災害への備えは万全ですか?今回はハンズスタッフによる「防災座談会」の模様をお届けします。自分以外の人がどんな備えをしているかを知ることは、新たな気づきにつながるはず。豪雨対策も重要になる台風シーズンの今、日頃の防災意識を改めて見直しましょう。バイヤーおすすめの防災アイテムも要チェックです!
暮らし方も防災意識もさまざまなハンズスタッフ4名が集まりました!
防災用品バイヤーの別府を中心に、暮らし方も意識も異なるハンズスタッフが「防災」について話し合う今回の座談会。参加者はこちら!
左上:商品戦略部 防災用品バイヤー 別府
右上:事業開発部 小野
左下:ITソリューション部 吉井
右下:経営企画部 宮本
別府:今日はよろしくお願いします。早速ですが、皆さんの防災レベルと家族構成を簡単に教えてください!
宮本:私は妻との2人暮らしです。救急キットや簡易トイレなどが一式入ったセットを玄関に置いてあります。でも、結婚して1年ほどですが、今ある備えは1人暮らしの時のものを持ってきただけなので、そこは課題かと。
小野:私は1人暮らしなので...防災という意識ではないですがバッテリーチャージャーなどを持っているくらいで、何か揃えなきゃとは思いつつ行動に移せていません。
吉井:私も同じく1人暮らしです。守るべきものが自分だけで、自分さえ守れればよいので、防災に対する意識は低いですね。
別府:私は夫と2歳の娘との3人暮らしです。防災用品バイヤーになったのは今年ですが、娘が生まれた頃から防災意識が強くなりました。リュック2つ分くらいの備えを玄関に常備していて、食品、水、トイレ用品、ラジオ、電気関係と揃っているので対策はバッチリです。
吉井:さすがバイヤー!
小野:今は台風シーズンなので質問ですが、豪雨対策って何から始めればよいですか?
別府:まずやってほしいのは、ハザードマップを確認して自分の家や職場がどういう土地にあるのかをチェックすることですね。皆さん、ハザードマップを見たことはありますか?
小野:あります!ヒントマガジンの記事を見てチェックしました。窓ガラスの補強とかはちょっと手間ですが、ハザードマップを見るくらいならできると思って。
ハンズの防災士、バイヤー大仲がハザードマップについて解説したヒントマガジンはこちら>>
宮本:私もあります。引っ越しをする時に参考にしましたね。
吉井:私は見たことがないです...。
別府:見たことがない人の方が多いと思いますよ。まずはハザードマップを調べてみると意識が高まると思います。
宮本:豪雨や台風への備えは、何を気にすればよいですか?
別府:地震と違い、家が安全なら在宅避難することになるので、その視点で考えることですね。水や電気が止まることを想定したり、窓ガラスを補強したり。避難の準備としては、両手を空けて移動したいので、意外と普通ですがレインコートを常に使えるようにしておいた方がよいです。
小野:なるほど、勉強になります。
それぞれの暮らし方に合わせて、意識しておきたいことは?
小野:日頃の備えについて、暮らし方別のポイントはありますか?
別府:1人暮らしの場合、防災用品を一式揃えるのは大変だと思うので、まずはトイレットペーパーなどの日用品やレトルト食品を少し多めに買っておくとか。それだけでも防災につながります。
吉井:日頃使うものなら無駄にならないですしね。
別府:あとは1人だと情報不足になりがちなので、スマホの電源を切らさない対策は必須です。それと停電になるとすごく不安になると思うので、ラジオやライトは忘れずに。
吉井:1人暮らしだと保管場所も限られるんですよね...。
別府:スーツケースに防災用品を詰めているという話はよく聞きます。備えは最低限3日分必要と言われているので、3日間の旅行の準備をする感じで。さらにライフラインの寸断が広範囲になると復旧も遅くなります。スーツケースも利用しながら1週間分の備えができればさらに安心です。
吉井:あ、それ名案かも。早速やってみます!
宮本:私のような2人暮らしなど、家族の備えにおけるポイントは何でしょう。
別府:防災セットがあれば安心と思いがちですが、開けてみると食料が1人分だったり、トイレが1日分だったりするので、家族の人数分あるのか確認することが大切ですね。
宮本:やっぱりそこですよね。意識していましたが不十分でした。
別府:あとは万が一の時に家族が落ち合える場所や方法を決めておくこと。
小野:そこは1人暮らしとの大きな違いですね!
宮本:ちゃんと決めていなかったので、すぐに妻と話し合おうと思います。
小野:子どもがいると、他に何が必要になりますか?
