新年の挨拶に欠かせない年賀状。特に手書きされたものは、あなたの心遣いを受け取る人に直接感じてもらえる特別な一枚となります。しかし、「手書きで書くとしたら、どのように表現すればいいのだろう?」と迷われる方も少なくありません。そんな時のために、今回は手書き年賀状の書き方、さらには年賀状を一層引き立てるアイデアやおすすめアイテムをご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
※2023年公開記事を再編集しています。また画像は撮影当時のものです。
喜ばれる!手書き年賀状の書き方とは?
お正月の楽しみとして、そして遠く離れた大切な人々との絆を深める手段として親しまれている「年賀状」。まずは、手書き年賀状の基本的な書き方のルールを解説します。
表面の書き方
①送る相手の住所
まずは、はがきの右側に送る相手の住所を書きましょう。郵便番号が正しければ都道府県を省略して書いても問題ありませんが、省略せず書いた方がより丁寧な印象を相手へ与えられます。そのため、特に目上の人やビジネス関係の人へ送る手書きの年賀状の場合は、失礼がないように都道府県から住所を書いた方がよいでしょう。
番地やマンションの部屋番号など、数字を手書きする際にははがきの書き方にあわせて数字のレイアウトを選んでください。縦書きの場合は漢数字、横書きであれば算用数字で書くのが基本的なルールです。
マンション名で住所が長くなる場合には、なるべく2行以内に収まるように書くのも書き方のコツ。2行目は1行目より1~2文字程度位置を下げて書き始めると、きれいにまとまった仕上がりになりますよ。
②送る相手の名前または会社名
年賀状を手書きするうえで重要な部分の1つが「宛名」です。はがきの中央に一番目立つように大きく書きましょう。会社宛てに年賀状を送る場合には、失礼がないように(株)や(有)などの略語を使わず、会社名を必ず書くのがルールです。連名で送る場合は中点でつないだり、1行にまとめて書いたりせず、1人ずつ横に並べて書きましょう。
宛名の下には敬称を付けるのがルールです。個人・会社など、送る相手との関係性にあわせて敬称の書き方が少し変わるため注意してください。基本的に個人であれば「様」、団体や会社へ送る場合は「御中」と記載します。個人に連名で送る場合には、宛名1人ひとりに「様」をつけてください。
③差出人の名前・住所
宛名が手書きできたら、差出人の名前と住所をはがきの左側へ書きましょう。差出人を家族で連名にする場合は夫・妻の順番に書き、基本的に子どもの名前は書きません。また、書くスペースは切手の幅に収めるのが書き方のコツです。なお、はがきの裏面に差出人の名前や住所を記載している場合は、表書きにまで書く必要はありません。
裏面の書き方
①賀詞を書く
年賀状を手書きする際に忘れてはいけないのが「賀詞」です。賀詞とは年賀状をはじめとした慶事に使われるお祝いの言葉のこと。「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」など多彩な書き方があるため、年賀状のレイアウトに合ったものを選びましょう。
②お世話になったお礼・挨拶
賀詞を書いたら、次に日頃お世話になっているお礼や挨拶文を書きましょう。長くなりすぎないように挨拶は1~2行程度にまとめます。スペースに余裕があれば、近況報告をあわせて書いておくとより親しみのある内容の手書き年賀状になりますよ。
手書きの年賀状に使えるお礼・挨拶文の例
- 旧年中は大変お世話になりました。
- 昨年は大変お世話になり、家族一同感謝いたしております。
- 旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
③相手の健康や活躍を願う言葉
挨拶文やお礼の言葉を書いたら、次に相手の健康や活躍を願う言葉を書きましょう。年賀状を出す時期は寒いので「厳しい寒さが続きますので、ご自愛ください」といったように、相手の体調を伺うような一言を添えるのもおすすめです。
手書きの年賀状に使える相手の健康や活躍を願う言葉
- 本年もよい年となりますようにお祈り申し上げます。
- 寒さが厳しき折、ご自愛ください。
- 貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
④今後のお付き合いをお願いする言葉
手書きの年賀状の本文は、今後のお付き合いをお願いする言葉で締めくくります。基本的には「本年もよろしくお願いします」という内容の文章でOKですが、相手との関係性にあわせて内容を少し変えるのが書き方のコツです。仕事の上司や先輩などの目上の人であれば「ご指導」や「ご鞭撻」、ビジネスでお世話になっている会社や団体であれは「ご愛顧」「ご厚誼」などを使います。
手書きの年賀状に使える今後のお付き合いをお願いする言葉
- 本年もご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
- 本年も変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申し上げます。
- 本年も尚一層のお引き立てとご愛顧のほどお願い申し上げます。
⑤日付
年賀状の最後には忘れずに「日付」を書いてください。日付を手書きする際には、年賀状を作成した日ではなく、基本的には新年の数字のあとに「元旦」を付けて書きます。日付の数字も住所と同様に、はがきのレイアウトに合ったものを使いましょう。
手書きで年賀状を送るときのルールやマナーとは?
