おいしいコーヒーをいれて、自宅でカフェ気分を味わいたいと思う人は多いのではないでしょうか?せっかくなら、必要な道具を揃えて本格的なコーヒーを楽しみたいという人も少なくないはず。今回は、自宅でコーヒーをいれるのに必要な道具をご紹介します。初めての人でも迷わないように選び方のコツも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コーヒーの抽出方法の種類
一言でコーヒーをいれるといっても、実際にはさまざまな抽出方法があります。コーヒーをいれる道具について知る前に、まずコーヒーにはどのようないれ方があるのかをチェックしてみましょう。
コーヒーの主な抽出方法
- ドリップコーヒー:フィルターを通してを抽出する
- サイフォンコーヒー:蒸気圧を利用して抽出する
- エスプレッソ:細挽きの豆に圧力をかけて一気に抽出する
- フレンチプレスコーヒー:コーヒー粉を湯に浸して抽出する
- コールドブリュー(水出しコーヒー):コーヒー粉を水に浸して抽出する
どの抽出方法も道具を揃えれば家庭で試せますが、特にドリップコーヒーは道具を手に入れやすく、誰でも手軽に試せます。
特殊な器具を使うサイフォンコーヒーやエスプレッソ、フレンチプレスは、カフェや喫茶店でよく見かける抽出方法。コールドブリューは専用器具がなくても抽出できますが、抽出が完了するまで一般的に8時間以上かかります。
初心者にはドリップコーヒーがおすすめ
先述のようにコーヒーにはさまざまな抽出方法がありますが、今回は初心者にぴったりな方法としてドリップコーヒーに焦点をあててご紹介します。
ドリップコーヒーはシンプルかつ奥深い
ドリップコーヒーの抽出手順はシンプルで、コーヒーをいれるのが初めての方でも気軽に楽しめます。
ドリップコーヒーをいれる大まかな流れ
- 道具と材料を準備する
- 道具と材料をセットする
- お湯を注ぐ
- 蒸らす
- 抽出する
奥深さもあり、シンプルだからこそ道具の選び方やお湯の注ぎ方などちょっとした違いが味の変化につながることも。つまり、初心者からコーヒー好きの方まで楽しめる方法なのです。
ハンドドリップでいれる方法とコーヒーメーカーを使う方法がある
ドリップコーヒーは、ハンドドリップとコーヒーメーカーを使った2種類の方法でいれられます。ハンドドリップはフィルターなどの道具を使い、手動でお湯を注いでコーヒーをいれる方法です。いれ方次第で好みの味わいにコントロールできます。一方、コーヒーメーカーはスイッチひとつでいつでも同じ味のコーヒーをいれられる正確さが魅力です。
豆を自分で挽く方法と挽き豆からいれる方法がある
ドリップコーヒーをいれるとき、コーヒー豆を購入したら自宅でミルを使って豆を挽きます。挽きたての豊かな香りや味わいを楽しみたい人におすすめです。ハンドドリップをより手軽に楽しみたい場合は、挽き豆(粉の状態)を購入すればコーヒーをいれる手順が少なくなります。
【必須】ハンドドリップコーヒーをいれる道具一式
左から
カリタ(Kalita) SSケトル 700 ステンレス 9,900円(税込)
カリタ(Kalita) コーヒーミル KH-10 ブラウン 6,270円(税込)
カリタ(Kalita) コーヒードリッパー 102-D 440円(税込)
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ここからは、ハンドドリップコーヒーをいれるときに必須な道具をご紹介します。自宅でコーヒーをいれるのが初めての方は、下記を参考に必要な道具一式を準備しましょう。
コーヒードリッパー
コーヒードリッパーとは、コーヒーをいれるときにフィルターをセットするための道具です。コーヒー粉にお湯を注ぐと、ドリッパーの底にある穴から抽出されたコーヒーが落ちてきます。形は台形型と円錐型があり、素材は陶器製やプラスチック製、金属製など種類はさまざまです。
ペーパーフィルター
ペーパーフィルターも、ドリップコーヒーをいれるのに欠かせない道具の1つです。ドリッパーの穴からコーヒーの粉が落ちないようにする役割があります。主な色は、漂白された白と未漂白のパルプ色の2種類です。紙独特のニオイが気になるなら、漂白タイプを選びましょう。
なお、フィルターは紙タイプだけでなく、布素材の「ネルフィルター」や金属素材の「ステンレスフィルター」もあります。素材を変えると味わいの変化を楽しめますが、手入れの手間や扱い方にややコツが必要なので、最初はペーパーフィルターを使うのがおすすめです。
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ケトル
