【前編】ハンズスタッフが厳選した30本のペンをできる限り試し書きしてみた【文具祭り2019】

1月からハンズ各店で開催されている「文具祭り2019」。今回は、企画の一つである、ハンズスタッフが厳選したペンたちから人気のタイプを投票で決める「試しまPen?〜書いて選んで投票しよう〜」を実施するということで、その様子を前編・後編にわたりお伝えします。

「試しまPen?」とは何なのか

木庭:こんにちは。文具に関するさまざまな本の編集をさせていただいております、木庭と申します!今回は、「文具祭り2019」の企画の一つとして、2月14日(木)までハンズ各店で開催されている「試しまPen?〜書いて選んで投票しよう〜」が実施されるということで、恐縮ながらユーザー代表として私が厳選されたペンたちを実際に試し書きして、それぞれの個性をお伝えしていきたいと思います。ただ、私だけでは心細いので、ハンズの文具バイヤーである江守さんもご一緒いただきました。江守さん、よろしくお願いします!

江守:よろしくお願いします!なかなかこんな機会ないのでちょっとドキドキしています。

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右:木庭將(きにわ まさし)さん
文具や雑貨など、暮らしに寄り添うアイテムをテーマにした本を製作する編集チームchoudoの編集者。つくり手や業界に精通する知識人で、ファンへの取材を通して耳寄り情報を編集し、さまざまな媒体で発信している。最近では、イベントやアイテムのプロデュースも手掛けている。著書に『かわいい女子文具図鑑』(実務教育出版)がある。

左:ハンズ 文具バイヤー 江守
文具バイヤー歴5年。昔から書き損じが多くボールペンは嫌いだったが、消せるボールペンを手にしたことから文具にハマる。好きな文具はシャープペンシル。

木庭:始めに改めまして、「試しまPen?」というものが何なのかをご説明いただいてもいいですか?

江守:はい、私たちハンズスタッフが「これだ!」というペンを合計30本揃えまして、それらを「とことん機能派」「とことん快適派」「とことん効率派」「とことん遊ぶ派」「とことんデザイン派」「とことん個性派」という6つのカテゴリーに5本ずつ分類したんです。そして、この中から最も人気のカテゴリーを皆さんに店頭やTwitterを通じて投票していただき、決定しようという企画です。

木庭:ありがとうございます。店頭で実際に試し書きをできるのですが、試し書き用のシートがちょっと変わっているんですよね。こんな感じで。

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江守:学生時代に教科書へ落書きをしていた思い出が蘇る「髪の毛落書き」や、誰しも1度はやったことのある「お絵かきしりとり」、そして一生終わらない川柳をみんなでつくる「永遠川柳」です。

木庭:説明ありがとうございます。というか実は、私がこのシートをつくらせていただいたのでした(自分で話をふっておいて何ですが)。我ながらかなりヘンテコなものができたと思っています(笑)。ということで、選ばれし30本のペンたちを早速試し書きしていきましょう。

江守:ちなみに、今回はこの会場(会議室)の制限時間が2時間なので、次の会議が始まるまでにできる限り試せればと思います。

木庭:ここにきてタイムアタック的な要素もプラスされるんですね(笑)。臨むところです、2時間できっちり30本書ききってみせましょう!

ボディやインクにひとクセある「とことん個性派」からトライ

木庭:まずはボディやインクなど、さまざまなところに個性がある「とことん個性派」カテゴリーから試してみたいと思います。記念すべき1発目はこれで書いてみようかな。

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ゼブラ マーブルペン 各150円+税

江守:3色のインクが混ざっているのがこのペンの特徴ですよね。

木庭:おお、ほんとだ!確かにさまざまな色が出てきてますね、面白い!しかし面白いがゆえに特にあてもなく書き始めてしまいました...。

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江守:猫?トラ?マーブルなインクがランダムに出るため、随分パンクな風貌になりましたね(笑)。では、私はこの〈セーラー万年筆 ハイエースカリグラフィー用〉で書いてみます。カリグラフィータイプなので横に書くと細い線が、縦に書くと太い線が出てくるんですよね。

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セーラー万年筆 ハイエースカリグラフィー用 各1,500円+税

木庭:「ガオー」の文字がおしゃれでかわいらしい!ペンそのもののデザインもシンプルでかっこいいですし、クリアボディなのでインクの色が見えるのもいいですよね。他の色も入れてみたい!

江守:しかしカリグラフィー用のペンで落書きをするなんて経験、生まれて初めてです(笑)。あ、木庭さん、「とことん個性派」カテゴリーとして、ぜひこのペンもご紹介させてください。

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ポイント スピナーボールペン  900円+税

木庭:これは...ハンドスピナー機能が付いた...ボールペン!?

江守:その通り!これさえあれば仕事中でも勉強中でも、会議中にだっていつでもクルクル回せますよ。おまけにライトも付いています。

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木庭:す、すごーい......って、ライトいりますかね...?

江守:まあ...便利じゃないですか...(笑)。急な停電にも安心!

