何でも「やってみる」から面白い!ハンズ新宿店6階「世界にひとつだけの商店」の熊谷店主と安藤店主に会いに行ってみた

あなたはもう、東急ハンズ新宿店内に誕生した19の商店(ショップインショップ)には行きましたか?各商店の代表を務める「店主」たちは皆、強いこだわりの持ち主で、訪ねていけば必要以上のことまで教えてくれるアツい人ばかり。そこで今回は、6階「世界に一つだけの商店」の熊谷店主(写真左)と安藤店主(写真右)に突撃インタビューをしてみました。ものづくりへの愛が伝わってくる、お二人のエピソードをご覧ください!

クラフトとDIY。個性的な道を歩んできた二人の店主

--熊谷さん、安藤さん、本日はよろしくお願いします!
熊谷:こんにちは、新宿店6階の「世界にひとつだけの商店」の店主をしております、熊谷尚巳です。よろしくお願いします!
安藤:同じく、安藤真由美です、よろしくお願いします!

--新宿店では唯一、いち商店で二人の店主ですが、何か理由があるのですか?
安藤:それぞれ担当が違って、私はDIY(ツール&マテリアル)担当で、熊谷はアクセサリーづくりなどのクラフト担当をさせていただいています。
熊谷:私はハンズに入って28年、安藤は24年が経ちますが、その間にさまざまな店舗や部署で働いてきました。その中でも、安藤とはこれまで何度か同店舗・フロアの配属になることがあったので仲が良く、今回もこうして一緒に働けてとても嬉しいです。
安藤:なので気持ち的には「姉妹店主」みたいな感じですね。私が妹、熊谷が姉で!

--お二人はこれまでもクラフトやDIYのご担当だったのですか?
熊谷:そうですね、基本的には同じジャンルでずっとやってきました。私は学生時代から陶芸の勉強をしていたこともあり、ハンズに入社して最初に就いたのが、渋谷店の陶芸担当でした。粘土とかろくろなどをひたむきに販売していました(笑)。

--ま、マニアックですね...!
熊谷:それからしばらくして木彫担当になったり、貝殻と石の担当、彫金担当など、クラフトという括りの中でさまざまな担当に就きました。特に貝殻と石の担当だった頃が一番思い出深いですね。貝殻を仕入れるためにひたすら貝の名前を覚えたり、実際に水族館まで買い付けにいくんですよ。で、見た目が良いものを選別するんです。しばらくしてその担当からも異動になってしまったのですが、一緒に働いていた仲間たちに、「美しい世界の貝」という分厚い図鑑をプレゼントしていただいて、とても嬉しかったことをおぼえています。

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--安藤さんもずっとDIYのご担当だったのですか?
安藤:はい、私も基本的にはDIY担当としてやってきました。ただ、私は熊谷のように学生時代からDIYに興味があったという訳ではなかったです。ハンズには新卒で入ったのですが、どの担当を希望しようかと悩んでいたある時に、DIYアドバイザーという資格があることを知って。で、手に職じゃないですけど、働きながら資格が取れるような担当は良いなと思って、DIYを志望しました。

--その資格は実際に取れたのですか?
安藤:それが、思ったよりも全然難しくなかったんです(笑)。資格そのものは入社して割とすぐに取ることができました。ただ、DIYなので、実際にものづくりができてようやく一人前。資格を取ったこと自体は決して無駄ではありませんでしたが、それだけでは実技の経験が足りなくて、一緒に働く職人のような先輩たちに、生きた知恵をたくさん教えていただきながらここまできました。

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仕事道具やディスプレイ用の小物も自分でつくる

--休日も趣味としてものづくりをされていますか?
熊谷:そうですね。この間、動物園にパンダを見に行ったのですが、とても可愛かったので羊毛フェルトを使って手のひらサイズのパンダ人形をつくりました。
安藤:私はメリハリをつけたいので、オフの日は能動的に何かをつくることはあまりせず、外にフラッと出かけることが多いですね。強いて言えば、店頭にディスプレイされている「アイツ」の服や持ち物をつくるくらいでしょうか。

