トイレ掃除の頻度は、使用回数やトイレの場所によっても汚れ方が異なります。掃除頻度が少ないと、臭ったり尿石や黒カビがついたりしてしまう可能性も。この記事では、さまざまな理由で頻繁にトイレを掃除できない人に向けて、頻度を減らすコツ、負担を軽減する方法、楽にする便利アイテムを紹介します。
トイレ掃除の頻度は使用頻度で決まる!
トイレ掃除の頻度は、使用回数で決まります。一緒に暮らす人数ごとの掃除頻度は以下の通りです。
暮らしている人数 | おすすめの掃除頻度 |
1人 | 週に1回 |
2人 | 週に2回程度 |
3人以上 | 2日に1回 |
仕事やプライベートの用事が忙しく、理想の頻度で掃除ができない人は、最低でも月に1回はトイレ掃除をしましょう。トイレ掃除の頻度が月1回以下になると、市販の掃除用具では落とせないほどの汚れができてしまう恐れがあります。
そんな人のために、頻度を減らすコツ、負担を軽減する方法、便利アイテムを後述するので、思い当たることがある方は確認してくださいね。
【場所別】トイレ掃除の頻度目安
トイレといっても掃除場所によって汚れ方が異なり、頻度も変わります。トイレの掃除場所別の掃除頻度と最低頻度は、以下の通りです。
掃除場所 | おすすめの掃除頻度 | 最低頻度 |
便器・便座・ふた | 毎日 | 週に1回 |
床・壁・便座カバー | 週に1回 | 月に1回 |
タンク・ノズル | 月に1回 | 3か月に1回 |
換気扇 | 月に1回 | 年に1回 |
毎週、トイレ全体の掃除をするのは大変と感じる人もいるでしょう。便器と便座、ふただけでも週に1度の掃除を、その他は、月に1度のように1度に行う掃除量を調整するなど工夫してみてくださいね。
トイレ掃除をしないと発生する恐れのあるもの3つ
トイレ掃除ができないと、前述のように市販の掃除道具では落とせない汚れがついてしまう可能性があります。ここでは、掃除をせずに放置していると発生してしまう恐れのあるものを3つ解説します。
1.ニオイ
トイレ掃除をしないと飛び散った尿が残り、アンモニア臭が発生し、ニオイの原因となります。実は排泄直後の尿のニオイは、ほとんどありません。排泄時に便器や床、壁に飛び散った尿を、掃除せずに放置させるとアンモニア臭が発生するのです。
ニオイは放置すればするほど取れにくくなるため、こまめな掃除が予防の鍵です。もし既にニオイが気になる場合で、何度か掃除しても改善されないときは、専門業者に依頼するのがよいかもしれません。
2.尿石
便器や便座、排水管などに付着している固形物が尿石です。トイレの見た目を悪くさせるだけでなく、排水管の詰まりや故障の原因にもなります。
尿石は尿に含まれるリン酸カルシウムや尿素、タンパク質などの細菌によって発生し、放置すればするほど大きくなります。できないようこまめに掃除するか、できたらすぐに掃除するのが一番です。
掃除しても取れないときは尿石専用の除去剤を使いましょう。それでも除去できない際は、専用業者への依頼が必要です。
3.黒カビ
トイレの黒カビは、尿や便などの汚れと水分、湿気が原因で発生します。トイレは、水分が多く湿気がこもりやすい場所です。尿や便などの汚れが残っていると黒カビが発生する条件が揃うため、こまめな掃除は必要です。
また黒カビは人体に悪影響を及ぼす危険性も。毒素が含まれている黒カビに触れたり、吸い込んでしまうと、アレルギー反応や呼吸器疾患を引き起こす恐れがあります。そのため、黒カビを掃除する際は必ず、ゴム手袋とマスクを着用しましょう。
市販のカビ取り剤や高圧洗浄機を使用しても黒カビが取れないときは、先述したニオイ・尿石と同じく専門業者に依頼しましょう。
トイレ掃除の頻度を減らす6つのコツ
さまざまな理由でトイレ掃除を理想の頻度でできない人は、これから解説する6つのコツを実践してみてください。少しの工夫で、トイレが必要以上に汚れにくくなりますよ。
1.湿気対策をする
汚れの原因であるカビやホコリは、湿気があると溜まりやすくなるため、湿気対策を日常的に行うと掃除の頻度を減らせます。
やり方は簡単です。トイレの蓋を、使用時以外は閉めておくだけ。湿気は水があれば発生するため、便器に溜まった水も例外ではありません。また換気扇をつけるだけでも、湿気対策になります。定期的に換気をして、トイレに湿気がこもらないようにしておきましょう。
2.トイレに物をなるべく置かない
トイレに物があるとホコリが増える場所が増えてしまうだけでなく、掃除をする場所も増えてしまいます。特にトイレットペーパーやカレンダー、ポスターなどの紙製品は、置いておくとニオイが移りやすい性質を持っていると言われています。
消臭も可能ですが、手間がかかるのが嫌な人は置かないのがおすすめです。
また物があるとトイレ全体の掃除もしにくくなるため、掃除をなるべく簡単にしたい人は物をなるべく置かないようにするのが大切です。
3.トイレは座って用を足す
トイレは座って用を足すだけで、周辺への尿の飛び散りを防げます。目には見えていなくても、立ったまま用を足すと、少なくても1回あたり数百滴が飛び散るとも言われているそうです。
