「おかずやご飯が残った...!」そんなときに活躍するのが、冷凍可能な保存容器です。温めるだけで食べられるので、活用している人も多いはず。昨今では機能性が充実しているものが増え、サイズのバリエーションも豊富になりました。
まずは冷凍可能な保存容器の種類から選び方を確認し、おすすめ商品を紹介します。最後に解説する冷凍するときの注意点やポイントも必見です。
冷凍可能な保存容器の確認方法
保存容器が冷凍できるかは、品質表示欄で確認できます。一般的な家庭用の冷凍庫は、JIS規格(日本工業規格)によって-18℃と定められています。そのため耐冷温度が-18℃以下の保存容器を選べば、冷凍可能です。
また忘れがちなのが、フタの仕様。冷凍ができるかの確認はもちろん、電子レンジに対応しているかの確認も忘れてはいけません。通気弁が付いているものであれば、通気弁を開けるだけでフタをしめたままでも電子レンジで加熱できます。
冷凍可能な保存容器の種類3つ
冷凍に適している保存容器の種類は、プラスチック製・耐熱ガラス製・ホーロー製の3つです。ここではそれぞれの特徴を紹介します。
1.プラスチック製
プラスチック製は、手ごろな値段で手に入れられる保存容器です。電子レンジに対応しているものがほとんどで、デザインや形状、サイズのバリエーションも豊富なため、ライフスタイルや好みに合わせて選べます。また軽量なので、冷凍庫からの出し入れもラクに行えます。
しかし食品の色やニオイが残りやすいデメリットもあります。またヌルヌルとした油汚れが残りやすいことに加えて、細かな傷も付きやすいため、他の種類に比べて買い替え頻度が高めです。
2.耐熱ガラス製
透明で中身が見えやすい耐熱ガラス製は、耐熱温度にもよりますが電子レンジやオーブンにも対応しています。冷凍庫から取り出した後、そのまま調理が行えるのが魅力。商品によって耐熱・耐冷温度、電子レンジやオーブンの対応可否も異なるため、よく確認してから購入しましょう。
また食材の色移りやニオイ移りがしにくいため、色が付きやすいカレーやミートソース、ニオイが強い魚料理などを保存するのにも向いています。
またプラスチック製に比べると価格が高く、重量があるのもデメリットです。
3.ホーロー製
お鍋やケトルなどにも使われるホーロー製は、丈夫で錆びにくく、耐久性が高いのが特徴です。熱伝導率も高く冷えやすいため、冷凍に時間がかかりにくいのも魅力です。そのため、食材の品質を維持して長期間保存できます。
オーブンや直火での使用が可能なのも魅力の一つ。出汁やスープなどを冷凍保存して、そのまま温めたいときに便利です。ただしフタをしたまま直火では使用できないので、フタを必ず取り外しましょう。
またホーロー製は電子レンジで使用できないので注意してください。
冷凍可能な保存容器の選び方4つ
冷凍可能な保存容器は、サイズ・密閉性・電子レンジに対応しているか・デザインの4つに注目して選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの選び方を詳しく解説します。
1.サイズで選ぶ
さまざまなサイズがあるので、保存したい食品や収納のしやすさに合わせて選ぶのがポイントです。たとえばご飯なら、解凍してそのまま食べられるよう、お茶碗1杯分のサイズを選びましょう。家族全員で食べるおかずを冷凍する場合は、深型の縦長タイプを選ぶと量が多いものにも対応できます。
だからといって、サイズや形がバラバラだと冷凍庫内の整理整頓がしにくくなります。デッドスペースができにくい四角いタイプを選んだり、スタッキングしやすいように揃えたりするのがおすすめです。
2.密閉性で選ぶ
冷凍できる保存容器を選ぶときは、食材の鮮度を保ち、ニオイや液漏れを防ぐ密閉性が高いものがおすすめ。
密閉性が高い保存容器の見極め方は、パッキンやバルブがついていることとフタと本体の噛み合わせが深いことです。パッキンやバルブがついていないものは、容器とフタの隙間ができてしまい、ニオイや液漏れの原因になってしまいます。パッキンやバルブが付いていれば、容器とフタの密閉性が高いと言えます。
ただしパッキンやバルブは、取り外して洗う必要があるため面倒に感じがちです。少しでも楽に洗いたい人は、フタと本体の噛み合わせが深いものを選ぶとよいでしょう。
3.耐熱性で選ぶ
冷凍できる保存容器を選ぶときは、電子レンジやオーブン、食洗器にも対応できる耐熱性があるかも確認しましょう。冷凍庫から取り出した保存容器が、電子レンジやオーブンに対応していれば、他のお皿に移してから解凍しなくてよいため、洗い物を減らせます。食洗器が使えれば、使用後もサッと水で流して食洗機に入れられます。
注意したいのは、フタも耐熱性があり電子レンジや食洗機に対応しているかどうかです。ラップを使わず、フタをしたまま加熱したい人は、本体だけでなくフタも耐熱性があるものを選ぶのがおすすめです。
