みなさん、こんにちは。
新宿店6階「輝く足元商店」店主の藤田康雄です。
今年は梅雨の期間が長かったこともあり
「しまっていた革靴を出したらカビが出ていた!」
というご相談を多くいただきました。
カビ除去はもちろんのこと革靴はきちんとお手入れをしないと乾燥が進み、ひび割れなどのトラブルの原因に繋がります。
そこで今回は【基本のお手入れ道具】をご紹介します。
ぜひこれでお持ちの革靴も綺麗に磨いてみてください。
馬毛のブラシは掃除用のほうきのように毛をしならせてホコリを掃います。
このブラシは他の商品に比べて毛足は短めですが、楕円形のような形で幅が広いので、一度で広い範囲がブラッシングでき、短時間でホコリ取りができます。
店頭でご用意している中でも比較的やさしい汚れ落としです。
靴以外にも色落ちが起きやすい小物類にも使用できます。
また、水分が控えめな製品なので水に弱いコードバンにも使用可能。
靴の外側もインソールにも使えるまさに万能選手!
靴好きの方なら言わずと知れた「サフィールのクレム1925」
通常の靴クリームと違う「油性クリーム」なのでまるでワックスを乗せたようなツヤ感が出せます。
そしてロウと顔料の配合が多いので色がのりにくい革にものせやすいのが特長。
のせた瞬間の伸びの良さは、ぜひ一度体感してみていただきたいです。
④クリーム用ブラシ
「ペネトレイトブラシ」
馬毛550円(税込)③画像右から2個目
豚毛440円(税込)③画像右端
クリームを塗りこむ際に「何で塗るか?」で悩む方も多いのではないでしょうか。
オススメはクリーム塗布専用のペネトレイトブラシです。
クロスで塗ると、クリームの中の水分や油分がクロスに吸い取られてしまい上手く塗りこむことができません。
また、ブラシを使うことで指や布では入り込めない細かい部分にも塗れるのでオススメです。
M.モウブレイの新商品!
何といっても特徴はこの形状!
先端の少し反った部分は靴の土踏まず部分のようなブラシのかけにくいところに効果的にアプローチできます。
大きくて重さもあるので人によっては使いにくいかも...?
でもそんな重さもポイント!
ブラシがけ時に振り子の原理が働くので従来品よりもブラシがかけやすくなっています。
まるで物理の授業のようです。
仕上げのツヤ出しもクロス派とグローブ派で分かれるところですが
このグローブのいいところはとにかく「安くてよく光る」ところ。
化繊でできているので熱磨きができ、きれいな光沢が出せるのにこの価格。
私も店頭で磨くときはいつもこれを使っています。
いかがだったでしょうか?
靴磨きのでき映えは決して道具の価格で決まるものではありません。
そしてなにより洋服がかっこよくても靴が汚ければ全身ダサくなってしまいます。
お洒落は足元から!
次回は鏡面磨きについてお話しましょう。
6F輝く足元商店 店主