Hand Marksのビーズ枕はこうやってつくられる!工場に潜入し、製造の裏側に迫ります

Hand Marksのビーズ枕の工場に潜入

「もっと、ものを育てよう。」をコンセプトにしたハンズのプライベートブランド〈Hand Marks(ハンド マークス)〉。今回は、多くのお客様からご好評いただいている〈もっちり感触で包み込むビーズ枕〉をクローズアップ。ハンズの寝具担当スタッフが製造元の工場を訪ね、その製造現場の裏側に迫ります!

 

「もっちり感触で包み込むビーズ枕」の製造工場を訪問しました

国産を中心とした産地や素材にこだわったもの、生産者や職人の技術を生かした製品など、安心して長く愛着を持って使い続けられるアイテムを展開する〈Hand Marks〉。今回は、活気付く睡眠市場の中でお客様の支持を得ている〈もっちり感触で包み込むビーズ枕〉をクローズアップ。新宿店「ぐっすりスヤスヤ商店」店主の金森と、渋谷店 寝具担当の荒木が製造元である「株式会社CCM」さんの富岡工場を訪ね、その魅力の裏側に迫ります。

ハンズオリジナル Hand Marks もっちり感触で包み込むビーズ枕

Hand Marks もっちり感触で包み込むビーズ枕(専用枕カバー付) 7,980円(税込)

株式会社CCM富岡工場
やってきました!上州の美しい山並みに囲まれた株式会社CCM富岡工場!

ハンズ渋谷店 寝具担当 荒木、ハンズ新宿店「ぐっすりスヤスヤ商店」店主 金森

左:ハンズ渋谷店 寝具担当 荒木、右:ハンズ新宿店「ぐっすりスヤスヤ商店」店主 金森

株式会社CCMの皆さん

今回ご対応いただいた株式会社CCMの皆さんといっしょに。
左:商品企画Div. 富岡工場 工場長 小須田和宏さん
中央:商品企画Div. チーフマネージャー 寺田利宏さん
右:商品企画Div. 取締役 統括マネージャー 下條保政さん

寺田さん:ようこそ、富岡まで。今日はよろしくお願いします!

荒木:皆さんよろしくお願いします。今日は〈Hand Marks・もっちり感触で包み込むビーズ枕〉の製造の裏側を見せていただこうと思います!

金森:新宿店で扱っている70〜80種類の枕の中でも、私たちが強力に推しているのがこの枕です。なんと言っても中材を4種類もブレンドしているところにこだわりを感じます!国産のビーズ2種類が「サラサラ感」を、低反発ウレタンと綿が「もっちり感」と「しっかり感」を出してくれるので、柔らかいのに首をしっかり支えてくれるのが最大の売りですね。

ハンズ寝具担当・金森と荒木

荒木:頭、首、両サイドと4部屋に区切ってあり、仰向け寝でも横向き寝でも絶妙にフィットして安定感が抜群なんですよね。渋谷店でも枕をお探しのお客様には必ず試してもらっていて、実際に寝てみると皆さんとても気に入られます。今日はその製造現場を見ることができるので、とても楽しみです!

小須田さん:しっかりと見ていってください!

寺田さん:では早速、工場内へ向かいましょう。生地の搬入→生地の検品→中材の充填→縫製→検品→梱包という製造工程に沿ってご案内しますね。

 

いざ、工場内へ潜入!まずは生地の搬入から中材の充填まで

寺田さん:まず1階の搬入口で、トラックから生地を降ろします。生地は中国製で、船で輸入して自社便でここまで運んできます。

工場の説明をうけるハンズ寝具担当荒木・金森

小須田さん:搬入した生地を2階の検品場へ上げ、検品を行います。

枕の製造行程

金森:すごく丁寧にきっちりとチェックしていますね。

寺田さん:だいたい1人が1分で1枚を見ています。縫製や汚れなどをチェックして不良品はここで弾くんですが、ほとんど出ることはないですね。

小須田さん:検品は非常に大事な工程です。最初にミスがあると、その後に響いてロスが発生しますからね。工場内にも掲示されている通り「不良は一つも出さない!」を信条にしています。

工場のスローガン

寺田さん:検品をクリアした良品は1階の充填室へ運ばれます。芯材を詰めるこの充填作業が、製造上の一番のポイントになります。

荒木:「プシューッ」という音が響いていますが、これが詰めている音ですね。

ハンドマークス枕工場の見学

金森:充填機が6台で、作業しているのは1台に1人ずつ。ベルトコンベアーみたいな流れ作業かと思っていましたが、手作業感たっぷりですね。結構なスピードですが、1時間に何個ぐらいできるんですか?

