株式会社 日吉屋

株式会社 日吉屋
「伝統は革新の連続である」をモットーに、伝統工芸を継承しつつ、そのイメージを現代風にアレンジした、日常生活でお使いいただける製品作りを日々行っています。

照明器具

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{インテリア}

青森ねぶたのカケラを使った照明器具。ねぶたの芸術性を永遠に。

照明器具
Feature.01
250万人の観光客が訪れる、東北三大祭りのひとつ「青森ねぶた祭」

250万人の観光客が訪れる、東北三大祭りのひとつ「青森ねぶた祭」

本州最北の県庁所在地。人口約30万人の地方都市。一年に一度、250万人もの観光客が訪れる。「青森ねぶた」を見るためだ。
「ラッセーラー、ラッセーラー」と威勢のいい声が響き渡る。一度耳にしたら、頭の中から離れない調子の良い掛け声。ねぶたと呼ばれる大きな山車燈籠が街中を引かれてくる。沿道の観光客を呑みこむように、細部にまでこだわって制作された大きな迫力のあるねぶた。さらにハネトと呼ばれる踊り子が大乱舞する。これぞ祭りだ! これぞ日本の祭りだ!
ねぶた、ねぷたは、東日本を中心に行なわれる夏祭りの一種である。全国的に有名なのは青森ねぶたと弘前ねぷたで、ともに昭和55年(1980年)に国の重要無形民俗文化財に指定された。由来や変遷については地域によって様々であるが、特に戦後、祭りの規模は大型化した。ねぶたの大半は、一人で担ぎ四方から支えられる規模のサイズだったのが、観光化という大きな流れに乗って巨大化したのだ。
現在では、見ているだけでなく、ハネトとして参加することも祭りの醍醐味となっている。ハネト衣装の購入ができるほか、貸し出しと着付けをしてくれる店もあるほどだ。

Feature.02
立体造形物としての芸術性

立体造形物としての芸術性

ねぶたは、歴史的な物語などを題材に、人型や扇形につくる大きな山車燈籠だ。祭りが終わるとともに、翌年の構想が始まる。時代考証などの資料を集め、暮れには具体案ができ、設計図となる原画を描く。年明け頃から春先までは、顔や腕など細かい部分の制作にかかる。桜が散る頃には、専用のねぶた小屋での作業が始まる。夏まであとわずか、ここからは急ピッチで作業が進む。角材で支柱をつくり、針金や糸で紙が貼れるように形をつくる。かつてはロウソクで灯していた照明だが、今は専門の配線工がねぶた内部に電球や蛍光灯を取り付ける。奉書紙を貼る。組み上げられた和紙に墨で輪郭を描く。色の混濁を防ぎ、光の透過性を高めるために蝋引きを行なう。最後に彩色をし、全体を仕上げる。構想から1年がかり、制作に関わる人数は延50人以上だ。
和紙と針金でつくられる「巨大彫刻」のねぶたは、さらに内部照明によって煌々と明るく灯される、世界的に珍しい造形物だ。1年かけて大勢の人が関わってつくられた巨大立体造形物は、わずか1週間の祭りのあと、一部を除き、解体される。

Feature.03
ねぶた師たち

町内会などの運行団体のうち、ねぶたが好きで、手先が器用な人たちによって制作されてきたねぶた。観光化とともに巨大化してゆくと、工夫もアレンジもどんどん加わり、制作技術は向上していった。高い技術が必要となってくると、仕事の片手間でつくるほど容易ではなくなり、次第に制作者は固定化、専門化してゆき、いつしか「ねぶた師」と呼ばれるようになった。
なかでも極めて高い技術でねぶたを制作して、ねぶた文化の振興に貢献してきたねぶた師を「ねぶた名人」として推奨してきた。名人たちは、ねぶたをただつくるだけには満足せず、既成のものを大きくアレンジするなど工夫を重ね、研究熱心で、意欲が高かった。弟子の育成にも尽力し、技術を継承してゆくことも大切にしていた。
名人になるほどのめりこむ者がいる一方で、ねぶたづくりをしたいが、経済的な事情から踏み切れないという若者も多い。10年修行して、やっと大型ねぶたをつくれるようになっても、これだけでは生計が成り立たないのが現実だ。ねぶたをつくるのに1年かかるのに、経済的にはやってゆけない。だから多くのねぶた師は副業をしている。芸術性も高く、技術も伴うのに、ねぶた制作に専念できない状態では、若い人は離れてゆくばかりだ。

Feature.04
彩色和紙の端切れをアップサイクルした照明器具「KAKERA」

彩色和紙の端切れをアップサイクルした照明器具「KAKERA」

ねぶたは、毎年新しくつくられ、祭りが終わると解体され、廃棄される。もちろんゴミ処理費用もかさむ。制作費もかかり、処理費用もかかり、1年がかりで制作に携わるねぶた師は生計を維持することが難しい。ねぶた師の所得保障と、ゴミ処理費の節約を兼ねて、実際に青森ねぶた祭で運行されたねぶたの彩色和紙の端切れをアップサイクルして、照明器具を商品化することにした。それが「NEBUTA STYLE KAKERA(ねぶたスタイルかけら)」だ。
「NEBUTA STYLE KAKERA」には、実際に青森ねぶた祭で運行された大型ねぶたから取った彩色和紙のうち、「墨跡」「蝋引」「彩色」の三大技法が用いられたパートを厳選して使った。1台のねぶたからは、最大で300個までしかつくらない。厳選された「かけら」も希少であるし、限定してつくられるライトも希少だ。ねぶた囃子の響きやハネトたちの熱気さえも伝えたいという思いをこめてデザインされた「NEBUTA STYLE KAKERA」には、さらにエディションナンバー入りの「かけらの使用証明書」がついている。お祭りの興奮、ねぶたのアート性を長く記憶にとどめる、本物の「メモラビリア」。すべてが世界にただひとつのデザイン。

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