楽しみです!
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