寺田さん:40個ぐらいですね。充填作業だけなら1分で1個ぐらいはできるんですが、充填機に素材を入れ撹拌する作業が1時間に3〜4回発生します。金森さん、ちょっと挑戦してみませんか?

金森:いいんですか?ぜひ!

充填機に素材を入れ撹拌する作業

金森:うわ、結構難しい...。規定通りに入れるのは大変ですね、量の感覚がつかめないです。あ、前にある秤で計量しながらやるんですね...う〜ん全然足りない...(笑)

荒木:これを一定のスピードで行うのはすごいですね!

小須田さん:もう、慣れの一言ですね。担当スタッフによると、多めに入れると後で引っ張り出すのが大変なので少なめに入れてから足す、というのがコツとのことです。

自らの手で充填してご満悦の金森
自らの手で充填してご満悦の金森。
 

こだわりの中材の秘密を解説。縫製、検品、梱包を経て製品が完成

金森:4種類の素材はタンクの中で混ぜているんですか?

寺田さん:そうです。ビーズは、大き目と細かいサイズの2種類、低反発ウレタンはより細かく粉砕し、綿は打ち直してふわふわにしてから混ぜていて、この中材を配合する技術で特許を取っています。

荒木:ビーズは国産なんですよね?

下條さん:はい。国産を使っているメーカーは少ないと思いますが、弊社は国産のビーズを使っています。外国産のものよりも滑らかで、流動性に優れているんです。

低反発ウレタン

荒木:低反発ウレタンは塊かと思っていましたが、粉雪みたいに細かいんですね。

下條さん:もっちり感は、この低反発ウレタンがあってこそです。役割としては「支える」の担当ですね。ビーズは流動性がありますが、枕は「支える」ということが大事なので、低反発ウレタンの上下の動きと綿の弾力感で、ビーズだけでは得られないしっかりさを出しているんです。

枕に使用されている低反発ウレタン

荒木:続いては縫製ですね。縫うのは上部だけのようですが、こちらも職人さんがミシンがけしています。

小須田さん:下部はあえて縫わずに吸入口の出っ張りを中に押し込むことで、パンクしないようにしています。

枕を縫っている


金森:なるほど。細かいところまで考え抜かれていますね。

寺田さん:これで枕としては完成です。この後は検品場に上げて、出荷前の検品へ。

下條さん:汚れはコロコロで丁寧に取り除き、中材のヨレなども細かくチェックします。

枕を検品する

小須田さん:検品を終えた完成品をビニール袋に入れて箱詰めし、出荷されます。

ハンドマークス枕工場の製造行程

下條さん:ここまでが一連の製造工程となります。いかがでしたか?

金森:生地の段階から製造工程を見ると、製品として完成するのがなんだかとても感慨深いですね。

荒木:最近は見慣れちゃってましたが、こうやって改めて見るとかわいいです(笑)

出来上がった枕を観察するハンズ寝具担当荒木

 

ハンズオリジナルに込めた、つくり手の思いと、こだわりとは

荒木:ハンズオリジナルとなる〈もっちり感触で包み込むビーズ枕〉は、どういう経緯で商品化されたのでしょうか?

下條さん:最初に弊社の「NB(ナショナルブランド)」品の枕を導入いただいたのですが、その改良バージョンをハンズさんオリジナルでつくりたいというお話をいただきまして。企画する際は、変にびっくりさせる枕ではなく「基本に立ち返る」ことをコンセプトにして、頭と両サイドと首の4部屋でしっかり支えようと、あえてシンプルな形状にしました。

金森:こだわったのはどんなところですか?

