こだわりの石けんをつかってみよう!

みなさんこんにちは!
ビューティコンシェルジュの西岡です。

突然ですが、昔から私たちの身近にある日用品の「石けん」。
「何げなく使っているけれど、原料はなんだろう?」、「いろいろ種類があるけど、どう違うの?」などなど
よく使用するのに意外と石けんについて知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、石けんを特集しようと思います。
「石けん」について知ることで、より自分の肌や目的に合った商品を選んでみませんか。

【INDEX】
固形石けんの製造方法の違いで選んでみる
・【中和法】
・【けん化法】
・①「けん化塩析法」
・②「コールドプロセス製法 」
・液体の石けんもオススメ

まずはじめに、石けんは「何でできているか」です。原料についてお話をすると、牛脂や、ヤシ油、パーム油、パーム核油、オリーブ油、ひまし油などの動植物油脂と、苛性ソーダ(別名:水酸化ナトリウム)を一緒に加熱して、石けん成分をつくります。

油脂の種類や精油、美容成分などの配合バランスで洗浄力や泡立ち、使い心地が変わりますが、
実は、製造方法によっても特徴は大きく変わるんです!

石けんの製造方法には大きく分けて2種類あります。
1つは【中和法】、もう1つは【けん化法】です。

【中和法】とは
あらかじめ油脂を脂肪酸とグリセリンに分解し、脂肪酸だけを苛性ソーダと反応させる方法で、
この製造方法は、製造時間が2~5時間と短いことから、コストを安く大量生産したい場合に採用されることが多いです。
できあがった石けんには、保湿成分であるグリセリンが含まれていないため、後から保湿成分のグリセリンや酸化防止剤を追加したりすることも。

ハンズで人気の中和法の石けんがこちら!220429_1.jpgねば塾 白雪の詩 180g×2
JAN:4942722322229
308円
商品はこちら>>

こちらは、パームとパーム核油だけを原料に、固まる前に何度もお湯をくぐらせて不純物を洗い落とし、じっくりと時間をかけて純粋な石けん分だけを機械練をして、無添加で仕上げた名前の通り、真っ白な石けんです。

手肌にやさしいシンプル処方で、洗顔ネットを使用して泡立てると、なめらかな泡立ちで洗い上がりはとてもさっぱりです。
お肌がツルツル、キュキュっとしっかり洗えてるのを感じます。
さっぱりとした使用感がお好みの方や、汗や皮脂が多くなるこれからの季節にオススメ。
また、180gとビックサイズの2個入りでたっぷりと使用できるのもうれしいですよね。

【けん化法】とは
油脂と苛性ソーダを加熱・撹拌しながら約100時間焚くことで、けん化反応を起こしてつくる方法です。
けん化法は伝統的な製造方法で、窯で炊き上げることから「釜焚き製法」と呼ばれることもあります。
このつくり方でできあがった石けんは、保湿成分のグリセリンを含んでいるので、しっとりと洗い上げ、つっぱり感の少ない使用感に。できあがるまでに1週間~10日間くらい時間がかかります。

ハンズで人気のけん化法の石けんがこちら!
220429_2.jpgシャボン玉浴用石鹸 100g
JAN:49636611
143円
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こちらは、皮膚への刺激が少ないといわれている牛脂と、無農薬のアブラヤシからつくられたパーム核油を原料に、香料、着色料、酸化防止剤、合成界面活性剤を使用せず、石けん成分のみのシンプルな無添加石けんです。洗顔ネットを使用して泡立てると、まるでホイップクリームのようなもっこもこのボリューム泡に。

洗顔はもちろんですが、身体を洗うときに、ボリューム泡を手でやさしくなで洗いするのもとっても気持ちいいんです◎
昔ながらのけん化法でつくった石けんなので、保湿成分のグリセリンが程よく残っているため、さっぱり洗い上げますが、お肌がつっぱりにくいんですよ。

また、このけん化法の中にも種類があります。
①「けん化塩析法」
けん化法に、不純物を取り除くために塩を加え、加熱しながら液状石けんをつくります。(この工程を 塩析 と呼びます。)そこでできた液状石けんを型に流し込み、固まったあとに型から取り出し、熟成させる方法です。
この方法でつくった石けんは、とても純度が高いですが、塩析の段階で、不純物と一緒に保湿成分である グリセリンも少し取り除いてしまうので、通常のけん化法でつくったものに比べると、さっぱりとした使用感に。

220429_3.jpgMマーク 無添加せっけん 100g
JAN:4954540126187
187円
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純石けん分98%、合成界面活性剤・鉱物油・香料・着色料・防腐剤無添加の100時間かけて焚き上げた石けん。
洗い上がりはさっぱりとしていますが、つっぱり感はなくうるおいを感じました。また、浴室に置いていても溶け崩れにしくく、扱いやすかったです。


220429_4.jpgマルセイユソープ 300g
JAN:4959074710017
715円
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※こちらの石けんは製造した年の気温や天候によって、できあがった石けんの色に個体差が出る場合があります

300年以上の歴史を誇るフランス伝統の石けんで、天然のオリーブオイルとパームオイルの原料を、大釜にいれて10日間煮詰めてつくられます。防腐剤、着色剤を使用していないため、緑色に近い色から外側は徐々に白っぽく変化してきますが、品質に問題はありませんよ。

石けんの「72%」の刻印は、天然油脂成分を72%以上使用した伝統的な製法でつくられた、本物のマルセイユ石けんの証となっています。また、そのままのサイズで使用するのは大きいので、使用する際は、包丁などでお好みのサイズにカットしていただくといいですよ。

