最近よく耳にする「SDGs」という言葉。環境のため、社会のためにと言われても、何から始めればよいのか分からない...。という人も多いのでは?ここでは、米ぬかを使ったコスメを展開する、ナチュラルコスメブランド〈みんなでみらいを〉の代表取締役 阪口さんにインタビュー。お肌はもちろん環境改善にも一役かっている商品のことや、ブランドとしての活動についてお話を聞きました。「私たちにできること」のヒントが見つかるかもしれません。
〈みんなでみらいを〉はどんなブランド?
―阪口さん、本日はよろしくお願いします!
阪口さん:どうぞよろしくお願いします。
〈みんなでみらいを〉代表取締役 阪口さん
―〈みんなでみらいを〉、ステキな名前ですね。どんなブランドなんでしょう。
阪口さん:環境改善を目指したコスメや洗剤をつくっているナチュラルコスメブランドです。「米ぬか」使用のスキンケア用品が人気で、特に〈米ぬか酵素洗顔クレンジング〉はたくさんの方にご好評いただいています。
みんなでみらいを
左から
米ぬか酵素洗顔クレンジング 2,310円(税込)
米ぬか酵素スキンローション 110mL 2,970円(税込)
米ぬか美容オイル 30mL 3,850円(税込)
阪口さん:また、〈米ぬか酵素洗顔クレンジング〉に、ミネラル分が豊富に含まれるクレイ(ホワイトカオリン)を配合した〈米ぬか酵素洗顔クレンジング+クレイ〉と、国産椿から採れるオイルととクスノキ科の樹木である「黒文字」の精油を主成分としたエイジングケア*オイルが仲間入りしました。ちなみに、新商品のボトルは、さとうきび由来のバイオマスプラを97%使用したエコ素材です。
*年齢に応じたケアのこと。
みんなでみらいを
左:米ぬか酵素洗顔クレンジング+クレイ 3,850円(税込)
右:全身用スキンケアオイル 28mL 4,180円(税込)
―米ぬかには、どんな働きがあるんですか?
阪口さん:米ぬかには、汚れを分解する微生物が含まれていて、毛穴の汚れを洗浄し、角質をやわらかくする働きがあります。「自然派コスメで本当にメイクが落ちるの?」と心配される方も多いですが、実力は十分!パウダーを手に取り、水を含ませて肌に馴染ませながらこすると...。
阪口さん:頑固なリップやアイライナーもスッキリ落とすことができますよ。
―本当だ!きれいに落ちました。また、洗い上がりはしっとりしますね。
阪口さん:日本では古くから「米ぬかは美肌に通づるもの」だと知られていて、実際「アミノ酸」「ビタミンB群」「ビタミンE」など美肌に欠かせない栄養がたっぷり入っているんです。保湿効果の高いセラミドも含まれているので、洗い上がりもしっとりするんですよ。
素材・製造への強いこだわり
―「無添加の米ぬか」「原生林の国産椿」など、かなり素材に強いこだわりがあるんですね。
阪口さん:ええ。素材の産地や生産方法にはかなりこだわっていて、〈みんなでみらいを〉のスキンケアアイテムには、自然栽培の聖地と言われる「石川県羽咋(はくい)市」や、美しい海に囲まれる「鹿児島県の与論島」、広大な自然が広がる「カンボジア」などで見つけた、または育てた素材を使っています。
―日本だけではなく、海外まで!その場所を選ばれた理由は?
阪口さん:例えば米ぬかの場合、世の中に出回っているもののほとんどに農薬が使われています。スキンケア用品をつくる上で、有機化合物は絶対に使いたくありませんでした。だから、どうにか自然栽培している農家はないかと日本中を探しまわり、ようやく見つけたのが羽咋市だったんです。
―日本中を...。大変ですね。
阪口さん:ええ。しかし、村や島の人たちから「こんな植物があるよ」とたくさん情報をいただけるんです。新商品〈椿と黒文字のスキンケアオイル〉の材料もそう。石川県 能登半島の端っこにある珠洲市(すずし)の断崖絶壁にある椿の原生林、中には樹齢約500年の椿もあると教えてくれたのも現地の人たちでした。
―皆さん協力的ですね。それにしても樹齢約500年の椿ってすごい...。
阪口さん:その椿は、なんと幹2m、高さ10mほどの大きさもあるようで、断崖絶壁にあることから人間の手が一切加わっていませんでした。
―そんな椿聞いたことないです!
