機内にスーツケースを持ち込むと、飛行機を降りたあとに受け取りの時間を短縮できるなどのメリットがあります。とはいえ、機内持ち込み可能なサイズはどれくらいの大きさなのか、どんな機能のスーツケースがあるのか分からない人も多いはず。
そこで今回は、各航空会社の機内持ち込み可能なサイズとハンズおすすめのスーツケースを11種類紹介します。これから旅行に使うスーツケースを購入しようと考えている人は参考にしてくださいね。
スーツケースの機内持ち込み可能なサイズ
スーツケースの機内持ち込み可能なサイズは、搭乗する飛行機の座席数や利用する航空会社によって異なります。基本的な規定サイズは、以下の通りです。
座席数 | 規定サイズ 縦×横×奥行 |
3辺の合計 | 重量 |
100席以上 | 55cm×40cm×25cm | 115cm | 10kg以内 |
100席未満 | 45cm×35cm×20cm | 100cm | 7kg〜10kg以内 |
国内の主要空港への路線や、国際線は100席以上の飛行機が多いため、3辺の合計が115cm以内で重さ10kg以内の、サイズが一般的です。
しかし、地方空港や離島に発着する国内線は、100席未満の小型飛行機の場合もあります。国内旅行を考えている人は、搭乗直前に持ち込みができないといった事態にならないように事前に座席数を確認しておくことが大切です。
また重量の確認も見逃せません。主要航空会社の持ち込める荷物の重量は、座席に関わらず10kg以内です。しかしLCC(格安航空会社)や地域航空会社では、7kg以内の航空会社もあります。特に主要航空会社の利用に慣れている人は、間違えないように注意しましょう。
機内持ち込み可能なサイズのスーツケースのメリット3つ
スーツケースを機内に持ち込むと、「降りたあとの受け取り時間の削減」「機内で必要なものがすぐに取り出せる」「破損や紛失を防止できる」の3つのメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
飛行機を降りたあとの受け取り時間の削減
スーツケースを機内に持ち込むと、降りたあとの荷物の受け取り時間が削減できます。
スーツケースを預けた場合、飛行機を降りたあとにターンテーブルと呼ばれる荷物を受け取る場所に行かないといけません。ターンテーブルに着いてからも、ランダムに荷物が出てくるため、5分から20分ほどの待ち時間が発生します。
また、搭乗者数が多かったり、到着同時刻帯に他の便があったりすると更に時間がかかることも。その影響で予定していたバスや電車に乗り遅れて、旅行の計画が狂ってしまうことも考えられます。
スーツケースを機内に持ち込むことで、そうしたリスクを負う必要がなく、降りたあとの受け取り時間を削減できます。スケジュールを細かく設定している人は、余裕を持った旅行にするためにも、機内にスーツケースを持ち込んだ方がよいでしょう。
必要なものがすぐに取り出せる
機内にスーツケースを持ち込むと、必要なものがすぐに取り出せます。反対にスーツケースを預けてしまうと、急に必要になったものがあったとしても、飛行機を降りるまで取り出せません。
たとえば、機内で使用する空気枕や常備薬、メイク落としなどを、預けたスーツケースに入れてしまったことに気がついても、すぐに取り出せません。それが原因でせっかくの楽しい旅行中の機内がストレスに感じることも。
機内にスーツケースを持ち運べば、必要な時にすぐに取り出せるだけでなく、持ち運ぶことも可能です。また出発前に荷物の詰め込みをしている時に、機内に持ち込むもの・持ち込まないもので仕分けを行う必要がないのもメリットの一つです。
バッグの破損や紛失防止
スーツケースを機内に持ち込むことで、バッグの破損や空港で預けた荷物が紛失する「ロストバゲージ」の被害を防止できます。破損や紛失はほとんどの場合、荷物を預けた際に起こるからです。
国内の空港であれば、スーツケースは丁寧に扱われているため、傷がつくことはほとんどありません。しかし、海外の空港では乱雑に扱われることも。放り投げられることや、高い所から落とされてしまうことも考えられます。
ロストバゲージについても、国内線で起こる可能性はほぼありません。しかし海外の空港であれば、被害に遭う可能性があります。国際航空情報通信機構が発表した「バゲージ・レポート2023」によると、2022年に世界で発生したロストバゲージの割合は旅客1000人当たり、荷物7.6個分です。約0.8%の可能性でロストバゲージの被害に遭遇する可能性があると言えます。