年賀状を手書きする際には、基本的なルールとあわせてマナーも心得ておくと、より相手に失礼のない素敵な年賀状に仕上がりますよ。ここからは、手書きで年賀状を送るときのマナーを解説します。
送る相手によって賀詞を使い分けること
年賀状の本文より前に書く「賀詞」は、相手との関係性によって漢字・文章などの表現を使い分けるのが、より失礼のない書き方のマナーです。一般的には目上の人に送る場合は、漢字4文字の賀詞や文中に「謹」「敬」「恭」といった、相手を敬う意味がある漢字を使った表現を使います。
漢字1~2文字の賀詞は、目上の人が目下の人に向けて使われる表現なので、会社の上司や目上の人に手書きの年賀状を送る際には注意してください。
手書きの年賀状に使う賀詞一覧(一部)
相手との関係性 | 使える賀詞の例 |
目上の人 | 「恭賀新年」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」など |
同僚・後輩などの目下の人 | 「寿」「福」「賀正」「HAPPY NEW YEAR」など |
誰にでも使える | 「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」「謹賀新年」など |
忌み言葉は使わないこと
年賀状を手書きするときだけでなく、お祝い事に関するやり取りでは「忌み言葉」を避けるのがマナーです。「終わる」「最後」をはじめ、どれも不幸や不運を連想させる言葉であるとされているため、実際に手書きの年賀状を出す前に忌み言葉が入っていないかをチェックしておきましょう。
年賀状の場合によく使われがちな「去年」も「(幸運が)去る」を連想させる忌み言葉の1つです。そのため「昨年」や「旧年」といった表現を用いた方が、よりよい印象を与えられる年賀状になりますよ。
手書きを失敗しても修正テープ・修正液を使わない
より好印象な手書き年賀状をつくるのであれば、失敗しても修正テープや修正液を使わないようにしましょう。修正テープや修正液で訂正した箇所は一目で分かってしまうので、人によっては「書き直すのが面倒だったのかな」と不快に感じる可能性があります。手書きに失敗した際には、たとえ時間がなくても新しいはがきに書き直すのがおすすめです。
ポジティブな文章を心掛ける
お正月はおめでたいイベントですので、手書きの年賀状に書く文章もポジティブな内容になるよう心掛けてください。離婚や病気などのネガティブな出来事があった場合は「心機一転頑張ります」といったように、暗い雰囲気にならないように書くことがマナーです。
年賀状をきれいに手書きするコツ
パソコンで印刷する場合と違って、書き直しが大変な手書きの年賀状。普段あまり手紙やはがきを手書きしない人にとっては、上手く書けるか心配な人もいるのではないでしょうか。ここからは、年賀状をきれいに手書きするコツをご紹介します。
①宛名は左側から書く
1つ目のコツは、宛名を左側から書くことです。右利きの場合、右側から書き始めると書き進めていくうちに手がペンのインクに触れてしまい、はがきが汚れてしまうこともあります。
左側から書いていくことで、乾いていないペンのインクに手が触れないので、はがきを汚すことなく宛名が手書きできますよ。差出人の名前・差出人の住所・相手の名前・相手の住所の順に書くとよいでしょう。
②宛名書きが苦手な場合は補助線を引こう
2つ目のコツは、補助線を引くことです。文章を手書きしていると、はがきが動いたり文字の位置がずれたりしてバランスが悪くなることがあります。事前に住所や名前を書く位置に、文字の中心となるように鉛筆で補助線を引いてから書き始めると、文字のバランスの崩れを防げますよ。補助線を消しゴムで消す際は、しっかり乾いていることを確認してから行いましょう。
③文章を区切る位置に注意しよう
3つ目のコツは、文章を区切る位置に注意することです。住所や本文などを無理やり1行にまとめようとすると文字のバランスが崩れるのはもちろん、文字が潰れて読みづらくなる場合があります。そのため、文章が長くなる場合は少し余裕を持たせて次の行へ移ってください。特に文章が長くなりがちな住所の部分は、ビル名やマンション名で分けて2行目に移りましょう。
