ボードゲーム(ボドゲ)好きがいないから身近で遊べる相手いないんだよね、と思っていたら、少し話してみると、ボドゲが好きだったり気になり始めている人が多かったりしませんか?
流行り始めてからしばらく経ったのでブームは沈下していると思いきや、じわじわとその勢力が広がり続けているような気がしています。だって、ボドゲったら、気付いたらドハマリしてる率高いんですもん。
という訳で、今回もうっかりドハマリしちゃったカードゲームを2つ厳選してご紹介します。
健康なからだを集めるだけ!一見簡単そうに見えるけど・・・?
1つ目のゲームはこちら。
学研ステイフル VSウイルス! 1,800円+税
ヨーロッパで大人気のゲームが、ついに日本に上陸!2019年12月に発売されたばかり。
健康な「からだパーツ」4枚を、自分の場に早く集めて揃えるだけ!というシンプルなゲームです。
「からだパーツ」 は必ず1枚ずつ揃える必要があります。
ちなみに、レインボーの全身スケルトンカード(上の写真・一番右)だったら、どの色の臓器の代わりにもなってくれますよ!
心臓に胃袋に、脳みそに、骨。うん、どの臓器も、健康には大切。このお正月で、今は胃袋が一番不健康でしょうか(笑)。
では簡単に遊び方をご説明。
まずプレーヤーに3枚ずつカードを配ります。
残ったカードは山札として場に伏せて置いておきましょう。
自分の順番がきたら、3枚の手札から1枚カードを使うか、好きな枚数のカードを捨てるかどちらかを選択します。そして、常に手札が3枚になるように山札からカード補充をしていきます。
ゲームに勝つには、健康な「からだパーツ」を一番早く1枚ずつ揃える。
言葉で説明してみると、とてもシンプル。でも、このゲームを難しくしているのが、「ウイルスカード」の存在なんです。そう、なんたって勝利条件は、「健康」であることなんです!
ウイルスカードは全部で5種類。同じ色の「からだパーツ」に取り付いて、せっかく健康だった身体をむしばむ、はた迷惑なカードなんです。
しかもレインボーカラーのウイルス(上の写真・一番右)は、どんな色のからだパーツにもくっついてむしばむ、さらにはた迷惑なカードですよ、ええ。
私たちの身体もウイルスに感染したら、体調が悪くなっちゃいますよね。
それと一緒で、ウイルスカードに感染した「からだパーツ」は健康体ではなくなってしまいます。
おっと。ちょうど、黄色の骨パーツにウイルスが感染しちゃったみたいですね。
私たちは健康な状態を目指さなければいけません。なので、早急に!治療が必要です!
そんな時に必要なのが、この「薬カード」。
注射に、ポ、ポーション?に、カプセルに絆創膏!
ば、絆創膏でウイルスを倒せるのでしょうか(笑)。
救急箱が描かれたレインボーカード(上の写真・一番右)はどの臓器のウイルスも治療してくれますが、それ以外は同じ色のカードのウイルスしか治療できませんよ!
風邪を引いているのに、胃薬を飲んでも風邪は治らないですよね。それと同じで、お薬で治療する時は、用法用量をお守りください!
なんてどこかの薬のCMのように、適した治療をしましょう。
な、なんて現実に忠実なゲームなんでしょう(笑)。
という訳で、しっかり用法用量を守ればこの通り!
緑の胃袋パーツについたウイルスカードはこれでおさらば♡
健康な胃袋に戻りましたね!
なお、この薬カードをからだパーツに2枚くっつけておくと「免疫」ができるので、ウイルスの攻撃から守ってくれます!
しかーし!逆にしっかり治療もせず、からだパーツに2枚のウイルスカードがついてしまうと、そのからだパーツはウイルスによって破壊されてしまうんです。
そのため、せっかくのからだパーツは捨て札行き。
そう。これはまさに、軽い風邪をほっといたら熱が上がってしまってバタンキューしてしまった状態。
ゲームでも、からだパーツが破壊される前に、早め早めの治療を心がけましょうね!
そして最後は「医療カード」です。
なんと言っても、医療カードこそがこのゲームのミソなんですよ。
薬だけでは足りない時はお医者さん頼り。お医者さんったら頼りになる〜!
内科・皮膚科・眼科など、科が分かれているように、医療カードにもそれぞれ特徴があるんです。
例えばこのカード。
「アクシデント」なんて怖い名前がついているんですよ。
このカードが何をしてくれるのかというと
他のプレイヤーの出札と全部、総とっかえ!!!!!
そ、総とっかえだとぉぉぉぉぉ!?!?!?
な、何してくれるんですか、お医者さーーーーーん!!
何とも恐ろしいこのカード。
せっかく自分がコツコツと健康体を目指して、治療したり免疫をつけていた、からだパーツたちが・・・総とっかえだと・・・。
無情にも、このカードを出されたら、薬やウイルスごと、全部まるっとすべて交換されてしまいます。
自分に残るのは、手札のみ。
そりゃないぜ。
他にも、手札を全部捨てなきゃいけないカードや、自分が感染しているウイルスを他のプレイヤーのからだパーツにくっつけちゃう「くしゃみ」なんてカードもあります。最初はこの医療カードが、どんな特徴があるのか覚えきれないので、もし自分の手札に医療カードがきたら、ルールカードを片手に確認しながらしっかり戦略を練りましょう!
なお、今回一番最初に健康なからだパーツを揃えたOさんの勝ちパターンはこちら。
「その健康な胃袋、いただきっ!!」
そう、この「強奪」は、免疫がついていない、他の人のからだパーツを1枚盗めるというもの。
今まさにOさんは、Aさんの緑の胃袋カードを盗んだ現行犯です!
