使い勝手のよさから、根強い人気がある固形石鹸。最初はどれを買ったらいいのか迷いがちですが、種類ごとの違いや選び方のポイントを押さえると自分にぴったりな固形石鹸に出会いやすくなります。今回はおすすめの固形石鹸に加え、使い方の注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
固形石鹸を使うメリットとは?
ワンプッシュで手軽に使えるボディソープやハンドソープなどの液体石鹸に比べ、固形石鹸は溶かすひと手間が必要です。いっけん液体石鹸の方が便利そうですが、実は固形石鹸には液体石鹸にない魅力がたくさんあり、根強い人気があります。では、固形石鹸を使うメリットとはどんなものがあるのでしょうか。
メリット①洗浄力にすぐれている
一般的に、液体石鹸に比べて洗浄力が高いといわれている固形石鹸。石鹸には洗浄成分の「脂肪酸アルカリ塩」が含まれており、液体と固形ではその割合が異なります。脂肪酸アルカリ塩が含まれる割合は、液体石鹸よりも固形石鹸の方が高くなるのです。
メリット②コストパフォーマンスにすぐれている
石鹸がどれくらい持つかは使い方によって異なりますが、上述した通り固形石鹸は液体石鹸に比べて洗浄力が高く少量で汚れが落ちやすいため、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
また、プッシュするだけで泡が出てくる人気の泡石鹸はとても便利ですが、水分の割合が多く、汚れ方によっては手洗いの回数が増えるため、コストパフォーマンスは固形石鹸の方がよいでしょう。
メリット③肌への負担がかかりにくい
固形石鹸の基本の原料は、天然油脂とアルカリです。多くの液体石鹸に含まれている合成界面活性剤や防腐剤を必要としていないため、肌への刺激が少ない商品が多く、赤ちゃんや肌が弱い方でも選びやすいのも固形石鹸の魅力です。
また、固形石鹸はべたつきにくく、洗浄成分が残りにくいため、洗いすぎやすすぎ残しを防ぐという意味でも肌に負担が少ないといえます。
固形石鹸の主な種類
全身や顔に使われる固形石鹸を大きく分けると、純石鹸、化粧石鹸、薬用石鹸の3種類です。具体的な選び方は後ほど詳しく解説しますので、まずは種類ごとの大まかな違いをチェックしてみましょう。
種類①純石鹸
純石鹸は、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムなどの石鹸成分が98%以上を占める固形石鹸です。合成界面活性剤を含まず添加物による刺激が少ないため、純粋な固形石鹸をお探しの方や洗浄効果を重視したい方におすすめできます。
種類②化粧石鹸
化粧石鹸とは、薬機法では「化粧品」に分類される種類の固形石鹸です。純粋な石鹸素地の他に、香料や潤いを保つための添加物が含まれることもあります。純石鹸に比べると洗浄力は劣るため、香りを楽しみたい方やしっかり洗浄するタイプの石鹸が苦手な方におすすめです。
種類③薬用石鹸(医薬部外品)
薬機法で「医薬部外品」に該当するのが薬用石鹸です。一定の効能をうたうことが可能で、固形石鹸だけでなく液体石鹸も含まれます。たとえば、殺菌効果を期待できる商品や体の臭いを抑えるボディ用の石鹸、炎症を落ち着かせる成分が含まれた石鹸などが定番です。
固形石鹸の上手な選び方
一口に固形石鹸といっても、全身用や乾燥肌用などさまざまな商品があり、店頭やネット通販にもたくさんの商品が並んでいるため迷ってしまいますよね。ここでは固形石鹸の上手な選び方について解説しますので、自分にあった石鹸を見つけたい方は参考にしてみましょう。
選び方①肌タイプにあわせて選ぶ
固形石鹸の選び方の基本は、自分の肌のタイプを考えることです。商品のパッケージにはどんな人におすすめなのかが書かれていることがありますが、ここでどんな肌の人にどんな石鹸が向いているのかを大まかにチェックしておくとさらに選びやすくなるでしょう。
