人気チェーン店やメーカーの防災食品が登場!気になるお味をバイヤーがレポートします!

防災食品といえば、「おいしくない」「非常時に仕方なく食べるもの」、なんて思っていませんか?今、防災食品はどんどん進化していて、"あの"人気チェーン店やメーカーからも注目の防災食品が登場しているんですよ。ここでは東急ハンズ防災用品担当バイヤーの大仲が気になるお味をレポート!さらに、ローリングストックや防災の備えについてもお話しします。

ちょっと、仕事中に何食べているんですか?

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皆の備えをいつでも気にかける防災マニア、防災用品担当バイヤー 大仲
もしもの時のための防災アイテムを担当する冷静沈着なバイヤー。ロック好きの一面もある(革ジャンも持っている)。大仲の過去の記事はこちら>>

大仲:こんにちは、大仲です。え?今ですか?牛丼ランチを食べているところです、はい。

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―わぁ〜、おいしそう!ってイヤイヤイヤ!今日は、防災食品についていろいろ教えてくれるんじゃないんですか!?

大仲:ハハハハハ、まあ落ちついて。私の防災食品講座(?)はすでに始まっているんですよ。実はこの牛丼...、あの人気牛丼チェーン〈𠮷野家〉さんの防災食品なんです。

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𠮷野家 缶飯 牛丼(賞味期限:製造日から常温で3年)700円+税

―〈𠮷野家〉さんから防災食品が出ていたんですね!それにしても、クオリティが高かったので、まさか防災食品だとは思いませんでした。お味はいかがですか?

大仲:お店で食べるみたいにおいしいですよ。というのも、缶詰の材料にはお店と同じ牛肉が使われているんです。赤身と脂身の割合がちょうどよく、お米とよく合います。そして、一緒に入っているお米にもご注目いただきたい。こちらは「金のいぶき」という高機能玄米が使われているんですよ。

―高機能玄米?

大仲:栄養の宝庫である胚芽が通常の玄米の約3倍大きいお米です。食物繊維やビタミンEがたっぷり含まれているので、栄養豊富な食糧として防災食品にぴったりなんです。さらに冷めても食べやすく、噛めば噛むほどお米の自然な甘みが口の中に広がります。

―非常時は電子レンジやガスが使えない場合もあるので、常温でもおいしく食べられるのはうれしいですね。牛丼以外にも種類はあるんですか?

大仲:ええ。豚丼、焼塩さば丼、焼鳥丼、焼肉丼、生姜焼丼の全6種類があり、東急ハンズでは豚丼と焼塩さば丼を販売しています。

※焼鳥丼、焼肉丼、生姜焼丼は𠮷野家さんの公式通販ショップのみで販売しています。

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𠮷野家 缶飯(賞味期限:ともに製造日から常温で3年)
左:豚丼 700円+税、右:焼塩さば丼 650円+税

大仲:そして気になるお味ですが、牛丼と同じくどちらもお米は「金のいぶき」を使っています。豚丼はお店のメニューにもありますよね。焼塩さば丼は非常用保存食オリジナルのメニューです。どちらも食べ応えがあり、ご飯が進む味わいです!

余談ですが、高校卒業後、愛知から東京へ出てきてはじめての外食がたしか、〈𠮷野家〉さんでした。東京の人はこんなにおいしいものを食べていたのか、と驚いたものです。店員さんに「つゆだく」とオーダーするのが恥ずかしくて、言えるようになるまでに半年くらいかかった覚えが...。そんな学生の頃から大人になった今も身近にある馴染みの味を、非常時であっても食べられるのはうれしいなと。

―そんな思い出が...。緊迫した状況でも思い出の味や馴染みの味があるだけで心が安らぐかもしれませんね。

大仲:ええ。と、さてさて、ご紹介したいおすすめ防災食品はまだたくさんあるんですよ。

どんどんご紹介!気になる"あの"防災食品のお味はいかに!

〈CoCo壱番屋〉監修のさばカレー

大仲:続いて実食するのは〈CoCo壱番屋監修 さばカレー缶〉です。

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HOCO CoCo壱番屋監修さばカレー缶(賞味期限:製造日から常温3年) 350円+税
※サラダ、ご飯はイメージです。

―お店で出てきそうなクオリティですね!

大仲:本当ですね...。では早速食べてみましょう!

モグモグ...

―いかがですか?

大仲:あ、おいしい...。さっき牛丼を食べたばかりなのに、すごくスプーンが進む。かなり私好みです。

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―あの、もうちょっと詳しく食レポをお願いします...。

大仲:これは、失礼。スパイスの効いた〈CoCo壱番屋〉のカレーとごろっと入った鯖の相性がバッチリです!鯖は身も骨もやわらかく、丸ごと食べられますよ。

―非常時でもカルシウムをしっかり摂れますね!

