この連載は、文具沼にハマった事務用品バイヤーの大瀬が、あなたを深い深い文具沼へと誘(いざな)う物語。
夏の暑さ冷めやらぬ9月。大瀬の文具熱も相変わらず...ですが、最近はどうやら「推しのアイテムをどう整頓・保管するべきか」に頭を抱えているよう。そこで今回は、推し活界隈の民に絶大な支持を得ていると噂の〈コレファイルイット〉シリーズに注目。株式会社ハル・アドさんを訪ね、「〈コレファイルイット〉って?」「支持されるワケとは?」「どう使えばよいの?」を、とことん質問してきました!
推しってさ、尊いんだよね。
9月のある日。まだまだ続く暑さにも負けず大瀬は考えていた。
大瀬:あれをそこに...あれはその横か、向かい側に...しかし変な隙間ができるな...。
―(なんかスゴく悩んでる。)あの、一体どうしたんですか?
大瀬:どうすればよいのか、全く名案が浮かばず。思考が停止しそうです。
―なんだか珍しいですね。...あ!ヨシタケシンスケさんの文具だ。
大瀬:ええ。ヨシタケシンスケさんは、私のいわゆる"推し"でして。4、5年ほど前からイラスト文具を収集し続けています。
―かわいいですね!
大瀬:この独特な線というかタッチがなんとも。新作が出るたび手に取ってしまう。
―でも大瀬さん、私聞いてますよ。そもそも大瀬さんはかなりの収集家だって。
大瀬:フフ。ご存じでしたか。仏像などもね...。
―仏像?!
大瀬:もちろんミニチュアですが、像のみにあらず。拝観券や御朱印、博物館や美術館で開催される仏像展(のお土産ショップ)のポストカードや付箋なども、毎回必ず入手しております。
―となると、種類もサイズもいろいろありますね。大変だ。
大瀬:推しにまつわるさまざまなモノを「集めている」「増やしていく」状態とは、実に愉しい。そのような気分にさせてくれる推しとは、もうそれだけで尊い。
―分かります。でも、たとえ尊い推しであっても......。
大瀬:収集しすぎると、何をどう整頓・保管するべきか分からなくなる。それが世の常。
―あ、もしかして冒頭の「あれをそこに...あれはその横か、向かい側に(略)」みたいな独り言って。
大瀬:ええ。整頓方法や保管する配置を決めかねていた、ということです。さて、何をどうすればよいやら...。
〈コレファイルイット〉登場。「推し活」のパートナーたる所以とは
ガチャ(ドアを開ける音)
森さん:大瀬さん、ヒントマガジン編集者さん。本日はようこそ株式会社ハル・アドにお越しくださいました!
株式会社ハル・アド、常務取締役の森作栄さん
―森さん!本日はよろしくお願いします。
大瀬:〈コレファイルイット〉シリーズとは何かを知りたく。そして、そのよさを実感してみたく。私のヨシタケシンスケさんコレクション(のほんの一部)のうまい整頓・保管方法もぜひ教えていただきたいのです。
森さん:ええ、もちろんです。まず〈コレファイルイット〉とは、さまざまな種類のアイテムをまとめられるコレクション収納ファイルシリーズを指します。早速実物をお見せしますね。
こちらは収納ファイル本体と、本体と4種類のリフィルがセットになったスターターセットです。
右から
コレファイルイット スターターセット 1,320円(税込)
コレファイルイット ファイル本体 770円(税込)
商品ページはこちら>>
森さん:リフィルはクリアファイル用のほか、ポストカード用やチケット用、コースター用や缶バッジ用など、さまざまな種類・サイズがございます。
コレファイルイット
①A5 クリアファイル用リフィル 10枚入 1,100円(税込)
②A4 クリアファイル用リフィル 10枚入 825円(税込)
③ポストカード用リフィル 10枚入 1,100円(税込)
④チケット用リフィル 10枚入 1,100円(税込)
⑤コースター用リフィル 10枚入 1,100円(税込)
⑥缶バッジ用リフィル(~57mm) 5枚入 1,100円(税込)
⑦缶バッジ用リフィル(~44mm) 5枚入 1,100円(税込)
⑧缶バッジ用リフィル(〜76mm) 5枚入 1,100円(税込)
商品ページはこちら>>
―こんなにたくさんあるんですね!
