平日夜から始める新しい旅のかたち、「オトナの家出たび」を実際にやってみた!【スーツケースの伝道師プレゼンツ】

3度のメシよりスーツケース!自身を"スーツケースの伝道師"と称し、スーツケースのよさを世の中に広めるべく生きている、ハンズのトラベルグッズバイヤー、佐藤による連載記事!今回は、佐藤がおすすめする新しい旅のかたち"オトナの家出たび"をご紹介。その提唱者である伝道師が実際に体験してきた様子をお届けします!

1泊3,000円からで味わえる非日常体験

(とある平日の19時ごろ)

―あの佐藤さん、誘われるがままについてきましたが、ここはどこなんですか?
伝道師:東京は浅草にある〈BUNKA HOSTEL TOKYO(ブンカ ホステル トーキョー)〉さんです!!ホテルに比べてより安価で泊まることができる、いわゆるゲストハウスで、主に外国人観光客の方々に愛用されているんですよ。

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"スーツケースの伝道師"を自称する、スーツケースやトラベルグッズバイヤーの佐藤。BUNKA HOSTEL TOKYOさんの前で元気なポージングを披露。

―なるほど。しかしまたどうしてこちらにやってきたんですか?
伝道師:今回はハンズが、というか私が提唱する新しい旅のかたち"オトナの家出たび"をご紹介したいと思って!私が実際に体験し、その魅力をたっぷりとお伝えさせていただきます!

―"家出"って何か家庭で悩みでもあるんですか...?
伝道師:家出じゃなくて"家出たび"ね!とってもポジティブなものだから。一言で言うと、平日夜の仕事終わりに通勤圏内にあるゲストハウスに泊まって、いつもとは違う夜や翌朝の時間を満喫する旅行スタイルのことです。散歩以上旅行未満、最も身近な旅ということで"オトナの家出たび"と名付けました。

―金曜の夜みたいに休日を翌日に控えた日がおすすめなんですか?
伝道師:それもいいですけど、次の日に仕事があっても実行できるのが家出たびの魅力だと思ってて。1泊分の着替えならそれほどかさばりませんし、通勤圏内なら会社への移動時間も短く済むので、気が向いた時にいつでも"家出"できるんですよ。

―ふむふむ。なぜBUNKAさんのようなゲストハウスに泊まるんですか?
伝道師:先ほど言ったように、ゲストハウスはホテルと比べて安く泊まれるのが特徴で、BUNKAさんだと1泊3,000円から宿泊できるんです。それにBUNKAさんをはじめ、最近のゲストハウスはおしゃれで清潔なところがとても増えているので、宿泊する時のテンションも上がること間違いなしですよ!では、早速チェックインしましょう。こんばんはー!

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チェックインをする伝道師。受付をしてくださったのはBUNKA HOSTEL TOKYOの支配人 長島さん。

―ほんと普通にチェックインし始めたが、今日の仕事は大丈夫なんですか?
伝道師:もちろん大丈夫、今日はいつも以上に頑張って仕事を終わらせてきましたからね!...はい、チェックイン完了っと!

22.jpg写真提供:Shiori Kawamoto
                                           
伝道師:ゲストハウスはこのようにドミトリー(相部屋)になっていることが多く、トイレやシャワールーム、パウダールームは共有となっています。また、ドミトリーだと不安という女性の方もいらっしゃると思いますが、BUNKAさんには女性専用階やグループ利用できる個室もあるので心配はいりません。
家出たびをもっと世に広めていくべく、私自身もここのところよくゲストハウスに泊まっているのですが、BUNKAさんはこのようにとても綺麗ですし、トイレやシャワールームの数も多く、宿泊者一人ひとりが過ごしやすいように配慮されていて素晴らしいですね!

1.jpg写真提供:Shiori Kawamoto 
共有スペースもこんなに綺麗!