下條さん:頭を当てた際のリラックス感ですね。心地よいフィット感とタッチ感を追求して、4種類の素材をブレンドすることにしました。ビーズも同じように見えますが大きさが色々あり、どれを使うかによって実は寝心地が全然違ってきます。

ハンドマークスの枕に使用されている材料

寺田さん:頭と首で硬さを変えているのもポイントですね。頭は高さをキープして安定させること、首は日中の疲れをとることが目的で、それぞれ役割が別ですから。特に首は寝ているときしか休められないので、頭よりもしっかり支えないといけません。そういう理由で硬さを変えています。

小須田さん:首の部分は、支えを強くするために布も2枚使っています。ストレッチの薄い生地なので、1枚よりも2枚の方がしっかりするんです。

金森:たしかに首のところって、あっという間に伸びてしまいますから、2枚になっているとその差が出ますね。

荒木:この枕、寝返りもスムーズですよね。何か秘密があるんですか?

下條さん:そう言っていただけるのはうれしいんですが...弊社の定義では「寝返りしやすい=よい枕」ではなくて「寝返り中も安定していること=よい枕」という見解なんです。

荒木:寝返り中の安定感!なるほど!

下條さん:寝返りのしやすさだけを求めるなら硬くすればいいんですが、大事なのは寝返りしている間も覚醒せず、フィットして安定していること。理屈ではなく、身体がどうリラックスするか、なんですよね。人が枕に合わせるのではなく、枕が人の頭に合わせてくれる。寝返りを打っても、その体勢に合わせてくれて、老若男女にフィットする。それがリラックスにつながり、よい眠りを生むんです。

ハンドマークス枕の商品化について語る

 

製造する中で大切にしていること、そして、枕にとって大切なこと

金森:製造工程の中で一番こだわっているのはどこですか?

小須田さん:直接の作業ではありませんが、一番大切にしているのは"気持ち"ですね。私たちからするとたくさん製造する中の一つですが、お客様からしたら1分の1です。だからスタッフには「お客様に届くのは一つだけ」ということを意識するように常々言っています。

下條さん:メーカーの立場からすると「ハンズさんで取り扱ってもらった」というのは一つの達成感があって、非常にうれしいことです。だからこそ、売れてほしいし、それで喜んでもらいたいという思いもこもっていますね。

荒木:売る立場からすると、4種類の素材が入っているというのをもう少しわかりやすくお客様に伝える工夫が必要だと感じています。説明書きがないので、口頭で伝えるだけなのがもったいなくて。パッケージに表記してもよいし、POPで伝えても効果的かもしれないですね。

金森:いろんな枕がある中で差別化するためには、せっかくの売りのポイントはやはり打ち出すべきです!

寺田さん:そうですね。Hands Marksの他商品との統一感などを考えて説明の表記は無しになったんですが、そこは検討のポイントかもしれませんね。

金森:あと、洗い替えのカバーのニーズが高いので、別で販売してもらえると助かるなぁ。

寺田さん:そこは、今まさに検討している最中です!

株式会社CCMのみなさん

荒木:では最後にお聞きします。「枕」にとって一番大切なことは何でしょうか?

下條さん:難しい質問ですが、やはり「リラックス」でしょうか。朝起きる瞬間まで、いかにリラックスして寝られるか。身体が緊張していなければ、肩こりにもならないですし。だから枕とは「リラックスを求めるためのアイテム」ということになりますね。

荒木:接客でも「リラックス」という言葉はよく使います。「首や肩がこるのは、寝るときにリラックスしていないからですよ」って。「力は抜けていますか?」「リラックスしていますか?」とよく聞いていますが、間違いではなかったということですね。

金森:そしてそういう会話のときは、店頭でこの枕を使って実際に横になってもらっています。たまにリラックスして寝ちゃうお客様もいますが(笑)

荒木:今日は丁寧なご案内、本当にありがとうございました!

ハンドマークス枕工場の皆さんといっしょに

最後は工場の皆さんといっしょに!

 

おわりに

金森:一番感動したのは、標語にして貼り出されていた「不良は一つも出さない!」という覚悟ですね。検品の丁寧さに気持ちが入っていて、ハンズに求められているものとぴったり重なります。使命感やプライドが伝わってきて、現場を見学できて本当によかったです!

荒木:流れ作業かと思っていたので、一つひとつ、手づくりしているというのが意外でした。本当に丁寧につくられていて、気持ちが込められているので、私たちも同じ熱量で売っていかなければ、と思いを新たにしました。

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