牛乳石鹸・カウブランド赤箱、91年のあゆみ! ~赤箱のビューティクリームが新登場~

牛のマークが目印の〈牛乳石鹸・赤箱〉。皆さんも一度は目にしたことがあるはず。発売から91年という長い歴史の中で、多くの方に愛されてきた赤箱ですが、これまでにはいろんな苦労や挑戦があったようです。今、「#赤箱女子」も話題の〈牛乳石鹸共進社〉マーケティング部の宮崎さんにお話を聞きました。

〈牛乳石鹸・赤箱〉91年のあゆみ

1909_cow-soap_01.jpg

牛乳石鹸共進社 マーケティング部 宮崎さん

―本日はよろしくお願いします。〈赤箱〉は子供の頃から使っている石鹸なので、今回お話を聞けるのをすごく楽しみにしていました!

宮崎さん:そう言ってもらえて嬉しいです。ありがとうございます。

―最近知ったのですが、「牛乳石鹸」は商品名ではないんですね!

宮崎さん:そうなんです。よく勘違いされるのですが〈牛乳石鹸〉は社名で、商品名が〈赤箱〉なんですよ。

―長年使っていたのに、全然知りませんでした。そんな〈赤箱〉も、今年で発売91年を迎えられたとか!

宮崎さん:はい。おかげさまで。

1909_cow-soap_08.jpg

カウブランド 赤箱(100g) 各100円+税

―〈牛乳石鹸・赤箱〉誕生のきっかけは何だったんですか?

宮崎さん:1928年(昭和3年)に、佐藤貞次郎商店から〈牛乳石鹸〉の商標を譲り受け、自社ブランドとして誕生したのが〈牛乳石鹸〉です。それまで弊社は、自社ブランドという概念はなく、いろんなブランドの石けんを今でいうOEMのような形でつくっていて、佐藤貞次郎商店もその一つでした。でも、当時の資料は空襲で焼けてしまい、譲り受けるきっかけは残念ながらわからないんです。
当時は共進社石鹸製造所でしたが、その後社名にも取り入れ牛乳石鹸共進社株式会社という会社名になりました。

―空襲で...。改めて歴史を感じますね。ところで、〈赤箱〉と〈青箱〉は関西と関東で消費率が違うって本当ですか?

宮崎さん:本当です。関西では〈赤箱〉、関東では〈青箱〉が多いんですが、これには理由がありまして、話は第二次世界大戦前にまで遡ります。当時、日本では一県一業種、一卸しという法律があったんです。つまり、大阪府は○○業者の石けんしか扱ってはいけない、という。だから関西の企業である〈牛乳石鹸・赤箱〉は関西の方に多く親しまれていました。しかし、戦争が終わるとそのような法律が無くなり、ラジオやテレビで広告を出し、全国展開できるようになったんです。

―戦後に関東進出を果たしたんですね!

宮崎さん:はい。ですが、関東にはこれまで親しまれてきたメーカー様がいる訳です。その中にどうにか参入しなければならない。そこで、悩んだ結果、登場したのが〈青箱〉です。〈赤箱〉よりもグラム数を減らし、価格を抑えました。さらに、保湿成分であるスクワランの量も抑え「さっぱりタイプ」として販売し、市場に入り込んだんです。

―〈赤箱〉「しっとり」と〈青箱〉「さっぱり」はこうして誕生したんですね。その施策はうまくいったんですか?

宮崎さん:はい。その結果、関東では〈青箱〉の認知度ばかりが上がり、遂には売り上げ比率の9割を青箱が占めるようになりました。

―先に発売していた〈赤箱〉を超えた。

宮崎さん:はい(笑)そういう実態もあり、7年前に「赤箱再生プロジェクト」がスタートしました。

―赤箱再生プロジェクト?

