「もっと、ものを育てよう。」をコンセプトにしたハンズの新しいプライベートブランド〈Hand Marks(ハンド マークス)〉。そのラインナップのひとつ〈使うほど育っていく一生モノの鉄フライパン〉は、「鉄のフライパンは扱いにくいから...」と敬遠している方にもおすすめのアイテムです。今回は、その特徴を監修・製造元の担当者に詳しく聞きました!
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Hand Marks「使うほど育っていく一生モノの鉄フライパン」を長く大切に使うためのアイテムをご紹介
一般的な鉄フライパンとは、どんなところが違うの?
「ハンドマーク=自分の手のあと」という意味と想いを込めて名付けられた、ハンズのプライベートブランド〈Hand Marks〉。そのシリーズ第1号でもある〈使うほど育っていく一生モノの鉄フライパン〉の魅力について、監修・製造元である株式会社リバーライトの田中さんにお話を伺いました。
Hand Marks
左奥から
使うほど育っていく一生モノの鉄炒め鍋 28cm 4,600円(税込)
使うほど育っていく一生モノの鉄フライパン
20cm 3,900円(税込)、 24cm 4,200円(税込)、26cm 4,400円(税込)
鉄たまご焼き器 3,800円(税込)
鉄フライパン持ち手 S 700円(税込)、 L 800円(税込)
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株式会社リバーライト 田中さん
―まず、「鉄フライパン」のよいところを教えてください。
田中さん:鉄フライパンのよさは大まかに言うと二つあります。一つは蓄熱性。鉄は熱するのに時間がかかりますが、一度温まるとなかなか冷めず、最初から最後まで適温で調理ができます。もう一つが、触れるものに効率よく熱を伝える、優れた放熱特性を備えているところ。例えばフライパン自体が170℃の熱を持っていたら、食材にも170℃の熱を伝えることができるんです。だから高温・短時間で調理ができ、焼き物はカリッと、炒め物も野菜の水分が出ずにシャキッと仕上がるので、中華料理をはじめとしたプロの料理人にも愛用されています。
―逆にデメリットはありますか?
田中さん:放っておくと錆びやすいことですね。錆びを防ぐために、調理をして洗った後はコンロにかけて水気を飛ばし、最後に油を全体に塗布する必要があるので、それを使う度に行うのは結構な手間です。
―では、〈使うほど育っていく一生モノの鉄フライパン〉は一般的な鉄フライパンとどこが違うのでしょうか。
田中さん:鉄の表面を窒化処理して錆びにくくした「窒化鉄(ちっかてつ)」を使うことで、洗った後のお手入れの作業を不要にしました。もちろん、先ほどお話しした鉄の特性はそのままです。さらに、一般的な鉄フライパンは熱されると酸化して油がなじみやすくなるのですが、こちらは酸化の加工も施してあるため油もスムーズになじみます。
―油がなじむと、どんなメリットがあるんですか?
田中さん:油がしっかりなじんでいるとフライパン全体にムラなく温度が伝わるようになり、食材にも偏りなく火を通せます。あとは焦げ付きにくくもなりますね。油がよくなじんで"育っていく"ところも鉄フライパンの特徴です。
「から焼き」も、洗った後の油の塗布も不要で、取り扱いが簡単
―使い方やお手入れの手順を教えてください。
田中さん:購入後にまず「油慣らし」を行います。中性洗剤で軽く洗った後、たっぷりの油を入れて弱火に5〜6分かけ、油をなじませてください。十分になじませたら油を捨て、残った油をキッチンペーパーで鍋にすり込むようにして中面と外面を拭きます。
仕上げにキッチンペーパーでまんべんなく油をすり込めば「油慣らし」は完了。
左が新品、右が「油慣らし」を行ったフライパン。調理に使用する前でも、油がなじんでこんなに色が変わります。
―使用前の下準備ということですね。
田中さん:調理をする時は、まず予熱をして160〜170℃まで温度を上げ、そこにお玉1杯分の油を入れて全体になじませる「油返し」を行います。なじんだら余分な油をオイルポットなどに移し、それから調理をします。
―洗い方も何か特別なのでしょうか?
田中さん:調理が終わったら料理をすぐに器に移し、洗剤を使わずに水かお湯で、タワシやささらを使って洗います。洗った後は水気を拭き取るだけでOKです。洗剤を使うと錆びるというわけではないのですが、せっかくなじんだ油が除去されてしまうので使わない方がよいですね。
―普通の鉄フライパンは、これ以外の工程も必要なんですか?
田中さん:はい。一般的な鉄フライパンは販売時に錆止めのコーティングが施されているので、「油慣らし」を行う前に、そのコーティングを直火で焼き飛ばす「から焼き」をする必要があります。あとは先ほども話に出た、洗った後に水気を飛ばして油を全体に塗る作業が欠かせません。
―それだけでもかなり手間が違いますね!
田中さん:実際に使うとなると、その差は大きいと思います。お手入れが面倒でこれまで鉄フライパンを敬遠されていた方も、これなら使ってみようと思われるのではないでしょうか。
サイズと形状はお好みで。おいしく食べるために、ぜひ鉄フライパンを!
―それぞれのアイテムの特徴を教えてください。
田中さん:オーソドックスなフライパンは3サイズあるので、家族の人数などに合わせてお好みを。平らな底面が広いのでハンバーグや餃子なども並べやすくて焼き物にぴったりですが、炒め物などにも幅広く使えます。炒め鍋は深さもあって直径28cmとサイズ的にも大きいので、その名のとおり炒め物に最適。しっかり深さがあるので煮物にも使えますね。ただ、底面が狭いので焼き物には不向きです。
田中さん:たまご焼き器はM玉2〜6個分のたまご焼きがつくれます。小さなフライパンとして、目玉焼きやウインナーといった朝食やお弁当用などのちょっとした調理にも意外と便利に使えますよ。あとは交換用の持ち手。隣のコンロの火で持ち手が焦げてしまった、なんてこともよくありますし、長年使うと木はどうしても傷んできますが、その場合でもフライパンごと買い換えなくても済むようにご用意しました。
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Hand Marks「使うほど育っていく一生モノの鉄フライパン」を長く大切に使うためのアイテムをご紹介
―では最後に、お客様へメッセージをお願いします。
田中さん:フライパンは「道具」です。大工さんや料理人が自分のカンナや包丁を大切に扱うのと同じように、鉄フライパンも正しく使ってきちんとお手入れをしていれば、使い心地が全く変わってきます。そういう意味で"一生モノ"なので、愛着を持って長く使っていただきたいですね。私たち人間は他の生き物の命をいただいているので、それをおいしくいただくことは最低限のマナーであり義務だと思います。こちらの商品には、1976年から鉄フライパンを製造してきた弊社のそんな想いも込められていますので、ぜひお試しいただければと思います。
おわりに
鉄フライパンのよいところはそのままに、より使いやすく進化させたこちらのシリーズ。愛着を持って丁寧に育てていけば、料理の時間がますます楽しくなって、料理の腕も上がることうけあいです!
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