④裏面のデザインにあわせてレイアウトを考えよう
4つ目のコツは、裏面のデザインにあわせてレイアウトを考えることです。年賀状の数字の表記や書き方を表面と裏面であわせることで、より統一感のある手書きの年賀状が完成します。
おしゃれな手書き年賀状のアイデア集
ここからは、おしゃれな手書き年賀状のアイデアをご紹介します。実際に年賀状を手書きする際の参考にしてみてください。
①マスキングテープではがきをデコレーション
マスキングテープは、シンプルな無地から個性的な柄物まで多彩なデザインが販売されているので、ペタッと貼り付けるだけでかわいいデコレーションができますよ。ハサミで細かくカットしたり、複数のテープを重ねて貼ったりすれば、あたたかみのある手書き年賀状になるでしょう。
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②スタンプでメッセージを伝えてみよう
手書きの年賀状にインパクトが欲しいなら、スタンプでメッセージを伝えるのもおすすめです。賀詞のスタンプやお正月にまつわるさまざまな絵柄を採用したスタンプであれば、イラストが描けなくてもおしゃれにデコレーションした年賀状が完成しますよ。
③水彩イラストを添える
絵を描くのが得意な人であれば、水彩イラストを添えることで、よりあたたかみのある雰囲気を演出できるでしょう。グラデーションやぼかしなど水彩画ならではの表現を取り入れれば、華やかなデザインに仕上げられます。
④筆文字で古風な印象に
お正月らしさを演出したいなら、文字を書く際に筆ペンを使うのもおすすめです。古風な雰囲気があるため、日本のお祝いごとにはぴったりですよ。筆の使い方を少し変えるだけで、やわらかさもフォーマルな雰囲気も演出できます。
自分らしくアレンジ!手書きの年賀状に使えるおすすめアイテム
手書きの年賀状をよりおしゃれに仕上げるためには、デコレーションやアレンジに使うアイテムも重要です。ここからは、手書きの年賀状に使えるおすすめのアイテムをご紹介します。ぜひつくりたい年賀状のイメージにあわせて取り入れてみてくださいね。
筆文字の失敗を防ぐ速乾インク【瞬筆】
パイロット(PILOT) 瞬筆 小筆 かため SVS-30KK-B ブラック 330円(税込) |
パイロットから登場した〈瞬筆〉は、1秒で乾く速乾インキを採用した筆ペン。インクが付着してはがきや手が汚れる心配がないため、手書きの年賀状をきれいに仕上げられるでしょう。筆文字が苦手な人向けの「かため」タイプと、線の抑揚が出しやすい上級者向けの「やわらかめ」タイプの2種類が展開されているのも魅力的です。
筆ならではの表現も簡単【筆ペン 筆まかせ】
パイロット 筆ペン 筆まかせ EF ブラック 220円(税込) |
〈筆ペン 筆まかせ〉は、簡単に筆文字が書けるようにデザインされたペン。新開発のハードチップを採用したことで、トメやハライなど筆ならではの表現も楽しめます。線の強弱も簡単に持たせられるので、手書きの年賀状に取り入れれば、上品な雰囲気を演出できるでしょう。筆文字を書くのが苦手な人にもおすすめです。
みずみずしい発色と自由な表現【アートブラッシュ】
ぺんてる アートブラッシュ レッド XGFL-102 550円(税込) |
〈アートブラッシュ〉は、ぺんてるが「アートな筆ペン」をコンセプトに開発した商品。みずみずしい発色のカラー筆ペンであり、そのまま描くだけでなく水と組み合わせれば水彩画のようにやわらかな表現も楽しめます。年賀状に筆文字を書くとき、手書きのイラストを添えたいときに便利です。レッド以外にもカラーバリエーションが豊富なため、さまざまなイラストが楽しめますよ。
発色の鮮やかさが特徴【ぺんてる ぺんてる筆 金の穂】
〈ぺんてる ぺんてる筆 金の穂〉は、年賀状に手書きのイラストを添えたいときやラインデザインのデコレーションをプラスしたいときに便利な金色の筆ペンです。発色鮮やかな水性顔料インキで乾くと耐水性になり、重ね書きもできます。
かわいいイラストと華やかな金箔の干支シール【アクティブコーポレーション 年賀シール】