高い確率ではありませんが、それらのリスクは機内にスーツケースを持ち込むことで回避できます。破損や紛失を防止するために、機内への持ち込みは有効です。
航空会社別スーツケースの機内持ち込み可能サイズ一覧
前述したように、スーツケースの機内持ち込み可能サイズは、主要航空会社であれば、縦55cm×横40cm×奥行25cmで3辺の合計が115cm以内、重さは10kg以内が一般的です。
しかし、搭乗可能人数が100席未満の飛行機やLCCの場合は規定サイズが異なります。ここでは、各航空会社の持込み可能サイズと個数を解説します。
主要航空会社
主要会社と呼ばれる、ANA・JAL・スカイマークの規定サイズと個数は、以下の通りです。
航空会社 | サイズ 縦×横×奥行 |
3辺の合計 | 重さ | 個数 |
ANA 100席以上 |
55cm×40cm×25cm以内 | 115cm | 10kg以内 | 1個 |
ANA 100席未満 |
45cm×35cm×20cm以内 | 100cm | 10kg以内 | 1個 |
JAL | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm | 10kg以内 | 1個 |
スカイマーク | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm | 10kg以内 | 1個 |
LCC・地域航空会社
LCCや地域航空会社の規定サイズと個数は、以下の通りです。
航空会社 | サイズ 縦×横×奥行 |
3辺の合計 | 重さ | 個数 |
ジェットスター | 56cm×36cm×23cm以内 | 115cm | 7kg以内(2個の合計) ※有料でプラス7kg可能 |
2個 ※手荷物1個、手回り品1個 |
ピーチ | 50cm×40cm×25cm以内 | 115cm | 7kg以内(2個の合計) | 2個 ※手荷物1個、手回り品1個 |
ソラシドエア | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm | 10kg以内 | 1個 |
エアドゥ | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm | 10kg以内(2個の合計) | 2個 ※手荷物1個、手回り品1個 |
スプリングジャパン | 56cm×36cm×23cm以内 | 115cm | 7kg以内 | 2個 ※手荷物1個、手回り品1個 |
スターフライヤー | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm | 10kg以内 | 1個 |
飛行機の搭乗直前に荷物を持ち込めないといった事態にならないように、事前に搭乗する航空会社を確認しておきましょう。
機内持ち込み可能なサイズのスーツケース|機能性重視
機内持ち込み可能なサイズの中にも、旅行中に役立つ機能が付いたスーツケースが販売されています。ここでは、USBポートが付いているものやキャスター交換、ワンタッチ開閉、軽量、走行性がよいものなど、特徴のある機能が付いたスーツケースを紹介します。
ビジネスユースをより快適にする【バーマス インターシティ フロントオープン】
バーマス(BERMAS) インターシティ フロントオープン 48cm 60520 ブラックヘアライン 35L 31,900円(税込) |
シルバーを基調としたシンプルなデザインで、旅行だけでなくビジネスシーンにも使用できるスーツケースです。また旅先で場所を選ばずにスマートフォン等を充電できる、便利なUSBポートが2つ付いているのも特徴です。
ハンドル部分は高さを3段階で調整できます。高さが変更できるため、年齢の離れた家族内でも使い回せるので便利です。他にもガラガラ音を気にする必要が無い、静音キャスターを採用しているのも魅力の一つです。
キャスターの交換が簡単!【ティエラル トレル】
ティエラル(TIERRAL) トレル S TTRR・03001 アイボリー 36/41L 19,580円(税込) |