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仕事や勉強にオススメな「とことん効率派」を試す

木庭:続いて、仕事や勉強をするときに便利な「とことん効率派」のペンを試してみましょうか。私は〈クツワ オレンピツ〉で書いてみます。

江守:私は、〈コクヨ ビートルティップ〉を試してみようかな。

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左:クツワ オレンピツ 3本セット 540円+税
右:コクヨ ビートルティップ 3本セット 450円+税

木庭:〈クツワ オレンピツ〉は、とにかく折れにくいのが特徴で、通常の芯の硬度の2倍ほどあるのだとか。ただ私、筆圧が超強いんです。これまでも数多の鉛筆を粉砕してきました。今回も私の敵ではないでしょうね。それ!!......今、かなり力を入れて描いていますが、折れないですね、びっくり!

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江守:ほんと、何かの恨みを晴らさんばかりに強く描いていますね(笑)。こちらの〈コクヨ ビートルティップ〉は、ペン先がカブトムシの角みたいに2つになっているんですよ。なのでいちいちペンを持ち替えなくても、ピンクとイエローを使い分けられるのが便利なんです。効率よく勉強や仕事をしたいという方にぴったりですね。

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木庭:いいペースですね、どんどんいきましょう。次はこの〈ステッドラー テキストサーファーゲル〉にしようかな。

江守:じゃあ私は〈ゼブラ ジャストフィット〉にしてみます。

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左:ステッドラー テキストサーファーゲル 各150円+税
右:ゼブラ ジャストフィット 5色セット 500円+税

木庭:〈ステッドラー テキストサーファーゲル〉は一見ただのマーカーに見えるかもしれませんが、特殊な固形インクを使っているので、滲まないし、裏写りもしないんですよ。クレヨンみたいな書き心地もまた楽しくて、つい塗りたくりたくなります。

江守:〈ゼブラ ジャストフィット〉は、ペン先が"ニュッ"と柔らかいので、紙への密着度が高いんですよね。だから、「ジャストフィット」。特に辞書の綴じ目に近い部分などに書くときに力を発揮します。

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木庭:いやあ、いい調子で進んできてるんじゃないですか。

江守:おじさん二人が黙々と試してるだけですけどいいんですかね(笑)?

見た目も楽しめる「とことんデザイン派」を試す

木庭:さて、次は見た目の格好よさが魅力の「とことんデザイン派」に移りましょうか。ここからはシートも変えて、「お絵かきしりとり」で試してみたいと思います。シートにはあらかじめ「りんご」と「ごりら」が描いてあるので、頭文字が「ら」のもの...そうだ、「らっこ」を描こうと思います。ペンは〈ぺんてる マルチ8〉で。これ、使ってみたかったんですよね!

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ぺんてる マルチ8 3,000円+税

江守:なかなか珍しいペンですもんね。

木庭:そうなんですよ。これは色鉛筆みたいな8種類の色軸が入っていて、ペンの頭のところをクルクルと回して、お好みの色にあわせてノックすると出てくるようになっています。この一連の工程にもクセになるような心地よさがあるのですが、個人的にはこのデザインが素敵だと思っているんですよ。

江守:8色も入っているのにとてもスタイリッシュですよね。

木庭:ですよね!「手帳をかわいくデコりたいけど、ペンを何色も持ち歩くのはかさばるし...」みたいな方にオススメで、実際に手帳ユーザーさんでこれを持っていらっしゃる方は多いですよ。

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江守:では、私は〈パイロット カクノ〉にしたいと思います。

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パイロット カクノ 1,000円+税

木庭:こちらは本当に大人から子どもまで人気ですよね。

江守:ええ、人気になった理由はいろいろあると思いますが、一番は書きやすい点だと思います。万年筆には上手く書くための正しい持ち方があるのですが、それを子どもが自然と身につけられるようにと開発されたのがこちらなんですよね。

木庭:ペン先に顔が描いてあって、その顔が上にくるように握るみたいな、細かいところまで凝ってつくられていますよね。デザインもいいので、大人が使っても全く違和感がありませんし。

江守:あと、これはパイロットさん公認じゃないから怒られちゃうかもしれないんですけど、カートリッジと軸の間にある隙間にビーズを入れるなど、ちょっとしたカスタマイズを楽しむ方もいらっしゃいます。そうやって自分だけの1本にできるのも、多くの方々から人気を集めた理由ではないでしょうか。

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木庭:解説ありがとうございます。さて...、ここで重大なお知らせです。ここまで計9本のペンを紹介してきましたが、残り時間は約40分となっております...!折り返しちゃってます。箱根駅伝でいうと、山の神出ちゃってます。

江守:え...時間が...ない!

木庭:ちょっと遊びすぎちゃいましたね(笑)。遅れを取り戻すためにも、ここから気を引き締めていきましょう!

江守:ええ、頑張りましょう!!ちょっと手が痛くなってきたけど...!!

木庭:ところで、江守さんが描いたこれ、なんですか?

江守:え、米ですよ、コメ。

木庭:あぁ...コメ粒ね...うん。日本の心ですね。

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おわりに

今回はここまで!残り40分で二人は残り21本を書ききれるのか、後編に乞うご期待!そして「試しまPen?」は、2月14日(木)までハンズ各店で開催!ぜひ色々試し書きをしてみて、あなたのお気に入りのペンを見つけてくださいね!

後編はこちら>>

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