子どもから大人まで一緒に楽しめるカードゲーム、UNO(ウノ)。やったことがある方は多いかと思いますが、公式ルールを知っている方は案外少ないのではないでしょうか。本記事では、意外と知られていないUNOの公式ルールや、間違いやすいローカルルールなどをご紹介します。
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UNO(ウノ)のカードの種類を解説
UNOのルールや遊び方についてご紹介する前に、まずはUNOのカードの種類を説明していきます。UNOには1、2などの数字が書かれている「数字カード」と、リバースやドローといったマークが書かれている「記号カード」の2種類があります。それぞれのカードに異なる役割があるので、最初にチェックしてみましょう。
数字カード
UNOには、76枚の数字カードがあります。カードは赤・黄・緑・青の4色で構成されており、それぞれ0〜9の数字が割り振られています。
記号カード
UNOには数字カード以外に、36枚の記号カードがあります。記号カードは全部で7種類あり、各カードごとに出せるタイミングや役割などが違います。1枚ずつ詳しくチェックしていきましょう。
スキップ
スキップを出すと、次の人の順番を飛ばせます。2人プレイの場合は、スキップを出すともう一度自分のターンになるのが特徴です。スキップカードは、場に出ているカードと記号や色が合っている時のみ、場に出すことが可能です。
ドロー2
ドロー2は、次の順番の人にカードを2枚引かせられるカードです。場に出されているカードと色が合っている時に出せますが、次の人が連続してドロー2カードを出すのはルール違反となります。
リバース
リバースを出すと、カードを出す順番を逆回りにできます。たとえば、右回りでプレイしている時にリバースを出した場合、次の人からは左回りでカードを出していくことになります。2人プレイの際は、スキップカードと同じ役割になります。
ワイルド
ワイルドカードを出したプレイヤーは、場のカードの色を自由に決めることが可能です。ワイルドカードは、持っているカードや場に出されているカードに関わらず、どのタイミングでも出すことが可能です。
ワイルドドロー4
ワイルドドロー4を出すと、場のカードの色を自由に指定できるほか、次の順番の人にカードを4枚引かせることが可能です。他に使えるカードがあるときはこのカードは使えません。ずるをして使うと罰則がありますが、反則してだますこともできます。
シャッフルワイルド
シャッフルワイルドカードは、2016年に追加された新しいカードです。全員の手持ちカードを集めてシャッフルし、均等に再分配できるのが特徴となっています。
また、シャッフルワイルドを出した人は、好きな色を指定できます。ゲームの状況をリセットできるため、上がりそうな人がいる時に使用するのが効果的です。手持ちカードや場のカードに関わらず、いつでも出せるため勝利の大きなポイントになるかもしれません。
白いワイルドカード
白いワイルドカードは、自由に独自のルールを書き込めるカードです。ゲームを始める前にルールをカードに鉛筆で書きましょう。手持ちカードや場に出されているカードに関わらずいつでも出すことが可能で、出した人は場のカードの色を自由に決められます。白いワイルドカードは全部で3枚入っていますが、使用する枚数に指定はありません。3枚のカードを全部入れて遊んでもよいですし、カードを入れずにプレイすることも可能です。
UNO(ウノ)の公式基本ルール・遊び方
UNOでは、家庭や地域ごとに独自のルールが採用されています。ローカルルールを公式ルールだと思っている方も多いのではないでしょうか。そこでここからは、UNOの公式基本ルールと遊び方を説明していきます。
1.親を決める
まず、それぞれのプレイヤーにカードを配る「親」を決めます。カードを裏向きにして、それぞれのプレイヤーが1枚ずつカードを取ります。次にカードを表にめくり、数字が一番大きかった人を「親」とします。ワイルド系のカードやリバースなどの記号カードは、「0」となります。
2.カードを配る
親に決まった人は、それぞれのプレイヤーへカードを7枚ずつ配っていきます。余ったカードは裏向きに重ね、場に出しておきます。
3.山札のカードを1枚めくる
全員にカードを配り終わったら、山札のカードを1枚めくって置きます。これが場のカードとなり、親の左隣のプレイヤーからカードを出してスタートします。もし、場のカードが記号カードだった場合、カードの種類によって対応が異なります。
記号カードを引いた場合
