部屋やお風呂に発生する「カビ」。放置していると身体に悪影響を及ぼす恐れがあります。しかし、毎日忙しくて思ったようにカビ対策ができない人も多いでしょう。今回は、気軽に防カビができるおすすめのアイテムをご紹介します。選び方や予防方法も解説していますので、ぜひご覧ください。
部屋やお風呂を防カビする必要性
温度や湿度、空気中に含まれるホコリや汚れなどが原因で発生するカビ。なかでもお風呂などに発生する黒カビをはじめとした一部のカビは、体内に入るとアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などの症状として悪影響を及ぼす可能性もあります。
一度発生したカビを放置しているとどんどん増殖していくため、気が付けば部屋中カビだらけになっていることも。だからこそ、カビが発生しやすい部屋やお風呂はこまめに防カビ対策をしておく必要があるのです。
出典:厚生労働省
防カビアイテムは3タイプ!それぞれの選び方や使い方を紹介
防カビアイテムは、大きく分けてスプレータイプ・設置タイプ・くん煙タイプの3種類に分けられます。タイプごとに使い方や選び方、得意とする場所が違うのも特徴です。ここからは、防カビアイテムの特徴や選び方、使い方をご紹介しますので、参考にしてください。
「スプレータイプ」はこまめな防カビに
防カビアイテムのなかでも手軽に使いやすいのが「スプレータイプ」。カビの発生を防止したい場所に薬剤をピンポイントに吹きかけられるため、こまめな防カビ対策におすすめです。細かい場所や狭い場所の防カビには向いている反面、広範囲を一気に防カビするには時間と手間がかかります。
スプレータイプの防カビアイテムのなかには、カビ予防効果のある成分を含んだものだけでなく、カビ取り成分を配合している製品も少なくありません。すでにカビが生えている場所に使うのであれば、カビ取り成分が配合されているかをチェックするのが選び方のポイントです。
スプレータイプの防カビアイテムの使い方
- あらかじめゴム手袋・マスク・メガネなどを着用する。カビを予防したい場所はしっかり乾燥させる。
- カビを予防したい場所から、約20cm離れた位置からスプレーを吹きかける。(目線より高い場所に使用する場合は、柄付きスポンジに吹きかけてから該当する場所を拭くとよい)
- 乾燥するまで放置したら完了。
「設置タイプ」は手軽な防カビに
「設置タイプ」の防カビアイテムは、クローゼットや玄関に置くだけでカビ対策ができます。1回設置すれば3~4ヶ月は防カビ効果が持続するため、忙しくてなかなか防カビ対策ができないときにもおすすめです。
設置タイプの防カビアイテムにはハンガーのように吊り下げるものや、シールのように天井や押し入れに貼り付けるものなど、製品によって使い方が異なります。使いたい場所の広さやイメージする置き方にあわせるのが選び方のポイントです。
設置タイプの防カビアイテムの使い方
- 中身がこぼれないように中身を取り出す。
- フィルム等をはずし、各商品の使用可能場所に設置する。
- 使用可能期間を越えたら、新しいものに交換する。
「くん煙タイプ」は広範囲の防カビに
「くん煙タイプ」の防カビアイテムは、本体から噴射される大量の煙によって防カビできます。煙に含まれる防カビ成分が部屋の隅々まで広がるため、リビングやお風呂などの広い部屋のカビ対策を得意としています。使用する前後には準備や換気の手間はかかりますが、広範囲を一気に防カビできるでしょう。
※くん煙タイプの防カビ剤には、室内用と浴室用があります。購入前に、商品のパッケージをよく確認してください。
くん煙タイプの防カビアイテムの使い方
- 必要に応じて防カビ剤に適量の水を加え、防カビしたい場所の中央にセットする。
- 煙が出てきたら、部屋の窓や扉を閉め切って30分~90分ほど放置する。
- 30分~1時間程度換気をしたら完了。
※小物類は洗う必要はありませんが、食器など口に含むものに直接薬剤がかかった場合は水洗いしてからご使用ください。
おすすめの防カビアイテム12選!
