意外と知らない?傘のお手入れ方法と長持ちさせる使い方を「スタイルコンスタ」が教えます!

傘のお手入れ方法と長持ちさせる使い方

普段なにげなく使っている傘ですが、きちんとお手入れできていますか?傷みやすい使い方をしていませんか?意外と知らない、知られていない、使った後の正しいケアや乾かし方、保管方法、より長持ちさせる使い方などについて、ハンズ新宿店で「スタイルコンスタ」を務める井上に教えてもらいました!

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たとえば、傘の専門家。ハンズの「スタイルコンスタ」とは

コンサルティングスタッフ、通称「コンスタ」は、ある専門分野に特化した知識を持つハンズの店舗スタッフのこと。新たに編成された3つのカテゴリ「ビューティ」「スタイル」「暮らし」の中から今回は「スタイルコンスタ」をクローズアップし、傘のスペシャリストであるハンズ新宿店の井上に傘のお手入れや長持ちさせる使い方を教えてもらいます。

ハンズ新宿店2F スタイルコンスタ 井上
ハンズ新宿店2F スタイルコンスタ 井上

―今日はよろしくお願いします!はじめにお聞きしますが「コンスタ」とは?

井上:店頭での接客の中で、単なるアイテム説明に留まらず、お客様に合わせた使い方や上手なお手入れ方法といったプラスαの要素まで幅広くご提案するのが「コンスタ」の役割です。

―中でも井上さんは「スタイルコンスタ」という肩書ですが。

井上:「コンスタ」はそれぞれの専門分野にあわせて「ビューティ」「スタイル」「暮らし」の3カテゴリに分かれますが、私は中でも傘に特化した「スタイルコンスタ」です。元々「アンブレラ・マスター」という資格を持っていましたが、あわせて「接客マイスター」という資格も取得し、新たに「スタイルコンスタ」になりました。

―傘にまつわるスペシャリストということですね!

井上:はい!各分野に特化したコンスタがいますが、私は傘の専門家として、お客様のご相談やお悩みに店頭でお応えしています。

―では今回は、その専門分野である傘のお手入れ方法や長持ちさせる方法について教えてください!

 

雨の日に使った後のケア。何をするのがマストでベスト?

井上:当たり前のようですが、大切なのは雨に濡れた後、必ず干して乾かすこと。濡れたままだとカビも生えやすくなりますし、ポリウレタン生地の場合は加水分解を起こしたりも。撥水効果だって落ちてしまいます。雨の日に家に帰ったら、玄関先でもいいので傘を広げた状態で陰干ししてください。

雨の日に使った後のケア

―陰干しなんですね。日光に当てた方が早くカラッと乾きそうですが...

井上:日光に当ててしまうと、紫外線で生地が劣化したり色落ちしたりといった問題が出てきてしまうので、陰干しをおすすめしています。

―なるほど。

井上:理想を言うと、雨に濡れた傘はその日のうちにお風呂場でシャワーをかけて表面の汚れをサッと落とすのがベストです。そしてそのまま一晩、換気扇をつけてお風呂場に置いて乾かせばOK。

―どうせ濡れているんだから、濡れているうちにやってしまえと。

井上:そうです。シャワーで流すくらいならそんなに面倒ではないので、毎回やるのがおすすめですよ。雨って、空気中のいろんな物質が含まれるので、そこまできれいなものではありませんから。長く使うためにも、雨で付着した汚れは残しておかない方が得策です。

 

生地が汚れてしまったら?防水スプレーの正しい使い方は?

井上:生地が汚れてしまった場合は、10倍以上に薄めた中性洗剤を泡立ててスポンジで軽く擦って洗いましょう。ゴシゴシするのはNGです。生地自体も傷みますし、撥水加工も取れてしまうので。

―中性洗剤で洗うのは、どれくらいの頻度で行えばよいですか?

井上:明らかに汚れてしまった場合を除けば、洗剤で洗うのは1シーズンに1回くらいで十分です。やりすぎても生地の負担になるので、そこまで頻繁にやる必要はありません。防水スプレーも同じタイミングで使いましょう。

―では防水スプレーの正しい使い方も教えてください。

井上:使い始めの傘は撥水加工の効果がしっかり残っているので、まだ防水スプレーは必要ありません。使うのは、水が少し染みてくるようになってからですね。使うときの注意点は、生地が乾いた状態でかけること。濡れた状態でかけても成分が流れてしまうだけですので。そして、かけた後もしっかり乾かすことです。また生地によってはシミになる場合があるので、目立たない場所で試してから防水スプレーをかけるようにしましょう。 

―傘を使う前にかけても意味はないんですか?

井上:かけた後にしっかり乾かすことが大切なので、傘を使う直前にかけて、乾く前に差してしまったらあまり意味がないですね。なので、防水スプレーをかけて、乾かした状態で保管しておくことが大切になります。

ちなみに傘のお手入れでいえば傘に使える「UVカットスプレー」というものもありますが、日傘で裏地に遮光コーティングしているものにはわざわざやる必要はないですよ。

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きれいにたたむことも、長持ちさせるためには重要です

井上:つい、グシャグシャっとたたんでしまいがちですが、そうすると生地同士が正しくない状態で張り付いたり、傷ついたり、骨が痛む原因になることがあるのでそれらを防ぐためにもきれいにたたみましょう。面倒かもしれませんが、濡れているときも乾いてからも同様に。長持ちさせるための重要なポイントです。

―たたみ方のコツも教えてください。

井上:折り目に沿って、1つひとつの折り目を伸ばしながらたたんでいくだけです。コツは...丁寧にやることくらいですね。長傘も折りたたみ傘も同じ。露先をまとめて握りながらやると、たたみやすいですよ。

