食欲の秋。新米のおいしい季節がやってきました。卵かけごはん、明太子、焼き魚...定番のおいしさももちろんですが、もっと新しいおいしさを探求したい!そんなみなさまのために、国境を越えてごはんがすすむ一品をご紹介。
365日スパイス系世界の料理を食べ歩く「じょいっこ」さん推薦のもと選ばれたのが、ミャンマー料理の「チェッターヒン」です。耳慣れない料理名ですが、心配ご無用!なぜ日本のお米と合うのか、どうやってつくるのか、そのすべてにおこたえします!
※この記事は2022年10月公開の記事を再編集しております。
じょいっこさんイチオシ!チェッターヒンってどんな料理?
今回、ごはんがすすむ世界の料理を探すにあたり、ヒントマガジン編集チームがコンタクトを取ったのは、じょいっこさん。3年半ほど前からスパイス系の世界の料理を食べ歩き、365日毎日更新を目指してnoteに食レポをアップしているツワモノです。
こちらがじょいっこさん!カレーをはじめ、世界のスパイス料理の食べ歩きをつづけています。
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スパイスを使った料理を中心に、これまで巡ったお店の数は1,300店以上。そんなじょいっこさんが「ごはんに合う!」と太鼓判を押すのが、ミャンマー料理の「チェッターヒン」。レシピを聞くなら高田馬場にある「ノング インレイ」がおすすめだそう。
というわけで、早速「ノング インレイ」にやってきました!迎えてくれたのはオーナーのハンウォンチャイ・スティップさんです。
高田馬場で25年前から「ノング インレイ」を営むスティップさん。ミャンマー北東部の山岳地帯に暮らすシャン族の料理を提供する数少ないお店として知られている。
―スティップさん、チェッターヒンというのはどんな料理なのですか?
スティップさん:チェッターが「鶏」でヒンが「カレー」という意味。ミャンマーのチキンカレーです。鶏のほかに、豚や牛を使ったヒンもありますよ。
―じょいっこさん、なぜノング インレイのチェッターヒンを選んだのでしょう?
じょいっこさん:「ノング インレイ」はミャンマーのなかでもシャン族の料理を出すお店。シャン料理は、漬物や発酵食など、日本と食文化が似ているんです。ミャンマー料理は一般的に油をたっぷり使ったものが多いですが、シャン料理は油控えめですし、日本人の好みに合うと思います!
スティップさん:ミャンマー料理は地域によって味付けやレシピが違うけど、うちは油をあまり使わないレシピ。南部のタイ米のようなパラパラのお米にくらべて、シャン州のお米は粘り気のある日本米に近いお米。だから、油が多くないほうがいいんです。
食文化も穫れるお米も似ているシャン族の「チェッターヒン」、これはごはんのお供として期待がもてそう!早速つくり方をレクチャーしていただきましょう!
シェフ直伝!ごはんに合うチェッターヒンのつくり方
【材料(3~4人前)】
【つくり方】
1:鶏肉に下味をつける
鶏肉にナンプラー(大さじ1)・ターメリックパウダー(小さじ1)・パプリカパウダー(小さじ2)・塩(ひとつまみ)・ピーナッツオイル(大さじ1)を揉み込み1時間ほど置く。
2:レモングラスをミキサーにかけ、にんにく・しょうがを加えてさらにミキサーにかける。
3:具材を炒める
熱した鍋にピーナッツオイル(大さじ3)を入れ、②と残りのターメリックパウダー(小さじ1)・パプリカパウダー(小さじ1)を炒める。香りが出てきたらみじん切りにした玉ねぎを加え、あめ色になるまで炒める。
4:鶏肉を加えて煮込む
1 の鶏肉を加え、表面に焼き色がつくまで焼く。焼き色がついたら鶏ガラスープの半量(250ml)を加えて煮込む。ある程度水分が飛んだら残りの鶏ガラスープを加え、カレーリーフ、タマリンド、ミックスマサラを加えて鍋にふたをし、10分程度煮込めばできあがり。
材料さえ揃ってしまえば、つくり方の手順はいたってシンプル。タマリンドペーストがない場合はトマトで代用してもOK。ミックスマサラはカレー粉で代用もできるそうです。
いざ実食!チェッターヒンのお味とごはんとの相性は!?
香ばしいスパイスの香りに包まれながら、あれよあれよという間にチェッターヒンが完成!早速じょいっこさんに食レポしていただきましょう!
「ふぁ~おいしい!そんなに辛さはないですね。唐辛子マークで言えば5段階評価で1~2くらいの辛さで、食べやすいです。タマリンドの酸味、カレーリーフの香り、奥深いコクが感じられます」
ミャンマーではバラチャウン(干しエビやフライドオニオン、ガーリック、チリフレークが入ったふりかけのようなもの)を入れることで辛さの調整をするそう。辛いものが好きな方は、【つくり方 2 】のミキサーをかけるタイミングで、青唐辛子をプラスしてもOK。
「やはりほかのお店で食べるより油があっさりめで、日本人好みですね。あんなに短時間でここまでコクが出るなんて驚きです。ミャンマー特有のピーナッツオイルの香ばしさも効いています」
ミャンマー料理に欠かせないピーナッツオイル。ピーナッツの香ばしい香りとコクが感じられる。
「シャン州のお米と日本のお米が似ているという話は初耳。だからノング インレイのチェッターヒンは日本人の好みにぴったりなんですね。これならおいしい新米がさらにおいしくいただけること間違いなしです!」
あっという間にチェッターヒンを完食したじょいっこさん。まだまだ知らない世界の料理を探求すべく、あらたな旅へと出かけていきました...。
おわりに
世界の料理を食べ歩くじょいっこさんおすすめの「チェッターヒン」いかがでしたか?本場の味を忠実に再現したい!という方はノング インレイと同じビルにある系列の食材店で材料を入手することも可能!ごはんがおいしい季節に、ぜひお試しください。
ミャンマー・シャン料理「ノング インレイ」
東京都新宿区高田馬場 2-19-7 タックイレブンビル 1階
レシピを教えてくれたスティップさんのお店。チェッターヒンのほか、伝統的なシャン料理が楽しめる。じょいこっさんのおすすめメニューは「ダンパウ(タンドリーチキンごはん)」と「ラペットゥ(お茶の葉サラダ)」。
ミャンマー食材店「ロイレムストア」
東京都新宿区高田馬場 2-19-7 タックイレブンビル 4階
ピーナッツオイルやタマリンドなど、レシピに登場した材料が揃うミャンマー食材店。せんべい納豆など、シャン特有の発酵食も並び、見ているだけでも異国情緒を楽しめる。
【まだまだ知らない世界の料理 過去記事はこちら】
・夏こそ食べたいペルー料理「セビーチェ」!まだまだ知らない世界の料理〜夏のごちそう編〜 >>
・ベトナム料理「バインドゥックノン」でお餅アレンジ!まだまだ知らない世界の料理 お餅のたのしさ広がる編 >>
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