乾燥肌向け
水分量や皮脂量が少ない乾燥肌タイプの方には、洗浄力が穏やかで保湿成分の入った固形石鹸がおすすめです。洗浄力の強い固形石鹸を使うと、さらに皮脂が少なくなって肌荒れを招く可能性がありますので注意しましょう。
オイリー肌向け
皮脂が過剰に分泌されるオイリー肌タイプの場合、潤い成分が少ない洗浄力重視の固形石鹸がおすすめです。 皮脂によりニキビや毛穴汚れが起きやすいため、純石鹸やオイリー肌用の固形石鹸を活用して毛穴詰まりをケアしましょう。
敏感肌向け
肌の角質が薄い敏感肌タイプの方には、香料や着色料、防腐剤といった肌に影響を与えかねない成分が入っていない敏感肌用の固形石鹸がおすすめです。天然の界面活性剤でも刺激になる可能性は否定できないため、医薬部外品の固形石鹸も選択肢に入れましょう。
選び方②ボディパーツごとやお悩みにあわせて選ぶ
固形石鹸は肌のタイプにあわせて選ぶのが基本ですが、その他にも体の部位やお悩みにあわせて選ぶ方法もあります。
ボディパーツごとに選ぶ
基本的に固形石鹸はどの部位にも使えますが、中には顔専用や髪専用などがあります。特定のボディパーツに特化した商品は、その部位に適した成分が含まれていますので、洗う部位ごとに使う石鹸を分けたい方におすすめです。
ボディパーツ別に選ぶ固形石鹸のタイプ
- 洗顔用:スキンケア成分配合で保湿力が高い
- 体用:うるおいを保ちながら角質ケアができる
- 髪・頭皮用:天然由来成分を中心に作られており、髪や頭皮にやさしくさっぱりとした洗い上がり
- デリケートゾーン用:pH値バランスが調整されていて低刺激。女性におすすめ
- 全身用(顔+体、髪+体など):まとめて洗えるのでコスパがよく、時短になる
お悩みにあわせて選ぶ
体に特定の悩みがある場合は、対応できる固形石鹸を試してみましょう。たとえば次のような石鹸があります。
特定の目的に特化した固形石鹸の例
- 体臭予防の薬用石鹸:清浄成分が配合。ニオイの元となる汚れをすっきり洗い流す
- ニキビ予防用の薬用石鹸:抗菌・殺菌成分がニキビの原因菌を抑える
- 毛穴用の化粧石鹸:洗浄力が高く肌への負担も少ない。酵素入りなら古い角質や毛穴詰まりにもアプローチ
人気のおすすめ固形石鹸13選
ここからは、口コミでも評価が高い人気の固形石鹸の中から、特におすすめの13選をご紹介します。定番人気の商品からユニークな特徴を持つ商品までさまざまな固形石鹸をピックアップしましたので、選び方のポイントを踏まえてお気に入りを見つけてみましょう。
全身さっぱりしたい方におすすめの【アレッポの石けん エクストラ】
〈アレッポの石けん〉は、地中海沿岸でも希少なローレルオイルを40%使用している固形石鹸。消臭、消毒、フケとり、かゆみ止めなどに役立つといわれており、ウッディーでさっぱりとした香りを楽しめます。ボディだけでなく、髪や顔にも使いたい方におすすめです。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2023/12/16
リピート使用、シャンプーの代わりに全身コレで汚れも落ちるのにつっぱらないし髪を洗ってもごわつきません(もちろんコンディショナーなどは使いますが)天然石けん安心安全と信じて継続しています。
★★★★★2022/6/30
今まではお安い10%のを使っていましたが、40%の方が泡に弾力があり、キメも細かい感じです。以前は洗い上がりが物足りない時がありましたが一回の洗顔でさっぱりです。
デリケートゾーンにおすすめの【ヴィーナスラボ ジャムウクリアナノソープ】
〈ジャムウクリアナノソープ〉は、デリケートゾーンの臭いや黒ずみが気になる方におすすめの石鹸です。低刺激にこだわって調合され、アボカドエキスやローズマリー葉エキスといった植物の力で清潔感をキープします。保湿成分もたっぷりと配合されているので、乾燥気味の方にもおすすめです。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2022/1/31