傘のたたみ方

井上:折りたたみ傘は、きれいにたたむと全体も細くなってケースに入れやすくなります。無理やりケースに入れるのも、生地や骨の劣化につながりますからね。

―たしかに無理やりケースに入れてしまいますよね...。

井上:店頭でも、試しに広げた後にケースに入り切らなくなって放置されている折りたたみ傘がよくあります(笑)。でも上手くできるようになると、きれいにたたむのがクセになりますよ。

 

使っていなくても傘は傷む?上手な保管方法について

井上:湿度など保管場所のコンディションも変わるため、使わずに置いておくとそれはそれで傘が傷んでしまうので、できればこまめに使いましょう。たまに「全然使ってないのに1年置いておいたらダメになった」なんて声をお客様からいただきますが...傘にとっては使わないことがよくなかったりもするんです。

―あまり雨が降らない季節や、差す機会がないときはどうすれば?

井上:実際に外で使わなくても、たまに開閉するだけでもOKです。それだけで中に空気が入りますし、動きや劣化も確認できますから。

傘の上手な保管方法

―なるほど。では保管方法についても。傘立てに何本も立てているというご家庭も多いと思いますが、それはどうですか?

井上:傘同士が密着するほどギューギューに何本も入れるのは傘が傷むことにつながるのでよくありませんが、ある程度の数であれば風も通るので、問題ありませんよ。大切なのは傘立てを置く場所の風通しですね。

 

こんなことやっていませんか?傘を使うときの注意点

井上:傘を使うときは、広げる前に生地を軽くほぐしてください。生地同士がくっついていることがあるので、一気にバッと開いてしまうと、生地はもちろん骨も傷めてしまうことがよくあるんです。これに気をつけるだけでもかなり違いますよ。

―たしかにいきなり開いてしまっているかも...

井上:水を切る際は下向きで軽く振るようにしましょう。やってしまいがちですが、前に持ち上げてバサバサと強く振るのはNGです。生地も骨も、さらには中棒も傷んでしまいますので。下向きにして、パカパカと開閉を軽く繰り返して水を切るのが一番ですね。長傘でも折りたたみ傘でも同じです。

傘を使うときの注意点

井上:あと長傘でやりがちなことというと...杖のように地面に突いて歩くことですね。先端も傷むし、中棒も曲がるし、何もよいことはありませんのでやめましょう。傘が泣きます!

―いずれもやりがち...気をつけます!

井上:それと意外とよくあるのが、折りたたみ傘の先端の部分が外れたというご相談。知らないうちにネジが緩んで外れてしまうことがあるんです。ここが取れてしまうと使い物にならなくなるので、気付いたときに軽く締め直すようにすれば紛失防止になりますね。

折りたたみ傘の先端の部分

 

使い分けも効果的。こんなハンズオリジナル傘はいかが?

井上:長持ちさせるという観点でいうと、複数の傘をローテーションして使うのも効果的ですね。使い分けたほうが傷みも少なくなりますから。朝から雨が降っている日は長傘、降りそうな日は折りたたみ傘、というくらいの使い分けでも十分です。その日の気分や服装にあわせて選ぶのも楽しいですよ。

―何本くらい持っているのが理想ですか?

井上:3〜4本あれば十分かと。ハンズオリジナルの傘も充実していますので、ぜひお気に入りのものを見つけて使い分けてください!

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左から
hands+ 超軽量一級遮光折りたたみ傘 60cm  4,980円(税込)
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hands+ バックパックを守れるジャンプ長傘 65cm  3,780円(税込)
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hands+ 超軽量一級遮光折りたたみ傘

hands+ 超軽量一級遮光折りたたみ傘 60cm 
親骨60cmというサイズ感ながら驚くほどの軽さが自慢で、持ち運びにも便利。風を受けてひっくり返ってしまってもすぐに元に戻せる構造です。

hands+ 雨、風、日差し、全ての天候に対応できる傘

hands+ 雨、風、日差し、全ての天候に対応できる傘
※人気商品につき在庫が不安定な状態となっております。詳しい在庫状況は各店舗までお問合せくださいませ。 

遮熱・遮光・耐水など全てに優れる生地「サマーシールド®」を使用。中棒を軸にして傘部分がくるくると回る仕様で、風を受け流すのも特徴です。

hands+ バックパックを守れるジャンプ長傘

hands+ バックパックを守れるジャンプ長傘 65cm 
後ろ側だけ面積が広くなった特殊なデザインで、バックパックを雨からガード。たたんだときは普通の傘と同じように生地がきれいに揃います。

 

丁寧に使ってほしい!傘はとても繊細なものだから

井上:最後に、声を大にして言っておきたいことが。

―なんでしょう?

井上:傘って、とても繊細なんです。思っているよりも、ずっと。ちょっと乱暴に扱うと簡単に壊れてしまいます。気軽に使うものだからこそ、「傘は壊れやすいもの」ということを頭に入れておいていただきたいですね。

丁寧に使ってほしい!傘はとても繊細なものだから

―きちんと乾かして、きちんとたたむ。そして正しく使う。それに尽きますね。

井上:はい。できる限り丁寧に使ってください。扱い方もそうですが、使った後のケアや保管方法も含めて。そうすれば、きっと愛着も湧きますし、長持ちもしますので。

 

おわりに

当たり前のことのようで、意外とできていないことばかり。傘のお手入れや使い方について、あまり気にしていなかったという人も多いのでは。これを機に、日頃の傘の扱い方について見直してみましょう!

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