「いつもありがとう!」──そのひと言を伝えるにも、照れがあったり言う機会が少なかったり、なかなかコミュニケーションがとれないお父さんも多いと思います。
そこで東急ハンズでは昨年に引き続き、FDC日本ファーザーズ・デイ委員会とのコラボイベント「父と子の工作教室」を開催しました!親子ではなく"父子"で一つの作品をつくるワークショップを通じて、お子さんの成長、お父さんの力強さ、お互いの絆や感性など、新しい発見をしてもらえたらうれしいです。
父子で協力!ツールボックスを完成させましょう
今回のワークショップには、抽選で選ばれた12組の父子が参加されました。1日かけて一緒につくるのは「ツールボックス」。お父さんの趣味の道具や、お子さん用の文房具入れにも使えそうです。
先生として参加者をサポートしてくださったのは、合板にこだわった家具づくりで人気のフランジプライウッド代表・上田剛央さんです。
「木工家具の場合、お互いに協力しないと次の工程に進めないことが多々あります。また、ツールボックスの使い方はご家庭それぞれだと思うので、おうちで今日1日を振り返りつつ、いろいろと相談してもらえたらうれしいですね」(フランジプライウッド代表・上田剛央さん)
不慣れなのが当たり前!協力しながら進めていきます
まずはツールボックスを形づくる板をカットしていきます。切れ目が入っているので、チカラを入れずにノコギリでギコギコ。後ろに誰もいないことを確認しながら慎重に!
各パーツに分かれたら紙やすりで角をとり、板同士を組み合わせるための穴あけへと進みます。ドリルを持つと心なしか男の子やお父さんのテンションが上がった気がします。
貫通しないように真上から、を意識して......。
「さあ!父さんやるよー!」
「待って待って曲がってる!」
共同作業の連続でさっそく空気がほぐれ、目はキラキラ&会話がはずんできました。
穴があいたらネジを打ち、木栓で埋めていきます。今回はナラ、メープル、ウォルナット、チークの4種類を用意しました。木材と同じカラーリングを選んでもよし、濃いめの木を選んでアクセントをつけてもOKです。
ボンドを穴に流しこんで、木栓を置いて優しく叩く!隙間にボンドがまんべんなくいきわたるように注意しながら、ボンドが乾くまで時間あるので底面も付けます。
自由にペイント!「キミの大好き」を描いちゃおう!
お昼休憩をはさんで後半戦。ボンドが固まったら、飛び出ている"頭"の部分をノコギリでカットして紙やすりでキレイにならします。
その後は、ツールボックスとしての"顔"を決めるペイントの時間です!
「何を描くか決めた?」
「これから考える!」
文字も絵柄も模様でも! 絵の具を染み込ませたスポンジで叩いたり、フリーハンドで思うがままに描き出すお子さんも。
「描きたい電車のページが違う!」
「(お父さんの仕事は本のページをおさえるだけ?)」
考える人、塗る人の役割分担が皆さん楽しそう!
そしてついに完成! デザインだけでなく、こめられた想いも、家族それぞれのツールボックスを一部ご紹介します。
最後に、完成したツールボックスをお子さんからお父さんにプレゼント。さらに、一緒に作った感想文や日頃、お互いに思っていることを手紙に書き、贈り合いました。普段なかなか口に出して言えないことも、手紙を通じて素直に表現できて、絆がより深まった機会になったようです。
ベスト・ファーザー「イエローリボン賞」のステージで父子の優秀作品を表彰!
イベント終了後、FDC日本ファーザーズ・デイ委員会と東急ハンズが選考会を開き、作品の中から1点優秀作品を選ばせていただきました。
今回、優秀作品に選ばれたのは──江本潤一郎さん、航くん父子です!
~優秀作品の選考ポイント~
海の波が楽しかった釣りの思い出をイメージさせる作品。シンプルな色合いと持ち手を富士山に見立てたデザインが素晴らしく、優秀作品の決め手となりました。
江本さん父子には、2018年6月6日(水)に開催された「第37回ベスト・ファーザー賞授賞式」にご登壇いただき、授与式を行ないました。
お二人にとって、そしてご家族にとって素敵な想い出になったと思います。
今年の父の日は、お父さんに何をしてあげましたか? 家族の数だけ、父の日の物語が生まれます。心をこめたプレゼントと一緒に、素敵な時間を過ごしてください。