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220429_5.jpg左から
アレッポの石鹸  各180g
ライト        JAN:4524973000080   550円 
ノーマル       JAN:4524973000011   693円
エクストラ40    JAN:4524973000028   990円
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オーガニック栽培のオリーブから採れたオイルと、地中海沿岸に自生しているローレル(月桂樹)から採れたオイルを原料とし、シリア第2の都市アレッポの特産品として1000年以上前からつくられている石けんです。
3種類ありますが、違いはオイルの比率で、ローレルオイルがぜいたくに使われるほど、さっぱりした洗い上がりになり、ウッディ―な香りが楽しめるといわれています。220429_7.jpg

石けんをカットすると、中が緑色なのは、材料のオリーブオイルとローレルオイルの色です。1年以上の熟成期間を経て、外側から乾燥し茶色に変化していきます。 また、オリーブオイルが熟成したような独特な香りがありますが、これはオリーブオイルを原料とした石けん特有の自然な香り。
洗い流した際に香りも流されるので、香りが残ることはないですよ。

ライトはオリーブオイル98%:ローレルオイル2%の比率
オリーブオイルを多く配合し、アレッポの石鹸が持つ保湿性を限界まで高めているライトは肌のうるおいを保ちながら、おだやかに汚れを洗い落としてくれます。しっとりとなめらかな肌に洗い上げてくれるので、乾燥肌の方にオススメ。

ノーマルはオリーブオイル90%:ローレルオイル10%の比率
3種類の中では名前の通り、最も標準的なタイプとなっています。ライト同様、オリーブオイルの配合率が高いので、しっとりとした洗い上がりに。アレッポの石鹸を初めて使用する人にオススメ。

エクストラはオリーブオイル60%:ローレルオイル40%の比率
さっぱりとした洗い上がりで、ローレルのウッディーな香りが楽しめます。
洗顔、身体用としての使用もよいですが、洗髪にも適しています。溶けやすい石けんですので、使用後は水気を切っておくのがおすすめです。

②「コールドプロセス製法 」
コールドプロセス製法とは、すべての材料を加え、かき混ぜながら液状石けんをつくり、型に流し込み固まったあとに取り出し、常温で自然乾燥しながら熟成させる方法です。
けん化法とは違い、火にかけず、油脂と苛性ソーダを混ぜたときに自然に発生する低温熱でつくるため、石けんには油脂や保湿成分のグリセリン、美容成分などの有効成分が壊されることなく含まれているので、お肌にやさしく、しっとりとした洗いあがりの使用感に。
グリセリン分を多く含む石けんはスキンケア効果が高い一方で、水分を引き寄せやすい性質があります。石けんが溶けやすくなるので使用後は必ず水気を取り、水はけのよい石けんケースなどを使って水気のない状態を保ちましょう。
また、手作業でつくられることがほとんどのため、石けんができ上がるのに1~2か月程度かかります。

220429_7.jpgナイアード アルガン石鹸 145g
JAN:4524989000302
1,320円
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モロッコで自社搾油したアルガンオイルと、オリーブから絞ったエクストラバージンオリーブオイルを原料に、素材本来のよさを生かすコールド製法で手づくりした石けん。ふわっとしたやさしい泡立ちで、洗い上がりはしっとりとしているのにベタつかず、ほどよい潤いが残っているのを実感します。
オリーブオイルが潤いを、アルガンオイルがやわらかな手触りとハリをお肌に与えてくれるので、お肌にハリやしっとりさを求める方にオススメ。

ここまで、固形の石けんをたくさん紹介しましたが、液体の石けんもオススメがございます。

ハンズで人気の液体石けんはこちら!
220429_9.jpg左から
ドクターブロナー マジックソープ 237ml 各1,320円
SA(サンダルウッド&ジャスミン) JAN:0018787344002
BA(ベビーマイルド)       JAN:0018787341506
TE(ティートゥリー)       JAN:0018787344255
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マジックソープは、米国Dr.ブロナー社製のオーガニック原料でつくられ、オリーブオイル、ヤシ油をベースに美肌成分ヘンプオイルと保湿成分ホホバオイルを絶妙にブレンドしています。この配合率が重要でこの石けんをつくれるのは世界でDr.ブロナー社だけだそうです。今回は3種類のみの紹介ですが、種類は全11種類あり、お好みのアロマの香りで選んでいただけます。

私のオススメはティートゥリー。
泡立てたときのスッキリと爽快感のある香りが浴室に広がるのが好きで、バスタイムが楽しくなります。

使用感は、さっぱりとした洗い上がりで、お肌がキュッと引き締まる感じです。洗顔や身体用、洗髪だけでなく、いつも清潔に使いたい化粧ブラシやスポンジパフの洗浄にもオススメ。汚れはしっかり落ちるのに、パフやブラシが硬くなることもなかったので、ぜひ試してみてください。

また使用した後の環境への配慮も見逃せません。
マジックソープは合成洗浄料・合成界面活性剤・合成保存料が不使用で、天然由来成分のみでつくられているので、お肌への負担が少ないだけでなく、生分解性にもすぐれており、環境の負担になりにくいのも特徴です。

エコロジカルなマジックソープは、キャンプなどのアウトドアでの使用はもちろん、自宅で使用することで環境保護にも貢献できますよ。

いかがでしたか?気になる石けんや、自分の好みに合いそうなものはありましたでしょうか?
みなさんも、ぜひお肌に合った石けん・好みのものを選んで、毎日のケアを楽しんでみませんか。

※一部、お取り扱いのない店舗もございます。予めご了承ください。

ビューティコンシェルジュ

ハンズのビューティコーナー(ビューティライン)専属のスタッフのことをビューティコンシェルジュと呼んでいます。 美容やコスメに関する知識を深めているエキスパートですので、ご来店する際に、美容の悩みやケア方法、自分に似合うコスメの色などお気軽にご相談ください。

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