ハートのカタチには意味があった!〈リファハートブラシ〉の"映えある"開発ストーリー【株式会社MTGにインタビューvol.2】

〈リファハートブラシ〉のこだわりが詰まった開発ストーリーを聞きました

ころんと愛らしいハートのカタチが目をひく〈リファハートブラシ〉。2022年の発売以来、「梳かすだけでツヤメイクできる!」と大反響を呼んでいる"神"ヘアブラシです。
「それにしても、なぜハート??」とギモンに感じたヒントマガジン編集部は、株式会社MTGを訪れて開発チームメンバーに取材を決行。そこには、時代に対する想いや願い、想像以上の努力と苦労がありました。今回は、そんな意外性が盛りだくさんの〈リファハートブラシ〉開発ストーリーをご紹介します。構造や機能の特徴もおさらいするので、まだ手に取ったことがない方も必読です!

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〈リファハートブラシ〉誕生のきっかけ

―本日はよろしくお願いします!

開発チームメンバーさん:どうぞよろしくお願いします。

―〈リファハートブラシ〉、大人気ですよね。口コミサイトやSNSの投稿でも高評価されているのをよく見ます。

リファハートブラシ

リファハートブラシ 各2,970円(税込)
左上より、ローズゴールド、シルバー、シャンパンゴールド、シャインレッド、
オーロラホワイトマットホワイト、マットブラック

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開発チームメンバーさん:ありがとうございます。イチからていねいにこだわってつくった甲斐がありました。

―最初から「ハートのカタチのヘアブラシをつくろう」と決めていたんですか?

開発チームメンバーさん:いえ、ヘアブラシをつくることさえ決めていませんでした(笑)。

―え!何も決まっていなかった?

開発チームメンバーさん:数年前から〈リファ〉の新しいプロダクトをつくろうという動きはあったんですが、当時の世間の雰囲気というか、空気感には、とても暗いものがあり。

―といいますと。

開発チームメンバーさん:新型感染症の流行の兆しや、紛争、自然災害の発生もそうですね。世の中が分かりやすく混沌としていました。そこで、「つくるなら人々の気持ちを明るくするものがよい」「幸福感や高揚感をもたらすプロダクトにしたい」と考えて。

―なるほど。

開発チームメンバーさん:プロダクトデザイナーと「温かみがあってほっこりするデザインにしたいね。」と話して、自然とハートの形ができたんです。

―ヘアブラシにすることは、まだこの時点で決まっていなかったんですか?

開発チームメンバーさん:そうですね。最初に想いや願いがあり、それを表現するプロダクトデザインを決めた。という流れでした。...ただ、なにをつくるかのヒントが全くないわけではなかったんです。

―どんなヒントがあったんでしょう?

開発チームメンバーさん:当時は、〈リファ〉のヘアドライヤーが全国のヘアサロンで発売された時期。美容機器だけではなく、ヘアケア分野も積極的に開拓し始めた頃だったんですね。

―そこからヘアアイロンや〈リファロックオイル〉の発売が続きましたよね。

リファの代表作 ヘアオイルとヘアアイロン

左から時計まわりに
リファロックオイル 100ml 2,640円(税込)
リファロックオイルライト 100ml 2,640円(税込)
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リファビューテック ストレートアイロン 22,000円(税込)

リファフィンガーアイロン ST 14,500円(税込)
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開発チームメンバーさん:そうですね。〈リファ〉のさらなる発展を考えて、いまつくるならヘアケアアイテムが望ましいのでは?と思い、ヘアケアの原点ともいえる「髪を梳かす」プロダクトをつくることに決めたんです。

―ヘアケアの原点。確かに、「髪を梳かす」って髪に最初に触れる行為ですね。

開発チームメンバーさん:そう。実はとてもアナログでベーシックなヘアケアアイテムなんですよ。

―「あくまで必要だから使う」みたいな感覚でした。鏡やリップと同じくらい、身だしなみには欠かせないのに...。

開発チームメンバーさん:...ということで、当時ヘアブラシ市場にはまだまだ参入できる余地があると感じたんです。ReFaならではの技術を活かし、使う方が満足できるクオリティと、人に見せたくなるようなデザイン、特に使う方が「試したい」「自慢したい」と思えるようなヘアブラシをつくろうと。

―よい目のつけどころでしたね。

開発チームメンバーさん:これまでReFaを応援してくださったお客様がいてくださったこと、また、ブランドとして美容ローラーから始まり、ヘアケア分野でもご支持頂けている実績と信頼があったからだと思います。ブランディング強化の機運が高まっていました。

 

クレイ(粘土)でつくったハート型

―実際、どのようにつくっていったんですか?

