1月からハンズ各店で開催されている「文具祭り2019」。今回は、企画の一つである「試しまPen?」を実施するということで、選ばれたペンを試し書きしてみた様子の後編をお届け。残り時間40分で一体何本のペンを試せるのでしょうか!?
試し書き用のスペシャルシートに注目
木庭:こんにちは。文具に関するさまざまな本の編集をさせていただいております、木庭と申します!今回は、「文具祭り2019」での企画の一つとして、2月14日(木)までハンズ各店で開催されている「試しまPen?〜書いて選んで投票しよう〜」が実施されるということで、恐縮ながらユーザー代表として私が厳選されたペンたちを実際に試し書きして、それぞれの個性をお伝えしていきたいと思います。ただ、私だけでは心細いので、ハンズの文具バイヤーである江守さんもご一緒いただきました。江守さん、よろしくお願いします!
江守:よろしくお願いします!前編と全く同じ自己紹介ですね(笑)。
右:木庭將(きにわ まさし)さん
文具や雑貨など、
左:ハンズ 文具バイヤー 江守
文具バイヤー歴5年。昔から書き損じが多くボールペンは嫌いだったが、消せるボールペンを手にしたことから文具にハマる。好きな文具はシャープペンシル。
木庭:「試しまPen?」が何かということについては前編をご覧いただければと思うのですが、江守さん、ここまで試し書きをしてきていかがですか?
江守:そうですね、やはり今回のために木庭さんにおつくりいただいた試し書き用のシートがいいですよね。これのおかげで、今後、試し書きの可能性がよりもっと広がっていくんじゃないですか。
木庭:試し書きの可能性ってなんですか(笑)。でもお褒めの言葉をありがとうございます。後編では、誰しも1度はやったことのある「お絵かきしりとり」、そして一生終わらない川柳をみんなでつくる「永遠川柳」にトライしていこうかと思います。
江守:わかりました。なんといってもあと40分しかないですからね。
木庭:ええ。これまで1時間20分かけて計9本をご紹介してきて、あと21本ですか...。全てご紹介するにはなかなか絶望的なペース配分ですが、できる限り頑張っていきましょう!
手帳や手紙などのデコに最適な「とことん遊ぶ派」からトライ
木庭:では、デコレーションをしたい方にぴったりな「とことん遊ぶ派」カテゴリーから試してみましょう。〈ゼブラ キラリッチ〉で描いてみますね。
ゼブラ キラリッチ 5色セット 600円+税
江守:インクの中にラメが入っているので、その名の通りキラキラとした文字を書けるのが特徴ですよね。
木庭:しかも、ラメがとても細かく、品のある仕上がりになるので、大人が使うもオシャレだと思います。サラサラとした描き心地もとてもよく、インクが程よく多めに出てくるのも好きですね。と、前編の最後に江守さんが描いたのが「コメ」の「メ」だから、これしかありませんね。
江守:とてもキラキラしたメガネが(笑)。じゃあ私は、〈トンボ鉛筆 プレイカラードット〉を使ってみます。
トンボ鉛筆 プレイカラードット 12色セット 1,920円+税
木庭:こちらの特徴はなんですか?
江守:2タイプのペン先になっていて、一つは0.3mmの極細タイプ、そしてもう一つでは約5mmのドットを書けるんですよ。絵を描くときに便利ですし、普通に5mmの線も引けるのでマーカーとしても使えます。あと、それぞれのペン先は微妙にインクの濃さが違うので、組み合わせて使えば色々な楽しみ方があると思います。
木庭:なるほど、面白いですね。そして、しりとりの行方についてなんですが、何を描いたんですか?
