知っているようで案外知られていない、シャワーヘッドの交換方法。実は意外なほどに簡単で、賃貸にお住まいの方でもサクッと付け替えられて、現状復帰も楽チンなんです。シャワーヘッドはもちろん、シャワーホースも交換する場合の具体的な方法から、交換したヘッドを綺麗に使い続けるお掃除方法まで、〈SANEI〉さんご協力のもとに徹底解説!ハンズのおすすめシャワーヘッドもあわせてご紹介します。
本記事は、〈SANEI〉の商品企画担当・大島さんにお話を伺いながら作成しました。大島さんならではの視点でシャワーヘッドの交換についてご紹介していきます。
シャワーヘッドはもちろん、さまざまな給排水器具などの製造販売をしているメーカーさんです。
シャワーヘッドを交換するメリット
シャワーヘッドを交換するメリットには、どんなものがあるのでしょうか?〈SANEI〉の商品企画担当・大島さんいわく、最近のシャワーヘッドにはさまざまな種類があり、目的に合わせて替えることで従来よりも満足度が高いバスタイムになるのが魅力とのことです。
1.節水効果
シャワーヘッドによって、節水機能がついたものがあります。節水機能があるものは、シャワーの穴が小さくて数が少ない特徴があり、約30〜50%の節水効果が期待できるんです。水圧を犠牲にすることもなく使用することが可能なので、節水をしたい方はぜひ試してみてください。
2.一時止水機能
ボタン付きのシャワーヘッドもあり、それを押すだけで水を一時的に止めることができます。手元ですぐに水が止められるので、いちいち蛇口に手を伸ばす必要がなくなりますね。
3.勢いアップ効果
水が出る部分の面積が小さく作られており、圧力を高めて水の勢いを増すシャワーヘッドもあります。同じ水量のまま水の勢いを強くしてくれるのは、とても便利です。
4.溜まった汚れをリセット
シャワーヘッドの内部の汚れは取りにくく、溜まっているかどうか見極めるのも大変です。古いタイプのものだと内部が取り外しできないことも多いので、見た目が汚れていなくても、新しいものに交換することできれいな状態でシャワーを使えるようになります。
5.水質が変わる
シャワーヘッドを交換することによって、水質を変えることもできます。浄水・塩素除去をしてくれるタイプもあり、髪や肌をいたわりたい方におすすめ。マイクロバブルなどは、毛穴の汚れをしっかり落としてくれます。
シャワーヘッド交換のための確認事項・注意点
シャワーヘッドを交換するにあたって確認しておくべきこと、注意点についてまとめてみました。シャワーヘッドの種類や型番、賃貸でも交換可能かなど、不安を解消していきましょう!
交換時期の目安
まず、シャワーヘッドやシャワーホースの交換時期について説明します。目安はどのくらいなのか気になりますよね。シャワーヘッドやホースの交換目安は、約5年です。特に、下記3つの現象が起きていたら、すぐに交換するのがベターです。
シャワーヘッドとホースの隙間から水が漏れていたり、やぶれやひび割れがあったりする場合は、思わぬ事故の原因に繋がるかもしれません。また、ホースにカビや水垢が付着している場合は、カビが浴室全体に広がる危険性も。自宅のシャワーヘッドやホースがこのような状態の場合、交換を考えることをおすすめします。
シャワーヘッドの種類
ご自宅のシャワーヘッドがどのような種類なのかもチェックしてみましょう。シャワーヘッドの種類は大きく分けて2つ。
- シャワーヘッドとホースが取り外し可能
- シャワーヘッドとホースの一体型
シャワーヘッドとホースが別になっていれば、それぞれの交換が可能です。シャワーヘッドとホースが一体型のタイプであれば、ホースごと交換する必要があります。その場合でも、作業的には簡単なので安心してください。
シャワーヘッドのメーカー・型番とその互換性
新しいシャワーヘッドに交換する前に、ご自宅で使用している水栓やシャワーヘッドのメーカー・型番を調べておきましょう。メーカー名は、シャワーヘッドとホースを繋ぐ部分に書かれていることが多いです。
上述のシャワーヘッドとホースが取り外し可能なタイプなのか、一体型のタイプなのか、メーカーによって異なります。ストップ機能付きかどうか、などで見分ける方法があるので、取り扱い説明書や公式ホームページを確認してみましょう。
また、ネジ部分の規格もメーカーによって異なり、付属のアダプターを使用せずに交換してしまうと、水漏れ等の故障の原因になってしまいます。最近のシャワーヘッドには、それぞれのメーカーに対応するアダプターが付いている場合もあります。「デザイナーズマンションにお住まいで、備え付けのシャワーも日本にはない珍しいタイプ」といった場合でなければ、アダプターを用意することでほとんどのメーカーは使えます。
ご使用のメーカーが以下の3社だった場合、専用の付属アダプターが必要となります。
- KVK
- MYM
- ガスター
まとめると、シャワーヘッドの種類を見分け、ネジ部分の規格やアダプターの必要性を確認するためにも、お買い上げいただく前には各シャワーヘッドメーカーのホームページを確認するようにしましょう。
賃貸でも交換可能?
