真鍮アクセサリーがピカピカに。サビや汚れがしっかり取れる方法と注意点を解説

真鍮アクセサリーのサビや汚れがしっかり取れる方法と注意点を解説

真鍮は加工のしやすさや耐久性の高さから、さまざまなアクセサリーに使用されている素材です。金のように美しい輝きを持っていますが、時間が経つにつれてサビや汚れが目立ってきてしまいます。そこで本記事では、真鍮アクセサリーをピカピカにする方法をご紹介します。

 

真鍮とはどんな素材?

真鍮

まず、真鍮とはどのような素材なのか解説します。アクセサリーのお手入れ方法を確認する前に、真鍮の特徴をチェックしてみましょう。

亜鉛と銅の合金

真鍮とは亜鉛と銅の合金

真鍮とは、亜鉛と銅の合金です。亜鉛の割合が2割以上のものが真鍮と呼ばれ、亜鉛が2割以下のものは丹銅といわれます。金のようにきれいな輝きが特徴で、アクセサリーだけでなく楽器や船舶用のパーツ、金属部品など身近なものに利用されています。亜鉛と銅の割合によって見た目の色が変化するのも特徴で、亜鉛の割合が多くなると金色に近い色味になります。

耐久性が高く加工もしやすい

真鍮は加工がしやすい

真鍮は見た目が美しいだけでなく、耐久性・耐食性に優れているのが特徴です。メッキとは違って剥がれてしまうこともなく、非常に長持ちする素材なので、こまめにお手入れをすることで長期間愛用できます。さらに加工もしやすいため、ブレスレットや指輪、ネックレスなどさまざまなアクセサリーに使用されています。

サビや変色が発生しやすい

真鍮はサビや変色が発生しやすい金属

真鍮は、サビや変色が発生しやすい金属でもあります。真鍮が空気に触れると、表面に「酸化銅」と呼ばれる黒ずみが形成されます。

この黒ずみをそのまま放置していると「緑青(ろくしょう)」と呼ばれるサビが発生し、どんどん青緑色に変色していきます。真鍮でできた指輪やブレスレットなどを付けたままにしていると、肌に緑青の色がついてしまうのも難点です。

しかし、この独特の風合いが真鍮の魅力でもあります。手軽に使い古したような雰囲気を出せるため、スチームパンクやアンティークを好む方に人気がある素材です。

 

重曹|真鍮アクセサリーのサビの落とし方

重曹

真鍮の風合いを活かしながらサビや黒ずみを落とすには、重曹を使ってお掃除をするのがおすすめです。ここからは、重曹を使ったサビの落とし方を解説していきます。

準備するもの

重曹と水、やわらかい布を用意

必要なものは、重曹と水、やわらかい布のみです。家にあるもので簡単に掃除ができるので、ぜひ試してみてください。

準備するもの

  • 重曹
  • やわらかい布

お手入れの手順

重曹と水を合わせ、ペースト状にする

水と重曹を混ぜている様子

まず、水と重曹を1:2の割合で混ぜ合わせ、ペースト状に加工します。ペーストがサラサラになりすぎないよう注意しながら、少しずつ水を加えて混ぜるのがポイントです。

重曹を絡め、アクセサリーを擦る

ペースト状になった重曹

重曹がペースト状になったら、真鍮アクセサリーに重曹をしっかりと絡めて指ややわらかい布で擦ります。細かいデザインや装飾などのくぼみは、細い綿棒などを使うと簡単に汚れを落とせますよ。白かった重曹ペーストが黒くくすんできたら、真鍮アクセサリーの汚れが落ちてきたサインです。

水洗いをする

アクセサリーを水洗いして重曹をきれいに落としている様子

重曹ペーストがくすんできたら、アクセサリーを水洗いして重曹をきれいに落とします。くすみや黒ずみがきれいに落ちて、元の光沢やツヤが戻ってきますよ。
水分が残っているとサビや変色の原因になるため、しっかりと水気を拭き取りましょう。力を入れてアクセサリーを擦ると傷ができる原因になるため、丁寧にやさしく拭き取るのがコツです。

ビフォーアフター

重曹で真鍮のサビを落とした時のビフォーアフター

こちらは、重曹で真鍮のサビを落とした時のビフォーアフターです。重曹のペーストで研磨されたことにより、本来の金色を取り戻しました。

 

クエン酸|真鍮アクセサリーのサビの落とし方

クエン酸

細かい装飾が多い真鍮アクセサリーのサビ落としには、クエン酸を使った落とし方がおすすめです。クエン酸でできた溶液にアクセサリーを漬けるため、まんべんなく汚れを落とせます。

準備するもの

クエン酸と水、水気を拭き取るやわらかい布を準備

準備するものは、クエン酸と水、水気を拭き取るやわらかい布の3つのみです。クエン酸がない場合は、お酢やレモンでも代用可能です。

準備するもの

  • クエン酸
  • やわらかい布

お手入れの手順

アクセサリーとクエン酸水を容器に入れる

クエン酸水をつくる

まず、水100mlに対してクエン酸を小さじ1/2ほど入れ、クエン酸水を作ります。次に、全体が浸かるように、クエン酸水に真鍮アクセサリーを入れます。

30秒アクセサリーを漬ける

クエン酸はサビや黒ずみだけでなく、真鍮アクセサリーの表面を溶かす作用があります。長時間クエン酸水にアクセサリーを漬けるのは避けて、まず30秒ほど真鍮を浸します。汚れ具合がひどい場合は、少しずつ漬ける時間を伸ばしましょう。