―これで1泊3,000円から宿泊できるのは確かにすごい!
伝道師:でしょう!あと、ゲストハウスにはよく宿泊者の方々が交流できるスペースがあって、BUNKAさんだと、受付がある1階部分が日中はカフェとして、夜は居酒屋として営業しています。ゲストハウスは外国人観光客の方々が利用されることが多いので、この交流スペースでゆっくりしているだけでも十分、非日常感を味わうことができますし、声をかけてみておしゃべりを楽しむのもアリです。私は外国語が苦手なのでボディランゲージを駆使しますが、意外と通じるものですよ(笑)。

他にもゲストハウスの魅力はたくさんあるのですが、それについては先ほど受付をしてくださった支配人の長島さんに明日の朝、お話をお聞きするのでお楽しみに!では、必要な荷物だけ持って、いざ、夜の浅草に繰り出すとしましょうかね!!

長島さんとのお話がとても盛り上がったので、こちらの記事に別途まとめました。家出たびにおすすめなトラベルグッズもご紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!>>

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非日常的な雰囲気に酔いしれて思わずはしゃぐ伝道師。

噺家さんの話芸を思う存分楽しむ伝道師

ー勢いよく街に出てきましたが、どこか行くアテがあるんですか?
伝道師:もちのろん!私自身ずっと行きたかったところがあるんですよ!それがこちらです!!

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―浅草演芸ホール...!
伝道師:ええ!いわゆる「寄席(よせ)」と呼ばれるところで、近年は若者の間でもブームになっている落語の公演を、昼の部(11時40分〜16時30分)と夜の部(16時40分〜21時)で、365日休まず行っている劇場なんです。落語以外にも漫才やコント、マジックや曲芸などさまざまな芸が披露されるので、1日中いても全然飽きないんですよ!今日は特別に撮影許可をいただいたのですが、お客様の邪魔にならないようにこっそり入りましょう...!って、ん...?

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―木戸(チケット売り場)になんともかわいらしい猫さんが...。
伝道師:ジ、ジロリくん...!!

―...ジロリくん?
伝道師:浅草演芸ホールの看板猫(オス)ですよ!2016年にここにやってきて、いつもは木戸からお客様の入り具合をチェックしているのですが、彼の本当の仕事は、ネズミ退治。夜の部が終わってから館内の至るところをパトロールし、ネズミを捕まえてきてはスタッフさんのもとに「どうだ」と言わんばかりに持ってくるらしいです(笑)。ジロリくんはとても働き者で、おかげでネズミ被害も激減して助かっているみたいですよ。

―へえ、すごい!しかしほんと「ジロリと」見てますね(笑)。
伝道師:あの表情がたまらないですね。と、ジロリくんを横目に中へ...。

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高座では桂歌春さんによる落語が披露されていました。

―おお...!ものすごくいい雰囲気...!!
伝道師:そうでしょう...!あの高座には1964年のオープン以来、落語界の歴史に名を残す名人から、これからの落語界を担っていく期待の若手まで、数多くの噺家さんたちが落語界を披露してきた歴史があるんですよ。

―でも決しておごそかな感じもなく、誰でもフラッと立ち寄れるような親しみやすさがあるのがいいですね。リラックスした雰囲気が館内にいらっしゃるお客様たちから伝わってきます。
伝道師:落語をより身近なものとして楽しんで欲しいというスタッフさんや噺家さんの思いがあってこそ、こんな素敵な空間が出来上がったんですよ。では、ちょいとそこのお席に失礼と。...ふふ、うふふ。...あはははは!いっひっひ!

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―(すごい楽しんでる...。お客様の邪魔になるし、しばらく放っておこう...。)

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ちなみに館内は飲食OKで、お弁当やパン、スナックを始め、アルコールも売っています。

(1時間半後)

伝道師:いやあー、楽しかった!!やはりプロの話芸には引き込まれますね!1時間半があっという間に終わっちゃいましたよ!
??:スーツケースの伝道師さん、お楽しみいただけたようで何よりです。
伝道師:...あなたは!!

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浅草演芸ホール/浅草 東洋館の代表取締役社長を務める松倉さん。

この後、松倉さんと伝道師による落語話に花が咲いたので、先ほど同様、こちらの記事に別途まとめました。落語に興味あるけれど寄席には行ったことがないという方は、ぜひチェックしてみてください!>>

私たちの毎日にはたくさんの非日常が転がっている

(翌日の早朝)

伝道師:みなさーん!!おはようございまーす!!