開発チームメンバーさん:クレイ(粘土)を削り出した模型=「クレイモック」でデザイン原型をつくることから始めました。

―ん?粘土で型をつくったんですか??

クレイ(粘土)でつくったハート型

開発チームメンバーさん:はい、ReFaはこれまでも商品づくりはクレイモックをつくるところからスタートしています。大きさはもちろん、握りやすさや指のかけやすさ、立体の美しさなど考慮すべきポイントはたくさんありますが、粘土という素材は実物を見て触って確認できることができること、また「何度も調整できること」もメリットです。触ってみて大きいと思えば削って整えて、削りすぎたら補って、また少し削って...と、0.1mm単位で調整し続けたんです。何日も何日もテストしました。

―気が遠くなるほど細かい作業...!

開発チームメンバーさん:そこから3Dデザインを起こして、設計に入り、さらに細部まで磨きをかけて進めます。

―開発の徹底したこだわりを感じます。

開発チームメンバーさん:一般的なモノづくりは初めに平面でデザインをした後に、3Dデザインにしてから設計をする流れです。ただ、カーブの正確さや、手・髪・頭皮への負担を厳密に測定しづらい。私たちが追求する「人が無理なく、気持ちよく使えるような『人間工学』に基づくデザイン」に反するんです。それって、「お客さまにながくご愛用していただくためのプロダクトづくり」とはいい難いなと。

―遠回りをしても、お客さま目線が第一なんですね。

開発チームメンバーさん:はい。とくにクレイモックの完成度はプロダクトそのものの完成度といっても過言ではないので、焦りは禁物でした。

「ハートのカタチ」デザインからブラシになるまで

―ちなみに、「ハートのカタチ」はマイナスにならなかったんですか?つくりづらいとか、思うように表現しづらいとか、そもそもヘアブラシに向いていないとか。

開発チームメンバーさん:確固たる想いや願いがあって、それをあらわすデザインが生まれた、という経緯を大事にしたかったんです。機能性を追求したデザインなので、絶対にこのデザインを活かしたヘアブラシにしたいという強い想いで取り組みました。
むしろハートの形は、大きさ感や持ち心地を追求していたので、ヘアブラシには最適な形状でした。そうしてたどり着いた最適解が、いまの〈リファハートブラシ〉です。

 

リファハートブラシは色にも光沢にも、希望を託した

―試行錯誤したクレイモックが完成して、いざ実物をつくろうとなった時。「色」には迷わなかったんですか?

開発チームメンバーさん:あまり迷いはなかったですね。ただ、それまで〈リファ〉のプロダクトには彩度が高めの色を取り入れていなかったので。むしろ新鮮というか、ワクワクしました。

―確かに!美顔器やヘアアイロンはシルバーや白で統一されてましたもんね。

開発チームメンバーさん:「温かみ」や「幸福感」を表現するために、やはり色は欲しい。それなら暖色系がよいね、じゃあ愛らしさも伝わるピンクにしようか?と、わりとすぐに方向性は決まったんです。なんですが...。

―ですが?

開発チームメンバーさん:ひとくちにピンクといっても、実際には数十種類のピンクがあるんです。しかも素材次第でピンクのニュアンスは変わってくる。では、一体どんな質感にするのか?ツヤツヤにする?マットにする?やはり、問いの連続でした。 

―...そうして決まったのが、このローズゴールドなんですよね。ほんのりラグジュアリーなピンクと光沢で、かわいいし、美しい!

選ばれた最初の色がこのローズゴールド

開発チームメンバーさん:ありがとうございます。問い続けて、迷って、立ち止まった時に大きな指標になったのは、やはり従来の〈リファ〉のイメージでした。ほどよく華やかで品格があること。カジュアルにもポップにも、キュートにもなりすぎないこと。日常に溶け込みながらもちょっとした特別感をもたらす色と光沢に仕上がったと思います。

―当初の「人々の気持ちを明るくするもの。幸福感や高揚感をもたらすようなプロダクト」という構想が、はっきり体現されていますね。

開発チームメンバーさん:ありがたいことに、お客さまからもたくさんのお褒めの言葉をいただきました。ご本人用だけではなくプレゼント用に購入してくださる方もたくさんいらっしゃって。

―それは嬉しいですね!

