3度のメシよりスーツケース!自身を"スーツケースの伝道師"と称し、スーツケースのよさを世の中に広めるべく生きている、ハンズのトラベルグッズバイヤー、佐藤による連載記事。
今回は、旅と言えばずばりココ、成田空港に伝道師たちが突撃!成田空港さんとJALさん全面協力のもと、出発前に預けたスーツケースがどのようなことになっているのか、その裏側に迫っていった様子などをいつもよりたっぷりめのボリュームでお届けします!
成田空港は旅の聖地と語るスーツケースの伝道師
―伝道師こと佐藤さん、こんにちは。ついに念願の成田空港にやってきましたね!
伝道師:今日はテンション上がっちゃってつい私の仲間も連れてきちゃいました!!
―仲間?
竹内・加納:きちゃいました!よろしくお願いします!
左:スーツケースの伝道師こと、スーツケースやトラベルグッズバイヤーの佐藤。
中央:販売促進担当の竹内。伝道師の相棒的ポジション。旅好きな一般人として参戦。
右:PB開発部 商品企画担当の加納。商品開発のヒントを得るべく参戦。
―ほんとだ、みんなきた。
伝道師:パワフルだろう〜!なぁ、みんなぁ!
竹内・加納:いえ〜い。
―皆、思い思いにハイテンションですね。
伝道師:だって成田空港だもの!特に遠方に行く時は、成田空港から旅が始まり、成田空港で終わるわけですから、ここは旅という物語のプロローグとエピローグの舞台なんですよ!今日もまた、誰かの物語が進み出し、誰かの物語が終焉を迎える。そういうドラマチックな、いわば旅の聖地と言っても過言ではないところですから、そりゃあテンションも上がるでしょうに!
それに私は以前、ハンズのららぽーと船橋店で働いていたので、同じ千葉にある成田空港には個人的にとても愛着があったんです!旅人を支える同志として、私は常に成田空港をよきライバルとして見ていたので、ある意味今日はお手並み拝見といいますか、よい勝負をしたいと思いますね...!
―後半にかけて何を言ってるんですか。
加納:ちょっと落ち着いてください...!いくらなんでも伝道師は舞い上がり過ぎですが、確かに空港にくるとテンション上がりますよね!
竹内:空港にいる旅行客の方々のワクワクしている様子を目にするだけでこちらもワクワクしちゃいます!
伝道師:だよねえ!じゃあ早速中に入ってみよう!!
今日の伝道師の相棒スーツケースは、hands+(ハンズプラス) カラーシリーズ スーツケース フレームタイプ (70L)19,990円+税。
伝道師:ひゃあ〜〜!!空港だあ〜、あっちにもこっちにもスーツケースがいっぱいだあ〜〜!
??:早速お楽しみいただけているようで何よりです!
―あ...あなたは!
粂さん:こんにちは、成田空港の粂(くめ)です!本日一日、ご案内をさせていただきます、よろしくお願いします!
成田国際空港株式会社 広報部 粂さん
ハンズ3人:よろしくお願いします!
粂さん:それでは早速、まずは今私たちがいる第2ターミナル3F 国際線出発ロビーにある「自動手荷物預け機」を見ていただきましょう!
伝道師:「自動手荷物預け機」!?
粂さん:成田空港ではチェックインと荷物の預け入れを自動でできるセルフサービス型の搭乗手続き「Smart Check-in」を2019年夏から始め、これからより本格的に導入していく予定なんですよ。
竹内:空港にきたらまず荷物を預けると思うんですけど、いつも長蛇の列を前にすると途方に暮れてしまうので、それが緩和されるのはとても嬉しいですね...!
伝道師:荷物をサクッと預けられたら空港でもっと遊べるもんね!ところで、どうやって使うんですか?
粂さん:手続きは全てタッチパネルを操作していくだけで完了するようになっていますし、もしわからないことがあれば近くに航空会社のスタッフもおりますので、一回も使ったことがないお客様も安心してご利用いただけるようになっています。今回は利用する雰囲気だけでもぜひ味わってみてください!