水気を拭き取る

水気を拭き取る

クエン酸や水気が真鍮に残っていると、赤サビや変色の原因になります。クエン酸水に漬けた後は、やわらかい布などで真鍮アクセサリーの水気をしっかりと拭き取りましょう。

ビフォーアフター

クエン酸で真鍮のサビを落とした時のビフォーアフター

こちらは、クエン酸で真鍮のサビを落とした時のビフォーアフターです。サビの状態にもよりますが、たった30秒ほどつけるだけで、新品のような輝きを出せました。

 

やすり|真鍮アクセサリーのサビの落とし方

やすり

表面の汚れをしっかり落としたい、アンティークな雰囲気を変えたいというときは、やすりを使ってサビ落としをしてみてください。アクセサリーの表面にやすりをかけることで、黒ずみや変色、サビの原因を落とせます。

複雑な装飾があるアクセサリーだと磨きムラの原因になってしまうため、シンプルなデザインのアクセサリーをお手入れするときに向いています。

準備するもの

やすり

紙やすりは平面の汚れを、スポンジやすりは立体面の汚れを落とすときに役立ちます。掃除したいアクセサリーの形状に合ったやすりを選びましょう。

やすりは、目の粗さによって仕上がりが異なります。傷がついてしまっている場合は600番~800番の少し目が粗いものを、表面のサビや汚れを落とす場合は1000番~2000番の目が細かいものがおすすめです。

準備するもの

  • 紙やすりまたはスポンジやすり

お手入れの手順

やすりを小さくちぎる

小さく切った紙やすり

まず、やすりを小さくちぎります。小さくすることで、アクセサリーの細かい隙間や装飾にやすりが入りやすくなり、きれいに汚れを落とせます。

アクセサリーを磨く

アクセサリーを磨く

ちぎったやすりを使って、真鍮アクセサリーを磨いていきます。細かくやすりを動かすのではなく、一度に広い面を磨くように動かすときれいにサビが落ちますよ。また、一定の方向に向かってやすりをかけるのも、きれいに仕上げるポイントです。

ビフォーアフター

やすりで真鍮のサビを落とした時のビフォーアフター

こちらは、やすりで真鍮のサビを落とした時のビフォーアフターです。がんこなサビを落としつつ、アンティーク風のくすみもやや残る仕上がりになりました。

 

研磨剤|真鍮アクセサリーのサビの落とし方

ピカール

重曹ややすりで落ちない頑固な汚れには、研磨剤を使った落とし方がおすすめです。

準備するもの

ピカール

準備するもの

  • 研磨剤
  • やわらかい布
  • 使い捨ての手袋

お手入れの手順

研磨剤を布につけて磨く

真鍮アクセサリーをやさしく撫でるように磨く

わらかい布に研磨剤を出し、真鍮アクセサリーを磨きます。強く擦りすぎると表面が削れてしまうため、やさしく撫でるように磨きましょう。

乾いた布で拭き取る

真鍮アクセサリーをしっかりと水洗いして研磨剤を落とします

全体を磨けたら、真鍮アクセサリーをしっかりと水洗いして研磨剤を落とします。乾いた布で水気を拭き取ったら完了です。

ビフォーアフター

研磨剤で真鍮のサビを落とした時のビフォーアフター

こちらは、研磨剤で真鍮のサビを落とした時のビフォーアフターです。余分なサビを落としつつ、黒ずみが若干残りヴィンテージな雰囲気を漂わせる仕上がりになりました。

 

真鍮アクセサリーのサビを予防する方法

真鍮アクセサリーのサビや変色を予防する方法

真鍮はサビや黒ずみが発生しやすい素材ですが、対策次第でサビを予防できます。ここからは、真鍮アクセサリーのサビや変色を予防する方法についてご紹介します。

外した際にクロスで拭く

アクセサリーを外したときにクロスや布などで拭き取りましょう。

指輪やブレスレットは肌に直接触れる時間が長いため、皮脂や汗などが付着してしまいます。この汗や皮脂をそのまま放置していると真鍮が酸化し、サビや黒ずみの原因になるため注意が必要です。真鍮アクセサリーの美しさを保ちたいのなら、アクセサリーを外したときにクロスや布などで拭き取りましょう。

水気の多い場所で保管しない

アクセサリーケースなどに入れて保管

水や湿気は、真鍮アクセサリーにサビや黒ずみが発生する原因になります。お風呂場や洗面所など、湿気が多い場所に放置せずアクセサリーケースなどに入れて保管してください。

 

