3度のメシよりスーツケース!自身を"スーツケースの伝道師"と称し、スーツケースのよさを世の中に広めるべく生きている、ハンズのトラベルグッズバイヤー、佐藤による連載記事。
今回は、今年もやってきた年末企画「スーツケース大賞」を大発表!名だたるスーツケースメーカーさん全面協力のもと、2019年で最も素晴らしいと業界内で認められたスーツケースを表彰いたします!
名だたるスーツケースメーカーが垣根を超えてガチ審査
伝道師:いよっ、いよ、いよ、いよお〜!!!!!
―伝道師こと佐藤さん、こんにちは。
伝道師:はい、こんにちは。......じゃないよ、なんで冷静に挨拶してきてるのよ。明らかに私のテンションおかしいでしょうよ。
スーツケースの伝道師こと、スーツケースやトラベルグッズバイヤーの佐藤。ハイテンション。
―なんか異様でこわいからあまり触れないでおこうと思って。で、どうしたんですか?
伝道師:なに面倒だからって即座に本題に入ろうとしてんの!?...まあいいや、伝道師は寛容だからね。さて、昨年12月にこの連載記事上で、私やハンズの旅マニアなスタッフが、その年に最も輝いたスーツケースを選んで紹介する、「スーツケース大賞」なるものを発表したのは記憶に新しいと思います。
おかげさまで多くの方から反響がありましたので、年末も近づいてきた本日、スーツケース大賞2019を発表させていただきたいと思って、皆さんにお集まりいただいたんです!いやあ、わざわざこうしてお越しいただき、本当にありがとうございます...!
―なんですかそんなかしこまっちゃって。礼には及びませんよ。
伝道師:いや、そちらの皆さんに言ってるんだよ。
―え?...って、ええ!?
今回の企画のためにハンズにお越しくださったスーツケースメーカー、〈ロジェールジャパン〉・〈エース〉・〈サンコー鞄〉・〈エンドー鞄〉・〈ランガージャパン〉・〈サムソナイト・ジャパン〉・〈ウィズキュリオス〉・〈トリオ〉の皆様(順不同)。本当にありがとうございます!
伝道師:すごいでしょう!この豪華な顔ぶれ!前回のスーツケース大賞では主に私、つまりハンズが選んで表彰していましたが、今回は違います。こうしてお集まりいただいたスーツケースメーカーの皆様にアンケートを実施し、「これはすごい!」と思ったスーツケースを挙げていただきました。
答えてくださったのは、今回いらっしゃらない方々も含めて合計でなんと22社44名!しかも選ぶ際には、「自分が所属するメーカー以外のスーツケースを選ぶ」というルールを設けましたから、いちスーツケースラヴァーとして純粋によいと思ったものが選ばれている、リアル極まりない投票結果となっております!!
計44名のスーツケースラヴァーたちのアツいアンケート用紙。
―なるほど...!今年のスーツケース大賞は本当にものすごく栄誉ある賞ですね...!
伝道師:そして今回は、「機能部門」、「デザイン部門」、「ニューフェイス・オブ・ザ・イヤー」、「優秀賞」、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」の5部門を設けました。優秀部門の1位が最優秀賞となり、2019年における最もファンタスティックなスーツケースということになります!
プロ野球なら「MVP」、海外サッカーなら「バロンドール」、映画ならカンヌの「パルムドール」、そのスーツケース版といっても過言ではありませんよ!
―機能性に優れたものが「機能部門」、デザインが素晴らしいものが「デザイン部門」、そして総合力が高いものが「優秀部門」に選ばれるのですね。残る2つの、「ニューフェイス・オブ・ザ・イヤー」と「パーソン・オブ・ザ・イヤー」というのは何ですか?
伝道師:ニューフェイスだけは唯一、私が独断で選んだ、いわば伝道師の個人賞です!この業界に新しい風を吹き込んでくれそうなポテンシャル高き新星スーツケースを選ばせていただきました。そしてパーソン・オブ・ザ・イヤーは、この業界に最も貢献した人を選ぶというものです。一体誰が選ばれるんでしょうね!?
...と、前置きはここまでにして、いよいよ、スーツケース大賞2019の発表です!!
「機能部門」・「デザイン部門」の第1位を発表!!
伝道師:では、各部門の受賞者を発表していきましょう!竹内さん、表彰状をお願いします。
竹内:は〜い。
販売促進担当の竹内。表彰状贈呈のアシスタントを担当。
伝道師:まずは「機能部門」の第一位の発表です!ドラムロール、お願いします!
どろ...ろろろ...どん!