4.デザインで選ぶ
毎日の調理や食事を楽しむには、好みのデザインで選ぶのも大切です。デザイン性の高い保存容器を選べば、そのまま食卓に並べたときにおしゃれに見えます。同じメーカーの保存容器で揃えれば、雰囲気やデザインの統一が可能です。
実用性を考えて透明のデザインを選ぶのもよいでしょう。中身が一目でわかるため、取り出しやすく、冷凍庫を整理する際にも役立ちます。デザイン性だけでなく、密閉性の高い保存容器を選べば、お弁当箱として使用できるのも嬉しいポイントです。
おすすめの冷凍可能な保存容器・袋11選
ここでは、ハンズがおすすめの保存容器・袋を11アイテム紹介します。それぞれ特徴が違うので参考にしてくださいね。
フタをしたまま電子レンジOK【マーナ 極冷凍ごはん容器小】
容量が100gのご飯専用の保存容器です。お茶碗一杯だと多く感じる人や子どもにおすすめ。容器の底にはすのこパーツが付属しているため、フタをしたまま電子レンジで温めるだけで、ふっくらとしたご飯が食べられます。
■容量(約):100g
■電子レンジの使用:OK(フタをしたまま)
■食洗機の使用:OK
■オーブンの使用:NG
四角い形状で収納しやすい【マーナ 極冷凍ごはん容器】
1つ前に紹介した保存容器の、ご飯1杯分バージョンです。1つ前に紹介した少なめサイズとお茶碗一杯分のサイズがあるため、家族それぞれで使い分けができます。また角が四角い形状でデッドスペースができにくく、スタッキングもしやすいため収納するときも場所を取りません。
■容量(約): 180g
■電子レンジの使用:OK(フタをしたまま)
■食洗機の使用:OK
■オーブンの使用:NG
積み重ねてスッキリ収納◎【ニトムズ ごはん冷凍パック】
お茶碗1杯分のご飯を冷凍保存できるだけでなく、実はランチパックとしても使える2way仕様の保存容器です。フタが凸凹になっているのが特徴で、凹の面はご飯の保存に、凸の方はランチパックとして使用できます。積み重ねて収納できるため、冷凍庫の中がスッキリ収納できます。
■容量(約):200g
■電子レンジの使用:OK(フタをしたまま)
■食洗機の使用:OK
■オーブンの使用:NG
加熱後もフタが開きやすい【イノマタ 楽ちんパック】
フタをしたまま電子レンジで温められる保存容器。加熱時に発生する蒸気でフタが押し上げられるので、加熱後のフタが開かないということがありません。使用しないときは、フタと容器本体を分けて重ねると、コンパクトに収納できます。
■容量(約):850mL
■電子レンジの使用:OK(フタをしたまま)
■食洗機の使用:NG
■オーブンの使用:NG
パン好きには嬉しい【マーナ パン冷凍保存袋】
期限までに食パンを食べられなかったときに嬉しい、パン専用の保存用袋です。6枚切りの食パンが最大3枚まで保存可能です。ダブルジッパーでニオイ移りや乾燥を防ぐため、鮮度を保ったまま冷凍できます。
■容量(約):半斤
■電子レンジの使用:NG
■食洗機の使用:NG
■オーブンの使用:NG
おしゃれなデザイン【サブヒロモリ サブ(Sabu) フォレストハイク フリージングコンテナ】
サブヒロモリ サブ(Sabu) フォレストハイク フリージングコンテナ S PCA3650-10 オレンジ 320mL 1,050円(税込) |
ご飯一膳を保存するのにちょうどよいサイズの保存容器です。本体の内側は黒色のため、色移りしても目立ちにくいのが特徴です。見た目もおしゃれなコンテナ型のため、アウトドアシーンにも使用できます。
■容量(約):320mL
■電子レンジの使用:OK(フタはNG)
■食洗機の使用:OK(フタはNG)
■オーブンの使用:NG
容器の底が凸凹で、ご飯がベタつきにくい【旭化成ホームプロダクツ ジップロック ごはん保存容器】
ご飯を保存するためにつくられた、保存容器です。電子レンジで加熱する際に、サイドの溝にスチームが通るためムラなくご飯を温められます。またご飯がベタつかないよう、水分を落とすための凸凹が容器の底についています。薄型なので冷凍庫の場所を取らずに保存できるのも特徴です。
■容量(約):290mL
■電子レンジの使用:OK(フタをしたまま)
■食洗機の使用:OK
■オーブンの使用:NG
冷凍保存可能なお弁当箱【アスベル ランタス】
冷凍保存もできる、抗菌機能付きの丸型のお弁当箱。液漏れを軽減するパッキン付きで、汁気の多い煮物や和え物も安心して保存できます。立体的なフタなので、フルーツや形のあるおかずを保存しても潰れにくいのも特徴です。
■容量(約):250mL
■電子レンジの使用:OK(フタはNG)
■食洗機の使用:OK(フタをしたまま)
■オーブンの使用:NG
冷凍保存可能な調理器具【岩谷マテリアル グルラボプラス(GOURLAB+) スタンダード】