同じ防カビアイテムでも、各メーカーによってさまざまな特徴があります。ここからは、おすすめの防カビアイテムをご紹介します。使いたい部屋の広さや好みの使用スタイルにあわせて選んでみてくださいね。
場所を問わず手軽に防カビ【カビトルデスEX 防カビスプレー】
〈カビトルデスEX 防カビスプレー〉は、家中まるごとカビ予防をコンセプトとした製品です。気になる場所に吹き付けるだけでカビを予防し、軽い汚れはサッと拭き取ればOK。お風呂の天井やタイルはもちろん、リビングの窓枠やクローゼットなどのさまざまな場所に使用可能な点も魅力です。
布や畳の奥まで浸透【ハーパーベンソン ミラクリーン室内用防カビ】
〈ミラクリーン室内用防カビ〉は、ケイ素化合物の抗菌成分「ミラガード」を主成分としたカビ予防剤です。刺激臭がない中性タイプであり、皮膚や素材へのダメージが抑えられています。
定着性がよく、一度吹きかければ約6ヶ月間も防カビできる点が魅力です。微細な粒子が素材の隙間まで浸透し、カビを根元から防ぎます。室内の畳や布などに使用できるため、お部屋のさまざまな場所の防カビに活躍するでしょう。
お風呂の頑固な汚れに対応【リンレイ ウルトラハードクリーナー バス用防カビプラス】
リンレイから登場した〈ウルトラハードクリーナー バス用防カビプラス〉は、ミネラル成分を介して汚れを分解するキレート剤(金属封鎖剤)をさらにパワーアップさせた製品です。湯垢・水垢はもちろん、擦っても落ちにくい青ジミも分解します。クリアミントの香りなので、カビ取り剤特有のイヤな匂いも気になりにくいです。
環境にやさしい【飛雄商事 乳酸カビナイト ネオ ストロング】
塩素系防カビ剤特有のニオイが気になる人におすすめしたい製品が〈乳酸カビナイト ネオ ストロング〉です。発酵乳酸を主成分としており、塩素を含む原材料を一切使っていないため強いニオイがありません。
天然のオレンジオイルを配合しているため、使用時は爽やかなオレンジの香りが広がります。浄化槽の天然微生物にも影響が少ないので、浄化槽にそのまま流してもOKです。浴室はもちろん、お部屋のあちこちのカビ対策に活用できます。
敷くだけでダニ・カビを防ぐ【ダニクリン抗菌シート防カビplus】
〈ダニクリン抗菌シート防カビplus〉は、ウエキが手掛けるダニクリーンシートに防カビ効果をプラスした商品です。押し入れやタンス、ベッドの下などに敷いておけば、カビとダニをまとめて対策できます。殺虫剤成分は入っていないため、布団などの肌が触れる場所への使用も可能です。
防カビと消臭・芳香を両立【レック 激落ちくん 貼るだけ お風呂の防カビ剤】
〈激落ちくん 貼るだけ お風呂の防カビ剤〉は、レックの人気商品「激落ちくん」シリーズから登場した防カビ剤です。お風呂場の天井に貼るだけで抗菌・抗カビ効果のある香料が黒カビやピンクぬめりなどの原因となるカビの増殖を抑制。
防カビをしつつ、爽やかなシトラスの香りを広げてくれます。減り具合が一目で分かるリキッドタイプなので、交換時期も分かりやすいです。
抗菌物質でカビの繁殖を防ぐ【ワンダム バイオラボ カビ防止消臭ケース ウォールケースバス】
ワンダム バイオラボ(onedum bio labo) カビ防止消臭ケース ウォールケースバス WB-1001 ホワイト 1,078円(税込) |
〈ウォールケースバス〉は、お風呂や脱衣所の壁に貼るだけでケースの中の天然微生物が放つ揮発性物質によってカビの繁殖が抑えられ、嫌なニオイも消臭します。防カビ効果も約6ヶ月と長持ちです。
インテリア感覚で防カビ【ビッグバイオ ちょこっと置いて吊るして 防カビ・消臭 プレミアム】
〈ちょこっと置いて吊るして 防カビ・消臭 プレミアム〉は、カビ予防をしながら消臭にも対応したアイテム。パックにはカビを抑え、ニオイを分解する効果を持つ天然微生物BB菌を含んだカラフルなビーズが入っており、宝石のようなおしゃれな見た目が魅力的です。
カビやニオイが気になる場所へそのまま置いたり、フックなどに吊り下げ紐で吊るしたりなど、使用場所に合わせてさまざまなスタイルで使えます。インテリア感覚で防カビ・消臭したい人におすすめです。
洗面所の狭いスペースにも設置可能【ビッグバイオ ちょこっと置いて 吊るして防カビ 浴室用】