年賀状に使えるシールとしておすすめなのが〈アクティブコーポレーション 年賀シール〉です。文字を書いてシールを貼るだけで、絵を描くのが苦手でもかわいい手書きの年賀状が完成しますよ。来年の干支である蛇がかわいくデザインされています。
オリジナル年賀状がつくれるシール【Z&K 年賀状シール 正月飾り】
〈ゼットアンドケイ(Z&K) 年賀状シール〉シリーズ一覧はこちら>>
箔押し加工されているので年賀状を華やかに彩る〈Z&K 年賀状シール 正月飾り〉は組み合わせ方次第でさまざまなオリジナル年賀状がつくれます。同じ柄のシートが5つ入っています。
スタンプで手づくり年賀状【こどものかお ニューイヤー文字スタンプ Q】
【年賀用品】 こどものかお ニューイヤー文字スタンプ Q 11064-001 990円(税込) |
インクを付けて押すだけで、簡単にオリジナル年賀状がつくれます。押す位置や好きな色のスタンプ台を使うことで、雰囲気が違う仕上がりになりますよ。
こちらの文字は松の内(1月7日まで)に使える言葉で、目上の方に対しても使うことができる相手への敬意が含まれている内容になっています。
※浸透印ではありません。お手持ちのインクをつけてご使用ください。
落ち着いた赤色が年賀状にぴったり【mt レッド】
カモ井 mt 1P MT01P181R レッド 165円(税込) |
〈mt レッド〉は、マスキングテープの専門ブランドであるmtから登場した「basic」シリーズの1つ。鮮やかな無地の赤色で、慶事に多く用いられる紅白の表現をするにはぴったりです。そのまま貼り付けて年賀状のアクセントにしたり、カットしたものを貼り合わせて1つの図形をつくったりなど、さまざまなデコレーション方法に取り入れられるでしょう。
メタリックカラーがアクセントに【mt 金】
カモ井 mt マスキングテープ MT01P205R 金 165円(税込) |
〈mt 金〉は、同じくmtの「basic」シリーズから登場したメタリックカラータイプのマスキングテープです。光沢が控えめなゴールドカラーが、年賀状に華やかさをプラスしてくれるでしょう。
深い緑色で上品な仕上がりに【mt ピーコック】
カモ井 mt 1P MT01P204R ピーコック 165円(税込) |
〈mt ピーコック〉は、深みのある緑色が魅力的なマスキングテープ。年賀状に貼り付ければ、落ち着いた和の雰囲気を演出できます。幅広い15mmタイプなので、テープをカットして門松をはじめとしたお正月の縁起物を表現するのもよいでしょう。
チェック風の柄で年賀状にかわいらしさを【mt 方眼/金】
カモ井 mt 1P MT01D398R 方眼/金 165円(税込) |
〈mt 方眼/金〉は、mtが多彩なパターン柄を楽しめることをコンセプトに展開する「deco」シリーズの1つです。細かい方眼デザインになっており、控えめな光沢があることからシンプルな手書きの年賀状にかわいらしさをプラスできます。
年賀状を色鮮やかに【mt イエロー】
カモ井 mt 1P MT01P184R イエロー 165円(税込) |
mtの定番シリーズ「basic」から登場した〈mt イエロー〉は、白いはがきによく映える鮮やかな黄色が年賀状のアクセントにぴったりです。単品で年賀状のデコレーションに使うだけでなく、複数の色のマスキングテープと組みあわせれば、他の色を引き立ててくれるでしょう。
華やかな光沢でおめでたさをアップ【mt 高輝度/シャンパンゴールド】
カモ井 mt 1P MT01P532 高輝度/シャンパンゴールド 165円(税込) |
〈mt 高輝度/シャンパンゴールド〉は、mtの「basic」シリーズから登場した人気のマスキングテープ。高光度をコンセプトとしているため、角度によってテープがキラキラと輝きます。手書きの年賀状に華やかさや高級感をプラスしたいときにおすすめです。
年賀状は心を込めて手書きしてみませんか?
手書きの年賀状は、パソコン印刷とは異なる暖かさが魅力です。今回ご紹介した書き方やマナーを参考にしながら、手書きの年賀状で 心を込めたメッセージを大切な人に送り、色鮮やかな新年のスタートを切ってください。
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