「万年筆を使ってみたいけれど、どのような商品があるのか分からなくて手が出せない...」と悩んでいる初心者の方は多いのではないでしょうか?そこで本記事では、ハンズ厳選の初心者向け万年筆をご紹介します!万年筆の使い方やメンテナンス方法についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
※2023年4月公開記事を再編集しています。
初心者が万年筆を選ぶときのポイント
予算で選ぶ
万年筆は価格帯が幅広く、1本あたり1万円~数十万円のものから、1,000円代で買えるものまであります。
最近では価格が安いものでも、十分に万年筆の良さが実感できます。無理のない予算で、商品を選ぶようにしてみてください。
書き心地で選ぶ
万年筆を選ぶときは、書き心地にも注目してみてください。書き心地は、ペン先(ニブ)の材質や品質によって決まります。
合金が使用されている「金ペン」は、ペン先がよくしなるのが特徴です。タッチが柔らかく書き心地が滑らかで、万年筆らしい書き味が楽しめます。
ステンレススチールでできている「鉄ペン」と呼ばれる商品は、硬めの書き心地が特徴です。筆圧が強めでも書きやすく、万年筆に慣れていない初心者の方でも扱いやすいでしょう。
どちらのタイプにも魅力があるので、好みの書き味に合わせてペン先を選んでみてください。
インクの補充方法で選ぶ
インクの補充方法でアイテムを選ぶのもおすすめです。インクの補充方法は、主にカートリッジ式・コンバーター式の2種類に分けられ、商品によって補充方法が異なります。
カートリッジ式は、インクが入っているカートリッジからインクを補充して使うタイプ。インクの交換が手軽にできるので、初心者におすすめです。外出先で万年筆を使いたい方や初心者におすすめです。購入時にカートリッジインクが付属している商品もあります。
ただしカートリッジ式の場合、インクカラーのバリエーションが少なかったり、対応したメーカーのものしか使えないなどのデメリットもあります。
コンバーター式は、インクを吸入する器具のコンバーターを万年筆に差し込み、対応したいメーカーのインクを補充するタイプです。こちらも、カートリッジ式よりもさまざまな種類のインクを使用できる点がメリットです。
また、コンバーターとカートリッジは差し替えることもできます。他の補充方法に切り替える場合は、インクを使い切った後に一度洗浄して交換しましょう。
つけペンタイプは、万年筆のペン先をインクボトルに浸しながら文字を書くのが特徴です。他のタイプに比べてインクの色変えが簡単にできるので、さまざまな種類のインクを楽しみたい方におすすめです。
字幅で選ぶ
万年筆を選ぶ際は、字幅(線の太さ)にも注目してみてください。万年筆の字幅はアルファベットによって表されており、細いものからEF・F・FM・M・B...と続いていきます。また表記は同じでも、メーカーによって太さが違い、特に海外メーカーは国内メーカーに比べ字幅が太めです。
ノートや手帳を書くときに万年筆を使いたい場合は、EF、FM、Fなどの細い字幅を選ぶのがおすすめです。万年筆らしい濃淡を味わいたい方は太めのMを選びましょう。
軸のデザインで選ぶ
万年筆を選ぶときは、軸のデザインにも注目してみましょう。ペン先だけでなく、軸の太さやデザインによっても、万年筆の書き心地は変わってきます。万年筆はボールペンやシャープペンシルとは異なり、筆圧をかけないように書く必要があるため、手の力を抜いて持つことのできるデザインの軸を選ぶと良いでしょう。
また、軸のデザインは万年筆の見た目にも影響します。かわいらしいデザインのものから、大人っぽく落ち着いたデザインまで、さまざまな種類の軸が発売されています。どのような雰囲気の万年筆が欲しいのかをベースにして、軸のデザインを選ぶのもおすすめです。最近では、軸から中のインクの色が楽しめる透明タイプも人気になっています。
初心者におすすめの【万年筆5選】
ここからは、初心者におすすめの万年筆をご紹介します。それぞれのアイテムの特徴も詳しく解説していきますので、万年筆を使ってみたい方は参考にしてみてください。