〈ちょこっと置いて 吊るして防カビ 浴室用〉は、ビックバイオが手掛けた設置タイプのお風呂用防カビ剤です。カビの発生を抑えるBB菌を採用しており、浴室はもちろん、洗面所などの水周りのカビ予防におすすめです。
貼って、吊り下げてカビ対策【コジット パワーバイオ お風呂のカビきれい】
〈パワーバイオ お風呂のカビきれい〉は、微生物の働きを利用してカビ・ニオイを抑える防カビアイテムシリーズの1つです。シール内の微生物によって、浴室内が酵素でコーティングされるため、赤カビをはじめとした頑固なカビの繁殖を防ぎます。
バッグや靴のカビ対策におすすめ【ドライナウ カビストップ】
〈ドライナウ カビストップ〉は、デリケートな革製品の防カビにも対応した製品です。湿気を吸収するシリカゲルと、防カビ剤のPCMXを特殊配合したことで、湿気の影響を受けやすい皮革製品や毛皮などのカビを予防します。紙袋を通して防カビ効果が広がるため、靴やバッグの中にそのまま入れて使えるのも魅力です。
風呂場の隅々まで防カビ【ライオン ルック おふろの防カビくん煙剤】
〈おふろの防カビくん煙剤〉は、銀イオンの力を活用したくん煙タイプの防カビ剤です。水を入れるだけで煙に含まれる銀イオンが浴室の天井や換気扇まで行き渡り、黒カビの原因菌まで除菌します。除菌成分は銀イオンで塩素不使用であるため、刺激臭もありません。
日頃からできるカビ予防の方法とは?
カビが発生しやすい場所といえばお風呂というイメージを持たれがちですが、実は条件さえ揃っていれば押し入れの中や台所、リビングの家具などにも発生してしまいます。しかし、日常生活のなかでできるちょっとしたカビ予防の方法を心がければ、カビが生えにくい環境に整えられますよ。ここからは、日頃からできるカビ予防の方法を解説します。お家の中にカビを発生させたくない方は、ぜひ試してみてくださいね。
こまめに掃除する
こまめに部屋やお風呂の掃除をするだけでもカビ予防になります。カビはホコリや皮脂、食べ物のカスなどを栄養にして繁殖するため、栄養源となる汚れやゴミを取り除くことでカビの発生・繁殖を抑えられますよ。
衣類やカーテン、カーペットなどのファブリック製品についても、使うたびに皮脂や汗などが付着するため、適度にクリーニングしましょう。
部屋を換気する
室内にいるときには、こまめに換気することも大切です。寒い時期をはじめ、換気をあまりしない時間が続くと部屋の温度や湿度が上がってしまい、カビが増えやすい環境になってしまいます。
窓を開けたり換気扇を回したりして10~30分程度換気すれば、温度や湿度を下げることが可能です。部屋の窓だけでなく、湿度が高くなりやすいクローゼットや押し入れなども、定期的に扉を開けて換気してください。
温度・湿度に気を付けよう
カビ予防において最も重要といえるのが、温度・湿度の管理です。一般的にカビが発生しやすい温度は15~30度、湿度は70~95%とされています。お風呂はもちろんですが、台所やクローゼットも温度・湿度が高くなりやすく、カビが生えやすい場所です。
そのため、こまめにエアコンの除湿機能や除湿器を稼働させたり、玄関やクローゼットに除湿剤を置いたりして、温度や湿度が高くなりすぎないように工夫しておくことをおすすめします。
風呂場を出る前にはシャワーでしっかり流す
カビが生えやすい代表的な場所ともいえるお風呂は、出る前にシャワーで床に残ったシャンプーの泡をしっかり流すだけでもカビ予防になりますよ。お風呂で発生するカビは、床に残ったシャンプーの泡や、壁のタイルや窓に付着した結露も栄養源にして繁殖します。
お風呂から出たあとや掃除のあとは、窓を開けて換気することも大切です。結露はタオルや結露取りワイパーなどで取り除くことで、壁や窓にカビが生えるのを防げるでしょう。
こまめに防カビして、きれいな部屋をキープしよう!
カビは身体にさまざまな悪影響を及ぼすこともあるため、防カビアイテムや予防方法などを取り入れながら、日頃からこまめに防カビをすることが大切です。今回ご紹介したおすすめの製品や選び方、予防方法も参考にしながら、ぜひ防カビ対策を実践してみてください。
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