【靴好き必見】100周年を迎えた〈コロンブス〉の工場に潜入!シューケアの魅力や奥深さを探ってきた

今年でなんと、100周年を迎えるシューケア用品ブランド〈コロンブス〉。ハンズとのコラボ商品も多く手掛けています。今回は、実際の製造現場「コロンブス松戸FACTORY」に潜入。ものづくりに対するこだわりや情熱、そしてシューケアの魅力や奥深さを調査してきました!

ハンズオリジナルができるまで!

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コロンブス×ハンズ ハンズオリジナル
クリームブラシ 900円+税、リファインローション 1,200円+税、シュークリーム 各900円+税、ハイシャイン仕上げ専用ポリッシュクロス 1,200円+税

ハンズでも人気の高いハンズオリジナル商品は、一体どのようにつくられているのでしょう。「コロンブス松戸FACTORY」では、靴クリームの原料となるワックスの選定から、ブレンド、乳化、容器への充填、検品、梱包、出荷までを一括して行っています。早速、製造工程からチェックしてみましょう!

世界中から集められたワックスを選定!

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「コロンブス松戸FACTORY」には、世界中の植物や、動物などから採れるワックスが揃っています。

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こちらの「カルナバ」は、ハンズオリジナル商品にも使われているワックスで、ブラジルや南米などのカルナバというヤシの木の葉から採ることができます。このワックスが、しっとりとした質感と光沢を表現できるクリームに変身するのです。

ワックスをブレンドして乳化!

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こちらは、クリームを製造する場所。ワックスなどの原料をブレンドし、スチーム釜でじっくり熱を加えて乳化させます。原料を釜へ移すタイミングや量、熱のかけ具合は、熟練の技で調整しています。

乳化したクリームの色味や粘度は研究室でチェックし、設定した基準と差がないかを、計測器とプロの目で徹底的に確認しているそうです。

いざ、充填!

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検査を終えたクリームを容器の中に注ぎます。クリームの冷え方を一定に保つため、室内は常に20℃前後をキープ。こちらの機械では、毎分120個の充填が可能!

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トレンドカラーなど、定番や人気のカラーに比べて出荷量の少ない色は、クリームを専用の容器に入れて、手作業で充填をします。

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こちらも熟練の技を必要とする難易度の高い作業。「コロンブス松戸FACTORY」でこの作業ができるのは、100名以上いるスタッフの中で、たった7〜8名だけなのだとか!

梱包から出荷!

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ビン詰めした商品にラベルを貼ります。仕上げ作業まで丁寧に手作業で行うのが「コロンブス松戸FACTORY」のモットーです。

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そして、できあがった商品は日本国内をはじめ、台湾や韓国、ヨーロッパなどの世界各国に出荷されます!

新商品はここから生まれる!開発のスペシャリストが集結!

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「コロンブス松戸FACTORY」には、研究開発部門「松戸LABO」があり、そこには靴クリームのスペシャリスト達が集結しています。毎年変化するファッショントレンドやカラー、仕上げ方法などをいち早くキャッチして、素材選びはもちろん、製法やお手入れまで研究を重ね、新たな商品を生み出しています。

このように研究から製造、出荷まで、細部にこだわってつくられる商品の数々。こだわりやシューケアの魅力をさらに知るために、〈コロンブス〉の皆さんにお話を聞きました。

〈コロンブス〉の皆さんの情熱を、さらに深掘り!

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左から:企画担当 小高さん、研究担当 楡井(にれい)さん、ハンズ PB開発部 榎本、営業担当 川原さん

榎本:〈コロンブス〉さんのモノづくりに対する情熱がすごい!と聞きつけてやってきました!本日はよろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします!

榎本:シューケア用品ブランド〈コロンブス〉の一員として、やはり足元には気を遣われていますか?

