【文具沼vol.27】色をたのしむ「カラーリングノート」誕生!工場で探るこだわりの数々

【文具沼vol.27】色をたのしむ「カラーリングノート」誕生!工場で探るこだわりの数々

この連載は、文具沼にハマった事務用品バイヤーの大瀬が、あなたを深い深い文具沼へと誘(いざな)う物語。大瀬バイヤーが今回目をつけたのは、株式会社デザインフィルが展開する「ミドリ」の新商品 『カラーリングノート<A5> ドット方眼』(以下『カラーリングノート』)。1950年からステーショナリーを中心にモノづくりを行う老舗メーカーの工場を訪れ、新商品の魅力やこだわりを探る様子をお届けします!

 

色をたのしむノートが登場!

―今回は、株式会社デザインフィルが展開するステーショナリーシリーズ〈ミドリ〉の新商品〈カラーリングノート〉の魅力について探るべく、流山工場にお邪魔しています。ね!大瀬さ〜ん!

大瀬:左様〜。

久々の工場見学に気持ちが高ぶる、事務用品バイヤー大瀬
久々の工場見学に気持ちが高ぶる、事務用品バイヤー大瀬

―工場見学は久しぶりですね!

大瀬:製造の裏側を知ることで、そのアイテムの魅力をより理解することができます。アイテムへの愛着が湧きますし、より上手く使いこなすことができるようになるので、工場見学は大好きです。

工場見学を楽しみにするバイヤー大瀬
下まで降りてきてくれた。

―意気込み十分ですね!私もたのしみです!

大瀬:さぁ、こうしちゃいられません。早速、学ばせていただきましょう。今回、〈カラーリングノート〉について教えてくれるのは、デザイナーの鵜川さんと、工場長の内片さん。どうぞ、よろしくお願いします。

左:デザイナー 鵜川さん 右:流山工場 工場長 内片さん

左:デザイナー 鵜川さん
右:流山工場 工場長 内片さん

鵜川さん:よろしくお願いします!では、はじめに〈カラーリングノート〉の特徴についてご説明しますね。このノートは表紙、本文ともに色付きの紙を使った「色をたのしむノート」です。トレンドである「くすみカラー」を採用。落ち着いたトーンと控えめな箔押しのデザインだから、大人の方でも持ちやすいですよ。

カラーリングノート<A5> ドット方眼

カラーリングノート<A5> ドット方眼 各638円(税込)
※店舗によって扱いが異なります。詳しくは店舗までお問合せください。

大瀬:「色をたのしむノート」。とても胸が高鳴る響きですね。

鵜川さん:ご自身の好きな色のノートを選んだり、紙の色に合わせてペンの色を組み合わせたり、色を存分にたのしんでほしいです!

大瀬:そのノートがここ流山工場でつくられているのですね。

内片さん:流山工場では主にノート、メモ、便箋封筒などの紙製品つくっています。製品によっては大量につくるわけではないので、一冊ずつ手作業で丁寧につくっています。

ノートにリングを通すための穴あけ作業
リングを通すための穴あけ作業。
穴を開けたノートにリングを通す作業
リングを通す作業。

大瀬:機械だけに頼らないモノづくりをされている。それを知るだけで、〈カラーリングノート〉に温もりを感じます。

 

シンプルの中に潜むこだわりの数々!

―ここからは〈カラーリングノート〉のこだわりを、製造現場を拝見しながら教えてもらいましょう!

|こだわり1:色味の妥協は許さない!

鵜川さん:このノートをつくるにあたって一番こだわったのは色味です。男女問わず、そして大人の方にこそ手に取っていただきたいノートなので、色選定は慎重に行いました。さらに中紙のドット方眼の色味調整に一番時間がかかりました。

色味に妥協はない

鵜川さん:ドットの色も紙と同じ色で、濃淡を変えることでドットの色味を出しているのですが、その調整が難しくて...。濃すぎても悪目立ちするし、薄すぎても使いにくいし...、ここの調整は何度も行いました。

内片さん:当社のデザイナーは皆、色へのこだわりを強く持っているので、色味調整のやりとりや試作はかなり回数を重ねます。工場には、それを実現するため特別に練ったインキがたくさんあるんですよ。

工場内にずらりと並んだインク

大瀬:実際の色の調整はどのようにされるのですか?

内片さん:印刷の色は、網点(ドット)の集合体で表現されています。網点同士の間隔を広くしたり、密集させることで色の濃淡を調整しているんです。その間隔の調整はパソコンで行っています。

パソコンを使って色味を調整する

鵜川さん:少しの間隔の差で色味が変わるので、何度も微調整を重ねて理想の色味を実現しています。

網点(ドット)の間隔で濃さを変える
網点(ドット)の間隔が広いと色は薄く(左)、密集していると色は濃く(右)なる。

大瀬:パソコンの画面上と実際の仕上がりでは、また印象が変わりそう。なかなか骨の折れる作業ですね。

|こだわり2:ノートの美しさを長くキープ

鵜川さん:ここは、表紙の切り抜きを行う場所。ここにも、〈カラーリングノート〉のこだわりが!

表紙の切り抜きを行う

―なんでしょう!

鵜川さん:表紙の角にご注目いただきたいのですが、〈カラーリングノート〉の角は丸角を採用しています。これは、デザインとしてだけではなく、ノートの状態を美しく保つための工夫でもあります。

長く美しい状態をキープするために丸くなった角

―と言うと?