--あの、「アイツ」とはなんですか...?
安藤:小さいクロッキー人形のことです。ハンズマニアの方ならピンとくるかもしれません。

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熊谷:実はハンズには、この人形にお手製の服を着せたり何かものを持たせたりすることにハマっている社員が多いんです。店内をよく見てみると、ハンズのエプロンや浴衣、ワイシャツなど、色んな服を着た人形に出会えると思います。
安藤:私も他の店舗で見かけたら、思わず写真を撮っちゃいますね(笑)。あとは仕事で使うハサミとか、手帳を入れるカバーなども自分でつくりました。

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--何でも自分でつくってしまうのですね。さすがです...!
安藤:欲しいものを自分でつくるのはやっぱり楽しいです。少しできるだけでもだいぶ違うので、一人でも多くのお客様にもその魅力をお伝えしたいですね。

嬉しいのは、「やってみる」とお客様に言われた時

--お二人は普段、クラフトやDIYに関する情報をどのように仕入れているのですか?
熊谷:知識というよりもトレンドを掴むという意味合いで、WebやSNSをよく見ますね。SNSでアップされている作品を見て、お客様がどのようなものをつくりたいのかをリサーチします。
安藤:近頃は技の限りを尽くした大作よりも、もっと簡単、気軽にできるものづくりをお客様は求めているように思いますね。例えばそこにディスプレイされている木のボックスは私が作ったのですが、中に入れたものが落ちないよう、手前部分に細長い板を付けています。その板を付ける際に、私は接着剤を使っていますが、SNSや店頭にいらっしゃるお客様のお話を聞いていると、両面テープで貼り付けている方もいるんですね。より手軽な方法があるのだととても勉強になります。

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--クラフトやDIYへのハードルが良い意味で下がっているというか、より親しみやすくなってきているのですね。
熊谷:そうなんです。店頭には私物として、お客様がカジュアルにチャレンジできるようなクラフト作品を置いています。私が実際につくったものなので、気になるものがあったらお声がけいただければつくり方をお教えしますよ!

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--完成品が目の前にあると創作意欲も湧きそうですね!
熊谷:ただ、ものづくりにはやはり失敗がつきもので、Webや動画などにある説明の通りにつくっても、上手くいかないこともあるんですよ。そういう時に、こちらにお越しいただければ、原因や改善点をお伝えすることはできると思います。
安藤:当店には作業スペースもあって、実際におつくりいただくこともできるのですが、失敗しても私たちがすぐにアドバイスできるので、ここではむしろたくさん失敗して欲しいですね。ここでたくさんのトライ&エラーを積み重ねて、いざ自分の家でつくった時に、きちんと成功するのがベストだと思うので。

--頼もしいです...!ちなみに、お客様と接していてやりがいを感じるのはどういう時ですか?
安藤:例えば「ドアの開閉がしにくい」、「水回りの調子が悪い」など、お客様のご自宅で起きたトラブルを直すための方法をご提案するのも私の仕事なのですが、それらは店頭では実際にできないですよね。私もお客様からお話をお聞きし、原因を想像してお答えするのですが、それを聞いて「自分でやってみよう」と思っていただけた時は「ああ、良かった!」と思います。
熊谷:クラフトも同じです。以前、カップルのお客様がお越しになった時に、女性の方はアクセサリーづくりにとても興味があって、私はその方のご相談に乗っていたんです。すると、私の説明を聞いていた男性の方が「面白そうだからやってみようかな」と言ってくださったんですよ。その一言は本当に嬉しかったです。

--最後に、店主としてのこれからの目標や誓いとして、「店主宣誓」をお聞かせください!
熊谷:「mixd-media」とは、さまざまな素材を組み合わせて表現する現代美術の技法のことを言います。絵画を描く時は絵の具だけにこだわるのではなく、異種素材を使うことでより立体的な作品になるんです。
安藤:その考え方は、私たちの商店でご提案できることにもつながると思っているんです。今ではもうポピュラーになっていますが、マスキングテープを壁に貼ってインテリアを楽しむという方法はとても「mixd-media」的な発想です。私たちも頭を柔らかくして、やってみようと思えるような、ハンズらしい新しい「ものづくり」の形をお客様にお伝えしたいと思っています。

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おわりに

いかがでしたか?皆さんもぜひ、東急ハンズ新宿店6階「世界にひとつだけの商店」の熊谷店主と安藤店主に会いに行かれてはいかがでしょうか。自分で手を動かしたくなるような素敵なきっかけに出会えるはずですよ。

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