別府:保育園や学校の災害時の対応を把握しておくことは大切です。日頃できることだと、防災食品を普段の生活で食べてみて、味に慣れさせておくことや、好き嫌いを把握しておくこともも大事かも。我が家ではランチに使ったりしていますよ!
「防災食品で手軽にランチ!?日常でも食べてほしい!だってこんなにおいしいから」ヒントマガジン記事はこちらから>>
吉井:そうか、普段食べるのもありですね。
別府:全然ありです!ところで皆さんの"私なりの防災"みたいなものはありますか?
宮本:アナログですが、実家では全員、家族の携帯電話の番号を書いたメモを持ち歩いていました。父親の番号を言える?という話になった時に誰も言えなくて。それだとスマホが使えなくなったら、公衆電話があっても連絡がとれませんから。
吉井:私は以前住んでいた大阪で台風や地震に遭って、電気や水が止まる経験をしたので、大雨の時は浴槽に水を貯めることが習慣になりました。あと、かなり早い段階で水やトイレットペーパーは補充するようにしています。それと、ちょっと大きめのスマホ用バッテリーを持っていて、常に使える充電状態にしていますね。
別府:ちゃんと対策してるじゃないですか!素晴らしいです。
小野:私は防災用というわけではないんですが、アウトドアとかキャンプが好きなのでメスティンや固形燃料を持っていて、それが防災用品にもなるのかなと。自宅で使って調理したりもしています。
吉井:趣味が防災を兼ねるのはよいですね。
宮本:たしかに。こういう気づきが大事なんですね。他の人がどんな備えをしているかを知る機会はなかなかないから、この座談会は貴重です。
別府:読者の皆さんにとっても、防災を見つめ直すきっかけになればうれしいですね!
別府バイヤーがおすすめの防災用品をご紹介
別府:では最初はハンズオリジナルのセット商品を。
右:自宅待機セット 10,780円(税込)
別府:まずは〈自宅待機セット〉。自宅を一時的に避難場所にする場合に必要な全8アイテムが揃ったセットです。
宮本:しっかりラジオも入ってますね。
別府:何を揃えればよいの?という人は、こういうセットから始めるのがおすすめです。
吉井:基本編ということですね。
別府:はい。例えば簡易トイレは10回分入っていますが、夫婦2人で3日間だとすると全然足りません。なので、これをベースにしつつ、各自で必要なものを追加していく感じです。
小野:なるほど、だからケースが少し大きめなんですね?
別府:その通りです!しかもこのケースはバケツにもなって、持ち手の輪っかにホースを固定することもできるんです。耐荷重も180kgほどあるので、フタを閉めればイス代わりにも。
小野:芸が細かい!よく考えられてますね。
吉井:〈帰宅困難者支援セット〉は会社などで被災した時用ですか?
別府:出先で被災して公共交通機関がストップした時に、自宅まで戻ることを想定して必要となる全9アイテムを揃えました。会社のロッカーに入れておいたり、いつも持ち歩いたり。セットに含まれるポーチにすべてが収まります。
宮本:これも自分に必要なものを足していくということですね。
別府:では続いては単品を。まずは〈自宅待機セット〉にも入っていたこちら。
ハンズオリジナル STAYER 手回し充電式ラジオライト 5,478円(税込)
別府:手回し&ソーラー充電式で、ラジオになって、ライトがついて、最低限ですがスマホの充電にも使えて、さらにサイレンも鳴らせます。ちなみにラジオって防犯にもなるんです。音を流せば、家に人がいることが外に伝わるので停電時にも安心に繋がります。
吉井:そういう用途もあるんですね。覚えておこう。
別府:ではどんどんいきましょう!続いてはアルミ蒸着のシュラフ(寝袋)&ブランケットを。
別府:外での待機時などに、くるまるだけで寒さや風をしのげます。暖房が使えない時は屋内でもかなり助かりますね。
宮本:コンパクトに畳んであるから邪魔になりませんね。
別府:あと、カシャカシャとした音がしにくい素材になっています。避難所などでも音トラブルはけっこうあるので、そういったことへの配慮です。
小野:どれくらい暖かいんですか?ちょっと入ってみようかな。
小野:身長が180cmの私でもすっぽり入れますね。
吉井:暖かいですか?
