近年、ますます注目度が高まっている、スキンケアをはじめとしたメンズコスメ。男性にこそケアしてほしいという重要性や、おすすめのアイテム、コーナーづくりの工夫などをスタッフに聞いてきました。すでに取り入れている人も、「自分には関係ない」と思っている人も、要チェックですよ!
男性こそ、しっかりスキンケアを。そして、ハンズの使命とは?
今回お邪魔したのは、11月にオープンしたばかりの東急ハンズ渋谷スクランブルスクエア店。男性用のスキンケアやフレグランスなどの特集コーナーがある同店で、担当スタッフの宮沢にメンズコスメについていろいろと教えてもらいました。
東急ハンズ渋谷スクランブルスクエア店 宮沢
―今回は特にスキンケアについて教えてもらえるとのことですが、最近、肌に気をつかう男性は増えているんですか?
宮沢:増えていますね。ここ数年、特に1〜2年前からです。
―そうなんですね。一方で、気にかけていない方もまだ多い気がします...。男性も肌のケアは必要なんでしょうか?
宮沢:はい。むしろ男性の方がしっかりとケアをしてほしいんです!男性の肌は女性よりも水分量が少ないので乾燥しがち。そして化粧をしない分、紫外線やホコリなどの外的ダメージを直接受けてしまうんです。だから日常のケアが必要になります。これからの季節で言えば、やっぱり乾燥対策は重要になりますね。
―勉強になります。では、ハンズにおけるメンズコスメの扱いも拡大しているんですか?
宮沢:取り扱いは以前からあったんですが、ほとんどはスタイリング剤やひげ剃りなどのアイテムでした。世間的な関心や意識の高まりに合わせて、より豊富な商品の中からおすすめできるように、ここ1〜2年でグッと拡大してきましたね。
―なるほど。男性にとって、ハンズならではの気軽さがありますよね。
宮沢:メンズコスメを扱っている他のバラエティショップなどと比べても、ハンズは男性のお客様が多いんです。DIY用品やバッグなど、男性向け商品も多く扱っているので、男性が入りやすいというのはあると思いますね。
―ハンズだからできることって、何でしょうか?
宮沢:接客していても、自分の肌のことをよくご存じの方が多くて、「今、こういうケアをしているけど、他に何かおすすめはない?」といった質問もよく受けます。そういった方に「これとこれは、ここが違うんです、だから使ってほしいんです」としっかり答えられることですね。ハンズのスタッフは元々オタク気質というか(笑)、自分の担当商品を深掘りする人が多いですから。なのでDIYコーナーと同じような感覚で気軽に来て、質問してほしいです。それこそが、ハンズだからできること、いわばハンズの使命だと思っています!
渋谷スクランブルスクエア店のメンズコスメと、おすすめアイテム
―他のハンズの店舗と比べて、渋谷スクランブルスクエア店のメンズコスメの扱いはどこが違うんでしょうか?
宮沢:アイテムの量などはほとんど同じなのですが、メンズ向けの商品を1ヶ所に集めているのが特別な点です。他店では女性のビューティコーナーの一角に男性用が置かれていることが多く、どうしても入りにくい印象を与えがちなので、より気軽に立ち寄っていただけるようにコーナー化しました。
渋谷スクランブルスクエア店のメンズコスメコーナー
―確かに、男性も立ち寄りやすそうですね!ちなみに、取り扱いアイテムはどんな種類がありますか?
宮沢:スキンケアでいえば、洗顔から化粧水、乳液までフルラインナップを各ブランドから。他にも、ワックスやシャンプーなどのヘア関連、フレグランス、グルーミング、ネイルケアなどトータルで取り揃えています。
―ではここで、乾燥の季節ということも意識しつつ、おすすめのスキンケアアイテム・ブランドを教えてください!
宮沢:はい。まずは〈アスタリフト メン〉から。富士フイルムのナノテクノロジーを駆使した人気のエイジングケア〈アスタリフト〉のメンズラインです。
アスタリフト メン 左から
モイストクリアウォッシュ(洗顔料) 100g 2,500円+税
ジェリー アクアリスタ(ジェリー状先行美容液) 60g 12,000円+税
モイストローション(化粧水) 120mL 3,500円+税
モイストエマルジョン(乳液) 80mL 3,900円+税
※新宿店、渋谷スクランブルスクエア店、東京店、梅田店でのお取り扱いです。
宮沢:元々〈アスタリフト〉シリーズは女性向けですが、こちらのメンズラインには、たっぷりの潤い成分やシトラスグリーンの爽やかな香りといった男性向けの要素がプラスされています。洗顔から乳液までフルラインが揃う中でも、特に注目なのは〈ジェリー アクアリスタ〉。配合されているセラミドが肌の角質層のすみずみまで浸透して土台を整えるので、その後の化粧水が浸透しやすくなるんです。
こちらが〈ジェリー アクアリスタ〉。〈アスタリフト〉の代表的な人気商品です。
小指の先ほどの量を手に取ります。
手のひらで軽く伸ばします。
やさしく肌に馴染ませます。30秒ほどすると、肌がなじんでしっとりとしてくる感覚が。その後の化粧水を浸透しやすくしてくれます。
アスタリフトメンを実際に試した感想をチェック!新宿店の店主ブログはこちら>>
宮沢:続いては〈ブルドッグ〉。敏感肌用やオイリー肌用など、肌タイプ別に豊富なアイテムがあり、自分の肌に合わせてお選びいただけるスキンケア用品ブランドです。その実力はもちろん、初心者でも始めやすいプライスも魅力。多彩なアイテムの中でも、私のお気に入りはシェービングジェルです。
左から3番目:〈ブルドッグ〉シェービングジェル(175mL) 750円+税
宮沢:シェービングというとたっぷり泡をつけるイメージがありますが、このシェービングジェルはちょっと顔を濡らしてからつけるだけでキレイに剃れるんです。あと、シェービングの後は肌が乾燥しがちですが、潤いも補充してくれます。ぜひ一度お試しいただきたいですね。
―夏は脂っぽくても、冬の季節はシェービング後の乾燥が気になる方は多いですもんね。潤いも与えてくれるのは、この季節にうれしいですね!