大瀬:"文具の定番モノ"を感じさせるシンプルなデザインもよいですな。実に本企画(「定番モノは文具沼への入り口」)らしい。
森さん:光栄です。ただ...。
森さん:実は弊社、文具メーカーではございません。
―??
大瀬:そのお話、実に興味深い。詳しくうかがいましょう。
「売れない収納ファイル」からの脱却
森さん:弊社はデザイン事業を軸にする広告企画制作会社です。企業さまのプロダクトやパッケージデザイン、ウェブ制作なども請け負っております。
―いわゆるクリエイティブカンパニーですね。
森さん:はい。文具メーカーのお客さまも多く、これまでさまざまな文具カタログを手がけてまいりました。私は入社して30年ほど経ちますが、いまでも「文具って面白いな」「奥が深い世界だな」と感じることばかりです。
大瀬:そのような貴社が、なにゆえ収納ファイルを手がけることに?
森さん:とある文具・事務用品メーカーさまから「この商品、全然売れないんだよ。なんとかしてくれないかな」とご相談いただいたことが始まりです。
大瀬:おや?いま手にお持ちの収納ファイルはもしや...。
森さん:多くの事務用品をご覧になっている大瀬さんならお分かりですよね。あの名刺ファイルです。
大瀬:はい。あの名刺ファイルですね。分かります。確かに、すごく売れていたという記憶はない。
森さん:ただ、機能的には非常に優秀なんですよ。このような感じで...
森さん:多くの枚数を入れられますし、取り外しもスピーディ。実用性はピカイチでした。
―でも...売れなかったんですよね?
森さん:ええ。もうこれ、そのメーカーさまにも発言許可をいただいたので申し上げられるのですが、ほんっっっっとうに売れなくて。
大瀬:ぶっちゃけておられますな。
―要因はなんだったのでしょう?
森さん:最大の要因は、パッと見た時に「コレ何?」と感じさせてしまったことだと思います。中身を開くまでは、コレが名刺ファイルということが実に分かりにくい。
―確かに、そういわれるとそうかも...。
森さん:だからこそ「こんなキャッチコピーを添えましょう」「こんな企画をつくりましょう」といろいろなクリエイティブ提案をさせていただいたのですが、なかなか色よいお返事がいただけず、成果も出せず。私たちも悔しくて「では、ウチで結果を出します。企画開発から販売までまるごとやらせてください!」と勇んだんです(笑)。
―それって「自分たちの商品として売る」ということですか?
森さん:はい。ありがたいことにメーカーさまにはご快諾いただきまして。「絶対に成功させる」と改めて奮い立ちました。
「推し活」のリアルな目線を採用
森さん:販売までできる体制をつくったのはよいけれど、もともとはデザイン業がメインですし、明確な計画や突破口があったわけではなくて...。
―早速悩みますねぇ。
森さん:考えあぐねていたら、ある社内スタッフが打ち合わせ中に「コレ、収集家やコレクター層の方々にもアピールできるんじゃないですかね?」と、つぶやいたんです。
大瀬:ほう...?
森さん:不思議に思って話を聞くと、どうやら彼は自分が好きなアニメのトレーディングカードやクリアファイルを集めて、仲間と見せ合ったり交換したりしているらしく。「名刺を丁重に扱うように、推しのグッズも丁寧に整頓・保管できたらイイなと思うんですよね」という意見が出たんです。
大瀬:なるほど。いわゆる「推し活」の目線。
森さん:なるほど確かに、社内のほかのスタッフも、さらには私の娘も、アニメのキャラクターや俳優のグッズを収集している。"推し"という言葉も概念も浸透しているこの時代です。一定の需要と可能性を信じ、推し活目線を活かした企画開発に乗り出しました。
―具体的にどのように進めていったんですか?