持ちやすい三角グリップの万年筆【カクノ】
初めて万年筆を使う初心者の方におすすめなのが、〈パイロット・カクノ〉です。ペン先に笑顔のマークが描かれていたり、指にフィットしやすい三角形のグリップが採用されていたりと、書くこと自体が楽しくなる工夫が施されています。シンプルながらもかわいいデザインの万年筆で、子どもから大人まで愛されている商品です。
軽量ボディで乾きにくい!【ライティブ】
〈パイロット・ライティブ〉は、機能性とデザイン性にこだわった万年筆です。インナーキャップがインクの乾燥を防いでくれるため、ペン先が乾きにくいのが初心者におすすめなポイントです。また、軽量で携帯性に優れたボディも特徴で、持ち運び用としてもおすすめ。大容量のコンバーターCON-70Nにも対応しているので、たくさん文字を書く方にも使いやすい万年筆です。
定番の金ペンタイプ【カスタム74】
本格的な万年筆を探している方には、〈パイロット・カスタム74〉がおすすめです。軸が太めで手にフィットしやすく、ペン先に14Kを使用しているため、本格的な書き心地を楽しめます。ペン先の種類は11種類、ボディのカラーは8色から選べるので、自分に合った組み合わせを見つけましょう。
高性能なプチプラ万年筆【プレピー】
〈プラチナ・プレピー〉はインク色が確認しやすい透明ボディで、インク色との見た目の組み合わせを楽しめるデザインになっています。ステンレス材で摩耗に強い特殊合金ポイントのついたペン先や、インクが乾きにくい「スリップシール機構」を搭載しています。お手軽な価格なので、色別に複数持ちもおすすめです。
スリップシール機構を搭載した万年筆【プレジール】
インクの蒸発を極限まで防ぐ「スリップシール機構」を搭載した万年筆なので、初心者の方にも安心してご利用いただけます。金属カラーが美しいアルマイト仕上げを採用し、落ち着いた色合いのメタリックボディ実現。プレゼントにもおすすめです。
初心者におすすめの【インク6選】
ここからは、初心者におすすめのインクをご紹介します。
人気のカラーインクを手軽に楽しむ【色彩雫カートリッジインキ】
ボトルインクで人気の〈パイロット・色彩雫カートリッジインキ〉にカートリッジタイプが誕生。日本の美しい景色や自然から創造されたインクで、繊細かつ豊かな彩りを楽しめます。また、カートリッジ本体に色の名前が印刷されているので、カラーを識別しやすいのも特徴です。
初めてでも使いやすいミニインク【彩色インキ】
〈寺西化学・ギター彩色インキ〉も、万年筆用のインクを探している方に人気の商品です。非常に鮮やかな発色の水性染料で、感性を刺激するような美しい色味が楽しめます。12mlの少量サイズで使いやすく、さまざまな色を少しずつ楽しみたい方や、初心者の方におすすめなインクです。
ゆらめくように変化していく空色をイメージ【ゆらめくインク】
色彩がゆらめくように変化していく表情豊かな空をイメージした、個性的なカラーのインクです。濃淡や滲みなどに違う色が垣間見え、また時間の経過や書く紙によっても色彩が変化していきます。万年筆用インクとしてだけでなく、お手持ちのつけペンやガラスペンなどを使って幅広く「ゆらめく」ような色の変化をお楽しみいただけます。
日本ガラスびん特別賞を受賞【パイロット ボトルインキ】
1961年から変わらないデザインが人気の、万年筆専用の瓶入りインクです。これから万年筆デビューをする初心者の方におすすめです。
インクと合わせて使うコンバーター【CON-40】
万年筆でボトルインクを使用する際に必要になるのがこちらのコンバーター。万年筆に装着して吸入することで、ボトルインクを使用できます。この商品はパイロットのカートリッジ式の万年筆や、デスクペンで使用が可能です。インク容量が0.4mlと少なめですがボトルインクを使用する際にはちょうど良いサイズ感になっています。
豊富なカラーが揃った【万年筆用カートリッジインキ】
カラーがたくさんあるので、自分好みの色を選ぶことができる万年筆用のカートリッジインキ。デスクペンやスペア式サインペンにもお使いいただけます。
初心者におすすめの【つけペン】