伝道師:〈LOJEL・CUBO〉、です!!
竹内:おめでとうございま〜す!!
LOJEL CUBO 37L 26,000円+税
ロジェールジャパン・西岡さん:ありがとうございます。非常に名誉な賞をいただいて大変感謝しております。これからもよい機能があるものを開発できるように尽力していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
伝道師:マジメか(笑)!いやあ、こちらのスーツケースですが、確かに機能部門の1位に輝くのも頷けますね。なんといっても一番の特徴は、業界が騒然したこちらの「フルフロントドア」機構!この開き方は狭いスペースでも荷造りができてとっても便利なんです!今までソフトキャリーにはあったのですが、それをハードタイプで実現させたということが大きなポイントです。
機内持ち込みサイズは通常のフロントオープンのようにも使えるので、例えば旅行先でガイドブックなどを頻繁に出し入れしたい時はフロントオープンにして、帰り際に大きめのお土産をごそっと入れたい時はフルフロントドアで使うみたいに、それぞれのシーンに合わせた使い方ができるのがよいですね。
伝道師:ちなみに、〈CUBO〉を選んだ他社さんからはこのようなコメントがきております!
●「トップオープン、マチ拡大機能、サイズ感と使い勝手抜群」
●「誰よりも先に横開き&仕切りなし仕様を実現させたアイデア力!」
●「内装ポケットの配置も使いやすい」
ロジェールジャパン・西岡さん:ありがとうございます。とても嬉しいです...!
〈CUBO〉シリーズ一覧はこちら>>
伝道師:そして、2位以下のスーツケースはこちらが選ばれました!
左から
2位:ハンズプラス ライトシリーズ フロントオープン35L 19,900円+税 (ハンズ)
3位:プロテカ エアロフレックスライト 37L 58,000円+税 (エース)
4位:フリクエンター マーリエ 34L 22,000円+税 (エンドー鞄)
5位:フリクエンター クラム アドバンス 23L 23,000円+税 (エンドー鞄)
機能部門2~5位の一覧はこちら>>
伝道師:では続いて、「デザイン部門」の1位の発表です!ドラムロール、お願いします!
どろろ...ろろ...ろ...
―さっきも思ったんですけどドラムロールのキレが悪くないですか?
竹内:ど...ろろ...。
―竹内さんが言ってたんかい!できないなら無理にやらなくていいから!
竹内:できるかなと思ったんですけど舌が全然回らなくて...。
皆様:(笑)。
伝道師:...では、気を取り直して、デザイン部門の第1位は......エースさんの〈ハント マイン〉です!おめでとうございます!!
エース・山田さん:わあ〜ありがとうございます!
表彰状をもらってお喜びの〈エース〉広報担当、山田さん。
伝道師:こちらはデザイン部門1位になるだけあって、外装も内装もとにかくおしゃれでかわいいのなんの!特に、中身を開けるだけで楽しくなるような内装の花柄デザインは、さまざまなアイデア光るスーツケースを手がける〈エース〉さんの中でも初の試みだったと聞いています!
ハント マイン 33L 25,000円+税
エース・山田さん:そうなんです!スーツケースの企画は基本的にベテラン社員が中心となって進めていくのですが、このスーツケースを企画したのは主に20代後半の女性社員たち。なのでこのような思い切ったものができました...!
開発にはじっくりと1年かけ、携わった社員一人ひとりが本当に使いたくなるようなデザインを突き詰めた結果、皆様に評価していただけるようなスーツケースに仕上がったのでとてもよかったと思います。
女性目線はデザインだけでなく機能面にも活かされていて、例えばお話に上がっている内装ですと、ドライヤーやヘアアイロンのような大きめのものを入れても大丈夫なようにマチ付きのポケットを付けたり、あとはこの持ち手部分。
エース・山田さん:ネイルをした爪で持ち手を掴む際に、通常のスーツケースですと5本指全体で覆うようにすると思うんですけど、こちらは持ち手の中央に窪みのようなものをつくっているので、そこに親指を引っ掛けながら持つようになっています。こうすることによってネイルがボディに当たって欠けてしまう確率を減らしているんですよ。ちょっと今日はネイルしてなくて恐縮なんですけど(笑)。
伝道師:こういうのは我々おじさんには出てこないアイデアですよね!ハンズ店頭ではフロントオープンタイプの取り扱いが多いのですが、これにはメイン収納スペースの仕切りを外すと2つのスペースが大きな一気室として利用できる工夫がされているんです。
こういった細かな気配りがなされている点も含めて、文句なしにデザイン部門のナンバーワンに輝いたのだと思います!そして、〈ハント マイン〉を選んだ他社さんからはこんなコメントが!