森さん:まず、A4サイズが収納できる「A4用クリアファイル」をつくることから始めましたね。
大瀬:ううむ。なるほど。よい着眼点。
―??ちょっと混乱してます!
森さん:一般的なA4のクリアファイルにA4のチラシや資料、クリアファイルを収納しようとすると、ジャストサイズゆえ入れづらいことがあるんですよ。シワになったり、フチや角が折れる原因にもなりかねません。
―なるほど。...推しのグッズならなおさら良好な状態で保管しておきたいですしね。
森さん:そこで、ほんの少しゆとりがあって、A4クリアファイル用サイズをスルッと簡単に入れられる「A4用サイズ」に設定したんです。
森さん:さらに、収納・保管後のシワやヨレ、経年劣化を防ぐため、素材にはポリプロピレンというプラスチックの一種を採用しました。透明度が高く、ほどよい厚みと丈夫さが特徴です。
大瀬:見やすさ、扱いやすさ、保管・保存性のよさが保証されていますね。
森さん:ちなみに...毎年夏に都内で開催される某同人誌即売会にて1枚単位で販売したところ、SNSでたちまち話題になりまして。チラシやパンフレット、クリアファイルなどを「その場でキレイに収納・保管できる」と高評価をいただいたんです。
大瀬:推し活目線の答え合わせが叶いましたね。すばらしい。
―ん?このA4クリアファイル用サイズのリフィルって、白い用紙もセットになっているんですか?
森さん:そうです。この用紙があると、たとえばA4クリアファイルの絵柄の裏うつりを防ぎます。
実際に用紙の有無を比較してみましょうか。
大瀬:1枚挟むだけでクリアファイルの絵柄がくっきり際立ちますな。
森さん:そしてこの用紙... 。
森さん:角を丸くカットしているので、A4クリアファイルからはみ出ません。このわずかな工夫がリフィルへの出し入れ時のストレスを軽減します。
―なんて行き届いた配慮。
大瀬:おや?本体ファイルの表紙にもポケットがついていますね。ということは...
森さん:そう、表紙も収納スペースとして活用いただけます。「コレが何の収納・保管ファイルであり、何のコレクションなのか」がひと目で分かるように仕上げました。
―もともとの名刺ファイルにあった「コレ何?」の課題も解決。あっぱれですね!
森さん:ありがとうございます。では実際どのように活用していただけるのか、ぜひご紹介させてください。
こんな風に使おう!〈コレファイルイット〉×リアル推し活
―ここからは〈コレファイルイット〉シリーズの活用術をご教示いただきます。
絢花さん:よろしくお願いします。大瀬さんのヨシタケシンスケさんコレクション(のほんの一部)、どれもかわいいですね!
大瀬:何卒、ご指導ご鞭撻のほど...。
―本日は絢花さんが愛用中の〈コレファイルイット〉をお持ちいただいたんですよね。
絢花さん:はい!好きなアニメの限定アイテムや推しキャラのグッズ、イベントのチケット(半券)など、とにかくいろいろ集めています。
大瀬:非常に美しくコレクションされていらっしゃる。収納や整頓のマイルールなどがあるのですか?
絢花さん:アニメのシリーズやキャラごとにページを分けたり、複数のキャラの目線が交わるように配置したり、同色系でまとめたり...「収納・整頓から鑑賞まで楽しみ尽くせる」構成を心がけていますね。
―今回の大瀬さんコレクション(のほんの一部)の場合、どうすればよいでしょう?
絢花さん:はいはい、なるほど!今回は平面モノをメインでお持ちいただいたんですね。サイズもいろいろありますね。ちなみに大瀬さんは、いつもどこに、どのように保管されているんですか?
