「捨てない」「もったいない」が新たな価値を生む。Hand Marks「端材シリーズ」の魅力とは?

「もっと、ものを育てよう。」をコンセプトにしたハンズのプライベートブランド〈Hand Marks(ハンド マークス)〉。今回は、そのラインナップの中でも異彩を放つ存在として注目を集めている「端材シリーズ」をクローズアップ。商品企画に携わったハンズの担当者にお話を聞きました!

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Hand Marksの「端材シリーズ」は、どうやって生まれたの?

国産を中心とした産地や素材にこだわったもの、生産者や職人の技術を生かした製品など、安心して長く愛着を持って使い続けられるアイテムを展開する〈Hand Marks〉。そこに加わった「端材シリーズ」について、どうやって生まれたのか、どんな思いが込められているのか、企画担当者であるハンズスタッフの武井が詳しく解説します。

HandMarks端材シリーズ1
Hand Marks(左から)
端材をあつめたスポンジパック 700円(税込)
端材をあつめた革パック 1,500円(税込)
端材をあつめた木材パック 1,000円(税込)
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HandMarks端材シリーズ2
Hand Marks(左から)
端材をあつめたヒバチップパック 1,000円(税込)
端材をあつめたろうそく芯パック 500円(税込)
端材をあつめたシールパック 普通紙 350円(税込)
端材をあつめたシールパック 透明 350円(税込)
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PB開発グループ武井1商品戦略部 PB開発グループ 武井

―「端材シリーズ」のコンセプトや開発経緯を教えてください。

武井:いろいろな商品の製造時に出る端材をパッキングしたシリーズです。これまでたくさんのPB商品の開発に携わってきましたが、製造時に出る部品の余りなどが捨てられていくのを目の当たりにして、「もったいない」という思いをずっと抱いていました。でも、それを有効活用することにはなかなか結びつけられずにいたんですが、今回やっと形にできました。

―ようやく形にできたのは、何かきっかけがあったんですか?

武井:SDGsが浸透し、世の中が「ものを大切に使おう」という流れになって来ていること。そしてそれに合わせるように、ハンズ内で〈Hand Marks〉が立ち上がったことですね。〈Hand Marks〉のコンセプトは「もっと、ものを育てよう。」なので、そこに"捨てない"という価値で貢献できるのではと思い、企画を立ち上げました。PB開発グループ武井2
―商品化にあたってはどんなところが大変でしたか?

武井:しっかりと量を集めることが、まずは第一です。それと、廃棄するだけだったものをあえてパッキングして商品にしているので、そのための手間ももちろん増えます。端材とはいっても商品にする以上、最低限の選別はしなければなりませんし。

―手間は増えるけれど、やることに価値があると。

武井:はい。そこを避けていたら一歩も前に進めませんからね。

お客様には「こういう使い方はどうですか?」という提案もしていこうと思っていますが、使い方は自由です。お客様自身に考えていただいて、好きなように活用していただければと思います。

使い方はいろいろ。「端材シリーズ」の7アイテムをご紹介

―アイテムの紹介をお願いします!

武井:ではまず〈端材をあつめた革パック〉から。こちらは革小物や服などに使われているレザーの端材です。型抜きした後のものや、1枚革の端っこの部分などですね。
端材をあつめた革パック中身

―中身は素材も色もランダムなんですか?

武井:はい。その時々に出た端材を集めているため、光沢のある革もあればスエードなどの起毛革もあり、色もさまざまなので、中身は開けてみてのお楽しみです。

―クラフト作品づくりに役立ちそうですね。

武井:大きいものも小さいものもあって、量もたっぷり入っていますので、いろいろな使い方ができると思います。

革の端材を使った作品をご紹介!
端材を使った作品1
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―では次は〈端材をあつめたスポンジパック〉を。

武井:こちらはキッチン用のスポンジなどを製造する際に型を抜いた"ガワ"の部分です。端材をあつめたスポンジパック中身
―なんだか見た目がキャッチーですね!

武井:用途に合わせて好きな大きさに切って使えます。細かいところを洗うのにも便利で、とても使い勝手がよいアイテムですね。アイデア次第でクラフト作品にも使えますよ。

―武井さんも使っているんですか?

