洗顔は毎日のスキンケアの基盤といえる工程ですが、洗顔フォームではなく「固形石鹸」を使った洗顔方法が注目されているのはご存じですか?本記事では、固形石鹸で洗顔するメリットを解説します。正しい使い方やおすすめのアイテムもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
洗顔用の固形石鹸と洗顔フォームの違いとは?
洗顔用の固形石鹸と洗顔フォームは、どちらも「洗顔料」の一つではありますが、原料や性質、使い方などが大きく異なります。洗顔用の固形石鹸は、パーム油やヤシ油などの自然由来の油脂を原料としており、弱アルカリ性の性質を持っています。
対して洗顔フォームは、ペーストやクリーム状のテクスチャーが特徴の洗顔料です。合成界面活性剤を原料としており、人の肌と同じ弱酸性の性質があります。
固形石鹸で洗顔するメリット
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固形石鹸は洗顔フォームとは違った特徴がある分、毎日のスキンケアに取り入れるとさまざまなメリットがあります。ここからは、固形石鹸で洗顔するメリットを解説します。
コスパがよい
コスパのよさは、固形石鹸を使うメリットの一つです。配合成分の多くを水分が占めている洗顔フォームに比べ、固形石鹸は洗浄成分の量が多い傾向にあることから、少量の洗顔料でスキンケアができます。石鹸の減りが遅く、スキンケアにかかるコストを節約したい人にはおすすめです。
洗浄力が高い
ペリカン石鹸 白陶泥洗顔石鹸 594円(税込)
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洗浄力の高さも、固形石鹸を使う大きなメリットです。前述した通り、洗顔料に含まれる洗浄成分の量は洗顔フォームより固形石鹸の方が多い傾向にあり、一般的な液体石鹸が全体の約30%なのに対し、固形石鹸は約40~90%です。
加えて、固形石鹸はアルカリ性であり、弱酸性の性質を持つ皮脂汚れや汗を中和してすっきり落とせます。そのため、少量の石鹸でも高い洗浄力で汚れを除去できます。
肌への負担が少ない
前述した洗浄力の高さに加えて、肌への負担が少ないというのも固形石鹸のメリットです。アルカリ性である固形石鹸は、弱酸性である皮脂汚れや汗と混ざって中和されると洗浄力を失うことから、肌の乾燥の原因となる洗いすぎを防げます。
また、泡切れもよくてすっきりとした洗い上がりであるため、すすぎ残しが起こりにくいことから、肌への負担が心配な人にもおすすめできるでしょう。
洗顔用の固形石鹸の使い方
洗顔フォームに比べて泡立てるのが難しい固形石鹸ですが、正しい使い方を心がけることで、密度の高い泡でやさしくスキンケアできるようになりますよ。ここからは、固形石鹸で洗顔をするときの正しい使い方を手順に沿って解説します。
①ぬるま湯で顔を予洗いする
固形石鹸で洗顔をする前に、まずはぬるま湯で顔を予洗いしましょう。予洗いによって、ある程度顔の表面に付着している汚れを落とせるだけでなく、固形石鹸が肌になじみやすくなります。予洗いに使うお湯は高温すぎると肌に負担がかかるため、33~35度のお湯を用意しましょう。
②泡立てネットでしっかり泡立てる
次に、一度泡立てネットと石鹸をぬるま湯に浸してから、ネットに固形石鹸を入れてしっかり泡立てます。ネットのスカート部分(下部の広がっている部分)から石鹸を入れて泡立てるのが、泡立てネットの正しい使い方です。
ネットに石鹸を入れたら、ネットの表裏を使ってそれぞれ3回ずつ擦り、固形石鹸を取り出します。取り出した後は水を足さずに、空気を含ませるように泡立てることでキメの細かい濃密な泡がつくれますよ。
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③固形石鹸の泡を顔に乗せ、やさしく洗顔する
次に、できた泡を顔に乗せて、やさしく洗顔していきましょう。洗顔をする際にはゴシゴシ擦らず、指の腹で細かく円を描くように洗うのがコツです。
洗顔の順番は皮脂が多い場所から、Tゾーン・頬・目元・口元の順番に洗うことで、皮脂の落としすぎを防げます。また、長時間洗っていると肌の乾燥を引き起こす原因となるため、洗顔の時間は30秒以内に済ませるようにしましょう。
④水またはぬるま湯でしっかりすすぐ
隅々まで洗えたら、次に水またはぬるま湯でしっかりすすぎましょう。両手で水やぬるま湯をすくい、肌をやさしくなでるように念入りにすすいでください。