- リバース...親の左隣のプレイヤーではなく、親の右隣のプレイヤーから反時計回りに開始する
- スキップ...親の左隣のプレイヤーの手番が飛ばされる。
- ドロー2...最初のプレイヤーが山札からカードを2枚引き、次の人の手番になる
- ワイルド...最初のプレイヤーが好きな色を指定し、カードを出す
- ワイルドドロー4...カードを山札の中に戻し、もう一度山札から1枚めくって場に出す
- シャッフルワイルド...最初のプレイヤーが好きな色を指定して、カードを出す
- 白いワイルド...最初のプレイヤーが好きな色を指定して、カードを出す
4.手札からカードを出していく
基本的に、親の左隣の人から時計回りにカードを出していきます。数字カードは、場に出されているカードと数字もしくは色が同じ場合に出せます。たとえば、場に赤の7のカードが出ている場合、「7のカード」か「赤色のカード」を出すことが可能です。
記号カードの場合、カードによって出せるタイミングが異なります。スキップ、リバース、ドロー2は、場に出されているカードと記号もしくは色が同じである場合に出せます。シャッフルワイルドやワイルドドロー4などのワイルド系のカードは、場のカードの色や数字に関係なく出すことが可能です。
5.出せるカードがない場合、山札からカードを引く
手札に出せるカードがない場合は、山札から1枚カードを引きます。場に出せるカードを引いた場合は、そのまま出すことが可能です。
6.手札が1枚になったらUNO(ウノ)を宣言する
手札が残り2枚になってそのうちの1枚を捨てるとき、プレイヤーはその時点で「UNO(ウノ)」といわなくてはいけません。「UNO(ウノ)」といい忘れており、他の人からそのことを指摘された場合、ペナルティとしてカードを2枚引くことになります。
ただし、UNO(ウノ)のいい忘れを指摘してペナルティを受けさせられるのは、「最後から2枚目のカードを出してから、次の人がカードを出す瞬間まで」と決まっています。次のプレイヤーがカードを出した後にUNO(ウノ)のいい忘れを指摘されても、カードを引かなくてよいとされています。
7.誰かの手札がなくなったら終了
1人のプレイヤーの手札がなくなったら、その時点でゲームは終了となります。残った人のみでゲームを続行することはありません。もし、上がった人がドロー2やドロー4を捨てて上がった場合、次のプレイヤーが枚数分のカードを引いた後にゲーム終了となります。
間違いやすいUNO(ウノ)の公式ルール
UNOはローカルルールが浸透しているため、間違ったルールが公式ルールとして認識されていることが多いものです。そこでここからは、間違いやすいUNOの公式ルールについて解説していきます。
カードは1枚ずつしか出せない
公式ルールにおいては、記号カードも数字カードも1枚ずつしか出せない決まりになっています。2枚以上のカードを一緒に出せるのは、ローカルルールのみなので注意が必要です。
ワイルドドロー4はいつでも出せる訳ではない
ワイルドドロー4はいつでも出せる訳ではありません。手札の中に使用できるカードがある場合、ワイルドドロー4は出せないことになっています。ただし、「手札に出せるカードがないと嘘をついて、ワイルドドロー4を出す」という反則行為を行うこともできます。バレなければ問題ありませんが、バレてしまうとペナルティを受けなくてはいけません。
「このプレイヤーは嘘をついている」と思ったプレイヤーは、ワイルドドロー4を出した人に対して「チャレンジ」を行うことができます。チャレンジをされた場合、ワイルドドロー4カードを場に出した人は、チャレンジを宣言したプレイヤーに手札を見せなくてはいけません。
もし本当に反則していた場合は、ワイルドドロー4を出したプレイヤーは追加でカードを4枚引き、ワイルドドロー4カードを手札に戻すことになります。その後、手札から正しいカードを場に出さなくてはいけません。一方、反則がなかった場合、チャレンジした人がペナルティを受ける必要があります。チャレンジした人はドロー4の4枚と、さらに追加で2枚(合計6枚)を引かなければなりません。
勝ち負けは得点で決まる
上がった順番で勝ち負けを決めている方も多いかと思いますが、実は公式ルールでは得点で勝ち負けを決めることになっています。記号カードや数字カードにはそれぞれ点数が割り当てられており、ラウンドが終了した時点で得点が一番多い人が勝者となります。上がれなかった人は、残った手札の点数を計算し、合計値を自分の点数からマイナスされます。
最初に上がりとなった人は、自分以外のプレイヤーの点数を足した数値が得点になります。たとえば、Aさんが勝ってBさんが-40点、Cさんが-35点だった場合、Aさんの得点は75点になります。カードの種類ごとの配点は、以下の通りです。
