皆様、お久しぶりです。 東急ハンズ梅田店11Fシューケアマイスターの森田です。
満月が綺麗な季節ですな。
満月には美しさの奥側にどことなく神秘、畏怖なイメージがあります。
事実、私は子供の頃、走っても走っても常に背後に一定の距離を保ち追いかけてくる月に一種の恐怖心を持っていました。
日本ではうさぎが餅をつく姿にみえるといわれている月の表面ですが、世界に目を向けてみると、
髪の長い女性(東ヨーロッパ・北アメリカ)、ヒキガエルの頭と前足(中国)、大きな木とその下で休む男の姿(ベトナム)、悪行の報いとして幽閉された男の姿(オランダ) など少し怖いイメージがあります。
同じ追いかけられるにしても、上記のもの達に比べますと、杵を持ったうさぎなんてどこかポップでファニーで滑稽に思えますね。
で、大人になった今、満月をみたら何を思うかといえば、ピカピカに鏡面仕上げされた革靴を連想してしまいます。
職業柄、毎日鏡面仕上げをしているからでしょうね。
そこで今回は鏡面仕上げをする際に私が気をつけていることについて述べていきたいと思います。
鏡面仕上げが上手くできない方へ、少しでも手助けになればこれ幸いです。
〇布は綺麗なものを使うこと
常に新しいポリッシュクロスを使用しましょう。
もったいないといってこのような状態のクロスを使いまわすとうまくできません。
クロスの毛足が潰れていたり、湿っているとなかなかうまくいきませんので、常に新しいポリッシュクロスを使用しましょう。
〇クロスは張って伸ばした状態で指に巻く
クロスはピンと張った状態で巻きましょう。
緩んでいたり、
しわが寄っていると、指の力が伝わりません。
〇沢山のワックスを塗り過ぎない
ベタ塗りするのではなく、
薄く塗り伸ばします。 これを5回ほど繰り返すとよいでしょう。
〇水は少量
水が多すぎると指が空滑りするのでこれくらいがベストです。
〇磨く場所にメリハリをつける
曲面は力が伝わりにくいのでこの部分を意識して磨くと光が鋭くなります。
以上、鏡面仕上げにトライしてみてください。
シューケアカウンターにてお待ちしております。