●「とにかくかわいい!スーツケースを見て旅に出たいと思う代表格」
●「女性向けのデザインで唯一無二の存在」
●「内装の花柄は旅行の準備や旅行先で気分を盛り上げるパーツとなっている」
エース・山田さん:同じ業界の方々からこんなに褒められることもあまりないのでとても嬉しいです!これからも皆さんに負けないようなよいスーツケースづくりをしていきたいと思います、これからもよろしくお願いします!
〈ハント マイン〉シリーズ一覧はこちら>>
伝道師:なお、2位以下のスーツケースはこちら!ここに挙がっているスーツケースたちもかなり洗練されているので、特に男性の方は要チェックですよ!
左から
2位:LOJEL CUBO 37L 26,000円+税 (ロジェールジャパン)
3位:イノベーター アルミスーツケース 36L 28,000円+税 (トリオ)
4位:ストラティック レザー&モア 33L 27,500円+税 (ランガージャパン)
5位:サムソナイト エヴォア スピナー55 フロントポケット 33L 52,000円+税 (サムソナイト・ジャパン)
デザイン部門2~5位の一覧はこちら>>
いよいよ、2019年で最も優れたスーツケースを発表!そして最後は...
伝道師:では次に、ニューフェイス・オブ・ザ・イヤーの発表としましょう。
伝道師が個人的に未来を感じたスーツケースは、ウィズキュリオスさんの〈リージェントスクエア・ストーム〉です!こちらはクラウドファンディングという今どきな方法で生まれたのですが、これまでクラウドファンディングで登場してきたスーツケースの中で最高額を集めた大型ルーキーなんですよ。
リージェントスクエア ストーム 39L 22,500円+税
伝道師:一番の特徴は、F1のレーシングカーで使われるタイヤメーカーの名手〈グッドイヤー〉とコラボしたスペシャルなキャスター!走行性も静音性もとても高いレベルでまとまっているのですが、伝道師的グッドポイントはこのデザインですね!溝の部分は車のタイヤと同じデザインになっていて、コラボがもたらす遊び心的な要素と、それでいてしっかり機能面にも貢献しているのがニクイなと思いました。
伝道師:あとはすり減ってきたらキャスターは自分で丸ごと交換できるのもよいですね。キャスターの他にも外装のスタイリッシュなデザインやUSBポート付きなど、男性にグッとくる魅力がたくさん詰まっているこの一品が、2019年に出会った素晴らしい新星スーツケースでした!
〈リージェントスクエア ストーム〉 詳細はこちら>>
さて、では、ついにこの時がやってきました!2019年の最優秀スーツケースの発表です!!
―(一体どのスーツケースが受賞するんだろう...!)
伝道師:スーツケース大賞2019、並々ならぬライバルたちを抑えて最優秀賞を勝ち取ったスーパースーツケースは...〈LOJEL・CUBO〉です!!!
竹内:おめでとうございます!!!
伝道師:おめでとうございます!!機能部門に続いて2部門での1位に輝きました!!これはとてつもなくすごい!!
LOJEL CUBO FIT 100L 35,000円+税
ロジェールジャパン・石本さん:え...本当ですか...!?まさか2冠を達成できるなんて思ってなかったから予想外で...先ほど西岡に受賞者の権利をゆずったのでもう今日の出番はないなと完全に油断してました...なのでちょっと言葉が浮かばない...。
伝道師:この結果には私も驚きでしたよ!では先に他社さんからのコメントからご紹介しましょう!
●「1気室のスーツケースを定番化させた。配色やデザインもシンプルながらかわいらしく、男女ともに使いやすい」
●「デザインと機能が高いレベルでまとまっている」
●「日本人はもちろん、海外の方にも人気がある」
ロジェールジャパン・石本さん:いやあ...ありがたい...。
伝道師:機能部門の時に「フルフロントドア」のことをお話ししましたが、やはりこの機能がスーツケースの新しいスタイルを築いたことが大きな評価ポイントになっています!それはもはや単なる一機能には収まらない、この業界の可能性を広げる、そしてお客様たちのスーツケースライフに新たな選択肢をもたらす大いなるアイデアだということですね!