顔のパーツごとに分けて順番にすすいでいくことで、すすぎ残しを防げます。また、熱いシャワーを直接当てて洗い流すと、肌への刺激となるだけではなく、必要な皮脂まで落としてしまうため、避けるようにしましょう。
⑤水気を取り、化粧水などで保湿する
顔の隅々まですすいだら、最後に水気を取って、化粧水などで保湿しましょう。水気を取るときには、清潔なタオルで顔を軽く押さえるようにするのがポイントです。
また、洗顔後の肌は皮脂が落ちていて乾燥しやすい状態なので、化粧水や乳液などのスキンケアアイテムを使い、しっかり保湿しましょう。
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固形石鹸で洗顔をするときのおすすめアイテムを12個ご紹介
左から
ペリカン石鹸 ドットウォッシー洗顔石鹸 550円(税込)
ペリカン石鹸 白陶泥洗顔石鹸 594円(税込)
カウブランド 赤箱 110円(税込)
シャボン玉石けん ビューティソープ 100g 242円(税込)
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固形石鹸で洗顔をする際には正しい使い方だけでなく、使用するアイテムにもこだわることが大切です。ここからは、固形石鹸での洗顔におすすめのアイテムをご紹介します。
クリーミィな泡立ちが魅力のロングセラー【カウブランド 赤箱】
〈カウブランド 赤箱〉は牛乳石鹸が手掛けるロングセラー商品です。保湿成分であるミルク成分(乳脂)と、潤い成分のスクワランを配合しており、しっとりなめらかな肌に洗い上げます。泡立ちもクリーミィなので、洗顔中の肌との摩擦が気になる人におすすめです。
シルクのように上質な泡【シャボン玉石けん ビューティソープ】
〈シャボン玉石けん ビューティソープ〉は、原料に精製度の高い油脂を使用した固形石鹸です。香料や着色料、酸化防止剤、合成界面活性剤無添加なので、肌への刺激が気になる人におすすめです。シルクのように濃厚な泡立ちで、洗顔とボディのどちらにも使えます。
古い角質・毛穴汚れをすっきり洗浄【ペリカン石鹸 ドットウォッシー洗顔石鹸】
毛穴汚れによる「いちご鼻」のスキンケアを考えてつくられたのが〈ペリカン石鹸 ドットウォッシー洗顔石鹸〉です。洗浄補助成分のモロッコ溶岩クレイとベントナイト・海シルトが古い角質を吸着し、ざらついた肌をなめらかに整えます。
汚れを落として美しい陶器肌へ【ペリカン石鹸 白陶泥洗顔石鹸】
ペリカン石鹸の〈白陶泥洗顔石鹸〉は、透明感のある「陶器肌」へ導くことをコンセプトとした固形石鹸です。洗浄補助成分として国産の白陶泥(=パイロフェライト)を配合しており、毛穴のざらつきやくすみ汚れを吸着してすっきり洗浄します。
加えて、保湿成分であるクチナシ果実エキスやマドンナリリー根エキスなどといった、6種類の和漢白花エキスを配合したことで、洗顔後の乾燥を防ぎつつ肌のキメを整えます。
シリアの伝統製法でつくられた特産品【アレッポの石けん】
〈アレッポの石けん〉は、シリアの都市であるアレッポの特産品として1000年以上前からつくられている伝統的な固形石鹸です。添加物や香料は一切使わず、オリーブオイルとローレルオイルでつくられたシンプルな石鹸で顔の他、髪・体など全身にも使えます。
しっとりとした洗い上がりなので、洗顔後の肌のつっぱりが気になる人におすすめの固形石鹸です。
保湿成分を含む泡でやさしく洗いあげる【松山油脂 肌をうるおす 保湿洗顔石けん】
〈松山油脂 肌をうるおす 保湿洗顔石けん〉は、乾燥が気になる方や敏感肌の方にもおすすめの洗顔石鹸です。5種類のヒト型セラミドと大豆由来成分が配合され、潤いを保ちながら古い角質や余分な皮脂をやさしく除去します。アルコールやパラベン不使用で、泡切れもよく、しっとりとした洗い上がりが特徴です。
10種類の天然美肌成分を配合【自然ごこち 沖縄海泥 洗顔石けん】
〈自然ごこち 沖縄海泥 洗顔石けん〉は、10種類の天然美肌成分を配合し、自然の力で美しい肌へ導くことを考えた洗顔用固形石鹸です。沖縄産海泥(=海シルト)が毛穴汚れを吸着し、なめらかな肌に整えます。
潤い成分としてヒアルロン酸やコラーゲンも配合しており、洗顔後の肌の乾燥を防ぎます。
マルセイユ地方の伝統的な固形石鹸【マルセイユソープ】
〈マルセイユソープ〉は1900年の創業以来変わらない製法でつくられた、フランス伝統の固形石鹸です。オリーブ油やパーム油、ヤシ油などの天然植物性油を使用しています。キメ細かい泡でやさしく洗顔できるため、洗いすぎが気になる人におすすめです。
毛穴ケアで美しいノーファンデ肌へ導く【ペリカン石鹸 ノーファンデソープ】
