「扱いが大変そう」「書くのが難しそう...」
そんな風に尻込みしていたらもったいない!
一度使ってみたら、その魅力にはまってしまう〈ガラスペン〉。
そこで今回は、ガラスペンをこよなく愛するイラストレーター、しろくまななみんさんに、その魅力について伺いました。お話を聞けば、使ってみたくなること間違いなし。イラスト実演も必見ですよ!
ガラスペンの魅力とは?そもそも、どうしてハマったの?
―いきなりですが、ガラスペンのどこに魅力を感じていますか?
しろくまななみんさん(以下、ななみんさん):まずは何より、見た目がかわいいところです。お天気の日に空にかざしたときの透け具合なんて、もうたまらなくて。インクをつけて書くという、そのひと手間もなんだか尊いですよね。
―そもそも、ガラスペンが好きになったきっかけや、ガラスペンとの出会いはどんなものだったんでしょうか。
ななみんさん:出会いは2021年12月の「文具女子博」でした。ガラスペンについてはSNSのフォロワーさんに以前から勧められていて、ずっと気にはなっていたんですが、その会場でひと目惚れして購入し、その日の夜にはもうすっかりハマっていました。
―以前はガラスペンにどんなイメージを持っていましたか?
ななみんさん:扱いづらそうなイメージはありましたね。どこかお堅い感じというか、難しそうな印象でした。あと私、けっこう大雑把な性格で...ものを壊しがちなので、絶対に割るだろうなと。筆圧も強いほうだし、インクも絶対こぼすと思ってましたし(笑)
―(笑)
ななみんさん:でも使ってみると意外と扱いも簡単で。書くときの独特の音も心地よくて、あっという間にトリコになりました。その音も楽しみたいから紙にまでこだわり始めたり、使っていくうちに存在そのものが好きになっていった感じです。
―ちなみにいま、ガラスペンは何本くらい持っているんですか?
ななみんさん:10本くらいです。これからどんどん増えそうですが...!
ななみんさん:今日の気分はこれかな?とか、大きい絵を描きたいから太めのペン先にしよう!とか、その日その日で使い分けています。イラストにも文字にも日常的に使っていますが、ガラスペンを使う時間は私にとってのリラックスタイムでもあるんです。
ガラスペンは、こう使う!種類によって書き味も変わる
―そもそもガラスペンとはどういうものなのか。改めてその仕組みや使い方を教えてください。
ななみんさん:私もまだまだ初心者なのでおこがましいですが...簡単に言うと、ペン先にインクをつけるとペン先の溝にインクが留まり、そのペン先を紙に押し付けることでインクが紙に流れていく仕組みですね。
―インクが垂れないのが不思議です。ガラスペンを用意しましたので、ちょっと使うところを見せていただけますか?
ななみんさん:はい。まず、ペン先の半分から3分の1くらいインクをつけ、余分なインクを落とします。そしてペンを回してペン先にインクをなじませたら、あとは書くだけ。とても簡単です。
―書き方も何かコツがあるんでしょうか。
ななみんさん:ボールペンなどの感覚でペンを立ててしまうとインクがうまく出ないので、ペン先をちょっと寝かせて書くのがポイントです。あとは筆圧ですね。筆圧が強いと先端が紙に刺さってしまいますし、強く押しつければインクが濃く出るわけでもないので、そこは注意が必要です。
―インクを1回つけるだけで、けっこう長く書けるんですね。意外でした。
ななみんさん:そうなんです、私も最初は驚きました。だんだん掠れてくるのもまた味わい深いんですけどね。
インクが薄くなってきたら、またインクをつけます。色を変えたいときはペン先を水ですすいで、ティッシュやキッチンペーパーで水気を拭き取ります。
ななみんさん:水ですすげば他の色をすぐに使えるのもガラスペンの大きな魅力ですね。インクが水に滲む様子もすごくきれいじゃないですか?
―たしかにちょっと芸術的です!
ななみんさん:余談ですが...このガラスペン、すごくきれいですね。テンションが上がってきました(笑)
―(笑)いま使っていただいたのは〈エルバン〉のガラスペンです。今度はこちらの〈リュリュ〉のガラスペンを使って書き比べてみていただけますか?
