湿気が溜まり、じめじめとした状態になりやすいクローゼット。除湿を怠ると悪臭やカビが発生しやすくなります。そうなる前に、本記事で正しいクローゼットの除湿方法をチェックしましょう。湿気対策に役立つおすすめの除湿剤もご紹介しますので、最後までご覧ください。
クローゼットに湿気が溜まる原因とは?
クローゼットは、家の中でも特に湿気が溜まりやすい場所だといわれています。夏場になるとクローゼット内にじめじめとした空気が漂い、不快に感じる方も多いのではないでしょうか。除湿方法の前に、まずはクローゼットに湿気が溜まりやすい原因を探ってみましょう。
クローゼットの配置や構造が湿気を招く
多くのクローゼットには出入り口が1つしかなく、一度入った空気は停滞する構造になっています。また、家の間取りを考えるとき、人が過ごす部屋を南側にするとクローゼットは日当たりの悪い北側に置きがちです。そのため、空気が停滞し日当たりが悪いクローゼットは、湿気が溜まりやすくなります。
衣類は湿気を吸いやすい
多くの衣類の繊維は湿気を吸収する性質があり、汗を吸う大事な役割を担っています。ただ、この性質のせいで洗濯後に乾かしても水分が残ったり、外の湿気を吸収してしまったりすることもあるのです。水分を含む衣類をクローゼットに収納することで、湿気が溜まる原因となります。
クローゼットを除湿しないとどうなる?
室内の適正な湿度は約40〜60%だといわれていますが、日本の夏や梅雨の時期は湿度が高くなりやすく、クローゼット内の湿度が70%以上を超えることも珍しくありません。そのような状態で除湿や湿気対策を怠ると、クローゼット内はどうなってしまうのでしょうか。
カビが繁殖しやすくなる
カビの発生条件は、「湿度約60%以上」「温度約0~40℃」「ほこりや皮脂汚れなどの栄養分」「酸素」の4つ。特に夏場のクローゼット内は暑くて湿気がこもりやすく、ほこりや汚れのついた衣類はカビの栄養源となります。つまり、除湿しなければカビが簡単に繁殖してしまうのです。
不快なニオイの発生の原因になる
クローゼットを除湿しない状態で汚れのついた衣類を収納すると、雑菌が繁殖して悪臭が発生しやすくなります。特にクローゼットの中で使うタンスや収納ケースはニオイがこもりやすい場所です。除湿や脱臭などの対策をせずに放置すると、ニオイが衣類に染み付いてしまうこともあります
衣類にダメージを与える
湿気が多いクローゼット内を除湿しなければ、衣類がカビに侵食されて傷む原因となります。特にウールやシルク、カシミヤは湿気に弱く、ダメージを受けやすい素材です。
早速実践!クローゼットの除湿方法
それでは、いよいよクローゼットの除湿の実践編です。日々の習慣にすることで効果が期待できる除湿方法と、便利アイテムを活用する除湿方法の2つに分けてご紹介しますので、両方組み合わせて効率よく対策していきましょう。
習慣にしたい除湿方法
最初にご紹介するのは、習慣として実践したいクローゼットの除湿方法。特別なアイテムは必要なく、今日から実践できる除湿方法ですので、早速試してみましょう。
定期的に換気する
クローゼットを締め切ったままにすると湿気が停滞するので、定期的に空気を入れ替えて湿度を下げましょう。例えば、外出の際にクローゼットを開けておくだけでも換気につながります。除湿効果を高めたい場合は、サーキュレーターをクローゼットに向けて使うのもおすすめです。
衣類は完全に乾かしてから収納する
衣類は湿気を吸収しやすいため、洗濯後にしっかりと乾かすのはもちろん、一度着たアウターやボトムスは風通しのよい場所で一晩乾燥させるのがおすすめ。特にウールやシルクなどの天然素材は、化学繊維素材に比べて湿気に弱いのでご注意ください。
8割収納をキープする
クローゼットに隙間がないくらい衣類を詰め込むと、風通しが悪くなって湿気がこもりやすくなります。そこで習慣化したいのが8割収納。ハンガーパイプに掛かっている服と服の間に余裕を持たせ、衣装ケースやタンスには衣類を詰め込みすぎないようにします。
クローゼットの8割収納をキープするポイント
- 長く着ていない衣類を処分する
- 収納方法を使い分ける(よく着る服は吊るし、シーズンオフの衣類はタンスへ)
- 定期的に衣類の量や収納場所を見直す
便利アイテムを使った除湿方法
続いてご紹介するのは、便利アイテムを活用したクローゼットの除湿方法です。日本は夏場や梅雨の時期になると湿度がかなり高くなるため、習慣的に行う除湿方法だけでは不十分。アイテムを上手に取り入れて、クローゼットの除湿効果を高めましょう。
【方法①】除湿剤を使う
除湿剤の設置は、クローゼットの湿気対策をするうえで欠かせません。置き型やシートタイプ、吊り下げ式などさまざまな商品があります。除湿効果を最大限に引き出すコツは置き方です。除湿剤はタイプごとに適した置き場所があるので、それぞれに応じた使用方法を理解しておきましょう。
除湿剤のタイプ別に見る使用方法
- 【置き型】湿気は上より下へ、中央より端へ溜まる傾向があるので、クローゼットの四隅に置く
- 【シート】タンスや衣装ケースの中に入れ、こまめに交換する
