天然成分100%!いいニオイはそのままに。イヤなニオイだけをとる消臭スプレー「きえ~る」

部屋干しした洗濯物のニオイ、シンクに溜まった生ゴミのニオイ、衣類や寝具についた汗のニオイ......。毎日の生活のなかで「イヤなニオイ」を感じる瞬間って、たくさんありますよね。そんなとき、ニオイをごまかすのではなく、根っこから消し去ってしまうのが、天然成分100%の消臭スプレー〈きえ~る〉。
今回は、この不思議なスプレーの魅力や消臭のしくみについて、開発者にお話を聞いてきました!

いいニオイはそのままに。いやなニオイだけを取り除く不思議なスプレー

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きえ~る Uシリーズ 身の回り用 980円+税
画像提供:株式会社環境ダイゼン

この消臭スプレー、特徴的なのは「いいニオイはそのままで、いやなニオイだけ取り除く」ところ。
そんなに都合よく、不快なニオイを取り除けるものなのでしょうか?そんな疑問を持ちつつ、池袋店3F「HINT STUDIO(ヒントスタジオ)」で開催されたワークショップに参加しました。
HINT STUDIOについて詳しくはこちら>>

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ワークショップでは〈きえ~る〉を開発した、環境ダイゼン取締役会長の窪之内覚さんにお話を伺いました。

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「きえ~る」はなんと、「牛のオシッコ」から生まれたとのこと!
かつて北海道にてホームセンターの店長をしていた窪之内会長。開発のきっかけは、お客様からの「ニオイをごまかすだけじゃなく、本当にニオイの消える消臭剤がほしい」という要望でした。

犬を飼う家が多い北海道。土地が広いため放し飼いにすることも多く、ペットがしたおしっこのニオイに人々は悩まされていました。当時ホームセンターで扱っていたスプレーは、他の香りでニオイをごまかすものばかり。根本からニオイを消し去るものを、お客様は求めていたのです。

この話を受け、悩みを解決したいと考えた窪之内会長。あらゆる商品をさっそく試したそうですが、ニオイを根本から消す消臭スプレーは見つからず......。あっと言う間に、2年の月日が流れてしまいました。

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そんなとき、悩む窪之内会長に、地元の酪農家の友人から相談が。「牛の糞尿の処理に困っている。尿を乳酸菌で分解した液体があるのだが、これを売ることはできないか?」

畜産業が盛んな北海道北見市では、牛の糞尿の処理が公害問題となっていました。そのニオイに加えて、土に染み込んだ尿が近隣の川に流れ込み、汚染が広がる事態が起こっていたのです。法律で糞尿の処理が義務付けられましたが、その費用は酪農家にとって大きな負担に。そこで処理済みの液体を再利用できないかと、窪之内会長のもとへ相談が舞い込んだのです。

話を聞いてみると、処理した液体はまったく汚くなく、植物の活性剤になるとのこと。どんなものかとその液体を嗅いでみると、確かにまったくの無臭でした。
「尿のニオイがしないならば、他のニオイも消せるかもしれない」。
そうひらめき、試しにニオイの気になる箇所に液体をかけてみると......その予想は大当たり!ペットの糞尿や生ゴミ、排水口やトイレの悪臭まで、見事にニオイが消えていました。

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なぜかはわからないけど、ニオイが消える。
理由が気になり、窪之内会長はその効果と安全性について、日本赤十字北海道看護大学、北見工業大学、帯広畜産大学に検証を依頼しました。
すると、「乳酸菌が牛の尿内にいる大腸菌を分解した際に発生する、マイナスイオンの酵素の働きで消臭していると考えられる」との検証考察をいただきました。

悪臭のするところにはプラスイオンの酸化酵素が存在します。そこへ「きえ〜る」を散布することによりマイナスイオンの抗酸化酵素が結びつき、臭いの元から分解して瞬時に消臭するのです。

名称未設定-1.jpg画像提供:株式会社環境ダイゼン

「きえ~る」と他の消臭剤の違いは、香りでごまかさない点。そして「人間がいやと感じるニオイ」だけに作用する点です。
有機物の腐敗臭やアンモニア臭などにだけ反応するため、花にかけても花のいいニオイは消えません。また、芳香剤のように科学的に合成された物質にも反応しないため、そのニオイを消しません。魔法のように、有機物が酸化・腐敗して発生する悪臭にだけ反応するのです。

どんな生活臭にも使える! 多彩なラインナップ

効果を確信した窪之内会長は生産体制を拡充。現在では、商品ラインナップも増え、スプレーのほかにゼリータイプや、洗濯用、排水管用など、様々な種類があります。

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排水管用以外の内容物は無香・無色透明。また化学物質は一切入っておらず、天然成分100%。「牛の尿」と聞くとなんとなく汚いように思えますが、水よりも綺麗なため、口に入ってもまったく問題がないとのことです。
ワークショップでも会長自ら、その場で液体を飲み(!)、会場を驚かせていました。

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ワークショップでは実際に、虫さされ・かゆみ・肩こりなどの際に肌に塗る薬品を使用した消臭体験を実施。
この薬品にはアンモニアが含まれているため、ふたを開けるとツンとしたニオイがします。それをプラスチックの容器に塗り、〈きえ~る〉を吹きかけると......!
なんと、すぐにニオイがとれました。

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今ではたくさんの購入者がいる〈きえ~る〉。20年前の発売当初、北海道のホームセンターを利用する一部の人々には商品が知られていましたが、東急ハンズが取り扱いを開始したことで、徐々に全国に広まっていきました。
さらに、メディアで取り上げられたことで人気が火がつき、それまで〈きえ~る〉を知らなかった人々のもとにも情報が届けられるようになったのです。

生活臭だけじゃない。災害の被災地でも大活躍

このような特徴を持つ〈きえ~る〉ですが、生活臭だけではなく、実は災害のあった地域でも活躍しています。
2011年の東日本大震災。被害にあった地域では多くの人々が避難生活を強いられましたが、そこで問題となっていたのがニオイでした。仮設トイレや排水処理などにおける生活圏におけるニオイ、救護隊がご遺体を処理する際に付着するニオイ......。水や洗剤が満足にない環境ではこれらを洗い落とすことができず、現地の人々を悩ませていたのです。

そこで注目を集めたのが、〈きえ~る〉。日本赤十字社から連絡を受けた窪之内会長は、ただちに支援物資としてたくさんの〈きえ~る〉を寄付。

その効果は絶大で、たくさんの人々から感謝の言葉をいただいたそうです。その後も震災のあった熊本、水害の起こった岡山の該当地域にも〈きえ~る〉を寄付し、被災地をニオイから守り続けています。

おわりに

日々の様々な場面で、イヤなニオイはどうしても発生してしまうもの。
「ほかの香りでごまかしたくない」「ニオイはとりたいけど、子どもがいるから化学物質が入っている消臭スプレーはちょっと......」という方に〈きえ~る〉はおすすめです。
家の中でも、外出時にも。様々な場面で、ぜひ使ってみてくださいね。

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