大仲:ええ。カレーに鯖!?と最初は思いましたが、魚の臭みもなく食べやすいです。カレーは子どもから大人まで人気のメニューですし、たくさんストックしておいて損はないはず。

お年寄りも食べやすい〈亀田製菓〉のユニバーサルデザインフード

大仲:続いてご紹介するのは、お米を使ったお菓子が人気の〈亀田製菓〉の〈災害食用 梅がゆ〉。お水やお湯要らずで、そのまま食べられます。

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亀田製菓 災害食用 梅がゆ(賞味期限:製造日から5年)250円+税
※近日中に入荷予定です。

大仲:実はこの梅がゆは、噛む力が弱まった高齢者の方でも安心して食べられる「ユニバーサルデザインフード」に適合しているんです。

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ユニバーサルデザインフード認定マーク

―ユニバーサルデザインフードですか、はじめて聞きました。

大仲:日本介護食品協議会が規定した「かたさ」や「とろみ具合」の基準をクリアした商品だけにつくマークで、マークのそばにはお客様に分かりやすいように「舌でつぶせる」や「かまなくてよい」などの文字が書かれています。

―たくさん種類がある防災食品の中でも、このマークを目印にすればお年寄りの方も自分にぴったりのものをみつけられますね。

大仲:あまり知られていない言葉ですが、ハンズとしてしっかりお伝えしていきたいポイントです。では、実際にユニバーサルデザインフードを体感してみます。

―お願いします!

大仲:ん?あ、お〜。

―え?なになに?

大仲:消えた。

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―ど、どういうことですか?

大仲:ちゃんと固形感があるのですが、舌でつぶれるやわらかさでスッと飲み込めるんですよ、スッと。これはたしかにお年寄りの方も食べやすいと思いますね〜。味もよいですよ!紀州練り梅の酸味がほんのりと口の中に広がり、食欲がそそられます。うん、うまい!

―(こんなにテンションの高い大仲さんを見たのははじめてだ、恐るべし、ユニバーサルデザインフード)

具だくさんスープや野菜ジュースでバランスのよい食事を

大仲:続いては〈カゴメ 野菜たっぷりきのこスープ〉を実食。

―いかがですか?

大仲:しっかりとした味付けで、ご飯が進むような旨みがあります。それに、想像以上に具だくさんで、食べごたえがありますよ。成人男性でも小腹はしっかり満たせると思います。

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カゴメ 野菜たっぷりきのこスープ(消費期限:製造日から5.5年)300円+税
※実際の商品とパッケージの仕様が異なる場合がございます。

―朝食にもよさそうですね!

大仲:そうですね。スープなら胃に負担もかかりにくくいので、普段朝食を抜いている人にもおすすめしたいです。きのこスープの他に「やさいたっぷりシリーズ」にはトマト、カボチャ、豆スープもあります。いくつか種類を用意して家族でシェアするのもよいですね。

―非常時でも野菜不足を防災食品でおいしく補えるのはうれしいです。

大仲:さらに手軽にチャージしたいなら、1缶で野菜1日分350gをギュッと濃縮した〈カゴメ 野菜一日これ一本 長期保存用〉がおすすめです。

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カゴメ 野菜一日これ一本 長期保存用(賞味期限:製造日から5.5年)1本 150円+税

―長期保存用として何か特別な特徴があるのですか?

大仲:賞味期限5.5年間という長期保存を可能にするために、通常のトマトベースからにんじんなどの根菜類をベースにしています。味もトマトの酸味よりにんじんの甘みが前面に感じられます。

―なるほど。野菜の配合を工夫することで長期保存を可能にしているんですね。

おやつは気分をアップしてくれる強い味方!

大仲:続いてご紹介するのは、〈井村屋 えいようかん〉。手軽にカロリー補給ができる長期保存型のミニ羊羹です。

―あの、あずきバーが人気の〈井村屋〉さんがつくる防災食品ですね!

大仲:ええ。それでは、早速。

(パクッ)

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井村屋 えいようかん(賞味期限:5年、60g×5本)550+

大仲:適度にやわらかく、すっきりとした甘さで水がなくても食べやすいです。これ1本(60g)でご飯一杯分の171カロリーに相当するのだから、すごいですよね。

―カロリーは意識した方がよいのですか?

大仲:ええ。非常時では被災地での救護活動、避難、安全確保、地域や避難所での当番、被害復旧にともなう重労働など想像以上にエネルギーを使います。その中でいかに1日に必要なエネルギーを摂るかが大切になるので〈えいようかん〉のような手軽にカロリーを摂取できるものを備蓄しておくと安心です。

―なるほど。

大仲:何より甘いものは心を落ちつかせてくれますし、お子様も喜ぶはずです。小さいサイズなので、普段使っているバッグに忍ばせておくのもよいかもしれませんね。

―外出先で、もしものことがあっても小腹を満たせますね。

非常時の備えで大切なこと「ローリングストック」

―東急ハンズにはたくさんの防災食品があることが分かりましたが、実際どれくらい備蓄しておくのがよいのでしょうか?