- 【吊り下げ】単体では除湿が不十分なので置き型と併用し、衣類と衣類の間に吊るす
なお、除湿剤とよく間違えやすいものとして乾燥剤があります。除湿剤と乾燥剤は下記のように成分や使用目的が異なり、強力で水分を吸収する力に優れているのは乾燥剤より除湿剤です。広いクローゼットの湿気を取り除く場合は、乾燥剤ではなく除湿剤を使いましょう。
除湿剤と乾燥剤の違い
除湿剤 | 主成分は塩化カルシウムのタイプとシリカゲルのタイプがあり、湿気を取り除くのに使う |
乾燥剤 | シリカゲルなどを主成分とし、食品などの乾燥を促すために使う |
【方法②】除湿機を使う
湿度があまりにも高くて除湿剤のみだと不安な場合は、除湿機を活用するのもおすすめです。置くだけの除湿剤と比べると、パワフルかつスピーディーに除湿できます。電源の位置や除湿機のサイズがネックとなり、クローゼット内に設置できない場合は、扉を開けた状態にしてから部屋で稼働させましょう。
【方法③】重曹を活用する
重曹は水に溶けやすい性質があり、除湿剤のように水分を取り除いてくれます。加えて脱臭作用もあり、クローゼットを清潔に保つのにぴったりなアイテムです。重曹を置き型の除湿剤として活用するときは、布製の袋に入れるか、空き瓶に入れてガーゼを被せて輪ゴムで留めましょう。
重曹の除湿・消臭効果が薄れて取り替えるタイミングは、全体的に固まったときです。クローゼットの除湿剤としての役割を終えたあとも、ぬるま湯を加えることで掃除用のナチュラル洗剤として使用できます。このように無駄なく活用できるだけでなく、重曹は入手しやすく価格も手頃であるため、コストパフォーマンスを重視する方に特におすすめです。
【方法④】炭を置く
備長炭には小さな無数の穴が空いており、水分を吸着するため、除湿の効果があります。炭はブーツの脱臭剤にも使われているので、クローゼットのニオイ対策にもおすすめです。準備は簡単で、不織布に包んだ炭をクローゼットにぶら下げたり、タンスの中に入れたりするだけで使えます。
なお、除湿・脱臭効果は次第に薄れていきますが、天日干しにすることで復活します。晴れた日にベランダなどへ干しておくだけで大丈夫です。長く使えて電気代もかからないエコな除湿剤ですね。
【除湿方法⑤】湿度計を置く
湿度計そのものが湿気を取り除くわけではありませんが、数値を目に見えるようにすると湿気対策につながります。特に先述した「習慣にしたい除湿方法」の継続に効果的です。クローゼットの中に設置し、湿度が60%以上にならないように意識しながら、定期的な換気や収納の工夫をしていきましょう。
クローゼットの除湿に役立つおすすめアイテム
ここからは、クローゼットの除湿に役立つアイテムとして、ハンズで人気の商品をご紹介していきます。たっぷり湿気を吸う置き型除湿剤や省スペースで使えるシートタイプなど、便利なアイテムが満載です。ぜひチェックしてみてください。
天然の除湿剤兼空気清浄機【出雲屋炭八 炭八スマート小袋 3袋入】
〈炭八スマート小袋〉は、クローゼットの調湿や消臭に役立つ木炭です。薬剤を使用せず炭100%でできているため、子どもやペットがいる家のクローゼットにも安心して設置できます。定期的な天日干しをすることで半永久的に使えるので、買い替えの必要がなくコスパが良いのも大きなメリットです。
たっぷり湿気を吸う【ドライ&ドライUP NECO1,000ml】
〈ドライ&ドライUP NECO〉は、便利な使い捨てタイプの湿気とりです。1パック1,000mlと大容量なので、じめじめしたクローゼットの湿気をたっぷりと吸ってくれます。使用後は液を捨てて畳むと小さくなり、ゴミがかさばりません。
衣装ケースに【ドライナウ 家庭用乾燥剤 20g×6】
衣類から食品まで幅広い用途で使えるのが〈ドライナウ 家庭用乾燥剤〉。あくまで乾燥剤なので、広いクローゼットの除湿ではなく、クローゼットに置いた衣装ケースやタンスといった狭い場所の調湿におすすめです。湿気を吸収してもベトつかず、防虫剤と併用して使えます。
脱臭もおまかせ【エステー 備長炭 ドライペット クリア】
〈備長炭 ドライペット クリア〉は、パワフルな吸湿力が魅力の家庭用除湿剤です。国産備長炭を使用し、備長炭と活性炭の力でクローゼットの気になるニオイまで脱臭してくれます。容器は立てて置けるタイプなので、スッキリと設置できるのもメリットです。
気軽に使える【備長炭シート 30×450cm】
狭いクローゼットに設置できる除湿・消臭アイテムをお探しなら、〈備長炭シート〉がおすすめです。備長炭や高性能特殊木炭を微粉末加工して混合した薄いシートなので、クローゼットの床やタンスの底などに敷いて省スペースで使えます。カットするだけで気軽に使えるのも便利です。
上手に除湿して清潔で快適なクローゼットをキープしよう
クローゼットは家の中でも特に湿気が溜まりやすい場所ですが、習慣的な除湿方法と便利アイテムを組み合わせることで、効率よく除湿できます。今回の内容を早速実践し、じめじめとした時期でもきれいで快適なクローゼットをキープしましょう。
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