株式会社 丸二

株式会社 丸二
明治時代に表具師として創業した丸二は、昭和21年に内装材料卸業へと転換し、襖・障子・表具・壁紙などの卸をメインに行う傍ら、「京からかみ文化の伝承」をコンセプトにした商品企画・製造・販売・職人の育成までを手がけてきました。江戸時代のものを含む約300枚の版木を活用し、主に寺社、茶室、一般住宅などの襖紙や壁紙として製造販売、施工を行うとともに、現代の住空間にも合う新しい京からかみを開発・提案し、京からかみの魅力を広く発信しています。

京からかみ文様 木版摺りキット

154

{文房具}

自分の摺った京からかみで、メッセージを送ってみませんか?

京からかみ文様 木版摺りキット
Feature.01
優美な京からかみは、平安の雅な王朝文化が発展させたもの

優美な京からかみは、平安の雅な王朝文化が発展させたもの

京からかみは、唐(中国)からもたらされた装飾付きの唐紙(とうし)を手本にして生まれました。伝来した奈良時代当時は大変希少なものでしたが、平安時代になると日本各地で紙漉きが行われ、京都で高度な紙の加工技術が発達して、京からかみが盛んにつくられるようになります。上品に輝く文様が摺られた優美な京からかみは、公家たちに愛され、政治的、文化的に重要な役割を担っていた和歌をしたためる詠草料紙などとして用いられました。やがて京からかみは、その装飾性を活かして衝立や襖など、インテリアにも使われるようになり、江戸時代には武士から町民まで広く利用されるようになっていきます。

大量につくられるようになった江戸からかみに対し、京からかみは越前鳥の子紙や黒谷和紙、越前奉書など高級な原紙を用い、王朝時代に花開いた文様を版木に彫り、伝統技法を用いて摺るスタイルを頑なに守ってきました。特に江戸時代初期のマルチアーティスト本阿弥光悦が果たした役割は大きく、王朝時代のデザインに創意工夫を加えた京からかみを製作して、今に続く洗練された京からかみの基礎をつくったといわれています。今回イッピンでは、そうした長い歴史をもつ雅な京からかみを手軽に味わっていただくための手摺りキット、「Karakami Kit」をご紹介いたしします。

Feature.02
紙を摺り、世界でひとつのメッセージカードづくりを

紙を摺り、世界でひとつのメッセージカードづくりを

京からかみは、朴(ほお)の木に文様を手彫りした版木に雲母(きら)や胡粉、顔料などの絵具をつけ、鳥ノ子紙や奉書紙に摺り上げます。バレンを使わず、手のひらで撫でるように色を乗せるため、絵具が紙にふんわり付着し、独特の立体感が生まれます。手摺りならではの柔らかな表情、雲母のほのかな光沢が最大の特長といえるでしょう。電気の無かった長い時代、ろうそくの炎が揺らめくと襖や壁紙の文様もキラッと揺らめき、幻想的な空間を演出しました。

京からかみの多種多様な文様は、使った人の社会的立場や趣向によって公家好み、茶方好み、寺社好み、武家好み、町屋好みに分けることができます。Karakami Kitはその中から代表的な文様を厳選し、縮小して版木に彫ってあります。版木の材質、絵の具、手法とも、ほぼ本物に近いため、京からかみの魅力を十分実感していただけるはず。どんな紙に摺るか、どんな位置に摺るか、さまざまに楽しめます。摺り上げた文様を背景にメッセージを添えれば、あなただけの素敵なカードや便箋ができあがります。

■公家好み
初めて京からかみをインテリアに使ったのは、平安時代の公家でした。好んだのは中国伝来の文様を和様化した有職文様です。草花文と幾何文の組み合わせが多く、格調ある優美なデザインです。

■茶方好み
侘びの美意識を追求する茶人は、茶室建築や京からかみの文様にも芸術感覚を研ぎ澄ませ、家元は独自の版木を彫らせました。茶方好みには、繊細で洗練されたデザインの植物文、特に桐文様が多く見られます。

■寺社好み
公家と並び京からかみを多用した寺院では、広大な空間を飾るにふさわしい大柄の文様が好まれました。中でも代表的なのが雲文です。寺院は朝廷や公家とのつながりが深く、公家向きの有職文様も使われました。

■武家好み
武家は公家文化をまねる傾向があり、武家好みは公家好みの同類とも言うことができます。地位と権威を象徴するデザインが好まれ、硬さにこだわることから、ほとんどが幾何学文様・有職文様でした。

■町家好み
町家(町人)の京からかみは、慎ましく生きる姿勢を反映した小柄が多く、たくましく生きる心意気がデザインに反映されています。一方で装飾性の高い琳派文様や茶方好みの文様も好まれました。

PRODUCT
商品一覧