ロジェールジャパン・石本さん:〈LOJEL〉のスーツケースづくりで大切にしているのが、使う人のライフスタイルの一つになるように、という思いなんです。なので、そう言っていただけるのは、まさに私たちが大切にしてきたことを評価していただけたようで本当に嬉しいですね。
なお、先ほど挙がらなかった話としては、拡張機能も大きな特徴です。中央のところにジッパーが付いているのですが、こちらを開くことで収納部分が少し広がるようになっています。
伝道師:2019年の最も素晴らしいスーツケースですから、どうぞたっぷりとPRしてください(笑)。
ロジェールジャパン・石本さん:ありがとうございます(笑)。他社様のコメントにもあるように、カラーリングを含むデザインにもこだわっておりまして、男女問わずお使いいただけるものを幅広くご用意いたしました。
ロジェールジャパン・石本さん:また、CUBOシリーズには楽器を入れたり長靴を入れたりと、より様々なニーズに合った使い方ができる縦長サイズの〈FIT〉というタイプもございまして、これまでは100L(上記写真の一番右)しかなかったのですが、12月には新たに55L(上記写真の左から2番目)も登場します。より気軽にお使いいただけるサイズなので、ぜひ多くの方に活用していただけると嬉しいですね!
伝道師:機能やデザインの他に、10年保証が付いている点も素晴らしいですよね。いわば、お客様に少なくとも10年間は寄り添いますよという決意表明なので、企業としての確かなプライドも感じられますし、お客様視点で考えるととても安心。
こういうところまで配慮が行き届いてるメーカーのスーツケースは、旅の相棒として頼もしいですよね。機能もデザインも優れていて、保証も行き届いている。そして何より、スーツケースの新しい可能性を見せてくれたという、どこから見ても文句なしの最優秀賞だと思います。〈ロジェール〉さん、改めておめでとうございます!!
ロジェールジャパン・石本さん:ありがとうございます!2020年もまた最優秀賞を獲れるように頑張ります!
〈CUBO〉シリーズ一覧はこちら>>
伝道師:ロジェールジャパンさんの活躍にこれからも期待したいですね!なお、2位以下はこのようになっています。
惜しくも1位にはなれなかったものの、それでもここに登場しているスーツケースたちはどれも間違いないクオリティに仕上がっていますよ!
左から
2位:ハンズプラス ライトシリーズ フロントオープン 35L 19,900円+税 (ハンズ)
3位:プロテカ エアロフレックスライト 37L 58,000円+税 (エース)
4位:サンコー スーパーライト 73L 28,000円+税 (サンコー鞄)
5位:ハンズプラス カラーシリーズ 35L 13,900円+税 (ハンズ)
優秀賞2~5位の一覧はこちら>>
伝道師:ということで、スーツケース大賞2019もこれにて終了でございます。えー最後に、2019年にこの業界に最も貢献した人が選ばれるパーソン・オブ・ザ・イヤーにつきましては...、一応結果は出ています。ただ、この賞をつくっておいてこんなことを言うのもなんですが、これは一人だけが得られる賞じゃないなと思ったんです。
というのも、ここにいる皆さんは一人ひとり、それぞれのフィールドで精一杯スーツケースの魅力を伝えていると思うんですよね。その努力に対して優劣をつけて、誰か一人を称えるのはちょっと違うんじゃないかなと。
なので、パーソン・オブ・ザ・イヤーは、こうしてお集まりいただいた皆さんや、日々スーツケースのことばかりを一生懸命、ひたむきに考えている関係者の皆さんです!この場を借りて、伝道師はアツくお礼を言いたい。皆さん、いつも本当にありがとうございます!これからもスーツケース業界を盛り上げていきましょう!
皆さん:よ、伝道師!!(拍手喝采)
伝道師:そしてこの記事を読んでくださっているお客様へ。私たちは皆様の旅や、旅につながる日常がより快適になるように様々な角度からサポートし、また、より楽しくなるように全力で演出したいと思っています。人生が続く限り、旅もまた続きます。皆様の旅が素敵なものになるよう努力してまいりますので、どうぞこれからも、私たちスーツケースを相棒として可愛がってやってください...!
―最後はもうスーツケースになっちゃったよ(笑)。
皆を代表してパーソン・オブ・ザ・イヤーの表彰状を受け取る伝道師。いつもご協力くださっている皆様、今年一年、ありがとうございました!
おわりに
2019年最後の伝道師記事、いかがでしたか?基本的にハイテンションでアツ(苦し)いこの連載記事をいつも楽しみにしてくださっている皆様、この1年間、誠にありがとうございました。
来年もまた、より一層熱量を上げてスーツケース愛をお届けしたいと思います!そして2020年一発目の伝道師記事では、パッ王(パッキング)さんなる謎の人物が登場...。個性強めのライバルに対し、伝道師はどんなリアクションをとるのか...乞うご期待!
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