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川原:靴は毎日磨いていますよ。会社に来たらまず、靴磨き。

榎本:会社で磨かれるんですね。

小高:弊社は職場で靴磨きをしても注意されないんですよ。私も会社での靴磨きは日課になっています。職業柄、電車などに乗っていても他人の靴が気になってしまって。「今すぐ磨かせてくれ!」とよく思っています(笑)

楡井:私はこの会社に入社してから、履き心地のよさやお手入れのしやすさなど、革を意識して靴を購入するようになりました。

榎本:皆さん、相当こだわりがありそうですね。私は、あまりシューケアをしないタイプなので、今回はいろいろと勉強をさせてもらって、お客さまに商品の魅力をさらに伝えられるようになれればなと。

川原:話を聞いたらきっとシューケアをしてみたくなりますよ。

榎本:楽しみです!早速商品のこだわりについて聞かせてください!

オンリーワンを追求したハンズオリジナル

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川原:ハンズオリジナルが誕生したのは、当時、一緒にやり取りをしていたハンズのマネージャーさんの一言がきっかけです。ハンズには、たくさんの靴クリームがあるのだけど、よりハンズらしさがある商品もつくってみたいとのことなので「じゃあ、イチオシのクリームをつくりましょう!」と、動きだしたのが5年前。

榎本:「ハンズらしいものを」だなんて、なかなかの無茶振りですね(笑)ハンズオリジナルの製造は大変でしたか?

川原:はい(笑)ハンズでしか手に入らないシューケアアイテムをつくろうとかなり奮闘しました。

榎本:では、早速こだわりのオンリーワンポイントを教えてください。

お手入れをさらに楽しくする「香り」「色乗りのよさ」

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シュークリーム 各900円+税

川原:ハンズオリジナル商品全般に言えることなのですが、「香り」にはかなりこだわっています。

榎本:香りですか。

川原:シューケアや革のお手入れをより楽しんでいただくために、少し香料を加えて製造しています。

榎本:なるほど。実際にお客さまの反応はどうでしたか?

川原:お手入れをした後も、指からよい香りがするとのお声をたくさんいただきました。

楡井:女性の方は特に香りに敏感ですよね。開発部としても、もっと女性にシューケアを楽しんでほしいので、香りを付けることでお手入れをするきっかけになればよいなと。

川原:また、大きな特徴として「色乗りのよさ」があります。靴と同じ色のクリームを使って傷を目立たなくしたり、靴と異なる色のクリームを使って「ビンテージ仕上げ」にするなど、世界に一足の靴に仕上げることもできるんです。

榎本:香りもよくて、自分好みに仕上げられるのは、靴好きの方からすると堪らないでしょうね。

誰でもかんたんに、早くツヤ出しができる理由

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手前:(左)シューポリッシュ 900円+税、(右)ポリッシュクリーナー 1,500円+税、奥:ポリッシュウォーター 1,200円+税

川原:革靴専用のツヤ出しワックス〈シューポリッシュ〉は、一般的にはワックスと油脂と有機溶剤を入れてつくられています。しかし、ハンズコラボにはワックスと有機溶剤しか入っていません。

榎本:そうすることで、何が変わるのですか?

川原:一般的なものより、早くツヤを出すことができます。本来、シューポリッシュを塗って、水で磨いてを5、6回繰り返してやっと光らせることができるのですが、ハンズオリジナルでは油脂を取り除くことで、3回ほどでピカピカになります。

榎本:すごいですね!開発者目線からは、どう思いましたか?

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楡井:油脂を取り除くことで製造方法は難しくなるので、何度も壁にぶち当たりました。でも、ツヤの出しやすさを考えるとワックスと有機溶剤だけでつくるのがベストだと思います。

榎本:なるほど。ハンズの無茶な要求にもしっかりと答えてくれるなんて、さすが〈コロンブス〉さんです。

バッグや革小物など、デリケート素材もハンズオリジナルで。

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左から ハンズオリジナル アンチエイジングクリーム・コンディショニングクリーム・シャインクリーム 各1,400円+税

川原:革靴だけではなく、バッグや革小物などのお手入れにも力を入れている方は多いですよね。そこで、おすすめなのがこれらのクリーム。紫外線による革の経年劣化を緩和する〈アンチエイジングクリーム〉や、デリケートな革製品を守る〈コンディショニングクリーム〉、適度な光沢を与え、ツヤを出す〈シャインクリーム〉などがあります。ハンズさんから、「他商品よりもツヤが出るように」「しっとりするように」と宿題をいただきながら、かなりこだわってつくった商品です。

クリームだけじゃない!こだわりが詰まったブラシの数々!