前述の通り、尿石は尿の飛び散りが原因です。そのため、座って用を足すことで掃除頻度を減らせます。
4.流すときは便座のふたを閉める
流すときに便座のふたを閉めるだけで、尿や便器内の水が飛び散るのを防げます。使用後に流す水の勢いは速く、ふたが開いていると目には見えないほどの細かい水しぶきが飛んでしまいます。
尿や便のウイルスが床や壁に飛び散ってしまう原因になるため、流すときにふたをしめるだけで尿が飛び散るのを防ぎ、掃除頻度を減らせるのです。
加えて便座のふたをして水を流すことは、ウイルスや菌の飛沫を防げるため、感染症予防にも適しています。特に感染力が強いウイルスでは、ふたを開けて水を流すことは、感染を引き起こす原因にもなりうるので注意しましょう。
5.トイレの洗浄剤を使う
トイレの洗浄剤を使うと頻度を減らせるだけでなく、日々の掃除が楽になります。洗浄剤の使い方は洗浄剤を吹き付けてから、決められた時間放置して水を流すだけ。手を汚さずに洗浄やコーティングが可能です。
他にもスタンプタイプの洗浄剤を使用すると、水を流すたびに薬剤が溶けて便器内を洗浄できるので、洗剤が残っている間の便器内部の掃除は、最低限の頻度で済みます。
6.撥水コーティングする
撥水コーティングを施すと便器の表面が滑りやすくなり、汚れが付きにくくなります。撥水コーティングは、まず便器の水分を拭き取り、コーティング剤を塗って乾燥させるだけ完了です。
撥水コーティングをしておけば、トイレの使用後に水を流すだけで汚れがこびりつくのを防げ、結果としてトイレ掃除の手間と頻度の軽減に繋がります。コーティングの持続期間は、スプレータイプで1ヶ月、液体やクロスタイプなら1年から3年持続するものもあります。
トイレ掃除の負担を軽減する4つの方法
トイレ掃除の負担を軽減する方法は4つ。こまめに掃除する・カバーは使い捨てのものにする・汚れ防止のフィルターを使用する・トイレブラシを使わずに掃除するなどが挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。
1.こまめにトイレ掃除する
トイレ掃除の負担を軽減するにはこまめに掃除することが有効です。当たり前のことですが汚れたらその都度、掃除すれば早く済みます。とはいえ、「そもそもこまめに掃除するのが負担に感じる」という人は、自分が負担に感じることを軽減できる方法を見つけるのがおすすめです。
たとえば、時間をかけた掃除が苦手なら、まず毎日1分だけと決めます。やることもトイレから出たときに便座を拭いたり、便器をブラシでこすったりと限定するとよいでしょう。掃除自体が負担な人は、週に1回15分間だけ集中して、便器や便座、床や壁などを一気に掃除するなども、ひとつの方法です。
まずは汚れを長期間放置しない環境をつくり、1度のトイレ掃除の負担を軽減しましょう。
2.トイレタリーを使い捨てに変えるor使わない
カバーや便座シートなどのトイレタリーを使用していると、掃除の際に着脱し洗濯する手間がかかります。
洗濯の手間を感じる方は、使い捨てに変えるかいっそのこと使わないのも手段のひとつです。
3.汚れ防止のフィルターやシートを使う
汚れ防止のフィルターやシートは、その名の通り汚れを付着させたり吸収したりするため、フィルターやシートを取り替えるだけで掃除が完了します。
たとえばトイレの便器と床の間に汚れ防止シートを貼ると、尿などの汚れが床に落ちるのも防ぐことが可能です。設置のタイミングは、引っ越し直後や掃除をし終えたあとのトイレがきれいな状態のときです。張り替えはそれぞれの製品の使い方をよく確認して、適したタイミングで行いましょう。
長く、清潔なトイレを保つために、汚れ防止フィルターやシートの活用をしてみてくださいね。
4.トイレブラシを使わずに掃除する
トイレブラシを清潔に保管することがストレスになる人は、トイレブラシを見直すと軽減できます。
たとえば、使い捨てのトイレブラシに変えると掃除後は捨てるだけなので、乾かしたりしまったりする必要もなく、負担を減らせます。他にもブラシいらずの洗浄剤を使うのもよいでしょう。洗浄剤を便器に吹き付けてから必要な時間を待ち、水に流すだけなのでトイレブラシが不要になります。
ただしブラシがないと掃除がしにくい便器の形状もあります。縁のあるタイプの便器は、尿石や黒カビが縁に溜まりやすく、洗浄剤が行き届かないことも。自宅のトイレの形状をよく確認して、検討するのが大切です。
トイレ掃除を楽にする便利アイテム6つ
トイレ掃除をできるだけ楽にする便利なアイテムを6つ紹介します。どのようなアイテムか詳しく紹介するだけでなく、おすすめの商品も紹介するので参考にしてくださいね。
1.流せる拭き取りシート
便流せる拭き取りシートは、その名の通り汚れを拭き取ったら、そのままトイレに流せるシートです。ゴミ処理の手間がかかりません。商品によっては流せないタイプもあるので、よく確認してから購入してくださいね。便器や床、壁に飛び散った尿の拭き取りにぴったりです。