開発チームメンバーさん:その後は5つの新色、素材も角度によってさまざまなニュアンスが楽しめるオーロラタイプをつくったんです。シンプルな美しさをもっと極めるべく、シルキーでさらりとした手触りのマットタイプもつくりました。

光沢タイプとマットタイプ

左から
光沢タイプ(全5種類・写真はローズゴールド
マットタイプ(全2種類・写真はマットホワイト
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―続々と完成しましたね。1色よりも何色もあると選ぶ楽しみが生まれますよね。

開発チームメンバーさん:ちなみに、左側のS字カーブにもこだわりがあります。ただのシンプルなハートだけだとかわいさに寄ってしまうのですが、〈リファ〉らしい曲線というか、しなやかさのなかにシャープな洗練美を表現したくて。

―"神は細部に宿る"といいますよね。そういったこだわりや完成度の高さもまた、お客さまに支持される理由なんだと思います。

 

さっとほぐしてみがいてツヤメイク!

―ハートのカタチへの想いやこだわりが分かったところで、ヘアブラシの構造や機能についてもあらためて知りたいです。

開発チームメンバーさん:まずご覧いただきたいのが、ブラシのピンです。

ハートブラシの独特なブラシの形状

―3段になっている?ように見えます。

開発チームメンバーさん:そうなんです。髪のからまりをキャッチしてやさしくほぐす「ほぐしピン」と、キューティクルの表面を撫でてツヤを与える「みがきピン」を採用した3段構造です。ピンの先端を丸く加工しているので、頭皮にも余計な負担がかかりません。

「ほぐしピン」と「みがきピン」

長めのピンが「ほぐしピン」で、短いピンが「みがきピン」?

開発チームメンバーさん:いえ、長さはすべて同じ。ピンの土台に高低差をつけているんです。

―え?それまた理由がありそうですね...。

開発チームメンバーさん:ピンの長さを変えると、長いピンはやわらかくなり、短いピンは硬くなって(※)、髪や頭皮への力のかかり方、全体的な安定感、ブラッシングの仕上がりにバラつきが出やすくなるんですよ。
※同じ素材を用いた場合

―やわらかいピンだとからまりがうまくほぐせず、硬すぎると傷める。というイメージですか?

開発チームメンバーさん:そうですね。なので、すべてのピンの柔軟性と弾力性を等しくし、「しっかりしなって、元の状態に戻る強度のピン」をつくりました。この作業にも苦労しましたね(笑)

―でも、そうすることでツヤメイクが叶うと。

開発チームメンバーさん:ワンストロークで絡まった髪をしっかりほぐすと同時に、とかした髪の表面をつるんとみがきあげる。〈リファハートブラシ〉の機能面における最大の特徴です。

ほぐすと同時に、とかした髪の表面をつるんとみがきあげる
※イメージ

―スゴくツヤツヤ。寝起きのゴワついた髪にも、風や湿気で乱れた髪にもよさそうですね。手のひらサイズだから持ち運びにも便利だし。

手のひらサイズだから持ち運びにも便利

―手に吸いつくようにフィットする感じも気持ちよい。

開発チームメンバーさん:持ち運びはもちろん、できるだけ長く愛用していただけるよう、ピンの折れや曲がりを防ぐ専用カバーをセットにしています。ピンの根元や隙間も汚れにくいですよ。

専用カバー付きなので持ち運びでのピンの折れや曲がりを防げる
よく見ると、専用カバーのパーツ(差し込むところ)もハートに!

―「大事に使い続けよう」という愛着がますます湧くし、髪を梳かすのが楽しくなりそうです。

開発チームメンバーさん:身だしなみを整えることを含め、あらゆる美容的な行為とは本来、楽しく、心地よいものであるべきだと思うんです。コンプレックスを隠し続けたり、美しくいなければならないとプレッシャーを与え続けたりすることではないかなと。〈リファハートブラシ〉には、そんな根本的なメッセージも込めています。

 

おわりに

愛らしいハートのカタチからは想像し難い「地道な努力」が詰め込まれた〈リファハートブラシ〉。そんな徹底したこだわりもまた、ハートの存在感をより"映え"させるのでしょう。髪を梳かすごとに幸せなキブンになれるこのヘアブラシ。ぜひ手に取ってみてくださいね。

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