伝道師:タッチパネルで操作しながら荷物をコンベアに乗せる、と。すると荷物が奥に進んで専用の機械で中の荷物をチェックするんですね。
粂さん:はい、荷物を預けてからの流れはこれまでと同じです。
竹内:すごい、ハイテク!でも、私のような機械(タッチパネルのこと)に疎い人間にとっては、簡単にできるとはいえやっぱりちょっと不安です...。
粂さん:その場合はすぐ近くのスタッフにお声がけいただければサポートしていただけます 。今回は〈JALスカイ〉グランドスタッフの城山さんにもお越しいただいたのですが、プロフェッショナルがわかりやすく丁寧にお手続きいたしますので、きっと竹内さんの不安も解消されるはずですよ!
株式会社J
竹内:それはありがたい!「自動手荷物預け機」ができると、有人カウンターの混雑も解消されて素敵です!
実際に手続きするときの様子を再現してみました。
竹内が背負っているのはハンズオリジナル モズ デイパック 7,900円+税。 ※12月上旬発売予定。
伝道師:ちなみに城山さんは普段仕事をしている中で、「あのスーツケース素敵!」って思うことはあるんですか?
城山さん:個人的に印象に残るのは軽いスーツケースですね。スーツケースの大きさや素材によってだいたいの重さが想像つくのですが、思った以上に軽いと「お!」っと思います。今持たせていただいたスーツケースもとても軽くてびっくりしました。どちらのものなのですか?
hands+ ライトシリーズ スーツケース フロントオープンタイプ (58L) 21,900円+税
伝道師:実はハンズオリジナル〈hands +〉のライトシリーズというスーツケースなんです!その名の通り、気軽に持てるライトな重量が特徴で、女性やご年配の方でも使いやすいスーツケースになっております。このシリーズは今年のリニューアルの際に、58Lのフロントオープンサイズが新登場したんですよ!
城山さん:ハンズさんでスーツケースを買ったことがありますが、この大きさのフロントオープンタイプは初めて見ました!空港内でよく中身を広げて荷物を整理している方がいらっしゃいますが、これならわざわざスーツケースを広げなくてもちょっとしたものをすぐ出し入れできるんですね。ぜひチェックさせていただきます!
伝道師:JALのグランドスタッフさんのお墨付きをいただきました!!これは嬉しい!今日はよく眠れそうだな!ところで、ちょうど荷物の預け入れのお話があったので、ここでちょっと宣伝タイムを...。
―宣伝タイム?って、なんか首にかけ始めた。
左:近畿日本ツーリスト×ハンズ パスポートカバー&オーガナイザー 3,300円+税
右:hands+コンパクトショルダーバッグ 1,600円+税
伝道師:私がかけているのは、〈近畿日本ツーリスト〉さんとのコラボアイテムで、パスポート入れと、航空券やちょっとした小物などをまとめておけるオーガナイザーが一緒にまとめられるのが特徴です。ここに小銭とかも入れておけば荷物を預けた後はこれ一つで空港内を楽しめますよ。
近畿日本ツーリスト×ハンズのコラボアイテムについて詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください!>>
そして竹内さんがかけているのはサコッシュタイプのバッグ。とにかく軽いのが伝道師的ナイスポイントで、あまり荷物を持たないというミニマリストな方にはこちらがおすすめですね!貴重品は肌身離さず持っていたいものですが、こちらは薄手なので、ジャケットなどの中に身につけても見た目に響きませんよ!
粂さん:ありがとうございます!
―何のお礼ですか(笑)。
成田空港の裏側に潜入する伝道師たち
伝道師:先ほど荷物預け入れについてご紹介いただきましたが、やはり預けた後の相棒(スーツケース)がどうなっているのか気になりますね。
粂さん:大切な荷物ですから当然気になりますよね。ですので今回は特別に預けた後の荷物がどのようにして飛行機に運ばれていくかをお見せしましょう!
伝道師:本当ですか!?それはすごい!
(数十分後)
粂さん:こちらです!
伝道師:うわぁ〜〜〜!!
粂さん:こちらの説明は施設保全部の渡邉にバトンタッチしましょう。
渡邉さん:よろしくお願いします!
成田国際空港株式会社 施設保全部 渡邉さん
渡邉さん:こちらは手荷物搬送システム(BHS)と言いまして、お預かりした荷物がこちらにやってきます。空港内にはいくつものベルトコンベアがあり、搭乗便によってそれらを使い分けています。
加納:コンベアのなかなかのスピードに驚きました!どれくらいの速さなんですか?