真鍮アクセサリーのサビ落としにおすすめのアイテム

ここからは、真鍮アクセサリーのサビ落としにおすすめのアイテムをご紹介します。「真鍮の汚れを落としたいけれど、どのアイテムを使えばいいか分からない」と迷っている方は、ぜひこちらを参考にしてみてくださいね。

生活のいろいろな場面で活躍!【重曹】

シャボン玉石けん シャボン玉重曹 680g

 

シャボン玉石けん シャボン玉重曹 495円(税込)

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真鍮のサビ落としにはもちろん、生活のいろいろな場面で活躍するのがシャボン玉重曹です。鍋のこげ落としや魚グリルの汚れなど汚れ落としや、まな板、冷蔵庫などの消臭にも活躍します。真鍮アクセサリー以外に、いろいろな場面で使用したい方におすすめです。

水回りのお掃除にも大活躍!【クエン酸】

シャボン玉石けん クエン酸

シャボン玉石けん クエン酸 550円(税込)

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真鍮アクセサリーのサビ落としには、〈クエン酸〉がおすすめです。スポンジや布に洗浄剤を出してアクセサリーを磨けば、汚れをきれいに落とせます。人にも環境にもやさしい洗浄剤なので、安心して使用できます。

頑固な汚れを落としたいときは【耐水紙やすり #600】

耐水紙やすり #600

 

耐水紙やすり #600 85円(税込)

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〈耐水紙やすり #600〉は、炭化ケイ素という砥材が使用された紙やすりです。しっかりと真鍮アクセサリーを掃除したいときや、頑固な汚れを落としたいときにおすすめです。

サビや黒ずみを落としたいときは【耐水紙やすり #800】

耐水紙やすり #800

耐水紙やすり #800 85円(税込)

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〈耐水紙やすり #800〉は、水を用いてアクセサリーを掃除できるため、目詰まりしにくく粉が飛び散りにくいのが特徴です。800番は、真鍮アクセサリーの風合いを残しながらもしっかりサビや黒ずみを落としたいときに向いています。

お手入れの仕上げやツヤ出しに【耐水紙やすり #1000】

耐水紙やすり #1000

耐水紙やすり #1000 96円(税込)

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〈耐水紙やすり #1000〉は、高い研磨力としなやかな質感を備えた紙やすりです。目が細かいため、お手入れの仕上げやツヤ出しに適したアイテムといえます。

ツヤ出しや仕上げに【耐水紙やすり #1200】

耐水紙やすり #1200

 

耐水紙やすり #1200 107円(税込)

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〈耐水紙やすり #1200〉も、1000番と同じくツヤ出しや仕上げに使える紙やすりです。目が細かい分、頑固な汚れや黒ずみなどは落としにくいため、注意が必要です。

傷をつけたくないアクセサリーには【耐水紙やすり #1500】

耐水紙やすり #1500

 

耐水紙やすり #1500 107円(税込)

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〈耐水紙やすり #1500〉は、非常に目が細かい紙やすりです。傷をつけたくない真鍮アクセサリーのお手入れや、日々のお掃除などに役立ちます。

美しいツヤを蘇らせる【 銅・真ちゅう用コンパウンド】

光陽社 ニューサンライト 銅・真ちゅう用

 

光陽社 ニューサンライト 銅・真ちゅう用コンパウンド 880円(税込)

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〈ニューサンライト 銅・真ちゅう用コンパウンド〉は、毎日の真鍮アクセサリーのお手入れにもってこいのクリーナーです。真鍮の落ちにくい汚れや傷をきれいに落として、購入したときのような美しいツヤを蘇らせます。微香性タイプで、石油の臭いがしないのも魅力です。

頑固なサビや黒ずみには【ピカール液】

ピカール液

 

日本磨料 ピカール液 180g 530円(税込)

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〈ピカール液〉も、真鍮アクセサリーのお手入れにおすすめのアイテムです。研磨剤が入っているため、頑固なサビや黒ずみもしっかり落とします。成分の中に灯油が含まれているため、使い捨ての手袋を付けて使用してください。

素材にやさしい万能アイテム【キラテリア】

キラテリア

 

キラテリア 1,320円(税込)

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〈キラテリア〉は、シルバー・ゴールド・プラチナ・多孔質系宝石などにも使える万能アイテムです。汗やほこりなど日常の汚れを除去してくれるため、お気に入りの真鍮アクセサリーを長く綺麗に使うことができますよ。

【光陽社 ポリマール 銅みがきクロス】

光陽社 ポリマール 銅みがきクロス

 

光陽社 ポリマール 銅みがきクロス 660円(税込)

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〈ポリマール 銅みがきクロス〉は、ツヤ出しワックスと超微粒子の研磨剤が含まれているクロスです。汚れや傷を簡単に落として、元のきれいなツヤを蘇らせてくれますよ。

 

おすすめのアイテムを使って、真鍮アクセサリーのお手入れをしましょう!

真鍮は耐久性が高く加工しやすい一方、サビや変色、黒ずみが発生しやすい素材です。真鍮が使われたアクセサリーを長く愛用したいのなら、こまめに掃除をする必要があります。今回紹介したおすすめのアイテムを使用して、真鍮アクセサリーのお手入れを行いましょう。

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