ななみんさん:ペン先の溝の深さや数、ペン自体のデザインによって書き心地は変わりますからね。ちょっとやってみます!
ななみんさん:こちらの〈リュリュ〉もメチャメチャ素敵...。書き心地も違いますね。ペン先が細いので、細かい文字などを書くときに便利そう。書くときの音も、〈エルバン〉は「ザクザク」という感じでしたが、こちらは「カリカリ」という感じです。
―この2種類なら、どう選ぶのがおすすめでしょうか。
ななみんさん:もうそれは、好みですね(笑)。しいて言うなら、〈エルバン〉の方が線が太めで軸もまっすぐでボールペンなどに近いので、初心者向きかもしれません。でも、見た目で選ぶのが正解だと思います!
アドバイスも交えつつ、ガラスペンを使ってイラスト実演
ななみんさん:ではちょっと実演を。より線が太目でイラストに向いていそうな〈エルバン〉のガラスペンを使って描いてみますね。冬っぽい感じにしようと思います!
―インクもあまり掠れないからスイスイ描けますね。
ななみんさん:はい。初心者でも普通のペンと変わらない感覚で描けると思いますよ。では色も変えつつ描き進めますね、完全に即興ですが...!
ななみんさん:あぁ...楽しい...音も気持ちいい...幸せです。
―(笑)見てるとやりたくなってきますね。ガラスペンで絵を描くときのポイントや注意点はありますか?
ななみんさん:塗りつぶすのには向いていないので、そういう部分は線で表現するとか、1箇所に集中するとインクが染みてしまうので、なるべくサッと描くとか、それくらいかなぁ。ではイラストだけじゃなく文字も入れてみます!
ななみんさん:最後にサインを入れて...こんな感じでいかがでしょうか。
―ありがとうございます!あっという間に素敵なイラストが完成しました!なるほど、インクの濃淡や線の表情など、ガラスペンならではの味わいが出ています。
ななみんさん:思いつきで2色の組み合わせで描いてみましたが、これもかわいいですね、ちょっと発見でした。ハードルは思ったよりも低いので、ガラスペンが気になる方は気軽に始めてみていただきたいです。使えば絶対にハマりますから!
―最近は"インク沼"にハマる人も多いですしね。
ななみんさん:はい、私も住人です(笑)。ガラスペンをきっかけにしてインクや紙も楽しんだり、ガラスペンがあることで日常が豊かになると思いますので、皆さんもぜひトライしてみてください!
ななみんさんもひと目惚れ!?ハンズおすすめのガラスペン
エルバン
ガラスペン らせん&ミニインクセット 各3,850円(税込)
らせん状の模様の優雅なボディと繊細なペン先が特徴のガラスペン「らせん」と、〈エルバン〉の定番「トラディショナルインク」のミニサイズを組み合わせたセット。ガラスペンはすべてハンドクラフトによる1点物です。
リュリュ
アデリアレトロ ガラスペンセット 各5,500円(税込)
昭和レトロなガラスの器「アデリアレトロ」の魅力が詰まったセット。ペン置きとペン洗いは、「アデリアレトロ」の台付グラスやミシンのボビンをかたどったもの、ボンボン入れをミニサイズにしたものです。※デザインの種類によって内容が異なります。
デザインは全4種、BOXもかわいくてギフトにもぴったり!
glass studio hand×HANDS
ガラスペン 夜空に浮かぶ月・海上の月 各17,800円(税込)
※新宿・梅田・博多・ネットストアのみの取り扱いです。
奈良のガラス工房「グラス スタジオ ハンド」がつくった、2種類・各6本のみのハンズ限定ガラスペン。ガラスの透明感と深い青のグラデーションで夜の海岸を表現し、上部には月を思わせる人工オパールが閉じ込められています。
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ハンズの店頭でガラスペンをチェック!
ななみんさんのガラスペンへの愛が存分に伝わりました。興味があったという方も、なんだか気になってきたという方も、気軽に始めてみませんか?
ハンズ各店ではさまざまなガラスペンやインクを取り揃えています。ぜひ店頭でチェックしてみてください!
ハンズ新宿店文具コーナー
※画像は撮影当時のものです。ガラスペンは一部店舗のみの販売、また取り扱いアイテムが異なります。詳しくは各店舗までお問合せください。
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