こんにちは。
新宿店4F「一杯の珈琲商店」店主の向井です。
いつも店主Facebookをご覧いただきありがとうございます。
前回、前々回とお伝えして参りましたホライズンラボ・岩野響さんと8月7日に行ったコーヒー談義のお話、最終回の今回は私が感じたことをまとめたいと思います。
岩野さんから学んだこと、それは「心に美味しいコーヒーの創り方」でした。
岩野さんが創っていらっしゃるコーヒーは、ただ「味が良い」という事ではなく
「コーヒーのあるゆったりした暮らし」に合うコーヒー豆として創られている、
と教えて頂きました。談義のメモから引用します。
向井からの「美味しいコーヒーとは、どのようなものですか?」との質問に対して
(岩野さんの答え)
これは主観になりますが、僕が「美味しいコーヒーだったな」と思うコーヒーは、味が美味しいという事もありますが、
ちょっとの時間でも「(味を楽しむ)時間」を提供してくれた時、「美味しいコーヒーを飲めたな」と思いますね。
お店(喫茶店)の雰囲気が良くて、その雰囲気を味わいながら飲む事が出来たりした時に、すごく感動しますね。
コーヒーを飲む事は、感覚に揺さぶられる部分が大きいと思います。
豊かな気持ちにさせてくれたコーヒーというのが、僕にとっての「美味しいコーヒー」ですね。
・・・ただ単に「味の良い」コーヒー、というのではなく、ひと時を楽しむためのコーヒーを届けたい、
それが飲む人の感じる「心に美味しい」に繋がる、という岩野さんの想いが伝わってきます。
私自身、コーヒーの探索をしながら、何となく気持ちの部分が大事だな、焙煎した人の人柄がコーヒーに出るな、と感じてはいたのですが、それをはっきりと説明して頂け、目からウロコが落ちる想いでした。
世の中に沢山存在する、コーヒーという飲み物。
「味の良い」コーヒーは、沢山あると思います。
しかし「心に美味しいコーヒー」というと、「味の良い」コーヒーとは、違う要素が必要だと思います。
では、そんなコーヒーはどんな風に創るのか?そのための方法を岩野さんは教えてくださいました。
再びメモからの引用です。
(向井)
コーヒー豆には焙煎する人の心掛けや気持ちが出るような気がしますね。
(岩野さん)
そうですね。そこはすごく出ますね。
憂鬱な気持ちで焙煎してしまうとコーヒーも美味しくなくなってしまうので、
常にクリーンな気持ちで焙煎できるよう心掛けています。
そういうことは一見関係ないように思えるのですが、コーヒーに関しては
そこが大事だなあ、とつくづく感じています。
焙煎された人の気持ちがすごく反映されると思います。
・・・「心に美味しい」コーヒー創りの為に、クリーンな気持ちでコーヒー創りに取り組む。
「味が良い」コーヒー創りの、原料の選定や適切な焙煎などにプラスして、モノづくりの際の気持ちを整える事で、
「心に美味しいコーヒー」が出来上がるのだと、理解しました。
岩野響さんから本当に大切な事を教えて頂いたと、感謝しています。
岩野響さんと向井とのコーヒー談義のレポートは以上ですが、岩野さんから、より深いお話を伺えそうな企画を現在準備中です。
引き続きホライズンラボのコーヒーの魅力を発信して参りますので、どうぞお楽しみに。
長文にお付き合い頂きありがとうございました。