シャワーヘッドの交換は、賃貸でも可能です。ただ、賃貸で交換する際にも注意点があります。賃貸では、退去時に「原状回復」する必要がありますよね。そのため、シャワーヘッドを交換した際には、取り外したものを保管しておきましょう。もし紛失してしまった場合、退去時に実費請求されるかもしれませんので、充分にお気をつけください。
シャワーヘッドの交換方法・手順
シャワーヘッド交換時の注意点は確認できたでしょうか?ここからは、シャワーヘッドとホースが取り外し可能なタイプにおけるシャワーヘッドの交換方法をご紹介します。取り付け方、取り外し方、そして必要な部品についても紹介しています。
取り外しと取り付けに必要な道具・部品
シャワーヘッドを交換するにあたって必要な道具を、以下にまとめました。
- ゴム手袋
- アダプター(必要な場合)
- 新しいシャワーヘッド、その他部品
シャワーヘッドを取り外す際、強い力が必要になる場合があります。素手でも取り外しは可能ですが、その際にゴム手袋があると摩擦で取り外しが楽にできますよ。また、前述した通り、使用しているメーカーが「KVK」「MYM」「ガスター」の場合は専用のアダプターが必要になります。うまく取り付けできなかったり、水漏れのトラブルが発生したりする可能性があるので、必ず確認するようにしましょう。
新しく取り付けるシャワーヘッドも忘れずに購入しておきましょう。その際、ゴムパッキンなどの付属部品を交換した方がよいケースがあります。現在のシャワー周辺の状態をきちんとチェックし、いざ交換する際に漏れがないようにしてくださいね。
シャワーヘッドの取り外し方
早速取り外し方を見ていきましょう。
既存のヘッドを外したら写真のように、①シャワーホース側から②くるくる回して新しいヘッドを付けるだけ。この時、シャワーヘッドではなく、シャワーホース側の金具を回して取り付けるとよいでしょう。
シャワーホースの金具は金属製、シャワーヘッドは樹脂製が多いです。固い金属に対してやわらかい樹脂のシャワーヘッドを無理にねじこむとネジ山が削れてしまい、きちんと取り付けができなくなったり、水漏れの原因となったりします。シャワーホースではなく、シャワーヘッドのほうを回して取り付けると斜めにネジが入りやすいので心がけてみてくださいね。
ただし、ホース側の金具が回転しないタイプ、シャワーヘッドとホースが一体型で外れないタイプ、などもあるため、注意深く確認してから回すようにしてください。
シャワーヘッドの取り付け方
無事に取り外しが終わったら、新しいシャワーヘッドを取り付けましょう。といっても、取り付け方は非常に簡単で、取り外しの際に回した方向と逆に回せば完了です!
シャワーヘッドがなかなか外れない時は?
「既存のヘッドが外れない!」という場合は、ゴム手袋を使うのがおすすめ。グリップ性がよくなるので外れやすくなります。ちなみに、既存のヘッドが外れにくいのは、ネジ部分に紛れ込んだ水あかなどが固まってしまっているためです。お掃除をして、再トライしてみましょう!