ハンドドリップでコーヒーをいれるなら、先が細くなったコーヒー用のケトルも用意しましょう。
そもそも、ドリップコーヒーはお湯を注ぐタイミングや量が重要です。やかんやポットは注ぎ口が大きいためお湯が勢いよく出てしまい、コントロールが難しいのがネック。
一方で、ケトルは注ぎ口が細いため、誰でも決まった量のお湯をゆっくり注げます。お湯の量やいれるタイミングをコントロールしやすくなるので雑味が出にくく、コーヒー豆本来の味わいを楽しめますよ。
コーヒーカップ
コーヒーカップも必須の道具の1つで、容量や素材、デザインなどさまざまな選び方があります。お気に入りのカップが見つかれば、至福のコーヒータイムとなるでしょう。
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デジタルスケール
デジタルスケールは、おいしいコーヒーをいれるのに必要な道具です。目分量でもコーヒーをいれることも不可能ではないですが、コーヒーは豆とお湯の量で味が大きく変わります。デジタルスケールで正確に計量することで、コーヒー豆の入れすぎといった失敗を防げます。
【あると便利】ハンドドリップコーヒーをいれる道具
コーヒーをいれるときは、必要な道具一式のほかに、準備しておくと役立つ道具もあります。
コーヒーミル
コーヒーミルとは、コーヒー豆を挽くための道具です。既に挽いてある豆でコーヒーをいれるときは不要ですが、豆からコーヒーをいれる場合は用意しておきましょう。手動タイプと電動タイプの2種類があります。
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コーヒーミルブラシ
ミルで豆を挽くと、内部に粉がくっついてお手入れが大変です。ミルブラシがあれば、水洗いできないミルの内部も簡単にお手入れできます。コーヒーをいれるのに必須の道具ではありませんが、ミルをよく使う場合は持っておくとよいでしょう。
コーヒーサーバー
コーヒーサーバーは、ドリッパーの下にセットし、抽出したコーヒーを貯めておく道具です。マグカップに直接ドリッパーをセットしてコーヒーをいれることもできます、2杯以上のコーヒーをいれるなら、サーバーがあるとよいでしょう。
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【初心者向け】ハンドドリップコーヒーをいれる道具を選ぶコツ
おすすめの道具をご紹介する前に、初心者がハンドドリップコーヒー用の道具を選ぶときの3つのコツについて解説します。
同じメーカーやブランドで揃える
初めてコーヒーをいれるときは、メーカーやブランドを統一するのがおすすめです。コーヒーをいれる道具はメーカーやブランドごとに異なる特徴があります。違うブランドの道具を組みあわせて使うこともできますが、揃えた方が使い勝手がよくなります。
たとえばドリッパーとサーバーを組みあわせて使う場合、メーカーやブランドを統一するとサイズがフィットして安全に使えます。コーヒーをいれるのに慣れてきたら、スキルや好みに応じてさまざまな道具の組み合わせを試す楽しみ方もできますが、最初のうちは同じメーカーやブランドで揃えた方が失敗しにくいです。
注ぎ口が細いコーヒーケトルを選ぶ
コーヒーをいれるときの道具として必要なケトルは、どんなケトルでもよいわけではなく、先が細くなったタイプを選びましょう。
注ぎ口が太いものはお湯が出る量をコントロールしにくく、一気に注いでしまうと雑味やえぐ味が出やすくなってしまいます。先が細いケトルを使って"「の」の字を描くようにゆっくりとお湯を注ぐことで、おいしいコーヒーが完成します。
好みの味にあわせてドリッパーを選ぶ
好みの味にあわせてドリッパーを選ぶことも大切です。コーヒードリッパーを横から見たときの形で分けると、台形タイプと円錐タイプの2種類があります。台形型はお湯が広がってマイルドな仕上がりに、円錐型は油分の少ないすっきりとした味わいのコーヒーに仕上がります。迷ったときは、普段飲んでいるコーヒーの味にあわせて選ぶとよいでしょう。
ハンドドリップコーヒーをいれるのにおすすめの道具11選
ここでは、ハンドドリップコーヒーをいれるのにぴったりな道具をご紹介します。ハンズで人気の道具の中から、コーヒー初心者の方にも使いやすい道具を厳選しましたので、ぜひチェックしてみてください。
初めてでも扱いやすい【カリタ SSケトル】
カリタ(Kalita) SSケトル 700 ステンレス 9,900円(税込) |
カリタの〈SSケトル〉は、ドリップコーヒーをいれるのにぴったりな細長い注ぎ口のケトルです。ステンレスのハンドルを採用することで、700mLの大容量タイプでありながら軽く持ちやすいのが魅力。変形に強く、サビが発生しにくいため、初心者でも簡単に使えます。おしゃれで絵になるデザインもポイントです。