見てください、このガッツポーズ。
からだパーツを盗まれたAさんが悲しんでいる横で、勝利のガッツポーズ。
何はともあれ、こうしてOさんは健康なからだパーツを全部揃えて、一人、無事に健康体になることができました!おめでとう、Oさん!
ルールブックには「バートランド・ラッセルは『人類を救えるのはただ一つ、協力することだ』と言ったが、このゲームには通用しない!」と書いてありますが、まさにその通り。
このゲームには協力プレイなんて存在しません。
いかに相手プレイヤーの健康を害し、自分をいかに健康に保つか!
攻撃的戦略が、健康と勝利を呼び込む〈VSウイルス!〉。きっとドハマリするはず。
普段のカタカナ使用率が丸わかり!カタカナNGのカードゲーム
次に紹介するのがこちら。
幻冬舎 カタカナーシ 1,600円+税
お次のゲームもルールは単純。
いかにカタカナ用語を使わないで単語を説明できるかが勝負の分かれ道です。
山札から1枚カードを引き、山札の数字、今回で言うと「5」に書いてある単語を、カタカナを使わないで説明して他のプレイヤーに当ててもらう!というゲームです。
正解したら、お題を出したプレイヤーが手札をもらい1点ゲット。当てたプレイヤーは山札から1枚引き手札にして1点ゲット。
また、「説明中にカタカナを使ってしまった!」なんて時にそれを指摘したプレイヤーも山札からカードを1枚引き、1点ゲットです。
こうして先に10点をゲットした人が勝利!
さて、ルールはわかりましたね。ではさっそく足を踏み入れましょう。カタカナNGの世界へ。
さて、カードが出ました。
まずは実際のゲームを疑似体験してもらいたいので、あえて単語を隠させていただきました。
では、いきますよ。
まずOさんの一声は、「同じものをつくる。2つの生き物。」
ここで私がハッとします!もう少しで出てくるんだけどな。1発目は正解させたい!
でも、単語が出てこない。同じもの、2つの生き物・・・
そうだ、それは、
「ドッペルゲンガー!!!!!」
1人だけ、ほんのり興奮気味の私の横でAさんが、
「んー。どっちかというとそれは、同一の人間じゃないかな。しかもドッペルゲンガーっでドイツ語だからね(笑)。」
なんて、冷静すぎるツッコミを入れてきました。しゅん。
そんな茶番を全く気にする素振りも見せずにOさんが続けます。
「双子」「羊の実験」
と、ここで冷静Aさんが「クローン」と、
私のように興奮して叫ぶこともせずサラッと回答して1点ゲットしていきました。
さすがの冷静さ。
そう、正解は「クローン」でした!
出題者は、カタカナ語の単語→日本語に変換して回答者に伝える。
回答者は、日本語の説明→カタカナ語の単語を連想する。
という脳内変換をしなければいけないのが、地味に大変。
カタカナを禁止されるだけで、単語が続かなかったり、思わずカタカナの単語が口をついて出たり。
いかに日常でカタカナや和製英語を使いまくっているかがよ〜くわかりました(笑)。
日本語、大切にしなきゃだめですね(笑)。
ゲームを進めていくと、こんな「イベントカード」が出てきます。
このカードを引いたら他のプレイヤーに開示して、イベントカード通りに説明しましょう。
今回は、冷静Aさんの勝利がかかった大一番のタイミングでこのイベントカードが出現。
カタカナNGだけでさえ大変だというのに、「単語だけで」という縛りも追加されたAさん。
勝負のカードはこちら!
今回も、あえて出た単語は隠してお届けします。では、いきますよ!
さっそく、Aさんの口からは、続々単語が飛び出します。
「学生、合宿、軽井沢、九十九里?」
すかさず私が「トリップ!」と自信ありげに答えます。
学生と合宿や軽井沢とくれば、旅行でしょう!
「ん〜違うんだよなぁ〜」との言葉とともに、再度ゲームがスタートします。
すかさずOさんが、軽井沢から連想したのか「バケーション!」と答えますが、これも不正解。
どうしてもカタカナで言えないもどかしさ!
出題者のAさん自身も、当ててもらいたいけど、うまく説明できないもどかしさが強まります。
「四角、白い線」
おっと、新しい単語が出てきました。
でも、学生とか合宿に加えて四角に白い線。
「避暑地、遊び、運動」
ヒントを出してくれるのですが、色々な単語が出てきすぎて、逆に混乱してきました。
むむ。頭がこんがらがってきましたよ!
「はずむ、打つ」
どんどん出てくる単語から、運動要素が垣間見えてきたところで、やっとピーンと繋がりました!
きっと球技で、四角いコートに白い線が引いてあり、軽井沢でやってそうなイメージ!
「テニスコート!!!!!!」
そう。正解は、「テニスコート」でした!難しかった〜!
みなさんは、無事に当てることができたでしょうか?
日本語とカタカナの変換に加えて、連想要素もあるゲーム。
お子さんとやってみても楽しいかもしれませんよ。
大人には思いつかない発想からくる単語が飛び出すかもしれません!
おわりに
今回紹介した2つのゲームは全く攻略方法がかなり違うため、一緒にプレイしている人の新たな一面を多く見ることができた気がします。
普段温厚な人がゲームでは熱くなったり、膨大な知識の片鱗が見えてきたり。逆に、自分はこんなに語彙力が少ないのか、とか、1番を取りたがりなのか、なんて、自分自身の発見にもなったりします。
仲がよい人とだからこそ、一度ボドゲを一緒にプレイして、新たな一面を覗いてみませんか?
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