シューケアマイスターが伝授!冬の定番「スエード靴」の上手なお手入れ方法

見た目も温かみのある「スエード靴」は、この季節には欠かせない定番アイテム。でも、お手入れってどうすればよいの?
そんな声にお応えして今回は、初心者でも簡単にできる上手なお手入れ方法をシューケアマイスターに伝授してもらいました!

実は比較的お手入れが簡単なスエード素材

今回レクチャーしてくれたのは東急ハンズ池袋店の吉田。昨年9月に新たに認定されたシューケアマイスター2期生の一人です。シューケアマイスターとは、研修や試験をくぐり抜けた、シューケアに関する知識とスキルを兼ね備えたスペシャリストのこと。一昨年、ハンズ独自の試験として始まりましたが、昨年からは一般社団法人日本皮革製品メンテナンス協会公認の試験となりました。
シューケアマイスター2期生誕生に関する記事はこちら>>

では早速、スエード靴のお手入れ方法を教えてもらいましょう!

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東急ハンズ池袋店 シューケアマイスター 吉田
靴が好き、だからお手入れも好き。そのやさしい語り口からは、靴への愛情がひしひしと伝わってきます。

吉田:まずはスエード素材の基礎知識から確認しましょう。スエードは、革の繊維を起毛させたマットな質感が特徴の素材です。そのままだと雨や汚れに弱いのですが、撥水処理をしっかりすれば安心してお使いいただけます。比較的お手入れが簡単な素材なので、毛が寝てしまった時や擦れてしまった時は、ご自分の手でケアしてみてください!

まずはホコリと汚れを落とすブラッシング

吉田:今回はこちらのセットを使って実践します。スエード靴のお手入れアイテム3種が揃った、初心者でも簡単に始められるセットです。

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M.モゥブレィ スエードスタートキット 1,900円+税
(セット内容)
左上:スエード&ヌバックイレイサー
左下:ラテックス&スプラッシュブラシ
右:スエード&ヌバックトリートメント

吉田:まずは四角い「ラテックス&スプラッシュブラシ」(起毛皮革専用の2WAYタイプのホコリ落としブラシ)を使い、ホコリを吸着させながら落としていきます。

表裏で材質が異なりますが、まず使うのは発泡ゴムの面。

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起毛の向きには関係なく、方向を一定に決めずにタテ・ヨコ・ナナメあらゆる角度からブラッシングしてください。

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使い方のコツは、弾くようにスナップを利かせること。気になるところをひたすらスナップ、スナップです!

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吉田:力任せにゴシゴシと擦るのはNGです。このブラシは、ホコリを吸着させることで毛を引っ張ることなくキレイにできるため、強い力を入れる必要はありません。さらにシューキーパーを入れると、靴のシワがのびてお手入れしやすくなります。

汚れが気になるところは別の素材とアイテムで

吉田:傷みやすくて汚れやすいつま先などには、「ラテックス&スプラッシュブラシ」の天然ゴムの面を使います。

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発泡ゴム面よりもザラザラしていて摩擦が強いので、汚れやホコリをより吸着し、毛を起こしてくれます。

使い方は発泡ゴム面と同じ。スナップを利かせて、毛を起こしてあげるようなイメージでブラッシングします。

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凹みのところにはカドの部分を使います。

吉田:黒ズミなど、さらに汚れが気になるところには、もうひとつの「スエード&ヌバックイレイサー」(起毛皮革専用の汚れ落とし)をピンポイントで使います。いわゆる「砂ケシ」ですね。

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カドを使って消しゴムのように擦ります。

汚れを取ったら、削りカスをブラシではらいます。

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吉田:今度は毛並みを一定方向に整えながら、もう一度全体をブラッシングします。
ブラッシングには、こちらの毛がやわらかい馬毛ブラシもおすすめです。スエードはもちろんのこと、どんな靴にも使えるオールマイティなブラシなので、日常のお手入れのためにも1本あると便利ですよ!

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コロンブス 東急ハンズオリジナル ポリッシングブラシ 1,550円+税

トリートメントと撥水スプレーで仕上げを

吉田:汚れ落としとブラッシングが終わったら、革に"栄養"を与え、色を濃く見せる効果がある、「スエード&ヌバックトリートメント(起毛皮革用の保革・色蘇生剤)」を吹きかけます。20〜30cm離れた位置から、軽くしっとりするくらい何度かシュッと。

吹きかけた後は、日の当たらない風通しのよいところで1時間ほど自然乾燥させます。ドライヤーなどの強制乾燥は素材が傷むので絶対に避けてくださいね。

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かけすぎるとシミの原因になるので要注意。

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左足(画像では右)がトリートメント後。毛並みが整い、発色も濃く美しくなっているのがわかります。

吉田:乾いたら、もう一度ブラッシング。毛並みをキレイに整えたら、仕上げに〈スエードカラーフレッシュ〉(撥水スプレー)をかけて、お手入れ完了です。
撥水スプレーには雨だけでなく、汚れを防ぐ効果もあるんです。スエード素材は毛が立っているので、その奥に汚れが入ってしまうと完全に取るのが困難になります。その後のメンテナンスを楽にするためにも、撥水スプレーを定期的にかけてください。

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M.モゥブレィ スエードカラーフレッシュ 1,500円+税

吉田:目安として、スエード靴は毛がつぶれたり硬くなってきたりしたらお手入れをした方がよいのですが、履くたびに毎回すべてのケアを行う必要はありません。
ただ、アスファルトの汚れなどが静電気で付着しますので、できれば履いたその日にブラッシングだけはしてほしいですね。
加えて2〜3日に1回くらいは撥水スプレーをするとキレイに履き続けられますよ。

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吉田:スエード靴も含めて、お気に入りの靴を長く履くために大切なことは、小まめにブラッシングすること、シューキーパーを入れること、風通しのよい場所で保管すること。そして、湿気をしっかり取ることです。湿気はカビの原因になり、革の表面を変色させてしまうことがあるのでご注意を。
では皆さんも、靴のお手入れを実践してみてください!

おわりに

靴のお手入れに欠かせないのは、よいアイテムと正しい知識、そして靴への愛情をしっかり注ぐことだと実感しました。困ったことや分からないことがあったら、シューケアマイスターをはじめとした店頭スタッフにお気軽にご質問を!


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