大仲:大きな災害が起きた時、災害の規模や地域にもよりますが、ライフラインが復旧するのにおおよそ3日かかると言われています。なので、防災食品は最低3日分、余裕があれば1〜2週間分備蓄するとよいでしょう。例えば、4人家族の3日分がこれくらい。

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大仲:ちなみに、水は成人男性で1日3Lくらい(生活用水含む)備蓄しておくのがおすすめ!

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イザメシ 7年保存水(2L)1本 300円+税

―1日分だけでこんなに!これが最低でも後2日分ほど必要ということですね。これだけ揃えるとなると、防災食品とはいえ賞味期限が気になります...。

大仲:ええ、そこで大切なのが「ローリングストック」です!

―ローリングストック?

大仲:「備える」→「食べる」→「買い足す」を繰り返して、常に一定量の防災食品を家庭に備蓄することです。賞味期限を考慮したうえで古いものから食べて、なくなった分を買い足せば、防災食品を無駄にすることもなくなります。そして何より、普段から非常時の食事に慣れておくことがとっても大切なんです。

ーというと?

大仲:緊急事態の状況でも、いつもと変わらない食事ができることで少し前向きな気持ちになりますし、身体もいつもと同じものを食べることで満たされるはずです。

―なるほど。普段からローリングストックを取り入れることが、非常時の自分自身の生活につながるんですね。大仲さんは普段どのように取り入れられているのですか?

大仲:お昼のお弁当代わりに防災食品を食べたり、家では防災食品を使ったアレンジレシピに挑戦してみたり。例えば、〈Onisi アルファ米 えびピラフ〉をアレンジしてライスコロッケをつくったこともありますよ。

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Onisi アルファ米
えびピラフ(賞味期限:製造日より常温で5年)380円+税、
五目ごはん・チキンライス(賞味期限:製造日より常温で5年)各340円+税

―ライスコロッケ!お子様にも人気が高そうですね!

大仲:ええ。やはり防災食品となると子どもが食わず嫌いをすることもありますよね。そんな時、アレンジをして食卓に出すことで防災食品がより身近に感じられるはず。〈尾西食品〉さんのホームページには、私が挑戦したライスコロッケのアレンジレシピも掲載されているので、参考にしてみてください。

―私も挑戦してみます!

ハンズの考える「備え」とは?

―どのような視点で防災食品を提案していますか?

大仲:東急ハンズとしても非常食をいかに日常食にするかということを意識しています。そのためには、やはりおいしいことと安全であることが大切なので、お米や素材にこだわっているものを意識的にセレクトしています。また、店頭でもアレンジレシピの提案を取り入れてみたり、先ほどご紹介した〈𠮷野家〉さんや〈CoCo壱番屋〉さんなど、皆様に馴染み深いブランドをメインに特集することで、興味を持っていただくきっかけづくりを行っています。

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―確かに、「"あの"お店が出す防災食品」という響きは、かなり興味をそそられます。

大仲:また、お子様や高齢者、日本に滞在している外国人向けの防災食品を意識してセレクトしています。

―先ほどご紹介いただいた〈亀田製菓 災害食用 梅がゆ〉の「ユニバーサルデザインフード」もそうですね!外国人向けの防災食品とはどのようなものですか?

大仲:例えば、イスラム教の教義に適合した食品であることを示す「ハラル認証マーク」がついた食品です。

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※Onisi アルファ米シリーズの一部はハラル認証取得マークが付いています。

大仲:この他にも英語表記のあるものや、〈アキモト PANCAN〉のようにパッケージにQRコードが付いていて、それを読み込むと各国語のアレルギー表記が確認できるものも揃っています。

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―なるほど。このマークが付いていると海外の方も安心して商品を購入できますね。今回、東急ハンズにはたくさんの防災食品があること、お客様に日常食として身近に感じてもらうための努力をしていることが分かりました。

大仲:でも、まだまだご提案できることはあると思っています。

―といいますと?

大仲:防災用品も防災コーナーにあるものだけでこと足りるかというとそうではないと思うんです。ある人には化粧水やメイク用品などのビューティアイテムが、ある人には水に強い付箋などの文房具が役立つこともあります。これからはフロアの垣根を超えた防災アイテムのご提案ができればと思っています。

―各分野でこだわりのアイテムを揃えている東急ハンズだからこそできる提案ですね。

大仲:ええ。ハンズへ行けば、自分に必要な防災食品や用品が分かる、揃っている、とお客様に思っていただけるように、そして非常時に少しでも安心して過ごしていただけるように、何ができるのかこれからも考えていきます!

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おわりに

ハンズがおすすめする「あの」人気メーカーの防災食品は、日常食としても活躍するものばかり。皆さんも、ぜひ普段の食事に取り入れてローリングストックを実践してみてくださいね。

ハンズには他にも達人がいっぱい!?達人ウィークスペシャルサイトはこちら>>

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