宮沢:最後は〈クワトロボタニコ〉の洗顔フォームです。
左から2番目:〈クワトロボタニコ〉
ボタニカル フェイスウォッシュ&シェービングフォーム(150mL) 1,800円+税
宮沢:洗顔って、泡立てるのがちょっと面倒ですよね。これは泡で出てくるタイプなのでその手間がなく、しっかり洗顔をする時間がない方にもぴったり。名前からもわかる通りボタニカル成分を配合していて、やさしい香りも魅力です。
ここで洗顔時のポイント。泡立っていなくてもゴシゴシこすればキレイになると思いがちですが、逆にそれが摩擦を起こして肌を乾燥させる原因になることがあるんです。だから保湿という観点でも、泡でやさしく洗うことは大切なんですよ!
―なるほど。そういえば宮沢さん、肌とか爪とかキレイですよね...。
宮沢:自分でもいろいろ試して実践していないと、お客様におすすめできませんからね。説得力が違ってくるので、そこにはしっかりと気をつかっています!
日頃のケアを欠かさない宮沢は肌もキレイ。笑顔もこんなに爽やかです(笑)
―素晴らしいです!では話を戻して、接客していてよく聞く「男性ならでは」のお悩みってありますか?
宮沢:ニオイを気にしている方は多いですね。「どう見られるか、どう思われるか」を意識している方ほど積極的にケアを行っている印象です。肌やニオイをしっかりケアしていた方が、ビジネスシーンなどでも自分に自信が持てますしね。
―接客時の話し方なども、女性相手とは使い分けたりするんですか?
宮沢:そうですね、毎回ではないですが、女性のお客様よりも、ちょっと突っ込んだ表現をしたりします。たとえば「加齢臭とか気になりますよね」といった具体的なワードを出してみたり。女性が男性スタッフにそういった接客をされるとあまりよくない印象を持たれがちですが、男性同士なら大丈夫なところがありますね。「そうそう、そうなんだよねぇ」という感じで、わかりあえるんです(笑)
ハンズの最新店、渋谷スクランブルスクエア店のことも聞いてみました
―渋谷スクランブルスクエア店自体には、どんな特徴が?
宮沢:渋谷店の品揃えを凝縮させながら、その上でお客様のニーズや声に合わせて柔軟に変化させていく、そんなスタンスです。ハンズ他店にはない商品やトライアル的な商品もありますね。それといろいろ試せるのも特徴で、たとえばドローンが飛ばせたり。渋谷という土地柄、そして駅直結で便利な分、老若男女さまざまなお客様にご満足いただけることを意識しています。
―他のハンズの店舗と異なる特徴的なところはありますか?
宮沢:革小物からシューケア、ネイルケアまで、男性のためのアイテムを集めた「永久男子」というコーナーがあります。メンズコスメのコーナーもその一角にあるんですが、男性物だけをここまで揃えたスペースがあるのはハンズの中でもこのお店だけですね。男子の心を忘れずに、ずっと男を追求しましょう!という想いを込めました。
こちらが「永久男子」コーナー。メンズコスメもこの一角にあります。
―こんな風に商品が集まっていると選びやすいですね。女性と一緒に買い物に来た時でも、男性はこのコーナーを見て待ったり、一緒に選んだりできてよさそうです!
宮沢:また、他店にないものというと「アンサーラック」というものがあります。「いろんな商品を扱っているけど、違いが分からない」「どれを買ったらよいかわからない」といった声をよくいただくので、そんな声に対する"アンサー"をマトリックスやランキングでわかりやすく説明したラックを設置しています。
例えば、ボールペンに関する「アンサーラック」。こだわり、よくばり、カジュアル、フォーマル、とマトリックスにして、ボールペンを選びやすく紹介しています。
他にもフロア内のいろいろなところにアンサーラックが設置されています。
宮沢:あとは中央にある20m×8mのイベントスペース「208HANDS」があります。トレンドを発信するさまざまなイベントを開催しています。
―そういえば、お店もですがスタッフのみなさんも雰囲気が違うような...
宮沢:はい。お気づきかも知れませんが、スタッフの服装が制服ではなく私服なんです。ポーチが制服の代わりで。お客様に親しみをもって話しかけてほしい、身近に感じてほしい、という思いからですね。
―たしかに親近感がありますね!では最後に、今後の目標について聞かせてください。
宮沢:まだまだお客様のご要望に応えられていないと思っています。商品知識も十分ではないと思っていますし、本当にお客様のニーズに即した品揃えができているかというと、それもまだまだ。そこを突き詰めて、お客様とハンズが、より近い関係になっていければと思っています。そして、メンズコスメの魅力をもっともっと発信していきたいです。
おわりに
男性だからこそ。ハンズだからこそ。そんなお話を聞くことができて、いろいろな発見がありました。メンズコスメをこれから取り入れてみようという方も、もっと追求したいという方も、ぜひ一度店頭へ。そして気軽にスタッフに話しかけてみてください!
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