鵜川さん:ノートを使っていくうちに角が折れてしまうことや、めくれてしまうことはありませんか?ある程度の厚みが必要な表紙は、2枚の紙が重なってできています。カク角の場合、バッグなどで擦れてしまい重ねた紙同士が剥がれやすくなるんです。だから、長く美しい状態をキープするために、丸角を。いつまでも、使う度にワクワクしてほしいという思いがあるので、こういった気配りは大切にしています。

大瀬:さすが老舗のステーショナリーメーカーさん。心配りが行き届いていらっしゃいますね。

|シンプルの中に光る箔押し

大瀬:ここでは一体何の作業をされているのですか?

表紙に箔押しのデザインをプレスする

内片さん:ここは、表紙に箔押しのデザインを施す場所。古い機械を使い、一枚ずつプレスして印刷しています。

―一枚ずつ...、果てしない作業量ですね。

内片さん:ズレがないよう、慎重に正確な加工を行うことを心がけています。

大瀬:〈カラーリングノート〉の表紙デザインはとてもシンプルですよね。

カラーリングノートのシンプルな表紙

鵜川さん:使う人を選ばず、どなたでも使いやすいデザインにするために、あえて控えめにしました。ただ、控えめではありますが、箔押しにすることでインパクトを与え、目に留まりやすくなっています。

大瀬:主張しすぎない輝きが、よいアクセントになっていますね。

内片さん:箔押しのデザインは、大胆なものから繊細なものまで表現できますが、今回は控えめで繊細な表現になっています。箔の使い方としては贅沢だと思いますが(笑)

 

どうたのしむ?相性GOODなデコアイテムも紹介!

―ここからは、デザイナーの鵜川さんに〈カラーリングノート〉のたのしみ方についてレクチャーいただきます!

カラーリングノートの楽しみ方

大瀬:デザイナーさんがどのように色をたのしんでおられるのか気になり。ぜひ参考にさせていただきたい。

鵜川さん:少しプレッシャーですが...(笑)。本文も色がついているのが〈カラーリングノート〉の最大の特徴で、紙の色を軸にペンやスタンプ等の色の組み合わせをたのしむのがポイントです!
ペンの色は、紙と同系色を選ぶことがおすすめですよ。そうすることで、ページに自然と一体感が生まれるんです。

カラーノートをおしゃれに使うには

箔転写シール(キッチン柄・幾何学柄)
各462円(税込)

大瀬:紙とペンの色を揃えるだけで、まとまりのあるページに仕上げられるのは嬉しいですね。紙の色に合わせてペンを選ぶというのは新しい感覚で面白いです。

鵜川さん:デコレーションは苦手だけど、ノートを素敵にまとめたいという方も、手軽に取り入れられると思います。また、〈シール 転写 箔〉シリーズのシールとの相性が抜群!ペタッと貼るだけで、こなれたページに仕上がるので、私もついついたくさん使っちゃうんです。表紙に貼れば、自分好みのノートにアップデートすることができますよ。

箔シールは表紙にもおすすめ

箔転写シール(コーヒー柄・モチーフ記録柄・お祝い柄)
各462円(税込)

大瀬:ほう。ノートの箔押しデザインとシールの箔カラーがマッチしていますね。シールのデザインも豊富ですし、色んなデコレーションがたのしめそうです。

鵜川さん:ぜひ、たのしんでいただきたいです!また、スタンプ一つでマンスリーカレンダーなどがつくれる「ミドリ」のシールブック 浸透印や、シールブック 回転印えらべる付せん〉を組み合わせるのもおすすめです。
一つご注意いただきたいのが、ミドリの『ペインタブルスタンプ』は油性インキを使用してるので、このノートに直接押すとインキが抜けてしまいます。付箋などのアイテムと組み合わせてうまく活用していただけたらと思います。

スタンプを使ったアレンジもおすすめ

上:回転印 1,760円(税込)
下:浸透印 1,078円(税込)

―シールやスタンプがあればノートづくりが一層たのしくなりそうですね!

大瀬:色々な用途で活用できそうなノートですが、どんな方におすすめですか?

鵜川さん:シンプルなノートなので、どんな用途でも、またどんな方にもおすすめですが、特にノートを自分らしくアレンジしたい方に勧めたいです。好きな色のノートを選ぶことは、自分らしいノートづくりの第一歩!その紙色に合うペンを色々試して、好きな組み合わせを見つけてほしいです。日記、ライフログ、読書や映画鑑賞の記録、資格勉強のノートなど、いろんな用途で〈カラーリングノート〉をたのしんでください!

ノートの使い方を説明する鵜川さん

大瀬:色を持ち歩くこと、そばに置くことはそれだけで気分が上がり、パワーをもらえますよね。ただ記録する、書き込むだけではなく、「色をたのしむ」という一つの要素が加わるだけで、こんなにもノートに向き合う時間がワクワクするものかと関心しました。使うのが非常にたのしみです。

カラーリングノートを楽しみに待つ大瀬

鵜川さん:嬉しいです!カラー展開が豊富なので、ぜひお気に入りの色を見つけていただきたいです!

 

おわりに

表紙と中紙ともに色付きの紙を使用した色をたのしむノート。お好きなペンの色の組み合わせをぜひ試してみてくださいね。

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