カードの種類ごとの点数
- 数字カード→数字通りの点数
- スキップ・リバース・ドロー2→20点
- ワイルド・ワイルドドロー4・シャッフルワイルド・白いワイルド→50点
誰かが合計500点になるまで、ゲームを続けます。
記号カードで上がってもよい
UNOの公式ルールでは、スキップやワイルド系など記号カードで上がってもよいとされています。「ドロー2やワイルドドロー4で上がってはいけない」というルールがある地域も多いですが、実は公式ルールでは問題ありません。
2人プレイの場合、リバースの効果がスキップに変わる
2人プレイでUNOを遊ぶ場合、リバースのカードの効果が変わります。通常、リバースは手札を出す順番を逆回りにするカードですが、2人プレイの時は続けて自分がカードを出せます。
ドロー2またはワイルドドロー4を山札から引いた場合は捨てられない
ドロー2やワイルドドロー4を山札から引いた場合は捨てられない、という公式ルールもあります。引いた直後に捨てることはできず、そのまま一巡飛ばされてしまいます。
UNO(ウノ)のローカルルール(アレンジルール)4つ
先ほどご紹介した公式ルールに慣れてきたら、ルールをアレンジしてゲーム性を変えてみても面白いですよ。ここからは、UNOでよく使われているアレンジルールについて、詳しく解説していきます。
2枚出し
2枚出しは、数字と色が同じカードを同時に2枚出せる、というアレンジルールです。数字と色が同じカードは2枚しかないため、一緒に出せるのは2枚までと決まっています。また、リバースやワイルドといったマークが書かれている記号カードは、公式ルールと同じく1枚ずつしか出せません。
ドロー2・ドロー4返し
ドロー2・ドロー4返しは、かなりポピュラーなローカルルールです。これは、ドロー系のカードにドロー系カードを重ねて出してもよい、というアレンジルールです。Aさんがドロー2を場に出し、そこにBさんがドロー4を重ねた場合、Cさんは合計6枚のカードを引くことになります。
カードを出す時は英語で読み上げる
カードを出す時に英語で読み上げる、というローカルルールもあります。たとえば、黄色の5を出す時は「イエローファイブ!」、青のスキップを出す時は「ブルースキップ!」と宣言します。子どもとゲームを楽しみながら英語と触れ合えるのがポイントです。
色違いは何枚でも出してOK
数字が一致していれば色違いのカードは何枚出してもよい、というローカルルールもあります。多くのカードを一気に手放せるので、大きく形勢が変わることもあります。また、このルールの下ではワイルドカードを使わずに色を変更することも可能です。
おすすめのUNO(ウノ)シリーズ
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マテルの「ウノ」は、50年以上愛されているUNOの定番商品です。対象年齢は7歳以上で、2人から10人までプレイ可能です。元々は108枚でしたが、2016年にリニューアルされてから112枚となりました。初めてUNOを購入するなら間違いなしの一品です。
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マテルの「ウノ フリップ」は、2019年に新しく発売された種類です。カードの両面に異なる数字やマークが書かれており、フリップカードが出されるとカードを反転してプレイしなくてはいけません。カードの種類をチェンジできるという特徴から、通常のUNOとはまた異なるゲーム性を楽しめます。
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マテルの「ウノ ポケットモンスター」は、ポケットモンスターのキャラクターが印刷されているUNOです。人気キャラクターが描かれているので、UNOのルールを知らない子でも楽しめます。
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UNO(ウノ)のルールを押さえて、楽しく遊びましょう!
UNOは地域ごとのアレンジルールが広まっているため、基本的な公式ルールや遊び方を知らない方も多いでしょう。とはいえ、一度やり方を抑えれば誰でも楽しめること間違いなし。今回紹介したそれぞれのカードの役割やゲームのやり方などを押さえて、UNOで楽しく遊びましょう!
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