AEROBASE(エアロベース)

AEROBASE(エアロベース)
エアロベースは、和歌山を拠点とする模型キットメーカーです。物心ついた時から模型を愛し続けてきた私、岩見慎一が、キットを組み立てる際のワクワクする気持ちを一人でも多くの人に共有してもらいたいと、1996年に立ち上げました。企画、設計から販売までのすべてを私一人で行っています。エアロベースの模型は一見複雑に見えますが、子どもから年配の方まで手軽に楽しくつくれることを設計の第一目標としています。単純すぎても面白くないので、実際に手に取ってくださる方を想像しながらハードルの高さを決めていますが、最優先しているのはつくっている時間を楽しめる事です。完成品をみんなに見せたり差し上げたり、興味のある人にキットを贈ったりして手づくりする悦びを分けてあげてください。

メタルキット・ペーパークラフトキット

148

{ホビー・クラフト}

つくる悦びを教えてくれる、アートのようなスケールモデルキット

メタルキット・ペーパークラフトキット
Feature.01
つくって、触って、飾って感動! 稀有な模型キットの開発STORY

つくって、触って、飾って感動! 稀有な模型キットの開発STORY

手のひらに乗るミニミニサイズでありながら、重厚感さえ漂わせる繊細な骨組みがなんとも美しい、エアロベースのスケールモデルたち。「こんな素敵なものが自分でつくれるなんて!」といううれしい驚きとワクワク感を詰め込んだキットは、おしゃれなインテリアとして雑貨店での取り扱いが多いというのも頷けます。誰もが手に取りやすいのは、平らなパーツをプチプチ切り離して立体的に組み立てるという、初心者も気軽にチャレンジできる手法だから。比較的短時間で組み立てられるので「よし、もうひとつ…」とハマってしまう危険が大です。そう、それこそがエアロベースの望むところ。設計デザインには、つくり上げる悦びを知ってほしいという願いが凝縮されているからです。

創業者でモデルキットデザイナーの岩見慎一さん(写真 中)は、「エッチングパーツを折り紙のように曲げて立体的にすると、一見複雑な模型も簡単に組み立てられるはず」という、長く温めていたアイデアをかたちにしたといいます。エッチングパーツは誰でも手軽に精巧な模型が組める点が魅力。…といっても、ただ簡単というわけではなく、ある程度のつくりごたえを加味し、完成したらみんなに自慢できる模型を目指したのだそうです。すばらしいのは、岩見さん自ら全国各地に出向き、キットの組み立てイベントを行っていること。子どもから年配の方まで、男性、女性、それぞれの工具の使い方や、難しいとつまずく箇所などを目の当たりにすることで、既存製品の改良や次の開発に反映させているのです。決して開発しっぱなし、売りっぱなしではないからこそ、魅力的な新作が生まれてくるというわけです。

さらには、エアロベースの模型には“ちょっとしたドラマ”があるのもファンを惹きつける理由のひとつです。たとえば飛行機の場合、ピンセットでドアを閉める(開ける)作業で組み立てが終わるようになっています。そして、実際に組み立てた人だけが味わえるサプライズが仕掛けられています。詳しくは書けませんが、完成したら「こんなところまで考えているんだ!」という感動が待っているのです。これはもう、つくるしかありませんね!

Feature.02
自力で空を飛びたい! ロマンを注ぎ込んだ究極のかたち、人力飛行機シリーズ

自力で空を飛びたい! ロマンを注ぎ込んだ究極のかたち、人力飛行機シリーズ

創業以来、岩見さんが主に航空機模型を設計してきたのは、ライト兄弟など航空史のパイオニアたちの創意工夫に感銘を受けたから。永くかたちに残しておきたいと思えるものだけが、設計の対象となってきました。今回イッピンマーケットで取り上げる1/144スケールの人力飛行機(5機種)は、その最新シリーズです。人力飛行機とは、人間の筋力のみを動力源として飛ぶ飛行機のこと。ジェット機などで自在に空を飛べる今なお、自分の力で空を飛びたいとロマンを抱く人は大勢いて、世界のあちこちで人力飛行機が開発されています。

「実在の人力飛行機のスケールモデルを設計するに当って、まずは当時描かれた図面や写真を集めることから始めました。コクピット内部やプロペラ駆動のわかりやすい図解イラストを描いた英国人、Patrick Lloyd氏から当時の掲載雑誌などが送られてきました。商品パッケージに使用した実機写真は、人力飛行チームのカメラマンDon Monroe氏(米国)の提供です」と、岩見さん。

繊細なパーツの集合体ですが、パーツ数は6~8点と少なく接着剤も不要ですから、組み立てはいたって簡単。先の細いピンセットで折り曲げたり、はめ込んだりしていくだけで組み上がります。どの飛行機もスタンドに連結して卓上に飾ったり、板マグネットを利用して壁面に飾ったりして、ゆらゆら動く様子が楽しめます。人物やモーターボートなど、付属のパーツがいいアクセントになっています。素材の色だけなのに、なぜか空や海の青色が目の前にサーッと広がる、そんな癒しの空間を演出してくれます。

Feature.03
常識はずれの緻密なペーパークラフト、クラシック自転車シリーズ

常識はずれの緻密なペーパークラフト、クラシック自転車シリーズ

エアロベースが初めて金属以外の製品に挑戦したのが、紙製のクラシック自転車シリーズ(6車種)です。ペーパークラフトとしては常識はずれの精密さを実現した、渾身の作品です。製品化のきっかけは倉敷市の雑貨メーカーからのオファーでした。自社発行のカタログ用に紙の模型をつくってほしいと依頼され、岩見さんが真っ先に思いついたのが木製自転車の再現だったのです。木製=紙という連想でした。

紙といっても種類はいろいろ。何度もテストを繰り返してたどり着いたのが、0.5mm厚のバルカナイズドファイバーをレーザーカットする方法です。木材パルプや綿が原料のバルカナイズドファイバーは優れた強度、耐久性をもつ素材で、工業部品やインテリアケースなど広範囲に利用されています。この紙なら極細のスポークでも強度は十分。レーザーカットの熱でできる表面の焦げ跡を表にして組み立てることで、黒一色の平面的な仕上がりにならず、立体感が際立つという予想以上の効果も生まれました。

ミュンヘン、大阪・堺市、東京・北の丸の博物館などへ足を運び、希少な実車やレプリカをじっくり計測、量産方法を練り工場を選定、素材を集め、設計を見直し…、準備に約1年かかったそうです。「こうして期せずして、金属製飛行機に続く当社独特の製品が仕上がりました。しかも、紙の自転車シリーズは相当細かくできています。というのは私が無類の自転車好きだからです。特殊な自転車を多数所有し乗りこなしていただけでなく、歴史的な自転車を調べるのも大好き。こんなふうですから、飛行機のように組み立てやすさや安全性を最優先した設計とはなりませんでした。気軽さを求めてパーツを省略してしまうと、実車取材の成果だけでなく、私の自転車への思いや模型屋としての自負まで失いかねません。だから私にできることとして、細かいパーツを無くした人(スペアも入っていますよ)や破損させた人、つくり方が理解できない人に対して、メールでフォローさせていただきます。ぜひつくってみてください」。

PRODUCT
商品一覧