体のイヤな臭いをとってくれる気がします。他の香りを使ってみたこともあるけど、これが肌にやさしいです。
お肌のカサつきが気になる方におすすめの【カウブランド 自然派石けん オリーブ】
固形石鹸の定番カウブランドの〈自然派石けん オリーブ〉は、潤いにこだわった全身用ソープ。甘草由来の保湿成分や米ぬかオイルが配合されているので、お肌の乾燥が気になる方でもすべすべつるつるの洗い上がりを実感できるでしょう。爽やかなハーバルグリーンの香りも楽しめる固形石鹸です。
体や汗の臭い対策におすすめの【クロバー 薬用デオドラント ソープ】
〈薬用デオドラント ソープ〉は、殺菌消毒する薬用石鹸です。皮膚を殺菌洗浄することで、体臭や汗の臭い防止に役立ちます。全身に使えるので、顔のニキビ対策をしたい方にもおすすめです。手頃な価格でコストパフォーマンスに長けている点も魅力の一つです。
しっとりさを求める方におすすめの【ナイアード アルガン石鹸】
〈アルガン石鹸〉は、素材のよさを生かしたハンドメイドの固形石鹸。アルガンの木の実から搾油したアルガンオイルと、エクストラバージンオリーブオイルが肌に潤いを与え、やわらかい肌に導きます。体だけでなく顔や髪にも使えるので、全身用石鹸をお探しの方におすすめです。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2022/11/27(一部抜粋)
お顔のつっぱりは全くなく、肌が柔らかく感じられて来ますよ。
液体状の石けんではあり得ない優しさです。
泡立ちは立派ですよ。
水分は少なめにして泡立てて下さい。
★★★★★2022/7/1(一部抜粋)
10年前から手放せない石鹸。
一般的な洗顔フォームだと顔中皮剥けだらけだったり、痒くてたまらなかったりしたのが、この石鹸で落ち着きました。
クリーミーな泡が特徴【ねば塾 白雪の詩】
〈白雪の詩〉はパームとパームの核油のみを原料とし、変質防止剤や香料などの化学薬品を使用していない無添加の純石鹸です。キッチン周りや日用雑貨の洗い物でも活躍します。180gの大きな石鹸が2つ入っており、コストパフォーマンスにすぐれているのも嬉しいポイントです。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2022/6/14
バスタイムに家族で使用中‼️香料なし。泡立ちも良く、肌に優しい‼️
★★★★★2022/2/15
リピーターです。
身体から何でも洗えます。
体臭が気になる方におすすめの【ペリカン石鹸 薬用せっけん】
〈ペリカン薬用せっけん〉は毎日の殺菌消毒に役立つ固形石鹸。有効成分のイソプロピルメチルフェノールとグリチルリチン酸ジカリウムを配合し、しっかりと殺菌することで体臭・汗臭予防の効果を期待できます。ボディソープにも普段の手洗いにもおすすめです。ほんのりとしたシトラスの香りも楽しめますよ。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2022/1/24
柑橘系の香りがほのかして
薬用効果もあるとこがいいです。
足を洗うとか、部分洗いに使ってます。
背中のニキビ対策におすすめの【薬用石鹸 for Back】
背中のニキビが気になる方におすすめしたいのが〈薬用石鹸 for Back〉です。毛穴汚れの除去、殺菌消毒、潤い洗浄という3ステップにより、背中の清潔感や潤いを保つ効果が期待できます。爽やかなハーバル・シトラスの香りで心地よいバスタイムを楽しみましょう。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2023/5/29
初めそこまで効果感じませんでしたが2週間使い続けたら効果実感できました!