〈ペリカン石鹸 ノーファンデソープ〉は、ファンデーションいらずの美しい肌を目指すことをコンセプトとした洗顔用固形石鹸です。洗浄補助成分としてベントナイトとカオリンという2種類のクレイを配合しており、毛穴の黒ずみ・開きの原因となる毛穴汚れを吸着して洗浄します。
肌にやさしい濃密ミクロ泡をつくりやすい形状なのも特徴です。泡立てネットがなくても簡単にふわふわの泡がつくれるでしょう。
アルガンオイル配合の手づくり石鹸【アルガンオイル フェイシャルソープ】
〈アルガンオイル フェイシャルソープ〉は、コールドプロセス製法(低温製法)により、アルガンオイルの有効成分を壊すことなく閉じ込めた固形石鹸です。洗顔中には天然ベルガモット果実油の爽やかな香りが広がります。泡立てネット付きなので、簡単に豊かな泡がつくれるでしょう。
植物由来のオイルでしっとり洗顔【ナイアード アルガン石鹸】
〈ナイアード アルガン石鹸〉は、自社搾油したアルガンオイルとエクストラバージンオリーブオイルを配合した固形石鹸です。アルガンオイルとオリーブオイルが潤いとハリを与え、健やかな肌へ整えます。洗顔用としてはもちろん、ヘアケアやボディケアにもおすすめです。
黒ずみ毛穴をすっきり洗浄【水橋保寿堂製薬 いつかの石ケン】
〈水橋保寿堂製薬 いつかの石ケン〉は、肌のくすみの原因となる角質汚れの洗浄に注目してつくられた固形石鹸です。たんぱく質分解酵素であるプロテアーゼを配合したことで、角栓のもととなる古い皮脂や角質を分解・除去し、なめらかで健やかな肌へ整えます。
固形石鹸で洗顔するデメリット
固形石鹸にはメリットだけでなく、洗顔フォームにはなかったデメリットもあります。ここからは、固形石鹸で洗顔するデメリットを解説します。
菌が繁殖しやすい
菌が繁殖しやすい点は、固形石鹸ならではのデメリットです。一般的な洗顔フォームは、チューブなどから必要量だけ取り出せるため、使いかけの中身が空気に触れないようになっています。
しかし、固形石鹸は使う際に水で濡らすうえ、一度使い始めると常に空気にさらされるため、濡れたまま放置しているとカビや雑菌が発生してしまいます。そのため、洗顔料を常に清潔に保つうえでは大きなデメリットといえるでしょう。
泡立てにくい
固形石鹸は、単品では泡立てにくいというデメリットもあります。もちろん泡立てること自体は固形石鹸だけでもできますが、洗顔フォームのような密度の高いもこもこの泡をつくるのは難しい傾向にあります。
洗顔料でつくる泡の密度は、洗顔中の肌との摩擦を抑えるうえで重要なポイントです。肌への刺激が気になる人にとっては使いにくく感じるかもしれません。
洗顔用の固形石鹸を清潔に長持ちさせるポイント
コスパはよいものの、清潔に保つのが難しい固形石鹸ですが、実は普段からできる簡単な方法で清潔にキープしやすくなります。ここからは、固形石鹸を清潔に長持ちさせるポイントを解説します。
使用後の固形石鹸は軽く洗い流す
固形石鹸を使ったあとは、水やシャワーで表面を軽く洗い流しましょう。使用直後の固形石鹸の表面は、残った泡や皮脂汚れが付着している状態です。
そのままにしていると、皮脂や石鹸の泡をエサに雑菌が増殖してしまうことがあります。石鹸の表面に付着した汚れをこまめに流すことで、雑菌が増えるのを防げるでしょう。
水気を取ってから保管する
使ったあとの固形石鹸は、表面の水気をしっかり取ってから保管するようにしてください。固形石鹸の表面に水気が残っていると、ドロドロに溶けやすくなるうえ、雑菌が繁殖しやすくなります。
石鹸の表面に付着した汚れを洗い流したら、水を切ってからキッチンペーパーなどで軽く水気を拭き取るのが、固形石鹸を清潔に保つコツです。
水はけのよい石鹸置きを使う
固形石鹸を保管する際には、水はけのよい石鹸置きを使うことをおすすめします。たとえ使用後の固形石鹸の水気を取っていても、シャワーなどの水しぶきがかかったり、濡れたタイルなどに直接置いたりしていると、雑菌が発生しやすくなります。
できるだけ固形石鹸が濡れないように、水切りすのこが付いているソープホルダーやフタ付きの石鹸ケースなどを使うことをおすすめします。
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固形石鹸を使った洗顔で、肌にやさしいスキンケアをしよう
洗顔フォームとは違った特徴がある固形石鹸ですが、正しい使い方を心がけることで、しっかり汚れを落としつつ肌にやさしいスキンケアができます。今回解説した正しい使い方やおすすめのアイテムも参考にしながら、ぜひ毎日のスキンケアに固形石鹸を取り入れてみてください。
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