「続かない」「きれいにまとめられない」など、手帳によくあるお悩み...。1年間使うものだから、自分に合った手帳を選びたいですよね。そこで今回は、手帳と言えば!の「高橋書店」さんに、失敗しないための手帳選びと活用法について聞きました。働く女性に人気の〈torinco(トリンコ)〉シリーズも併せてご紹介します!
※2020年9月公開の記事に2023年版の新商品情報を追加し、再編集しています。
高橋書店編集部に聞く、失敗しない手帳選びと活用法
高橋書店 日記事業部 編集部 左:吉田さん 右:横田さん
―今日は失敗しないための手帳選びと活用法を学びにきました。よろしくお願いします!
吉田さん・横田さん:よろしくお願いします。
―お二人は普段、どのようなお仕事をされているのですか?
吉田さん:私たちは日記事業部という部署で手帳などの製作をしています。いくつかのシリーズを掛け持ちしながら、市場調査から企画、校正までを行っています。
―手帳製作にはどれくらい携わられているのですか?
吉田さん:私は20年ほど。これまでたくさんの手帳をつくってきました。今日は、長年の経験を活かしたアドバイスができると思います。
横田さん:私は6年目で、今は20代女性のお客様に向けた商品を担当しています。まだまだ勉強中ですが、皆さんのお悩みに答えられるようにがんばります!
―手帳づくりのプロであるお二人からアドバイスをもらえるとは心強いです!今回は、ハンズのお客様の中でも声の多い手帳のお悩みを3つ持ってきました。
失敗したこと①「続かない」
―1つ目は「続かない」こと。はりきってライフログ手帳を買ったものの、続かずいつの間にか億劫になってしまうケースが多いようなのですが...。
吉田さん:昨今の手帳トレンドでもあるライフログタイプは、始めてみたものの続かないという声は私もよく耳にします。自由度が高く、1日1ページタイプなど書くスペースが比較的多いんですよね。「続かない」タイプの方は、「自分がどれだけ書きたいか、書けそうか」のイメージがしっかりできていない可能性があります。
―イメージですか。
吉田さん:食事や健康、お金、日々のことなど、記録したい内容は何か、記録するためにはどれくらいのスペースが必要か。また、どれくらいの量であれば日々楽しめるかなどを考えてみるのがよいと思います。
―なるほど...。
吉田さん:手帳のレイアウトはさまざまなので、きっと自分のイメージに合ったレイアウトが見つかるはずですよ。例えば、1ページを十字に4分割した週間ブロック式のレイアウト。丸1ページを埋めるよりはるかにハードルは低いです。
高橋書店 No.531 torinco 8 [ライトローズ] B6 ウィークリー 1,870円(税込)
―これくらいのスペースなら、初心者の私でも楽しく続けられそうな気がします!吉田さんは、続けるために工夫されていることはありますか?
吉田さん:私は「貼って」記録をしています。飲食店などのショップカードや映画のチケットなどを取っておいて、後で手帳に貼るんです。手軽にできるのでおすすめです。
―簡単にかわいくできて、ページが埋まるのがよいですね!
失敗したこと②「使わないページが多くて白紙だらけ」
―次に多い失敗は「使わないページが多くて白紙ページがたくさん」です。何を見直せばよいのでしょうか。
吉田さん:手帳のサイズや内容を見直すことが大切です。白紙ページが多い方はマンスリーページでの予定管理だけで十分なことが多いので、小さいサイズや薄い手帳を選ぶのがおすすめです。
吉田さん:ついつい大きい手帳や内容の多い手帳を選びがちですが、自分がスケジュール、日々の記録など何をメインで管理したいか、行動を振り返ってサイズや内容を確認するのがよいです。
横田さん:例えば、私はスケジュール管理と家計簿が付けられたらよいので、通帳サイズの小さな手帳を使っています。
失敗③「書いているうちにごちゃごちゃに、もっとキレイにまとめたい」
―次に、「ページのごちゃごちゃ感を防ぐコツ」について教えてください。
吉田さん:上手くまとめられない方は、罫線をどんどん活用していきましょう。
マンスリーページの月マス目に2段罫線が入っているものを選ぶと、上段と下段で仕事とプライベートの予定を分けたり、予定とToDoリストで分けたりできるので、キレイに整理できますよ。
―なるほど。罫線が入っていないものを既に選んでしまった場合はどうしたら?
横田さん:その場合は、自分で線を足して使いやすいフォーマットにアレンジしてみてはいかがでしょう。
※写真は2020年版。商品のデザイン・内容等は掲載時点のものです。
吉田さん:1列のウィークリーページも、3分割すれば朝昼晩の記録を書き込めます。
―「そのまま使わなければ」と思いがちですが、自由にアレンジしてよいのですね。その他にキレイにまとめる工夫として実践されていることはありますか?
吉田さん:文字だらけになるのを避けるために、私はなるべく画数の多い漢字は使わずに、画数の少ない漢字やカタカナで記入するようにしています。例えば「会議」なら「会ギ」のように。
―パッと見の印象がスッキリして見えますね。横田さんはいかがですか?
横田さん:定番ではありますが、マーカーを使うのはおすすめです。
※写真は2019年版の〈torinco3〉。
横田さん:予定によって色分けすると、パッと見ても分かりやすいです。
―ひと目で全体を把握しやすいですね。来年は教えていただいたポイントを意識して手帳を使ってみます!ところで、手帳の買い替え時期っていつがおすすめですか?