宮崎さん:当時の調査では、メインユーザーのほとんどを60代女性が占めていました。若者の使用率が低く、このままではいけないとスタートしたのがこのプロジェクトです。最初は〈赤箱〉の洗顔石鹸をつくる案が出ました。しかし、つくり方も石鹸素地も変わってしまうので、それは〈赤箱〉じゃないよねって。

―別商品になってしまいますもんね...。

1909_cow-soap_03.jpg

宮崎さん:他にも「ハート型にして販売する」などの案も出たのですが、〈赤箱〉のおよそ6倍もの価格にしないと採算が合わない...、ということになりいろんなジレンマに陥って3、4年は迷走をしていました...。

―3、4年も。苦しい時期が続いたんですね。

宮崎さん:はい。最終的に、〈赤箱〉の品質は自信をもっておすすめできるけど、認知が足りないことが課題という結論になり、〈赤箱〉を変えるのではなく、よさをもっと知ってもらうことが大事だと。

―なるほど。

宮崎さん:石鹸づくりのワークショップやインフルエンサーさんによる座談会を開催したり、アパレルメーカー様とコラボして銭湯グッズを展開したりと、いろんな体験と組み合わせて〈赤箱〉を使って、知ってもらう場を増やしました。
その甲斐もあって、徐々に〈赤箱〉の人気も上がり、今では〈赤箱〉をスキンケアアイテムとして使う「赤箱女子」が現れるほどにまで成長したんです!

―「赤箱女子」知っています!SNSで赤箱の写真をアップしている方も多いですよね。「赤箱女子」は〈牛乳石鹸〉さん発信ではないのですか?

宮崎さん:半分は、お客様発信なんです。気づいたらSNSで赤箱をプチプラコスメとして洗顔などに使う若年層が多く存在していました。色々な言われ方をしていましたが、それを弊社で「赤箱女子」と定義し発信したところ非常に多くの方に共感していただき「赤箱女子」が浸透したと思っています。

―今まで洗顔用として販売していた訳ではないのに、ですよね。

宮崎さん:はい。シンプルな成分だけなので、身体はもちろん、洗顔でも使えるという声をいただいて。クリーミィな泡立ちを気に入っていただけることも多いです。

―そうなんですね。ちなみに、どのような成分が入っているのですか?

宮崎さん:食品グレードにできる牛脂・ヤシ油・乳脂(バターオイル)・天然由来のスクワランなどがこだわりの成分として入っています。牛脂に程よく含まれているグリセリンやスクワランが肌あたりの優しさと保湿を手助けしてくれるんです。

―こだわり成分が、改めてお客様の関心を引くきっかけになったんですね。

宮崎さん:〈赤箱〉は弊社のアイデンティティそのものなので、改めて注目されるようになって嬉しいです。

91年間変わらない製造方法を続ける訳とは?

1909_cow-soap_02.jpg

―そんなこだわりがたくさん詰まった〈赤箱〉ですが、どのようにつくられているのですか?

宮崎さん:「鹸化塩析法」と言われる釜だき製法でつくっています。原料投入、加熱攪拌(かくはん)、食塩水投入(1次塩析)、静置、食塩水投入(2次塩析)、静置、汲み取りという製造過程なのですが、とにかく時間がかかる...。弊社には60トンの釜があり、そこから5日間かけて約40万個の石鹸をつくります。

ー5日かけて40万個分の石けんをつくる...。それって少ないんですか、多いんですか?

宮崎さん:つくり方が違うのですが、多くの石鹸メーカーで採用している「連続中和法」では、同じ量の石鹸を40分でつくれるそうです。

―え!?全然違う!手間も時間もかかるのに、なぜその製法を採用しているのですか?