コーヒーをいれるとき映える道具【カリタ コーヒーミル KH-10】
カリタ(Kalita) コーヒーミル KH−10 ブラウン 6,270円(税込) |
〈コーヒーミル KH-10〉は、木目調がおしゃれな手動ミル。くびれと丸みのある形状が手に馴染み、豆を挽きやすくなっています。豆の粗さをお好みで調節できるため、コーヒーをいれるのに慣れた方にもおすすめの道具です。
USB充電式のコーヒーグラインダー【レコルト(recolte) コードレスコーヒーグラインダー】
レコルト(recolte) コードレスコーヒーグラインダー RCM-3 ブラック 4,400円(税込) |
〈レコルト コードレスコーヒーグラインダー〉は、豆を入れてボタンを押すだけの簡単操作が魅力的なUSB充電式コードレスコーヒーグラインダーです。挽き目(粒度)は、粗挽きから細挽き、更にエスプレッソに適した極細挽きまで幅広い挽き加減に対応しています。
ペーパーフィルター不要の【ハリオ(HARIO) カフェオールドリッパー】
ハリオ(HARIO) カフェオールドリッパー ブラック 1,870円(税込) |
ハリオの〈カフェオールドリッパー〉は、ドリップコーヒーをいれるときにペーパーフィルターがいらない便利なドリッパー。特殊ステンレスメッシュによってコーヒーオイルを抽出でき、コーヒー独特の香りを楽しめます。繰り返し使えるエコな道具です。
コストパフォーマンスに優れた【カリタコーヒードリッパー】
カリタ(Kalita) コーヒードリッパー 102‐D 440円(税込) |
カリタの〈コーヒードリッパー〉は、コーヒーをいれるのが初めての方でも購入しやすいお手頃価格のプラスチック製ドリッパー。底の穴を三穴にすることで、雑味が出る前においしさだけをドリップできるようになっています。安いだけではなく機能も優れた、コストパフォーマンスの高い道具です。
組み立て式のドリッパー【ハリオ(HARIO) V60ドリッパー SUIREN】
ハリオ(HARIO) V60ドリッパー SUIREN VDSU-02-TB 2,750円(税込) |
〈ハリオ V60ドリッパー SUIREN〉は12本のリブをリングに取り付け、ドリッパーホルダーに差し込んで組み立てる組み立て式のコーヒードリッパーです。径の小さいマグでも安定して使用できます。ペーパーフィルターは、〈ハリオV60用ペーパーフィルター02〉(別売)をお使いください。
台形型ドリッパー用【ベストコ 環境にやさしいコーヒーペーパーフィルター】
ベストコ 環境にやさしいコーヒーペーパーフィルター 102 100枚入 258円(税込) |
ベストコの〈環境にやさしいコーヒーペーパーフィルター〉は。底が平らになった台形型のドリッパーにセットして使うペーパーフィルター。たっぷり100枚も入っているため、毎日コーヒーをいれる方におすすめの道具です。
抽出量と時間を同時に計測できる【ハリオ(HARIO) V60ドリップスケール】
〈ハリオ V60ドリップスケール〉は、コーヒーを淹れるときに重要な蒸らし時間と抽出時間をタイマーで計測。できあがりの抽出量も同時に管理できるので、いつでも安定した抽出ができます。
使いやすくて安全性の高い温度計【タニタ デジタル温度計】
〈タニタ デジタル温度計〉は温度がひと目でわかるデジタル温度計なので、コーヒーの抽出温度の確認に最適です。表示部が横向きなので、左手で持っても右手で持っても見やすくなっています。
浮遊感を楽しむ【KRONOS ダブルウォールコーヒーカップ】
KRONOS ダブルウォールコーヒーカップ 23107 1,210円(税込) |
〈ダブルウォールコーヒーカップ〉は、中のコーヒーが宙に浮いたように見えるおしゃれなカップ。断熱構造により、アイスコーヒーの保冷効果やホットコーヒーの保温効果を期待できます。冷たいコーヒーを入れたとき、テーブルに水滴がつきにくいのもメリットです。
コーヒーのプロが選ぶタンブラー【ストーク(STTOKE) ストークタンブラーG】
ストーク(STTOKE) ストークタンブラーG ヘザーグリーン 6,380円(税込) |
〈ストークタンブラーG〉は内側がセラミックコーティングされており、コーヒーの味をいつまでもおいしく保つことができます。また、カップ素材からの臭い移りもゼロなのも魅力のひとつ。コーヒーだけでなく、お茶やビール、日本酒などのアルコールドリンクにも対応しており、完全止水の蓋なので鞄に入れて持ち運びすることもできます。
【初心者必見】コーヒーにはどんな違いがある?