それでも取り外しできない場合は、接続部分にタオルなどを巻きつけ、水道工事などで用いられる「ウォーターポンププライヤー」という工具で挟んで回してみましょう。
シャワーホースの交換方法
続いて、シャワーホースの交換方法をご紹介します!シャワーヘッドとホースが取り外し可能なタイプでホースを交換する場合、もしくはシャワーヘッドとホースの一体型で交換する場合は、こちらを参考にしてください。
シャワーホースの長さについて
シャワーホースの長さには
- 1.6m ...一般的な長さ
- 1.8m...スライドバーをお使いの場合向け
- 2.0m以上...お好みで
などがあるので、ご自宅のお風呂場環境から最適な長さのホースを選ぶようにしてください。破損や汚れによる買い替えはもちろん、見た目の違いを楽しむのも目的の一つ。シャワーヘッドにもさまざまなカラーバリエーションが登場しています。ホースも合わせて交換すると、おしゃれ感がグッと上がりますよ。
シャワーホース交換で使用する道具
シャワーヘッドの交換同様、道具を揃えてから取り掛かりましょう。
- ウォーターポンププライヤー
- 新しいシャワーホース、その他部品
シャワーヘッドだけの交換の場合と異なり、水栓部分のエルボという部品を取り替える必要があるかもしれません。「エルボ」とは、シャワーの水栓金具の後ろ側にあるL字になった金具のことです。水栓とシャワーホースを繋げる部品で、メーカーによってはエルボごと交換する必要があるため、新しいシャワーホースがどういうタイプなのか、交換前に確認するようにしてください。
シャワーホースの交換方法・手順
シャワーホースの交換も至って簡単。前述しましたが、まずは交換する前に、お使いの水栓やシャワーヘッドのメーカーを確認し、互換性があるものを選んでください。
あとは、先ほどご紹介した「ウォーターポンププライヤー」という工具を使い、写真のように既存のホースを外して、新しいものを取り付けるだけです。
取り外す際に、最初のひと回しだけは力を入れないと動きにくいかもしれませんが、少しでも回ってしまえば、手でも取り外すことができます。取り付ける際はその逆で、途中までは手で回しつつ、最後は工具を使ってグッと回し切るとよいでしょう。ただ、強く締めれば締めるほどよい訳ではなく、強くやろうとするとプラスチック部分が破損することもあるので、ある程度のところまでで十分です。
なお、新しいホースを取り付ける際は、取り付け部分が長い方がシャワーヘッド側、短い方が水栓側なので、お気をつけください。
流量調節栓で水圧も調整しよう
「シャワーヘッドを交換したのに水圧が全然アップしない...」という方にチェックしていただきたいのが、写真の流量調節栓。2つの栓はそれぞれ水とお湯の出る量を調節する機能を持ち、マイナスドライバーなどを使って反時計周りに緩めると一度に出る水量がアップします。
交換しても水圧が十分でない場合は、お使いの水栓の取扱説明書を確認しながら、調整してみましょう。
〈SANEI〉さん&ハンズおすすめのシャワーヘッド3点
シャワーヘッドとホースの交換方法が理解できたところで、シャワーヘッドの選び方、そして〈SANEI〉さんとハンズがおすすめするシャワーヘッドを3点ご紹介します。新しいシャワーヘッドを検討されている場合は、ぜひ参考にしてください。
シャワーヘッドの選び方
シャワーヘッドは、「機能性」と「価格」に注目して選ぶようにしましょう。前述した通り、現在のシャワーヘッドにはさまざまな機能が備わっています。自分の好みはもちろんですが、肌への負担、ボタン付きなどの使いやすさ、シャワーヘッドの重さなど、普段の使い心地にこだわって選ぶことをおすすめします。店頭で実際に触りながら比較することで、お気に入りが見つかりやすいでしょう。
同時に、シャワーヘッドの値段もさまざまです。値段が高ければ高いほど機能も充実していますが、単純に高ければよいというわけではありません。ご自身のライフスタイルに合わせて、本当に必要な機能がついているのかしっかりと確かめることが大切ですよ。