宮崎さん:化学反応によってつくる「連続中和法」は、早く大量に石鹸をつくれるのですが、これは保湿成分が全くない「純石鹸」という石鹸です。これではそのまま使えないので、その後に保湿成分や添加物を加えるんですよ。
一方で「鹸化塩析法」は、牛脂に含まれているグリセリンが程よく石鹸に残るので、保湿成分や添加物を後から多く加える必要はありません。
注:スクワランはサメの肝油から抽出しています。これは後から添加しています。

―なるほど。

宮崎さん:時間はかかるのですが、肌あたりのやさしい石鹸がつくれるのと、原料の油によってブランドの個性を出しやすいというメリットがあります。もちろん「連続中和法」だからよくないという訳ではなく、「連続中和法」でつくられた石鹸にもよいものはたくさんあります。どちらがよい、悪いではなく、弊社は長年守り続けてきたこだわりやオリジナリティを多くの方に長く届けたいという思いがあります。

―91年間の手間暇が長く愛され続ける理由なんですね。

あの〈赤箱〉から全身スキンケアクリームが登場!

1909_cow-soap_07.jpg

カウブランド 赤箱 ビューティクリーム(80g)700円+税
※人気商品のため、品切れの場合がございます。詳しくは各店舗へ、直接お問い合わせください。

―赤箱から全身に使えるスキンケアクリームが登場したんですよね!

宮崎さん:はい!〈赤箱〉ならではのしっとり感とローズ調の香りをお楽しみいただけるビューティクリームです。身体にも顔にも、全身のスキンケアにお使いいただけます。

―なぜ、ビューティクリームをつくろうと?

宮崎さん:日頃、〈赤箱〉を愛用していただいているお客様から、「より保湿をしっかりしたい」「赤箱の香りをながく楽しみたい」というお声がありました。そこで、うるおいと香りをながくお楽しみいただけるアイテムとして、クリームを開発することにしたんです。

―確かに、〈赤箱〉のあのやさしい香りに、いつも包まれていたいです。こだわったポイントはどこでしょう。

1909_cow-soap_05.jpg

宮崎さん:〈赤箱〉と同じくスクワラン成分を配合しているので、しっかりうるおいを与えます。しっとり感がありつつも、さらっとしたベタつきにくい使用感にこだわりました。

―伸びがよく、すぐに手に馴染むのでベタつきも気にならない!そして、赤箱のやさしいローズ調の香りがよいですね。

1909_cow-soap_09.jpg

宮崎さん:癒されますよね。クリームにすることで、どうしても香りの細かい調整が必要だったのですが、〈赤箱〉の香りをかなり再現できたと思います。
コンパクトサイズなので、ポーチなどへの収まりもよいですよ。

―パッケージもかわいいので、さらに若者から注目を集めそうですね。

宮崎さん:まさか〈赤箱〉のパッケージが「かわいい」と言われる日がくるとは夢にも思っていませんでした(笑)。ですが、どんな形であれ〈赤箱〉に興味を持っていただけるのは嬉しいですね。

―最後にお客様へのメッセージをお願いします。

宮崎さん:〈赤箱〉も〈ビューティクリーム〉も、老若男女問わず、たくさんの方にお試しいただきたいです。そして、ずっと愛用してくださっているお客様には、これからもぜひお使いいただけると嬉しいです。また、〈赤箱〉に関しては、「石鹸=赤箱」になるように名詞化させたいです!お風呂場で「石鹸とって」ではなく「赤箱とって」という日がくるように、これからも頑張ります!

おわりに

91年間という長い歴史の中で、多くの方に愛されてきた〈赤箱〉。〈牛乳石鹸共進社〉がつくる、変わらないやさしさ〈赤箱〉と新商品〈ビューティクリーム〉をぜひ、試してみてください。

〈赤箱〉について詳しく知りたい方はこちら>>

※掲載商品は一部店舗では取り扱いがない場合がございます。取り扱い状況については各店舗へお問い合わせください。
※掲載商品は、一部の店舗ではお取り寄せになる場合がございます。
※一部価格・仕様の変更、および数に限りがある場合もございます。※掲載写真には一部演出用品が含まれます。
※商品価格等の情報は、掲載時点のものです。

この記事の関連タグ