吉田さん:欲しいはじまり月の2カ月前がタイミング的にはよいかなと。
―2カ月先くらいから予定が入りはじめますもんね。
吉田さん:また、人気の手帳は売り切れてしまう可能性があるので、余裕をもって購入しておくのがよいですよ。
―1年間使うものだから、妥協はしたくないですもんね!
2023年版高橋書店イチオシの〈torinco(トリンコ)〉シリーズ
―人気商品はすぐに売り切れてしまうとのことですが、2023年版「高橋書店」さんのイチオシ手帳を教えてください。
横田さん:これまでの高橋書店の手帳にはない、新たな試みがたくさん詰まった〈torinco(トリンコ)〉シリーズがおすすめです。
―少し変わった名前ですね。
横田さん:高橋書店の手帳のキャラクターであるカモノハシを意味する「ornitorrinco(オルニトリンコ)」から名付けました。〈torinco〉は高橋書店の名前をあえて立てず、新しいブランドとしてスタートしたシリーズなのですが、弊社のものづくりにかける情熱はしっかり継承しているという意味を込めています。
―そんな意味が込められていたんですね。新ブランドということもあり、デザインもかなりフレッシュな印象ですね。
横田さん:これまで高橋書店では20〜30代の若い方々へのアプローチができていないという課題があったので、その世代に向けたデザインやレイアウトにしています。
吉田さん:このシリーズは、横田のような若い社員がメインとなってつくっているんです。これまでの高橋書店にはない、新しい手帳になったと思います。
―気になります!早速〈torinco〉シリーズの特徴を教えてください!
横田さん:2023年版は〈torinco 10〉をリニューアル。全10タイプがあります。スケジュール管理とライフログを1冊で管理する手帳がトレンドとしてあるので、全てのタイプ、メモスペースを十分に確保したレイアウトになっています。
―なるほど。
横田さん:今回はその中でも2023年版の〈タイプ(6)〉〈タイプ(7)〉を紹介させてください!
〈タイプ(6〉〉はレフトタイプのウィークリー手帳。そのまま使うこともできますが、罫線に3分割できる目盛りが付いているので、3つに分けて使うこともできます。朝昼晩で何かを記録したい方にもぴったりです。
高橋書店 No.572 torinco 6 [ライトモーヴ] B6 ウィークリー 1,870円(税込)
横田さん:〈タイプ(7)〉はバーチカルタイプのウィークリー手帳。タイム目盛りがないので、大まかな予定管理をしたい方におすすめです。
高橋書店 No.583 torinco 7 [ターコイズブルー] B6 ウィークリー 1,870円(税込)
横田さん:また、〈タイプ(6)〉〈タイプ(7)〉は、それぞれ4点中1点が日曜始まりです。インデックスも付いているので、見たいページがすぐに開けます。
随所に光るこだわりの数々
―カバーも中身もかなりシンプルな印象です。
横田さん:デザインはなるべく「シンプル」を目指しました。六曜も大安・仏滅・友引だけを入れるなど、必要最低限を意識しています。(※)
※〈torinco(1)(8)(10)(11)〉は、六曜をすべて掲載しています。
―若い方が六曜を意識するのは、結婚式などの日取りを決める時がほとんどですもんね。
横田さん:そうなんです。全体的にかなりシンプルですが、大人の女性が使いやすいカラーとデザインにはこだわっています。また、SNSなどにアップされている画像を見ると、皆さんが独自の方法でかわいくアレンジをしてくださっていてうれしいです。〈torinco〉シリーズは、お客様に色を足してもらうことでようやく完成する商品なんだなと感じています。
―なんだか素敵...。シンプルで自由度が高いからこそ、お客様も自分好みにアレンジがしやすいですね。
横田さん:また、〈torinco(6)(7)(8)(9)〉には、ドット方眼を採用しています。
※写真は2020年版を使用しています。
横田さん:文字やイラストなど、何を書いても邪魔にならないドットの薄さやマスの大きさを何パターンも出しました。
吉田さん:0.0何ミリの作業を何度も繰り返したよね。
横田さん:はい。ここはかなり骨の折れる作業でした...。でも、薄さといい、大きさといい、ベストな状態に仕上げられたと思います。
―確かに絶妙な存在感で、いろんな用途で使いやすそうです。
横田さん:あと細かいところですが、土曜日と日曜日のマスの色をそれぞれ青と赤で分けたのも小さなこだわりです。
※写真は2020年版を使用しています。
―本当だ!マスの線まで色が変わるのは珍しいですね。
横田さん:色を変えることで印刷する際に罫線がズレやすくなるので、印刷会社さんにはかなり頑張ってもらいました...。
―細部にまでこだわりが詰まっているんですね。
吉田さん:はい。またシンプルなデザインに加えて、シックなカラーも豊富なので男性も使いやすいですよ。
―かなりのカラーバリエーションですね!少しくすんだ色みが素敵です。
吉田さん:見た目、中身共にトレンドをおさえた、使いやすい手帳になっているので、たくさんの方にお試しいただき、1年間の手帳ライフを快適に過ごしていただきたいです。
おわりに
手帳選びや活用法で失敗しないためには、普段の行動や管理したい事柄を見直すことが大切です。いろんなレイアウトやタイプに分かれる〈torinco〉シリーズで自分にぴったりの手帳を選んでみてはいかがでしょう。
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