江守:猫です。ドットのことを紹介するために蜂とか描いてしまいましたが、結果的には猫です。
お悩みや不満を解消する「とことん快適派」を試す
木庭:次に、細かな不満やストレスを解消し、ストレスフリーな書き心地を実現した「とことん快適派」のペンを試しましょうか。そしてここからは、シートをまた変えて「永遠川柳」で書いてみましょう。
江守:終わらない川柳をここからつくっていくんですね。
木庭:もともと「はらがへり」「かれしのプリン」と書いてあるので、ここから始まる名作を一緒につくりましょう(笑)。ということで、私は〈ぺんてる エナージェルインフリー〉で書いてみます。
江守:私は、〈パイロット 筆まかせ〉にします。
左:ぺんてる エナージェルインフリー 200円+税
右:パイロット 筆まかせ 極細 200円+税
木庭:〈エナージェルインフリー〉は、とにかく書き味がなめらかで、個人的にも大好きなボールペンです。すぐに乾きますし、黒・赤・青の他に新色のターコイズやオレンジも、とてもクリアな発色が素敵で。ペン先はニードルチップという、針のようになっているタイプなので、書いている文字や線が見やすいのも助かります。
江守:急に語りますね!ほんと好きなんですね!私の方の〈筆まかせ〉は硬質の筆ペンで、とても味のある字がかけるんです。一般的な筆ペンよりもトメ・ハネ・ハライを簡単に表現できるので、筆ペン初心者にぜひオススメしたい1本です。カラーも全8色と多く、手帳やノートをデコレーションしたいときや、イラストを描きたいときにも便利ですよ。
木庭:なるほど、では私は筆ペンつながりで〈セーラー万年筆 ふでDEまんねん〉を試してみます。
セーラー万年筆 ふでDEまんねん 1,000円+税
江守:これは筆文字が書ける万年筆という、かなり珍しいタイプのペンですよね。
木庭:そうなんです。書き味も独特で、筆ペンっぽいんだけど、万年筆の書き心地も残っているので、一般的な筆ペンよりも安定感があるような気がしますね。
江守:ところで、川柳の内容は...、木庭さんが「はらがへり」「かれしのプリン」に続き、「食べたかも」と書いて、そこに接続詞"そして"が挟まり、私が「きたく後に」「わたしのゼリー」と続けた...と。そして今、木庭さんが「食べられて」と書きました。
木庭:なんだかいいですね、こう物語がゆっくりと動いている感じが(笑)。動かしているのがおじさん2人というのがアレですが(笑)。
+αの機能が満載。「とことん機能派」を試す。そして...
木庭:さて、ここにきて残り時間が約10分となりました。
江守:ここまでで14本...。さすがにもう全種類は無理ですね...。
木庭:ですね...。では最後に、他とは一味違う機能を搭載した「とことん機能派」のペンからできるだけご紹介しましょう。
江守:時間もないので私が続けて試しますね...!
木庭:そんなこといってただ自分が書いてみたいだけなんじゃ...。
江守:さあ、どうでしょう(笑)。選んだのは、〈ゼブラ デルガードグリップ〉と〈ぺんてる orenznero0.3〉です。
左:ゼブラ デルガードグリップ 700円+税
右:ぺんてる orenznero0.3 3,000円+税
木庭:ああ、これも筆圧が強い私好みのペンですね。
江守:このシャープペンは芯が折れないのが特徴で、ペン軸も太く、より握りやすくなったんです。特に学生さんに人気ですね。
木庭:ポキポキ折れてたら集中できるものもできないもんなあ...。そして〈orenznero〉も同じく、芯が折れないタイプのペンですよね。
江守:そうです、さすがよくご存知で。ペン先のパイプから芯が出るときに、パイプそのものもスライドするので、折れにくい長さに自動で調節されるんです。ただ、このペンにはもう一つ、驚きの技術が搭載されているんですよ。
木庭:え、なんですか?
江守:ペン先を紙から離すたびに芯が勝手に出てくる、「自動芯出し機能」です。「芯が折れずにずっと書き続けられる」という、ぺんてるさんがずっと掲げてきた理想に限りなく近い至極の1本です。
木庭:芯が減ってきてもいちいちノックしないくていいってことですもんね。すごいテクノロジー!
江守:ちょっと前までこんな技術は考えられなかったですけど、文具の世界もここまで進化してきました...!
木庭:いやあ、面白いなあ。...あ、すみません、ここでいよいよ2時間が経とうとしています。川柳の物語はもはやカオスな内容になりつつあるのでそっとしておくとして、結果的に16本のペンをご紹介してきましたが、いかがでしたか?箱根駅伝でいうと、復路に入った....。
江守:持ったときの感覚とか書き味など、実際に試してみてわかることもたくさんあったので楽しかったですね。デザインの部分もスマホやパソコンの画面と実物では見え方も違いますし。木庭さんはいかがでしたか?
木庭:私も同意見です。あとは、自分でつくっておいてアレですけど、このシートで書くのは楽しいですね(笑)。頭を使う感じも新鮮ですし、もっと書いていたいです。
江守:じゃあ、この部屋を次に使う方々がくるまで続けましょう(笑)。
本当に続けだす二人。
木庭:ということで、ハンズ各店には今回試してみたペンや試し書き用のシートがあるので、ぜひ皆さんも気になるペンを思い思いに試してみてください。そして、「これだ!」という一本に出会ったら、ぜひ、清き一票をお願いいたします。それでは、よい「試し書き日和」を!江守さん、ありがとうございました!
江守:こちらこそ、ありがとうございました!
おわりに
「試しまPen?」は、2月14日(木)までハンズ各店で開催!ぜひ色々試し書きをして、あなたのお気に入りのペンを見つけてみてくださいね!
※掲載商品は一部店舗では取り扱いがない場合がございます。取り扱い状況については各店舗へお問い合わせください。
※掲載商品は、一部の店舗ではお取り寄せになる場合がございます。
※一部価格・仕様の変更、および数に限りがある場合もございます。※掲載写真には一部演出用品が含まれます。
※商品価格等の情報は、掲載時点のものです。