渡邉さん:2メートル/秒くらいで搬送しています。飛行機に乗るまでに荷物は様々な種類のコンベアを経由していき、役割に応じて速度も変わってくるんですね。こちらはお預かりした荷物を各飛行機に仕分ける工程で使われているのですが、この次は飛行機に格納するコンテナにスタッフが荷物を積む工程があるので、専用のコンベアに乗り換えます。スタッフが荷物をコンベアからピックアップするのに2メートル/秒では速すぎるので、ここよりもゆっくりとした速度になっているんです。
伝道師:二手のコンベアが一つになるところに、分岐が傾いて仕分ける「ティルトトレイ」ではなく「クロスベルトソーター」を採用されていますが、このスピードだとぶつかっちゃうことはないんですか?
渡邉さん:「クロスベルトソーター」!よく名称をご存知ですね!さすが(笑)。センサーで荷物を検知して、空いているスペースに合流するように制御しているのでぶつかることはありません。この搬送システムは毎日の点検に加え、1週間ごと、1カ月ごと、3か月ごと、半年ごと、1年ごと、3年ごとに点検をしています。
加納:すごい!聞けば聞くほど徹底的に管理されていることがわかりますね...!スーツケースの角の部分にはどうしても傷がつきやすいものですが、コンベアが斜めになっていて急な落下を防いでいるなどの工夫も見ることができ、勉強になりました。
伝道師:本当ですね!なんだかスーツケースたちもジェットコースターに乗ってるみたいで楽しそうだし、とてもよいものを見せていただきました!ありがとうございます!
渡邉さん:こちらこそありがとうございます!(ジェットコースター...?)
粂さん:では先ほど話にあった、コンテナに荷物を積むところにご案内しましょう!ささ、こちらにどうぞ。
伝道師:ほんとだ、さっき見せていただいたコンベアよりもかなりゆっくりだ!
粂さん:こちらのコンベアから各航空会社さんが荷物をピックアップし、コンテナに積んでいくという流れですね。ここはJALさんのエリアなので、今度は〈JALグランドサービス〉の神山さんにご説明いただきましょう。
株式会社JALグランドサービス 神山さん
伝道師:よろしくお願いします!早速ですが、荷物がこちらにやってきてからの作業の流れを教えていただけますか?
神山さん:まずはそれぞれの便ごとに荷物をコンベアから降ろし、荷物に付いているタグを見て、クラスごとに細かく仕分けをします。そしてコンテナにどんどん積んでいって、全ての荷物を積み終わったら、飛行機に積むスタッフに連絡して引き渡すまでが私の業務です。
コンテナに積む直前の様子。
伝道師:ファーストクラスやビジネスクラスなど、それぞれのコンテナができ上がるということですか?
神山さん:はい。ただ、出発ぎりぎりにチェックインされるお客様の荷物はコンテナに積んでいる途中にやってくることがあるので、そうするとファーストクラスの荷物でも別のクラスに積むこともあります。その場合でもなるべくコンテナの手前側に積むようにしているんですけどね。
伝道師:え、どうして手前側に積むんですか?
神山さん:到着後にまた荷物をコンテナから降ろす際に、手前に積んでいると早くできるからです。早く降ろせるとお客様の手元に戻るのも早くなるので、クラスが高いものを優先的に手前側に積むようにしているんですよ。
伝道師:なるほど!荷物になるべくダメージを与えないように心がけていることはありますか?
神山さん:ソフトな素材の荷物はなるべく上に積むようにしていますね。あとはできる限り荷物同士が接する面積を少なくなるように積むようにしています。そうすると一番下の荷物もダメージを受けにくくなるので。
スーツケースの場合、ボディが一番広い面同士が接しないように積んでいるそう。
伝道師:神山さんなりのこだわりとかってありますか?
神山さん:個人的にはなるべくキレイな見た目になるように積むことや、1つのコンテナにぴったり40個で積むことなどを心がけています!積み方って結構その人の個性が出るもので、コンテナの中身を見ると誰が積んだのかある程度わかりますね(笑)。
伝道師:へえ〜、それは面白いなあ(笑)。海外ではスーツケースが雑に扱われることも多いですが、こうして人の手で1個ずつ丁寧に運んでいる現場を見ることができて感激です!神山さん、貴重なお話をありがとうございました!