高い節水効果&極上の浴び心地【サンエイ レイニー ベーシック】
まずご紹介するのは、〈SANEI〉さんおすすめの「SANEI」レイニーシリーズ。
「〈RAINY〉は2011年から販売しているロングセラーシリーズですが、初めて大幅リニューアルをしました。胸を張っておすすめできるアイテムです」と大島さん。BASICは節水効果が40%(※1)。これを使うことで年間約17,400円(※2)の節水効果があります。ちなみに、節水タイプと聞くと水圧が低いのでは?と思うかもしれませんが、穴を絞って勢いを上げる設計になっているため、むしろ通常のシャワーより勢いが出るものも多いです。
※1 測定条件(節水率):吐水力0.6~0.65Nの時の流量を従来最適流量10L/minと比較[建築物エネルギー総日性能に基づく]
※2 試験条件(節約金額):節湯水栓のエコ効果算出適用数値及び効果の例より算出 (2018年11月現在)。ほか3シリーズでは約50%、年間約21,700円の節水効果。
ウルトラファインバブル&極細水流【サンエイ ウルトラファインバブル】
サンエイ(SANEI) ウルトラファインバブル レイニーメタリック PS3163-81XA-CDP 11,800円(税込) |
ウルトラファインバブルの超微細な気泡が、毛穴やシワの奥まで入り込み肌や頭皮の汚れをやさしく洗い流します。ウルトラファインバブル発生装置はシャワー板の奥に内蔵されているため、デザインの邪魔をせずスッキリした見た目で、ウルトラファインバブルシャワーを楽しめます。
シルクのような肌ざわりが、お肌をやさしく包み込む【シルキンシャワー・プレミアム】
最後にご紹介するのはハンズおすすめの〈シルキンシャワー・プレミアムン〉。散水板の穴の大きさ、配置、速度などを徹底的に研究し、シルクのような肌ざわりの最適な水の速さを実現しました。敏感肌の方や子どもにはソフト水流、洗髪や頭皮の洗浄にはハード水流と、水量を調整できる機能を採用。キズや汚れに強いステンレスコーティングです。
シャワーヘッド、ホースのお手入れ方法
新しいシャワーヘッドとホースに交換することができたら、少しでも長く使いたいですよね。そのためにも、日々のお手入れ方法と手順をチェックしましょう。
ステップ①:こまめに水気を取る
ヘッドにつく主な汚れは水あかで、蓄積されると頑固な汚れになるクセ者。使った後に水気を取ったり、気になった時にタオルなどで水気を拭き取ったりすればなおよし!
ステップ②:歯ブラシでこする
それでも付いてしまった水あかには、ぬるま湯あるいは中性洗剤をつけて、写真のように歯ブラシを使ってゴシゴシとこするのがおすすめ。目安では月1回くらい、お風呂場の掃除とあわせてゴシゴシしてあげるとよいでしょう。シャワーヘッド全体を、細かくきれいにしてくださいね。
便利なアイテムを使ってかんたんお手入れもおすすめ!【コジット シャワーヘッドつけ置きキレイ】
なかなか落ちないしつこい汚れには「つけ置きキレイ」で対応!クエン酸+乳酸の成分が入った洗浄液につけるだけで、驚くほど汚れがなくなります。汚れが残っていると感じても、落ちやすい状態になっています。柔らかい布で拭いたり、溝部分は歯ブラシを使ったりして落としましょう。
まとめ
「シャワーヘッドを選ぶ時に意外と盲点なのが、重さと大きさ。手に持って使う場合、ヘッドの重さは結構気になります。お店に置いてあるディスプレイをお手にとって、自分にフィットする一台を見つけていただきたいなと思います。」と大島さん。ご紹介したように、思った以上にシャワーヘッドもホースも交換は簡単なので、ぜひお気に入りの一品を見つけて、気軽に交換してみませんか。
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