有限会社 冨岡商店

有限会社 冨岡商店
桜をいつくしむ生涯品質
わたしたち冨岡商店は、国指定伝統的工芸品である樺細工(桜皮細工)の製造元として、世界に類を見ない一属一種ともいうべきクラフトの価値を国内は元より広く世界に発信し、「一生に一つ」使い続ける豊かさを通じて、人々の潤いある生活に貢献できる企業を目指します。

樺(桜皮)細工の照明器具

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{インテリア}

光と影の幻想的な空間

樺(桜皮)細工の照明器具
Feature.01
大胆な発想が樺細工の新境地を開く

大胆な発想が樺細工の新境地を開く

伝統の樺細工の技法を使った照明器具です。クールに明るく、ON、OFFの変化が巧みなのが特長です。エコロジーなLED球と樺細工の結びつきはデザイナー、工芸職人それぞれの勇気でした。
デザインの先進性は、時に伝統的な考え方とは相反する場合もあります。始めてアイデアに触れた樺細工職人の冨岡さんは「こりゃ、無理だろ」と思ったそうです。デザインの良し悪しではなく、アイデアを具体化する為の技術的難易度の為です。仲間が言いました。
「まずは形にしてみよう。やってみて難しい所を一つ一つ解決していけば良いんだよ」
「そんなものか」と思いつつ製品の具体化が始まりました。
枠の製作は今まで培った技術でできます。問題は枠を宙に浮いたようにする方法でした。只つなぐだけなら方法はあるけど、出来た物をみて「いいじゃん」と思ってもらわなければ意味がありません。
デザイナーや職人の思い込みだけでは通用しない事を、作り手側はしっかり判っていました。試行錯誤の始まりです。金物屋さんや他の職人さんの意見を聞いたり、試作を繰り返して、何ヶ月も決め手になる方法とデザインを探りました。出来上がった商品はご覧の通りで大変好評を得ました。以来デザイナーと樺職人の結びつきは強くなっていきます。その第1号がこの「kabaju カバジュウ」でした。

Feature.02
樺細工×モダンデザイン

樺細工×モダンデザイン

歴史ある武家屋敷と桜並木が美しい“みちのくの小京都”、秋田県角館町。ここに江戸時代より伝わる伝統工芸が樺細工です。日本の樹である桜の皮を使った日本固有のもので、樺細工の樺とは「ヤマザクラの樹皮」のことを指します。
その深い色合い、光沢、滑らかさ、強靭さ、防湿性、防乾性から長く生活道具を生み出してきました。
冨岡商店では、この伝統工芸に現代の空気をあてるべく、YOnoBIプロデュース、橋本夕紀夫デザインにより、[art KABA]ブランドを立ち上げました。伝統の良さはそのままに、デザインの要素を加えたモダンな樺細工の誕生です。
橋本氏は「樺細工の茶筒を輪切りにして、宙に浮いたイメージ」を考えたそうです。
上部から照らす明かりが効果的に反射して、煌きの中に樺材の表情を消し込み、まったく違う表情で光を主張します。
橋本氏曰く「重量感のある樺細工の表情と、軽快でモダンな明かりの2面性」が表せました。
光のON、OFFで表情を変える「kabaju カバジュウ」のパフォーマンスをお楽しみください。

Feature.03
角館の「樺細工(桜皮細工)」について

角館の「樺細工(桜皮細工)」について

角館の“かばざいく”は、「樺細工」または「桜皮細工」と表記されます。旧来「樺細工」と書かれてきましたが、“樺”の字から“白樺”の樹皮を使った製品との誤解を招きやすいため、桜皮細工という表記も使用するようになっています。
古くは桜の樹皮(いわゆる「桜皮」のこと)を「かには」と呼び、正倉院の御物や、筆、弓、刀の鞘などにも山桜の樹皮を使ったものが見られます。その工法は、江戸時代中期に秋田県北部の阿仁地方に伝承された山桜の皮を利用した細工の技術を、佐竹北家の武士、藤村彦六が習得したのが始まりと伝えられています。
藩政期の細工物には、印籠、眼鏡入れ、胴乱など制作されていた事が確認されています。
明治期に入ると、武士たちの本業として本格的な取り組みが始まり、発展していきました。樺細工の用途は広がり新しい製品を開発するとともに、製品は問屋を介して徐々に市場を開拓し、大正期には秋田県の特産品として中央の博覧会にも出品されていきました。

Feature.04
作りの良さとその質感にファンがいます

作りの良さとその質感にファンがいます

角館の樺細工製品は、いくつかの技術・工法を有します。
ご紹介する「kabaju カバジュウ(角)」はベースにMDFを使用し、木地ものの技法で桜の皮を貼ってあります。
「kabaju カバジュウ(丸)」はベースに沢ぐるみの経木を使用し、型ものの技法で作成し、筒の部分を輪切りにしました。樺細工の技法には、

・型もの(仕込みもの)
木型に樹皮を張り合わせて、固まった後、中の木型を抜く方法です。茶筒、印籠、胴乱などがこの方法で作られます。

・木地もの
製品の表面に樹皮を貼り合わせていく方法で、硯箱、文庫、飾り棚、茶櫃、重箱などのいわゆる「箱もの」の製作に使われる技術です。

・たたみもの
樹皮を何層にも膠を使って貼り合わせたブロックをつくり、それを削って造形する方法です。ブローチ、カフス、タイピンなどの装身具、印籠、胴乱の根付などはこの方法で作られます。

以上が代表的な技法です。
昭和51年(1976年)には、秋田県で初めて国の「伝統的工芸品」に指定されました。
樺細工は“一属一種”の世界に類例のない工芸品であり、自然素材の美しさ、温かさによって広く愛されています。近代民芸運動の先駆者である柳宗悦氏は「日本の樹である桜が皮として使われる、日本固有のものである」と、国際的視野から評価しています。

伝統工芸のすばらしさとモダンデザインの融合が、古びない新感覚の樺細工製品を生み出しました。
是非手にとってその良さをお確かめください。

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