厚手シートで拭きやすい【花王 トイレクイックル 消臭ストロング】
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〈花王トイレクイックル 消臭ストロング 10枚入〉は洗浄液がついたシートクリーナーです。こびりついた汚れを落とせるだけでなく、尿臭・便臭にも効果的です。厚手のシートクリーナーでありながら、トイレットペーパーと同じ溶けやすさなのも魅力のひとつです。
2.泡タイプの洗剤
泡タイプの洗剤は気になるところに泡洗剤をかけ、数分間放置してから水を流すだけで掃除ができる洗剤です。泡が汚れに密着し、分解して汚れを落とせます。なるべく手を汚さず、楽に掃除をしたい人におすすめです。
ただし商品によっては、水を流すことに加えて拭き取ったり軽くこすったりが必要な商品もあります。商品の使い方を確認して、自分に合った使いやすいものを選びましょう。
炭酸塩配合で汚れが落としやすい【太陽油脂 パックスナチュロン トイレ洗い石けん】
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〈太陽油脂 パックスナチュロン トイレ洗い石けん 400ml〉は泡状で噴射できるスプレータイプのクリーナーです。上向きでも、逆さにしても噴射できるため、便器の裏側から奥の見えにくいところまで泡を吹きつけられます。泡を吹きつけたあとは少し放置してから、拭き取ったりブラシでこすったりするだけできれいになります。
3.ノズル用洗浄洗剤
ノズル用洗浄洗剤は、名前の通りノズル専用の洗浄洗剤です。前述した泡タイプの洗剤と同様に、ノズルに泡をかけて数分放置して拭き取るだけできれいになります。気づかないうちに汚れていることもあるため、シャワートイレを頻繁に使用する人におすすめです。
爽やかなミントの香り【木村石鹸 トイレノズル洗浄剤】
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〈木村石鹸 トイレノズル洗浄剤 100ml〉は、泡でトイレノズルをきれいにする洗浄剤です。スプレーで吹きかけた泡が汚れを落とすため、手を汚さずに洗浄・除菌ができます。
4.トイレタンク用洗浄洗剤
トイレタンク用洗浄剤は、トイレタンクに洗剤を入れておくだけで洗浄ができる便利な洗浄剤です。流すたびにトイレタンクの中を洗浄できるだけでなく、便器の隅々まで洗浄剤が流れるので便器内の黄ばみや黒ずみも除去します。トイレタンク内の掃除は難しく、時間もかかるため、トイレタンクがあるトイレを使用している家庭では持っておきたい商品です。
トイレタンクにポン!と入れるだけ【木村石鹸 トイレタンク洗浄タブレット】
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〈木村石鹸 トイレタンク洗浄タブレット 5回分〉は、トイレタンク専用の錠剤タイプの洗浄剤です。使い方はトイレタンクに入れるだけ。酵素の力でタンク内部の汚れを洗浄分解するだけでなく、タンクや便器への汚れの再付着も防止します。
5.トイレスタンプ
トイレスタンプは、便器内に薬剤をスタンプするだけで汚れを防止できるアイテムです。水を流すたびに薬剤が溶けて便器内を掃除します。洗剤が便器に残っている限りは、便器内を清潔に保てるため、こまめに掃除するのが苦手な人におすすめです。
トイレの便器に直接ジェルをスタンプ!【スクラビングバブル トイレスタンプクリーナー】
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〈スクラビングバブル トイレスタンプクリーナー フレッシュソープ 38g〉は、便器に直接ジェルをスタンプするだけで、水を流す度に便器がきれいになるクリーナーです。水を流すとジェルから洗浄・防汚成分が便器中に広がり、次にトイレの水を流すまで防汚効果が持続します。スタンプ1回で約1週間使用できます。
6.ハンディモップ
ハンディモップは、換気扇や窓のフチ、棚の上などトイレ内に溜まったホコリを簡単に取れるアイテムです。コンパクトで軽量なものも多く、収納場所にも困りません。
ただし清潔さを保つために、ハンディモップは定期的に洗濯をしましょう。
トイレは適切な掃除頻度で清潔を保とう
トイレ掃除の頻度は、使用回数で決まります。ただトイレの場所によっても汚れ方が異なるため、適切な頻度は変わります。場所に限らず最低でも月1回の掃除は必要です。月1回を下回ると業者に頼まないと取れない汚れになってしまったり、体に悪影響を及ぼしたりする可能性もあるため適切な頻度で掃除ができるように工夫するのが大切です。
それでもさまざまな理由で、トイレ掃除がなかなかできない人も多いはず。そんな人には、トイレ掃除の負担・頻度を減らすコツや便利なアイテムを使いながら、自分に合った適切な掃除頻度を見つけて清潔なトイレを保ちましょう。
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