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―おはようございます。って、なんで先に来てるんですか?
伝道師:興奮してあまり眠れなかったからつい早めに来ちゃった!まあそれはいいとして、平日の夜をたっぷりじっくり楽しむことに加えて、早朝の時間を満喫するのも家出たびの魅力なんですよ。個人的には特に"観光地の朝"が面白いんじゃないかと思ってて、日中の浅草は多くの観光客で賑わっていますが、朝は打って変わって静かなんです。そのコントラストがとても面白いんですよね。普通の観光では見えてこなかった"すっぴんの街"の様子を垣間見られるというか。

―うんうん、それは面白そうかも。ところで、昨日からずっとそうでしたが、まあまあな雨具合ですね。

伝道師:おかしいな、生粋の晴れ男のはずなのに...。でも雨のおかげでより静かな浅草を探索できますね!ということで、仲見世通りを歩いてみましょう。

―すごい、日中とは雰囲気が全然違う!

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伝道師:そうでしょう。ほら、このシャッターのデザインとか味があって素敵じゃないですか?いつもだったらこういうところには目が向かないと思うんですよね。あ、猫!

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―まだ人も少ないから猫ものんびりしているような気がしますね。
伝道師:そうですねぇ、なんかいいなあ。

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他にも、周りよりいち早く6時半から開店準備をする傘屋「オカダヤ 岡田商店」さんに出会ったり。

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早朝からどこかに移動する外国人観光客の方々のスーツケースをじろじろ見たりする伝道師。

―いつもだったら慌ただしく出社準備をしている時間だから、非日常感がより一層強まりますね。
伝道師:そうでしょう。こんなに静かでゆったりした浅草を満喫できる機会はなかなかないですよ。せっかくなので隅田川の方にも行ってみましょう!

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―着いた着いた、あ、東京スカイツリー®だ!
伝道師:ここから見ても大きいですねー!雨空のスカイツリーもこれはこれでいいじゃないですか!隅田川沿いも、いつもは多くの観光客がいらっしゃいますけど、今は近くにお住まいの方が散歩をされているくらいですね。この、街が動き出す前の静けさとか、観光地に住んでる方々の生活のにおいとか、もう最高ですよ...!ちなみに、天気がよかったら、ベンチに座って川の流れを見ながらのんびり過ごすのもおすすめです。

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「こんな感じで」と言いながら空気椅子を披露する伝道師。

伝道師:ところで、ちょっとお腹すいてきたなあ。近くの喫茶店に行きましょう。

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―到着、と。カフェじゃなくて喫茶店なのがいいですね。
伝道師:この古きよき雰囲気が落ち着きますよね。では、注文したコーヒーとトーストセットをいただきます!うーん、サクサクしてておいしい...!コーヒーもキレがあっていいなあ...!

―ほんとおいしそう...。しかし、ここまで佐藤さんの家出たびを見てきて、私も個人的にやってみたくなりましたよ。
伝道師:ええ、ぜひやってみてください!とにかく気軽にできるのが家出たびの魅力ですからね。特に、お仕事をされている方はなかなかぼーっとする機会もないと思うのですが、たまにこういうゆったりとした時間を過ごしてみることで、日常に戻った時もハリが生まれると思うんです。
いつもだったら出会わなかったであろう人々と話してみたり、体験しなかったであろうことに触れてみたり、ちょっと手を伸ばすだけで、私たちの毎日にはたくさんの非日常が転がっているんですよ。ですから毎日バリバリ頑張っている大人にこそこういう時間を過ごしてほしいんです。

―日々をもっと楽しめるエッセンスは意外と近くにあるものなんですね。
伝道師:その通り!新幹線や飛行機を使って遠くに行くのも旅の醍醐味ですが、通勤圏内の場所に行くことだって立派な旅なんです。だから皆さんにももっと、旅をより身近に、より気軽にお楽しみいただければと思います!!

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「そろそろチェックアウトしに戻らなくちゃ」と言いつつ、店内にあった"地球の歩き方"を熟読し始める伝道師。

おわりに

ハンズが提唱する、新しい旅のかたち"オトナの家出たび"はいかがでしたか?仕事が忙しいという方こそ、すぐそこにある旅を気軽に楽しんで、毎日をがんばる元気をチャージしてみてはいかがですか?
こちらの記事では、伝道師が選んだ、家出たびにぴったりなトラベルグッズをご紹介しています。ぜひ、あわせてご覧になってください!>>

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