ここからは初心者におすすめのつけペンをご紹介します。色々なインクを楽しめるのが、つけペンの魅力のひとつです。
手軽に使えるつけペンタイプの万年筆【いろうつし(iro-utsushi)】
〈パイロット・いろうつし〉は、万年筆のペン先が付いたつけペンタイプの商品。ペン先にインクを浸し、使用します。ペン先を水ですすいで拭き取るだけで、インクの交換ができるので、さまざまなカラーのインクを手軽に楽しみたい方におすすめです。
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万年筆の使い方
ここからは、万年筆の使い方について解説していきます。一口に万年筆といっても、使い方は種類によってさまざまです。使い方をしっかり覚えて、お気に入りの万年筆を使ってみましょう。
使い方①インクを入れる
まず、万年筆を使うためにインクを補充します。使用するインクによって入れ方が異なるので、それぞれの補充方法をチェックしていきましょう。
カートリッジ式の場合
カートリッジ式は、インクカートリッジを差し込むと使えるようになります。ペン軸からペン先を取り外し、カートリッジを真っ直ぐ押し込みます。その後、インクがペン先に浸透したら使用可能です。
コンバーター式の場合
コンバーター式の場合、まずペン軸からペン先を取り外して、コンバーターを装着します。コンバーターを取り付けたら、インクボトルの中に万年筆のペンを浸け、吸入ノブを回してインクを吸い上げます。
ペン先の周りや軸についた余分なインクを、ティッシュなどで拭いたら使用可能です。
使い方②筆圧をかけないように字を書く
万年筆で文字を書くときは、筆圧をかけないようにしてください。万年筆は強い圧力をかけなくてもインクが流れるので、スムーズに文字が書けます。ボールペンのように強く圧力をかけると、万年筆のペン先が曲がったり開いたりする恐れがあるので注意が必要です。
使い方③万年筆を少し寝かせるように書く
万年筆を使うときは、本体を少し寝かせるようにして書くのがコツです。ボールペンを使うときよりも本体を傾けて、紙とペンの角度が45〜60度ほどになるようにしましょう。この角度にするとインクが流れやすくなり、スムーズに文字が書けます。
使い方④お手入れをする
万年筆のインクが乾いてしまった時や、しばらく使わない時には、洗浄してお手入れをする必要があります。手入れを怠ると劣化が早くなったり、万年筆が使えなくなったりする恐れがあるので注意しましょう。万年筆のタイプに合わせて、以下のように正しい手順でお手入れを行なってください。
カートリッジ式の場合
まず、ペン先からカートリッジインクを取り外します。次に、ペン先を軽く水で洗い流し、水が入ったコップの中に一晩浸けておきます。
汚れがひどいときは水を交換しましょう。最後に軽く水ですすぎ、やわらかい布などで水分を拭き取ります。
コンバーター式の場合
まず、コンバーターを万年筆に装着したまま、インクが出てこなくなるまで水の出し入れを繰り返します。最後に、ペン先を水で洗ってやわらかい布などで水分を拭き取ってください。
その後で、万年筆からコンバーターを抜き取り、ペン先部分を軽く水ですすぎましょう。次に、水を入れたコップの中にペン先部分を入れ、一晩浸けておきます。
その他の方式の場合(つけペン)
つけペンタイプの万年筆は、使い終わったら軽く水でペン先を流し、インクを落とすだけで完了です。お手入れの手間がかからず、簡単に色を替えられるため、気軽に万年筆を楽しみたい方におすすめです。
ハンズの店頭でお気に入りの万年筆を探してみよう!
万年筆には、ボールペンやシャープペンシルなど、他の筆記用具にはない利点や魅力があります。それぞれのアイテムによって特徴や書き心地なども異なりますので、購入前に実際に試し書きしてみるのがおすすめです。ハンズの店頭ではさまざまな万年筆をご用意しているので、ぜひ実際に試してみて自分にピッタリの万年筆を探してみてくださいね。
※万年筆の取り扱い状況は店舗によって異なります。詳しくは各店舗までお問合せくださいませ。
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