コーヒーはいれ方以外にも、豆の選び方や焙煎の仕方などにさまざまな違いがあります。コーヒーをもっと本格的に楽しむために、あらかじめチェックしておきましょう。
豆の選び方による違い
コーヒー豆はブラジルやエチオピア、グアテマラなどを産地とし、豆の種類をいくつ使うかによってストレートコーヒーとブレンドコーヒーに分類されます。
豆の種類に着目した分類方法
- ストレートコーヒー:1種類の豆を使う
- ブレンドコーヒー:複数の豆をミックスする
「コーヒーの香りや味をしっかり楽しみたい」なら、1つのコーヒー豆の味わいをダイレクトに楽しめるストレートコーヒーがおすすめ。
「今まで味わったことのない独特なコーヒーを飲んでみたい」なら、複数のコーヒー豆の味わいを1度に楽しめるブレンドコーヒーがおすすめです。
豆の焙煎度合いによる違い
深煎りや浅煎りなど、豆を焙煎する度合いによって分ける方法もあります。
焙煎度合いに着目した分類方法
- 浅煎り:酸味が好きな方におすすめ
- 中煎り:店や家庭で飲む一般的なコーヒーに適している
- 深煎り:エスプレッソやカフェオレなどにおすすめ
焙煎度合いは味に深く結びつくので、お好みの味に合わせて決めるとよいでしょう。
豆の挽き方による違い
コーヒーは、細挽きや中挽きなど粉の粗さによっても区別されます。
豆の挽き方に着目した分類方法
- 極細挽き:エスプレッソなどに適している
- 細挽き:水出しコーヒーなどに適している
- 中細挽き:ペーパードリップなどに適している
- 中挽き:サイフォンやフレンチプレスなどに適している
- 粗挽き:アウトドア用の道具「パーコレーター」での抽出に適している
ドリップコーヒーを始める場合は中細挽きが適していますが、慣れてきたら他の挽き方も試して味の違いを楽しんでみましょう。
飲み方による違い
そのまま飲んだり牛乳やクリームを加えたりするなど、コーヒーの飲み方による分類の仕方もあります。
飲み方に着目した分類方法の例
- ブラック:何も入れない
- カフェオレ:ドリップコーヒー+ミルク
- カフェラテ:エスプレッソ+スチームドミルク
- カプチーノ:エスプレッソ+スチームドミルク(泡多め)
- アイスコーヒー:氷入りの冷たいコーヒー
- ウィンナコーヒー:コーヒー+ホイップクリーム
アイスコーヒーの上手ないれ方を知りたい方はぜひ下記の記事もご覧ください。
お気に入りの道具を見つけてコーヒーのある暮らしを楽しもう
コーヒーをいれる基本の道具を揃えると、自宅で好きなときにコーヒーを味わえます。自分でいれるコーヒーは格別で、試行錯誤しながら好みのいれ方を見つけていくのも楽しみの1つです。お気に入りの道具を揃えて、コーヒーのある暮らしを始めてみませんか。
監修者
高橋 亜里沙 暮らしに関わるアイテムの専門知識と商品知識を活かした「暮らしコンスタ※」として活動中。ハンズの店頭でお客様のお買い物をサポートします。 |
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