冷凍保存できる調理器です。一つの容器で煮る・炊く・蒸す・炒める・茹でる・オーブン料理などの6つの調理ができます。調理や保存、再加熱までが一つでできる便利さが魅力です。1人暮らしの方から家族まで、一家に一つあると嬉しいアイテム。米研ぎや野菜の水切りにも便利な、コランダー付きのセットです。
■容量(約):[大容器]1320ml、[スクエアディッシュ]900ml
■電子レンジの使用:OK
■食洗機の使用:OK
■オーブンの使用:OK(大容器本体、スクエアディッシュ、マルチプレートのみ)
フタをしたまま冷凍OK【イワキ パック&レンジ】
■容量(約):450mL
■電子レンジの使用:OK(フタをしたまま)
■食洗機の使用:OK(フタはNG)
■オーブンの使用:OK(フタはNG)
〈イワキ パック&レンジ〉は、フタをしたまま冷凍できるガラス製の保存容器です。塩や酸に強く、ニオイ移りの心配はいりません。積み重ねても中身をクリアに確認できるので、冷凍庫内での収納に活躍します。
容器の中が見える【野田琺瑯 ホワイトレクタングル 深型】
■容量(約):1.5L
■電子レンジの使用:NG
■食洗機の使用:NG
■オーブン:OK(フタはNG)
〈野田琺瑯 ホワイトレクタングル 深型〉は、表面がガラス質のホーロー製容器。茹でた野菜などの下ごしらえ、煮物、ピクルスなどの保存を始め、直火でつくり置きの温め直し、オーブンでグラタンづくりなどができます。
保存容器を冷凍するときの注意点
保存容器を使って、水分の多い食材を冷凍保存するときは注意が必要です。食材は凍るときに膨張するため、保存容器いっぱいに食材を入れていると容器が割れてしまうことも。
そのため、水気の多いものはしっかりと水を切って保存することが大切です。また、保存容器いっぱいに食材を入れずに余裕を持たせて入れるのがよいでしょう。
食材を冷凍保存するときのポイント4つ
つくり置きや余ったおかずを美味しく安全に食べるために、冷凍保存するときに抑えておきたいポイントは4つあります。それぞれ詳しく解説します。
1.味付けを少し薄めにする
冷凍を想定したつくり置き用のおかずは、普段より調味料の分量を減らし、味付けを少し薄めにするのがポイントです。冷凍保存すると食材の繊維が崩れ、味が染み込みやすくなります。
そのためいつもと同じ味付けにすると、普段より味が濃くなってしまうことも。味が濃くなることを想定して、冷凍するおかずは少し薄めに味付けすることが重要です。
もし、食べるときに薄いと感じたのであれば、調味料を足して調整するとよいでしょう。
2.粗熱をとって保存する
加熱して調理した食品を冷凍庫に入れる場合は、粗熱をとってから保存することも大切です。温かいままフタをしてしまうと、蒸発した水分が原因で容器内が蒸れてしまいます。その影響で食材が痛み、食中毒の原因になることも。
ただし、長時間放置するのも良くありません。常温のまま食材を放置すると雑菌の繁殖の原因にも繋がります。粗熱がとれたらすぐに冷凍することが重要です。
雑菌を繁殖させないためには、急速冷凍をするのがおすすめです。冷凍庫に急速冷凍の機能が付いていなければ、金属トレイの上に乗せて冷凍庫に入れるといつもより早く冷凍できますよ。
3.小分けにして保存する
小分けにして保存するのも重要なポイントです。解凍と冷凍を何度も繰り返すと味が落ちてしまうため、食べるときに食べられる量だけ解凍できるように、小分けにすることが大切です。ご飯であれば1人分ずつ冷凍すると、食べるときも便利です。
お弁当や1人分など用途が決まっている場合も小分けにすることで、使うときに使う分だけ取り出せるため便利。また必要な分のみの解凍時間でよいため、時間の短縮にもなります。
4.密閉して保存する
前述の通り、密閉して冷凍保存すると、食品が空気に触れることとニオイ漏れを防止できます。食品が空気に触れてしまうと酸化がすすみ傷んだり食品が乾燥したりします。
また保存容器からニオイが漏れてしまうと、冷凍庫の嫌なニオイの原因になったり他の食品にニオイが移ってしまったりする可能性もあります。
これらを防ぐためにも、密閉して保存することが大切です。
冷凍の保存容器をうまく活用しよう
冷凍可能な保存容器は種類が豊富で、材質やサイズ、デザイン、耐熱性など、商品によって異なります。そのため、いざ購入しようとしても迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そんなときは、再加熱のしやすさや洗いやすさなど、自分にとって使い勝手のよいものを選ぶのが大切です。この記事を参考にして、自分にあった冷凍可能な保存容器を見つけて、活用してくださいね。
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