工具不要で、簡単にキャスターが交換できるスーツケースです。別売りの〈トレル交換キャスター〉を常備していれば、万が一旅行中にキャスターが故障した場合でもすぐに交換できます。
キャスターはスーツケースの中でも、壊れやすいパーツの一つです。長い距離の移動による車輪の消耗や凸凹道の走行による衝撃で、急に故障してしまうことも考えられます。もし旅行中にキャスターが壊れてしまうと、そのあとの移動が大変になるだけでなく、無理に動かすと更にダメージが酷くなる可能性も。万が一、キャスターが故障しても、安心して使えるスーツケースです。
ワンタッチで開閉可能なフロントオープン【アジア・ラゲージ Pitaflat】
アジア・ラゲージ(ASIA LUGGAGE) Pitaflat 37L PIF-8810-18 ブラック 33,000円(税込) |
フロント部分がワンタッチで開閉できるスーツケースです。フロント部分を開けるとメインルームに繋がるファスナーが付いているため、スーツケースを広げることなく、ものを出し入れできます。
たとえば、機内で急にスーツケースの奥に収納したものが必要になっても、スーツケースを広げる必要はありません。そのため、ものを出し入れしても、他の人の邪魔になりにくいのも嬉しいポイントです。
他にも、簡単にロック・解除が行えるストッパー機能付きのキャスターを採用。揺れる電車や坂道での使用も安心です。
超軽量ソフトキャリー【トラベライト Skaii】
トラベライト(travelite) Skaii Sサイズ 36L チャコールグレー 24,200円(税込) |
機内に持ち込めるスーツケースは、重量3kg程度の重さのものがほとんどの中、2kg以下の軽量性を誇るスーツケースです。旅行の道中の持ち運びが苦にならないのはもちろん、荷物の総重量が軽くなるため、重量制限でも有利です。そのため、肝心の中身に重量を充てられます。他の重たいスーツケースよりもお土産や旅行アイテムを多く、収納できます。
他にも、正面には必要なものをすぐに取り出しができる、ファスナー付きポケットも付いています。旅先でのガイドブックや機内で使う電子機器を出し入れしやすいのも特徴です。
フリクエンター史上、最軽量【フリクエンター リエーヴェ】
フリクエンター リエーヴェ 32L 1‐254 ミントグリーン 29,700円(税込) |
静音性にすぐれた特殊構造タイヤを採用した、スーツケースです。音を抑えながらなめらかに移動できるのが特徴です。そのため、夜中の住宅街や空港で仮眠をとっている人の側を通る時に、ガラガラ音を気にする必要はありません。
他にも、子どもが持ち歩いてもストレスなく使用できるほど、なめらかに動かせるのも魅力の一つ。カラーバリエーションが多いのも嬉しいポイントです。
機内持ち込み可能なサイズのスーツケース|コンパクトさ重視
コンパクトなスーツケースは、機内でスペースをとらないのはもちろん、コインロッカーを利用できるメリットもあります。ここではLCCや100席未満の飛行機にも持ち込める、コンパクトさを重視したスーツケースを3つ紹介します。
重量1.8kgの軽量でコンパクトな【レジェンドウォーカー 軽量ソフトキャリー】
レジェンドウォーカー(LEGEND WALKER) 軽量ソフトキャリー 22L 4043‐39 ブラック 11,880円(税込) |
通常サイズのコインロッカーに収納できる、重量1.8kgの軽量でコンパクトなスーツケースです。南京錠付きで防犯性が高く、旅行だけでなくビジネスシーンでも活用できます。また背面には、雑誌や新聞を差し込めるポケットが付いているのも特徴で、ガイドブックなど頻繁に出し入れするものを収納するのに役立ちます。
他にも、前面下部ポケットには保温・保冷にすぐれたアルミシート素材を採用。旅先で購入したペットボトル飲料や濡れてしまった折り畳み傘を収納しても、内部が濡れにくいのも魅力です。
ストッパー付きで便利【イノベーター INV30】
イノベーター(innovator) ジップキャリー INV30 ペールブルー 21L 21,780円(税込) |
小型のコインロッカーに入るほど、コンパクトなスーツケースです。コインロッカーに入る大きさを選ぶと、ホテルに荷物を置かず、直接観光スポットを訪れた際に役立ちます。観光スポットでスーツケースを持ったまま移動するのは、大変です。コインロッカーに預けてしまえば、手荷物だけで観光スポットを移動できます。飛行機を降りて、そのまま観光スポットに訪れようと計画している人におすすめのアイテムです。