阪口さん:貴重な素材を見つけて、よい商品をつくることができるのも現地の方のサポートがあってこそです。
阪口さん:また、生産方法にもこだわっています。例えば〈米ぬか美容オイル〉。米ぬかからオイルを効率よく抽出するには、「ヘキサン」という有機化合物を使うことが一般的。しかし、〈みんなでみらいを〉では、有機化合物は使いたくないので、ものすごい圧をかけて絞りだす方法を採用しています。
―米ぬかからオイルを抽出するってかなり大変そう...。
阪口さん:そうなんです。抽出するには100トンの圧力をかけなくてはならず、その機械を探すのも一苦労でした。なんとか、ある町工場で機械を見つけたものの、実際に試すと抽出できるのはほんのわずか。しかし、他に方法がなかったので、この機械を取り入れることにしたんです。かなり地道な抽出法ですが、おかげで有機化合物を一切使わない米ぬかオイルを抽出することができています。
―製品づくりに、一切の妥協がありませんね。
〈みんなでみらいを〉で環境と地域が元気になる仕組み
―阪口さんが、ナチュラルコスメブランドを始めたきっかけは?
阪口さん:もともとは環境改善事業に興味を持ったのがきっかけです。「商品を使うことで自然と環境がよくなる仕組み」をつくりたくて始めました。
―自然と環境がよくなる仕組み?
阪口さん:環境改善事業に興味を持ち始めた頃に、川や池に米ぬかを撒いて、環境改善になることを知りました。素晴らしいことだと思ったのですが、川や池の所有者に許可を取るのも、米ぬかを撒く作業も人手が必要。もっと効率的に環境を整えることはできないかと思ったんです。そこで注目したのがコスメや洗剤。これらに米ぬかが含まれていたら生活排水として流れ、自然に川や排水管がきれいになるなと。
―なるほど。コスメを選ばれたのはあくまで環境改善の手段だったんですね。先ほど、〈米ぬか酵素洗顔クレンジング〉でコスメとしての実力を拝見しましたが、環境改善ではどれくらい効果があるのでしょう。
阪口さん:ある友人が田舎暮らしをしていて、そこではトイレがいわゆる"ボットン便所"なんです。汲み取り業者もこないような田舎なので、自分でどうにかしないといけないらしく。そこで、普段から〈みんなでみらいを〉の商品を使い、効果を実感してくれているその友人が、米ぬかをトイレに撒いてみたそうなんです。すると、固形物が一切なくなったと。今では全く汲み取りの作業をしていないようです。
※気候・環境等により、分解の程度が異なります
―米ぬかによって分解されたということですか?
阪口さん:ええ。分解し水分になり、それが勝手に蒸発しているんです。この話を聞いて、改めて米ぬかのパワーを再確認することができました。
―恐るべし米ぬかパワー!
阪口さん:また、〈みんなでみらいを〉は環境改善だけではなく、地域活性化にも力を入れています。
―と言いますと?
阪口さん:先ほど地方で素材を集めているとお話ししましたが、これまでその地域では、米ぬかや椿の種、黒文字は地域の人たちにとって、お金にならないものでした。そこに私たちが参入したことで、それらに価値が生まれるた。小さな島や村に新しいビジネスをつくり、少しでも地域格差や貧困問題が解決できたらと思っています。
―すばらしい取り組みですね。
〈みんなでみらいを〉これからのビジョン
―阪口さんは会社を設立された2013年から環境改善活動を続けられていますが、昨今の社会の変化に対して感じることはありますか?
阪口さん:国連から世界70億人全員に、「SDGs」という共通の目標が掲げられ、取り組みをはじめる人や企業がどんどん増えてきました。とてもよいことだと思うし、大企業には特に参入してもらいたいです。
―大企業。それはなぜですか?
阪口さん:まだまだ小さいブランドである〈みんなでみらいを〉に比べ、大企業は発信力と影響力があります。より効率的に環境改善への取り組みを広げるためには、大きな企業やブランドの力が必要なんです。ただ、私たちには世界各地の自然あふれる場所から集めた、自慢の素材が揃っています。多くの企業にこの魅力を知ってもらい、製品に取り入れていただけるのなら、環境改善事業をする者としてこんなに嬉しいことはないなと。
―原料屋さんですね。
阪口さん:その通り。多くの企業がこのような原料を使い発信してくれた時、世の中が一気に変わるのではないかと。そのためにも、私はこれからも〈みんなでみらいを〉の魅力を消費者の皆様や企業の方々に伝えていきたいです。
―今回お話をうかがって、阪口さんが責任を持ったモノづくりをされていることを知り、私も消費者として、「選ぶ」「使う」ことに責任を持ちたいと思いました!みんなで未来をよくしていきたいですね!
おわりに
お肌だけではなく、環境改善や地域活性にも一役かっている〈みんなでみらいを〉。
未来のための第一歩に、〈みんなでみらいを〉のスキンケアを選んでみてはいかがでしょう。
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