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ハンズオリジナル 手前:ポリッシングブラシ 1,550円+税、奥:クリーニングブラシ 2,650円+税

小高:ブラシにもオンリーワンのこだわりがあります。ほこりを落としたり、クリームを塗ってツヤを出すために使うブラシは、持ちやすさを特に意識してつくりました。どこを持っても持ちやすく、軽い力でブラッシングができます。

榎本:確かに、手にしっかりフィットします。毛もすごく柔らかくて気持ちいいですね!

小高:毛質にもこだわっています。例えば〈ポリッシュブラシ〉。一般的には豚毛を使うことが多いのですが、馬毛を使ってよりやさしいブラシに仕上げました。しかし、ポリッシングブラシとしてしっかり機能させるために、毛を植える間隔を空けて可動域を広く、そして毛の長さを短くすることでコシを出しています。

榎本:用途に合わせて細かな調整がされているんですね。

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(右)ハンズオリジナル クリームブラシ 980円+税

川原:〈クリームブラシ〉にもこだわっています。クリームを靴に塗る時は、少量を薄く塗り広げることがポイントで、クロスを使うのが手っ取り早いのですが、指の太さもあり隅々までしっかりクリームが行き渡らないというデメリットがあります。そこで役に立つのが〈クリームブラシ〉です。ハンズオリジナルは従来の平らなカットではなく、毛先を斜めにしました。そうすることで、少量のクリームを取りやすく、また、無理に毛先を押し当てなくても隅々までクリームを伸ばし広げることが可能になったんです。

榎本:今までの小さな悩みが、このカットで解決するんですね。

川原:オンリーワンの商品をつくるということで、毛質だけを変えるのではダメだなと。カットしてみてはどうだろうと提案したんです。しかし、最初はコストもかかるし、何よりこのカットが難しくて。完成するまで本当に大変でした。

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小高:周りも最初は「何を言っているんだ」と批判的な声が多かったですね。だけど、この形にして、よりシューケアがしやすくなったと実感しています。

榎本:〈コロンブス〉さんの努力の結晶とも言える商品ですね。

〈コロンブス〉誕生100周年!特別企画品が登場!

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コロンブス 創業100年記念 復刻版靴クリーム 800円+税

榎本:〈コロンブス〉さんは今年で100周年を迎えられるんですよね。おめでとうございます!

川原:ありがとうございます!今回、100周年ということで、100年前の商品を復刻しました!

榎本:デザインがレトロで素敵ですね。100年前と全く一緒なのですか?

楡井:当時の原料をすべて揃えるのは難しいので、今使えるもので限りなく近い状態に仕上げています。また、昔のクリームは原料の精製技術の都合で、ニオイがキツイので、その点は改善しています。

小高:昔は、靴磨きにこだわるマニアはいなかったので、ただ簡単に早くツヤを出せる商品が求められていました。だから、復刻版もそこには忠実に。とにかく簡単にツヤを出すことができますよ。

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榎本:昔と今では、シューケアのトレンドも変わってきているんですね。100周年という大きな節目を迎えられましたが、今後の目標はありますか?

楡井:私たち開発チームは研究が好きな人たちばかりなので、これからもどんどん研究して、開発して、試行錯誤しながらロングセラー商品を生み出していきたいです。

川原:お客さまもどんどん変化しているので、その流れにしっかり対応した商品づくりをしたいなと。そして、ハンズさんとこれからもオンリーワンの商品を一緒につくりたいですね!

小高:私は、たくさんの方がシューケアの魅力にハマり、皆さんの足元が毎日ピカピカに輝いていたらよいなと。その為にも、シューケアの魅力をたくさんの方に伝えたいと思います。

榎本:皆さんのシューケアに対する情熱がすごく伝わってきました。私もお客さまに皆さんの想いを伝えられるように頑張ります。

おわりに

〈コロンブス×ハンズ〉の人気商品の裏側には、たくさんの方の努力と情熱であふれていました。ハンズも、長く愛され、信頼される商品を皆さまにお届けしたいと思います!

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