武井:使っています!こういう細くなった部分のあるスポンジは逆に珍しいので、サッシの溝を拭くときなどにも便利です。

スポンジの端材を使った作品をご紹介!
端材を使った作品2
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―続いて〈端材をあつめた木材パック〉を。

武井:こちらは木箱を製造する際の端材が中心になっています。木の種類や形も、その時々でいろいろです。端材をあつめた木材パック中身

―これはまさにクラフト用といった感じです。

武井:そうですね、クラフト作品のベース部分や装飾に使ったり、これ自体でコースターをつくったり。いろんな形と大きさの木材が入っているので、幅広く使えると思います。

―どんどんいきましょう!〈端材をあつめたシールパック〉は普通紙と透明の2種類ですね。

武井:タックシールを製造する際、余りの部分がかなり出るということで、それを有効に使いました。こちらに関しては使い勝手を考えて、等分にカットしてからパッキングしています。

端材をあつめたシールパック中身
―端材ではありますが、見た目は普通のシンプルなシールといった感じですね。

武井:タックシールと同じように名前のラベルにしたり、透明シールは保護用に貼ってもよいですし、日常の中でいろいろ使えると思います。たっぷり50枚入なので、より気軽に使ってほしいですね。

―続いて〈端材をあつめたヒバチップパック〉。これは何を製造する際の端材ですか?

武井:ヒバの木を使った建材を加工する際に出た欠片です。

端材をあつめたヒバチップパック中身
―どんな使い方がおすすめでしょうか。

武井:ヒバの木は消臭作用があるので、小さなネットなどに入れて靴の中や下駄箱に置いたり。香りもよいので、それを湯船に浮かべてもよいですね。素材としての特性をシンプルに活かして使っていただきたいです。

―では最後は〈端材をあつめたろうそく芯パック〉を。

武井:ろうそくを製造する際に余った芯や切り落とされた芯を集めました。すべてロウ引きされています。

端材をあつめたろうそく芯パック中身
ちょっと変わり種という感じですが、どんな使い方があるんですか?

武井:ひとつまみしてギュッと握れば、着火剤として使えます。キャンプなども流行っていますから、そういったシーンでは意外と便利ですよ。

―なるほど、そんな使い方が。見た目もとてもカラフルです。
 ちなみにそれぞれのパッケージにも何かこだわりがあるんでしょうか。

武井:ものを無駄にしないというコンセプトに合わせて、パッケージには古紙を使っています。大きな3つのパッケージは、見てのとおり米袋をモチーフにしました。普通なら捨てられてしまうものを商品にしているので、どうにかしてお客様の目に留まるものにしたくて。この袋も何かに再利用していただけたらうれしいです!端材シリーズのパッケージについて

どんなものが登場する?今後の「端材シリーズ」について

―ご紹介いただいた7つが商品に選ばれたのは、どんな理由ですか?

武井:企画段階ではあらゆる製品の端材を探し、たくさんの候補が挙がりましたが、使い方が提案しやすく、物量や物流などの面も含めて整ったものから商品化しました。端材を商品化するという取り組み自体はとても意義があると思いますが、しっかり継続しなければ意味がありませんので。

PB開発グループ武井3―では、今後こんなものも商品化したい、といった構想やイメージを教えてください。

武井:第2弾として具体的に進んでいるのは、トイレットペーパーの芯のような筒状の紙「紙管」と、海に落ちている色とりどりのガラス片「シーグラス」です。そしてもうひとつが、業務用ミシンの糸巻きの中心部分の芯「プラコーン」。糸を使い切った後はすべて捨てられていたのですが、そのゴミの量を減らせるかなと。

―製造時に出た純粋な端材だけでなく、より幅広い視点の商品も加わる予定なんですね。

武井:はい。今後は一歩進んで、端材+αでアップサイクルという側面も含んだ形にしていければと思っています。

―なるほど。では最後にお客様へのメッセージをお願いします!

武井:この企画で商品化できているものは、廃棄されている端材全体の極々一部です。まだまだ捨てられている量の方が多いのが現実なので、この取り組みによってその量を少しでも減らし、またそういった現実への認知を広めていくことができればと思っています。
この企画は、お客様に知ってもらい、続けていくことに価値があると思いますので、お客様からも「こんなアイデアがあるよ」といったご意見をいただけたらうれしいですね。今後の「端材シリーズ」にもご期待ください!

おわりに

「捨てない」ことと「もったいない」という思いを形にした、Hand Marksの端材シリーズ。その価値と意義を実感しつつ、どう活用するかは人それぞれ、アイデア次第です!

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