他にも、ノートPCやタブレットが収納できるフロントポケットが付いているのも特徴。本体と一緒に施錠できるダブルロックタイプのため、大事な情報が入ったノートPCやタブレットを収納しても安心です。
キャリーにもデイパックにもなる【ソロ・ツーリスト デイパックキャリー】
ソロ・ツーリスト デイパックキャリー 24L DPC-24 ブラック 16,500円(税込) |
スーツケースとリュックの両方で使用できる2wayタイプです。リュックとして背負えるほど、コンパクトサイズが特徴です。スーツケースで移動がしにくい階段や旅先のガタガタ道でも、リュックとして使用すれば、移動が楽になります。場所に合わせて、スーツケース・リュックを使い分けできるのが魅力です。
リュックとして使用する際に、車輪の汚れが衣服に付かないようにフラップが付いているのも魅力の一つ。お気に入りの服を着ていても車輪の汚れを気にせず、スーツケースからリュックスタイルに変更できます。
機内持ち込み可能なサイズのスーツケース|収納性重視
機内持ち込み可能なサイズを選びたいけれど、容量の多いものや細かく収納できるものを使いたい人も多いはず。ここでは収納性にすぐれた、スーツケースを4つ紹介します。
2通りの開け方が可能【オルティモ フラップオープンキャリー】
オルティモ(oltimo) フラップオープンキャリー スーツケース 37L OT-0857-50-AM アクアマリン 23,980円(税込) |
前面の収納スペースを2通りの開け方ができる、スーツケースです。前面上部ポケットのみ折り曲げてオープンにする場合と、前面ファスナーを全開にしてオープンにする2種類の開け方が可能。シーンに合わせて、使い分けできるのが特徴です。
前面の収納スペースにはノートPCやタブレットなどをそれぞれ分けて収納できるポケットやメッシュのファスナー付きポケット、上着を収納できるスペースなどがあります。大小さまざまなアイテムが混在せず収納できるため、荷物も取り出しやすいのが魅力です。
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省スペースで収納可能。ストッパー付き【ティエラル トマル】
ティエラル(TIERRAL) トマル S TTMR・01001 ブルー 34/38L 17,600円(税込) |
拡張機能付きで、奥行きのある形状が特徴のスーツケースです。おおよそ1泊から3泊の荷物が収納できます。フロント部分は縦開き型のため、機内でよく使うものなどをサッと出し入れできます。他にも電車や坂道に役立つロック付きキャスターを採用。ハンドル部分でロック・解除が可能なため、わざわざしゃがむ必要がないのも嬉しいポイント。
また、ボディ正面の下部に持ち手が付いているのも特徴です。荷物棚に置く場面を想定して設計されているため、機内の荷物棚への出し入れがしやすくなっています。
堅牢なコーナーパッドで拡張機能付き【コールマン 拡張ジップS】
コールマン(Coleman) 拡張ジップS 38L 1469-06 シルバー 19,580円(税込) |
最大4cmの拡張が可能な、老舗アウトドアブランドのスーツケースです。拡張することで容量38Lから46Lにサイズアップできるため、1泊から3拍までの荷物を収納できます。内装はアウトドアブランドらしく、MAP柄のプリントが施されているのも特徴です。
他にも、荷物の落下を防ぐ中仕切りの片面は、取り外しが可能。フックが付いているため、ホテルや旅館などのロッカーに掛けて使用できます。ホテルで散らかりがちな、小物類を収納するのに役立ちます。
機内持ち込みサイズのスーツケースで旅を快適でスマートに
機内にスーツケースを持ち込めば、荷物を預けずに済むため、スムーズに空港をあとにできます。更に機内で急に必要になった荷物があってもすぐに取り出せるだけでなく、スーツケースの破損や紛失の心配もありません。
ただし、機内持ち込み可能なサイズは航空会社によって異なります。荷物を準備する前に、公式HPで確認しておくとよいでしょう。お気に入りのスーツケースを選んで快適でスマートな旅を実現してください。
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