赤ちゃんにもおすすめの【ミヨシ石鹸 無添加 白いせっけん】
ミヨシ石鹸の定番といえば、〈無添加 白いせっけん〉です。精製度の高い天然油脂を使った無添加の全身用石鹸で、洗い上がりがしっとりする天然の潤い成分も含まれています。赤ちゃんやお肌の弱い方、敏感肌の方にもおすすめです。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★☆2023/12/31
商品レビューの高さから購入しました。
使い心地や使用後の肌触りは、大変素晴らしく今後リピーターとなる予感です。
3個のまとめ販売も嬉しい計らいです。
洗顔にもおすすめの【地の塩 DNスキンソープN (どくだみ石けん)】
〈どくだみ石けん〉は、植物油脂原料をベースに保湿成分のどくだみを配合した化粧石鹸。きめ細かで豊かな泡が汚れをすっきり落とします。洗い上がりがさっぱりとしているので、オイリー肌の方にもおすすめです。体だけでなく、洗顔にも使えます。
肌の黒ずみや毛穴汚れが気になる方におすすめの【水橋保寿堂製薬 いつかの石ケン】
〈いつかの石ケン〉は、タンパク質分解酵素を配合した固形石鹸。酵素が古い角質汚れを分解し落とすことで、毛穴をすっきりさせる効果や肌の黒ずみを和らげる効果が期待できます。毎日の洗顔用としておすすめです。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2023/5/18
知人にプレゼントで貰って使い始めましたが、肌トラブルが起きなくなったのと洗い心地がいいのでリピートしてます!
定番の全身用としておすすめの【カウブランド 青箱】
〈カウブランド 青箱〉は、定番人気の全身用石鹸です。同ブランドの〈カウブランド 赤箱〉との違いは、使用感や香りです。クリーミーな泡立ちとローズ調の香りが特徴の〈赤箱〉に対し、〈青箱〉はソフトな泡立ちとジャスミン調の香りが魅力です。さっぱりとした洗い上がりがお好みなら〈青箱〉をおすすめします。
〈ハンズネットの口コミを紹介〉
★★★★★2023/9/23
さっぱりした使用感、香りも強くなく使いやすい
肌の潤いを重視する方におすすめ【白鶴 純米大吟醸 米ぬか石鹸】
〈純米大吟醸 米ぬか石鹸〉は、日本酒のアミノ酸や米由来の成分を含んだ全身用固形石鹸。酒米の最高峰といわれる「山田錦」の米ぬかと純米大吟醸酒を配合し、石鹸職人が約60日間熟成させながら製造しています。きめ細かな泡立ちや肌の潤いを重視する方におすすめです。
固形石鹸で洗うときの注意点
最後に、固形石鹸で体や顔を洗うときの注意点をご紹介します。できるだけ長く清潔に使えるように、以下の3点を意識して使いましょう。
泡立てネットを活用して泡で洗う
固形石鹸をしっかりと泡立ててから顔や体を洗い、肌が摩擦を受けたり洗浄成分が残ったりするのを防ぎましょう。手で泡立てると時間がかかりますので、泡立てネットの使用をおすすめします。角が立つくらいのきめ細かでクリーミーな泡立ちが理想です。
使用後は石鹸の水を切って乾かす
固形石鹸の洗浄成分は水に溶け出す性質があるので、使用後は水をしっかりと切って、トレーやケースに置いて乾燥させましょう。ぬめりを放置すると雑菌が繁殖して不衛生です。できるだけ湿気が溜まりにくく、水がかかりにくい場所で保管してくださいね。
石鹸ケースのお手入れを忘れない
固形石鹸を清潔に長持ちさせるために、定期的にケースを洗って干しましょう。ケースは水切れがよい構造や雑菌がつきにくい素材にこだわって選ぶのがおすすめです。トレーの掃除が面倒な場合は、石鹸を浮かせて収納できるホルダーなども検討してみましょう。
自分にあった固形石鹸を選びましょう
固形石鹸は帰宅時やバスタイムで毎日何気なく使っているアイテムですが、直接肌に影響を与えますので、自分にあったものを選ぶことが大切です。肌タイプや使用目的を考えながら相性のいい固形石鹸を選びましょう。
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