小野:暖かいです!でも何より不思議な気分です(笑)
別府:(会議室で何を...笑)保温性があって自分の体温で中が暖かくなるので、少し時間が経つとより暖かく感じられますよ。では次はトイレセットを。
ハンズオリジナル 災害用トイレセット マイレット mini-10 1,980円(税込)
別府:トイレにセットして、用を足したら凝固剤で固めて袋に入れて捨てられる、主に自宅などで水が止まった時用ですね。
吉井:トイレで困るのが一番つらいですもんね。絶対買おうと思います!
別府:1日の大人の平均トイレ回数は5~7回。これを家族の人数×3日分はしっかり備えたいですね。では続いては衛生用品に。
左から:
本田洋行 指型歯磨きシート フィンガーウエッティ(60枚入) 548円(税込)
手袋からだふき せっけんの香り(8枚入) 405円(税込)
ドライシャンプー フルーティフローラルの香り(5枚入) 405円(税込)
別府:〈ドライシャンプー〉は手にはめてそのまま髪を拭くだけで洗い流しも不要です。
小野:けっこう水分たっぷりですね。
別府:生地も厚手で、頭皮までガシガシ拭けるので爽快感がありますよ。〈手袋からだふき〉も同じく、手にはめて全身をきれいに拭けます。
吉井:普段の生活でも、風邪をひいてお風呂に入れない時とかに使えそう。
宮本:生地もやわらかいし、シートタイプより拭きやすくて便利かもしれないですね。
別府:そして、指にはめて歯を拭く〈指型歯磨きシート フィンガーウエッティ〉。
吉井:歯ブラシでは磨きにくいところもきれいにできそうですね。
別府:たっぷり60枚入りで、舌や上顎など口の中全体に使えます。
小野:普段の歯磨きの仕上げにもよいかも。水が止まった時でも安心ですね。
別府:不快感を軽減できるので、衛生用品の充実は必須です。では最後は、キャンプやアウトドアが好きな方におすすめしたいこちらを。
左:フォアウィンズ(FORE WINDS)マイクロキャンプストーブ 7,150円(税込)※カセットガスは別売りです。
右:エアージェイ(air−J)太陽光&モバイルバッテリー20000mA 5,478円(税込)
別府:バッテリーはコンパクトで1人暮らしや少人数の家族におすすめです。容量は大きくありませんが、万が一の時にはこれで十分ですから。
宮本:バンパー付きで丈夫そうだし、ライトも付いていてキャンプにはぴったりですね。ソーラー対応なのも魅力的です。
別府:充電して使うのがメインなのでソーラーはあくまでも補助ですが、あると安心感が違いますよね。
小野:気になってしょうがないのが、この小さなガスコンロなんですが...。
別府:カセットガスをセットして、脚を立てるとミニコンロになるんです。鍋底が16cm以下のお鍋なら使えるので湯煎調理などもできます。カセットコンロは災害時にも活躍しますが、普通の大きさのものはちょっと邪魔という声も多くて。でもこれならよいですよね。
小野:かなり惹かれています。コンパクトで場所もとらないし。欲しい!
吉井:見た目もケースもおしゃれ。1人キャンプにもぴったりですね。
この機会に、自分に合わせた備えを始めましょう
別府:皆さん、今回の座談会はいかがでしたか?
小野:自分に何が必要なのかを考えるきっかけになるので、まずはセットを1つ買ってみようと思いました。アルミブランケットも思ったより暖かかったですし、新たな発見があって面白かったです!
吉井:防災用品って普段使えないものというイメージでしたが、意外と日常でも使えそうだというのが発見でしたね。これを機にいろいろ揃えようという気持ちになりました。
宮本:私は、2人分あるのかといった見直しが必要なことを再認識しました。あとはそれを正しく使えるのか。使えなかったら結局、備えていないのと同じですから。しっかり備えているつもりでしたが、今回はその部分を強く感じさせられましたね。帰ったら改めて今日のポイントを確認しようと思います。
別府:普段の生活ルーティーンを考えると、必要なものはたくさん出てくるはずです。自分にとって何が必要で何が足りないのかを想像することが、より安心できる備えにつながると思います。
小野:自分に合わせた備えという視点で見ると、考え方が変わってきそうです。
吉井:アウトドア用品だけど災害時に使えるとか、防災食品も普段の食事にできるとか。自分の暮らしや趣味の延長線上だと考えると、ハードルは決して高くないですね。
別府:まさにそうだと思います。今日は皆さんのお話が聞けて、私も参考になりました。ありがとうございました!
おわりに
この記事が、皆さんの防災意識をより高めるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ、ご自身に必要な防災用品を見直し、ハンズの防災用品コーナーをチェックしてみてください。
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