たくさんのプロフェッショナルがお客様の旅を支えている
伝道師:預けたスーツケースがとっても丁寧に扱っていただけていることを知って本当に嬉しく思います。これで今後はより一層、荷物を預けた後の時間を目一杯楽しめそうです!
粂さん:それはよかった!では、ここからは成田空港をもっと楽しむためのスポットをご紹介しましょう。まずはこちらの第3ターミナル(LCC専用ターミナル)です!
伝道師:第3ターミナルと言えばやはりこのトラックですよね!!
―気持ちはわかるけど話を聞く前に駆け抜けないでください。
粂さん:くれぐれも空港内では走らないようにお願いしますね(笑)。第3ターミナルは2015年に開業したのですが、当初の課題として動線がわかりにくいというものがありました。そこで色々と悩んだ結果、プロジェクトを一緒にやっていたデザイナーさんからトラックの案をいただいたんです。動線としてもわかりやすく、かつ、お客様が楽しんで移動していただけそうということで採用させていただきました。
伝道師:歩いてみて思ったんですが、ちょっと弾力があるような...?
粂さん:ええ、トラックは実際に陸上競技で使用しているものを使用しているので、きっと歩きやすいはずですよ!
伝道師:それに、国際線と国内線が同じフロアにあるのって珍しいですよね。コンパクトなターミナルの中に、フードコートも充実していて、とてもスマートなターミナルですね。
粂さん:ありがとうございます!第3ターミナルはLCCの利用者数増加にともない、増築をしたり、出発客と到着客の混在する動線を分離し、混雑緩和を図ったりと、着々と進化を続けています。これからも、気軽に旅に出たいという方に快適に過ごしていただけるよう、進化を続けていきます!
伝道師:これからも目が離せませんね!
加納:ところで、LCCはスーツケースの機内持ち込みサイズがちょっと特殊ですから、前もって確認しておくとスムーズですよね。
ハンズにもLCCに対応したスーツケースを用意していて、例えばこちらはコインロッカーにも入るサイズが特徴。LCCをよくご利用される方におすすめですよ。
hands+ インテンションシリーズ スーツケース コインロッカーサイズ フロントオープン (21L) 15,900円+税
伝道師:その強引な宣伝、やるじゃん。
粂さん:では最後に、第2ターミナルの見学デッキに行きましょうか!こちらです!
粂さんをはじめ、スタッフの方々はよくお昼休みに展望デッキにきてお弁当を食べているらしい。
竹内:わあ〜〜!
伝道師:あああ〜〜!!
スーツケースを被写体に写真を撮り始める伝道師。
伝道師:成田空港の中でも、とりわけドラマチックなスポットといえばやっぱり展望デッキですよね!!
成田空港愛がピークに達して一人で屋上を駆け出したり、マニアック過ぎる成田空港雑学を披露して若干周りを引かせる伝道師。
粂さん:毎日ここで働いている私たちにしてみれば、伝道師がおっしゃるほどにドラマチックな場所だと気付かなかったのですが、確かに今日もここで色んな物語が動いていると思うと感慨深いものがあります...!
伝道師:今日一日、成田空港の色んなところを拝見して、改めて成田空港って素晴らしいと思いました。ドラマチックな場というのもそうですが、個人的には粂さんをはじめ、お会いしたスタッフさんが皆、自分の仕事に誇りを持ったプロフェッショナルだったのがとてもグッときました。お客様一人ひとりの快適な旅を、何人、何十人、何百人以上のプロがサポートしていることを実感できて、私、感無量でございます。
私もスーツケースの伝道師として、旅グッズのプロとして、皆さんと一緒にお客様の素敵な旅を支えられたらと思いました。粂さん、今日一日、本当にありがとうございました!
竹内・加納:ありがとうございました!
粂さん:こちらこそありがとうございました!私たちも伝道師に負けないアツさでがんばります!!
ターミナルを出ると、先ほど見たクロスベルトを思い出して感慨深く遠くを見つめる伝道師。
おわりに
成田空港さんとJALさんのご協力のもと、成田空港の裏側や預けたスーツケースがどのような時間を過ごしているのかをお届けしました!今回ご紹介した以外にも成田空港には素敵なスポットがたくさんあるので、旅行の目的の一つとして、成田空港をもっと存分に楽しんでみてくださいね!
そして次回は、年末恒例となりつつある、スーツケース大賞を大発表!今年はどんなスーツケースが登場するのか、お楽しみに!
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