大瀬:同じ箱や引き出しの中に入れております。が、そこにすべて入っている自信はない...(小声)
絢花さん:分かります。手に入れて満足。なんとなくココにまとめておけば安心。という気持ち。
大瀬:そう、なんの根拠もない安心感。
絢花さん:ただやっぱり...キレイに整頓・収納して保管しておくと、その後に続く鑑賞時間がより豊かなものになるんですよ。そしてなにより、推しを紛失する心配がなくなります(笑)。
大瀬:全くその通り。
メモも缶バッジも収納していく!
絢花さん:今回は、パッと見て分かりやすい構成を念頭に。カテゴリごとに分けましょうか。まずはメモ帳から。
―未開封のまま入れちゃうんですか?
絢花さん:今すぐ使うものでなければ、私はそのまま収納しちゃいます。入手し立ての状態を守りたいというか(笑)。
大瀬:なるほど。モノによっては実用・観賞用・保存用と分ける場合があるとも聞きます。急ぐことがなければ、確かにこのままでも全く問題ない。
絢花さん:ちなみに...本日はお手もとにないようですが、もし缶バッジも集められていたら、缶バッジ用リフィルをぜひご活用くださいね。
大瀬:リフィルの裏面に切り込みが入ってポケット状になっているのですね。スイスイ入れられそうです。
絢花さん:缶バッジ用とうたっていますが、チラシや限定コラボパッケージの切り抜きにもピッタリのサイズ感なんです。小さめのモノを入れても落として失くす心配がありません。
―ひとつひとつキレイに保管できるから、誰かと交換するとなった時も安心ですね。
絢花さん:そうですね!そのまま持ち運んでいただけますし。そういう意味ではファイル本体をデコって楽しむのもアリです。背表紙のホール(直径約4mm)にストラップやキーホルダーをつけておくと個性も遊び心も出せますよ。
絢花さん:そしてやはり...ファイルの顔となる表紙には一番のお気に入りアイテムを収納しておくのがオススメです。今回は私のほうで、涼しげなブルーのクリアファイルをチョイスさせていただきますね。まだまだ暑い日が続きそうですし。残りのクリアファイルはクリアファイルのカテゴリに分けて、中面に収納しておきます!
ペリペリめくるのも楽しい!
―それにしても、リフィルの種類が本当に豊富ですよね。
絢花さん:そうですね。リフィルのサイズと厚みによってはアクリルスタンドを収納・保管していただくこともできます。
大瀬:ほう。アクスタですか...。
絢花さん:たとえば推し(のアクスタ)を外に持ち出したい時、バッグやポーチにそのまま入れると「汚れないかな?傷つかないかな?」と不安になると思うんです。でもリフィルに入れておけばある程度ガードできますからね。
―リフィル1枚あるだけで心強い。
絢花さん:本体ファイルとの取り外しが簡単なので、どんどん増やして活用いただきたいのですが...大瀬さん、ちょっと取り外してみていただけますか?
大瀬:では失礼。
大瀬:いざ。
大瀬:おお...これはまた、クセになりそうな軽やかさ!
絢花さん:そう、気持ちイイですよね(笑)。綴じ具を開閉する手間もなく、軽く、スピーディーに取り外せるんですよ。素材が丈夫なので、本当に長〜く愛用していただけるかと。
大瀬:う〜む...
―大瀬さん?
大瀬:収納ファイルとは本来、必要な情報を良好な状態で保管・保存するためのアイテム。〈コレファイルイット〉シリーズは、その点で非常に抜きんでている。そしてなおかつ「推し活」の目線を取り入れ、「鑑賞」や「共有」、「交換」までストレスなく実現できるよう、設計されている。コレは非常に推せるアイテムです。
―大瀬さん、さすがベテラン事務用品バイヤーです。コメントに説得力がある。
絢花さん:ありがとうございます。私はもっぱら推し活専用ファイルとして活用していますが、皆さまの目的に合わせてカスタムしていただいて、大切なコレクション収納ファイルにしていただけると嬉しいです。
おわりに
尊い推しの文具はもちろん、絶対に失くしたくない大切なアイテムは〈コレファイルイット〉シリーズにすべて収納!清く、正しく、美しく整頓・保管して、「大切なものへの想い」もしっかり残していきましょう。
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